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古代王者恐竜キング#26

真実は毎週歌ってきた歌のように

ここまで恐竜カード集めなどに浪費を重ね,ついに深刻な財政難に陥って,貧しい食事に甘んじねばならなくなったアクト団.自分たちとそっくりな4人組が銀行強盗として指名手配されているのをテレビで見たドクター・ソーノイダは,ウサラパたちを引き連れてわざわざ彼らのアジトへと赴いた.
まるで双子のようにそっくりなアクト団と銀行強盗たち.ソーノイダは銀行強盗の親玉に自分たちは生き別れの双子の兄弟なのだと言った上,金を貸してほしいと恥ずかしげもなく無心する.もちろん強盗に失敗し金の無い銀行強盗たちに貸せる金などないのだが,アクト団の恐竜カードとアクトホルダーから金儲けのための悪い方法を思いついた.

1クール目とは違い特別な大事件はなしに2クール目が終わる…のかと思ったら滑り込みで真実の一端が明らかになる「恐竜キング」.今回はアクト団の劣化コピーのような4人組が登場し,いつもの単なる破壊活動とは違う,本格的な犯罪を行おうとするも失敗します(笑).おもちゃから凶暴な恐竜3頭を召還し操ることができるなら,普通は犯罪なんてやり放題.サイカとか穴掘れるし銀行とかは地下から狙い放題なんだけどなぁ…あいつらバカだからなぁ.
アクト団が本気で金を稼ぎたいなら,一番楽で足がつきにくいのは海上強盗,海賊でしょう.外洋のど真ん中で通信回線をあらかじめ遮断しておけば,何をやったってそう簡単に陸にバレたりはしないはず.アジトは島ごと動くわけだしトロイドだっているんだから,普通ならば始末に困る金属素材なんかを強奪して島の設備で加工した上でブラックマーケットに流せばいいだけ…なんだけど,あいつら本当にバカだからなぁ(苦笑).ちなみに脚本は平野靖士なので,ラストは本当に重要です.

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モノノ怪#4

本当に怖い水底の秘密

そらりす丸の羅針盤に磁石で細工をし,アヤカシの海,龍の三角へと迷い込ませた者が誰なのかはわからぬまま.けれどアヤカシに人の激しい情念が結び付いたモノノケは,薬売りの持つ退魔の剣でなければ切れず,その剣が薬売りをここに誘ったということは,この海には斬るべきモノノケもいるということなのだ.
間を置かず出て来たのは鬼火を引き連れた海座頭.人に怖いものを尋ね,その人間の本当に怖いものを見せるアヤカシだ.答えなければ生きた亡者とされてこの海を彷徨うことになるから,船に乗るものは皆答えねばならない.金儲けに夢中の船主は積み荷の金魚が死ぬ幻覚を見せられて狼狽.怖いものなしのはずの侍は自分が斬った者たちに飲み込まれ殺される夢に苦しめられる.

アヤカシの海,テクスチャで目眩しそうな船の中で犯人捜しをはじめようとするあたりが無謀な「モノノ怪」.今回も修験者の語る蘊蓄とか趣味悪いにも程がある加世さんの悪夢とか実に小中脚本らしいエグ味全開なんですが…若本声が凄く面白いせいで陰々滅滅とならないのがなんだか凄くずるい(笑).ツッコミの冴え渡る加世さんとか,とぼけまくる薬売りとかあちこちがとてもユーモラス.
相当洒落にならない状況でも「少々厄介」と飄々としていて,本当に怖いものを見せられてもそれほど動揺もしない薬売り.語り部役も他に任せて最後の最後まで務めないという怠惰でミステリアスな彼は,一体どういった成り行きでこんな風になったんだろう…案外数多いるというアヤカシや神の類とか? 退魔の剣は神っぽいのでその依代となる巫と考えるのが自然だけれど,薬売りの真と理はどこかで明かされるのかなぁ.

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古代王者恐竜キング#25

調子が良いのが異常という不幸

フタバサウルスの発見された場所に近いとある鉱山へと飛行船で突っ込んだアクト団.アクトメタル鉱石を採取しにきたウサラパたちは,スピノやサイカを使って鉱山から人払いして鉱石の掘り出しに取り掛かった.カード恐竜を出したことで近くまできていたDキッズがそれを察知し鉱山に駆けつけるが,ウサラパたちは坑道で拾ったばかりの技カード,フタバメガキャノンによって珍しく撃退する.
足を捻ってしまいアクト団襲撃に加われなかったマルムは,治療から戻った後でパラパラとともに近くの湖に出かける.そこにいきなり出てきたのが傷を負ったフタバサウルス.アクト団のサポート恐竜とは知らないマルムはその傷をパラパラに治癒させ,フタバサウルスはすっかりマルムになついてしまった.

毎度のように乗り物を壊し,そして負けて逃げていくアクト団を優しく見守らずにはいられない「恐竜キング」.普通のストーリーものならば序盤は磐石でも中盤からは敵が強くなってきて均衡が崩れるんじゃないかと思うんだけど,本作の場合はむしろ逆.状況と戦い方,引き際がわかってきたDキッズが強くなる一方なのにウサラパたちに進歩がないもんだから…現状は前に勝ったのはいつだっけと思うくらいに情けない状態(苦笑).
今回はそんなアクト団に珍しく幸運到来…でもやっぱしあの三人にはそういうのは似合わない(笑).アクトメタル鉱石はディノモンドと同じくアクト団強化の布石らしいけど,あの分量で一体何ができるのか.マルムさんが足を怪我する下りとか勝手に湖にやってくるフタバサウルスとか結構無理のある展開は,脚本の神戸一彦と演出の池野昭二のどっちの責任なんだろう(苦笑).…あれ?10話ごとかと思ったら,今回もEDでサイカがこけてるなぁ.

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Shining Tears X Wind#13

さよならなんてありえねえ!

妖魔王エルファーレンとの最後の戦いは,三本揃った究極心剣を重ねた一撃によって決した.闇と混沌は払われて,光と秩序が世界に戻ってくる.エルファーレンに奪われた肉体を失い魂だけの存在となったキルレインは,同じく魂だけとなっていたセレスティアと再会.二人は封印の扉の中の魂の森で永遠に神器を見守り続けることを選び,ソウマたちは究極心剣の力で封印の扉に鍵をかけ,長い戦いを終わらせる.
闇は封印できてもこの世界には未だ闇の傷が残ったまま.しかし様々な悲しみや苦しみを超えて世界を救ったソウマたちは,必ず復興できると信じている.これまでの経験は彼らの糧となり,仲間との出会いを導き,さらには過去と決別するきっかけともなった.ゼロはついにマオの元から飛び立ち,今マオの傍にはソウマがいる.けれどソウマたちが元の世界に戻るときも刻一刻と近づいていた.

たった1クールとは思えぬほどのダイナミックな展開で,3ヶ月間我々をとことん笑わせてくれた「シャイニングティアーズ」.普通だとこの出来では原作蹂躙とファンが怒り出しそうな気がしますが,話によれば超展開を含め比較的原作通りに話が進んでこの始末という現実が恐ろしい(笑).たった1クールで表現できる原作の最高に面白い部分はここしかないと見極めて,それを作り上げることに専念したアニメの作り手たちに万雷の拍手を.その割り切りぶり,本当に最高でした(苦笑)!
全話見終わった段階での判断ですが,この作品は原作ファンなら見る価値はあります…特に爆笑しながらプレイしていた場合は絶対にお勧め.また男性声優目当てで見るのもアリ.クライマックスは大爆笑です.自分のように「デジモンセイバーズ」を全部見ていた奴も見るべき.マサルよりバカなマサルみたいな奴がここにいるよ! …そしてこの作品は面白い作品を求める全ての人にお勧めしたい超娯楽作に他ならず,ただし異世界の存亡と友情と愛を巡る一大叙事詩を期待するような奴だけは視聴を考え直した方がいいイカれた作品なのです!

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モノノ怪#3

現と幻,アヤカシの海

江戸へと向かう船に乗った6人の客と船主の商人と船員.客はお喋りな修験者に暗い侍,妖しい雰囲気の僧侶が2人,化猫騒動で新しい奉公先を探すことになった女中,そして誰より底の知れない,モノノ怪を斬る退魔の剣を持つ薬売り.彼らを乗せた船は羅針盤を頼りに鬼門を目指し,風の具合がよければあと四,五日で江戸に到着するはずだった.
けれどその夜から船は迷走をはじめる.風は止み雲が押し寄せ,とうに朝のはずなのに日は昇らず見えるはずの岬も見えない.地図によればこの海はアヤカシの棲む竜の三角の中.この領域に入った船は怪異に襲われ港には戻れないという.頼りの羅針盤は何者かが置いた磁石によって乱されており,その上船は唐突に揺れ始めるのだ.

空白恐怖のようにぎっちりと詰め込まれるテクスチャに目を奪われる「モノノ怪」.どこまでも派手な映像で描かれる残酷物語の脚本,今回から三話分は小中氏が担当.…独特の世界観と饒舌すぎるウンチク語りを芸風とする氏の脚本らしく,弁士顔負けとも思える修験者が立て板に水で喋りまくる横で薬売りはいつものごとくにあのペースで…かと思ったらこっちもちょっと喋ってみたり(笑).普通の感性の加世さんが間で振り回されてるなぁ.
突如反転する船の天地や船幽霊の骨の乱舞が見る者に目眩を感じさせてくれますが,そういう派手なところよりも奇妙に印象に残るのが薬売りのまるで女性のような色気.修験者が化粧しながらもあくまで男であるのに対し,薬売りは所作や声色からして,男の領域を超えて色っぽいんだよなぁ….

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古代王者恐竜キング#24

嘘から出たアンキケラトプス

恐竜が出たかもとドクター・ソーノイダを騙してパリに息抜きにやってきたウサラパたち.いつもは恐竜探しに使う資金で豪遊し,観光したりショッピングに励んだりしていたらホテル代まで使い込んでしまった.もちろん騙されたドクターが助けてくれるわけがない.歩いて帰れと無茶を言われたその直後,落雷によって本当に恐竜が出現する.
ディノホルダーの反応を頼りにリュウタたちもパリへとやってくるのだが,恐竜ファッションの流行するこの街にはまぎらわしいものが多すぎる.出現したアンキケラトプスは街ぐるみのファッションにまぎれてパリの中央部へと運ばれていき,リュウタたちは雑踏の中でガブを見失う.

盤石のお約束の上で1話完結話を積み上げる「恐竜キング」.物語の骨子は「リュウタたちがウサラパたちに勝ってカードを手に入れる」の一行で説明できるものの,毎度変わる世界各地の舞台によって物語に多彩なバリエーションが生み出されています.今回のように観光地に入れば名所も目白押し.それを毎度設定として作り背景として描きしかも使い回しがまず効かないなんて,本当に贅沢すぎる作品だよなぁ(苦笑).絵コンテ菱田正和だって相当贅沢で素晴らしいし!
積極的に子どもたちを「外」の世界に連れ出す本作は,恐らく現在のインドアな子どもたちに,家の外にはもっと面白いものがあるぞと誘おうとしているのでしょう.けれど現状だと海外の各地は隣の部屋くらいの気楽さで,その上それぞれの地域が狭い範囲で完結しちまってるのがなんだかもったいない.この先地域同士の繋がりや影響がダイナミックに出てくるようになれば,もっと大事になって面白いんだけどなぁ.

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Shining Tears X Wind#12

力は借りたり与えたりするもんじゃない.力は,合わせるもんだ

闇を払う3本の塔は全て機能を取り戻したが,キルレインが復活させようとしている神器の作用で塔の処理能力以上の闇がこの世界に生み出されている.神器を止めトライハルトを救うために黒き塔の内部へと転送されたソウマたちは二手に分かれた.人間界から来た仲間たちとゼクティは,塔の玉座で闇の集積装置に組み込まれてしまったトライハルトを見つける.
集積装置が動き続ければ神器が発動しこの世界は滅ぶ.しかし集積装置から切り離せばトライハルトは無事ではいられない.トライハルトは皆の犠牲となり死ぬつもりだが,仲間たちはどちらの選択肢も選ぶことができず,ソウマはこの重要な決断をキリヤに託した.キリヤは結局仲間を見捨てない道を選び,トライハルトを救うためにソウマとともにあがき続けるのだった.

今更どうしようもない原作由来のダメさ軽さを芸の域まで見事に高め,たった1クールで壮大な物語をざっくり撫でた「シャイニングティアーズ」もついにクライマックスへ.運命の悪戯でこの世界へと呼び込まれた3人の少年たちは,押し寄せる闇を払うためにそれぞれ最上のパートナーから最強の武器を引き出すんですが…明らかに選択を間違っている奴が(笑)! こんな大切なところだからこそ,全力で笑いを取りにくるソウマとキリヤの芸人根性が立派過ぎる!
舞台が大げさで事態が深刻であればあるほど,笑いが投入された際の爆発力は凄まじい.今回後半はそういう場.ただし普通のギャグ・コメディ作品であってもここで笑いを持ち込むのは難しいのに,キリヤなんか真面目に悶えてますからね(苦笑).このソウマとキリヤのとんでもない友情表現こそ,本作は常識的な枠などに決して囚われないという愉快な宣言.男なら,性別なんて小さなことにはこだわらない!…のはやっぱしどう考えてもおかしいと思うんだ(笑).

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モノノ怪#2

愚かな救いはひとりきり

この宿には身重の女を殺しにきた男をねじり殺した何かがいる.薬売りは女に殺された男の素性を尋ね,女は自分と腹の子を殺すためによこされた殺し屋なのだと語りはじめた.若旦那との許されぬ関係の末に子のできた自分を殺すために大旦那と奥様が男を差し向け,女は産むために逃げた.後先を考えない女の行動は冷淡な老女将から見れば甘すぎる.
しかし部屋にいる何者かが求めているのは,産みたい女だけではない.出ようとした老女将も番頭もこの部屋からは出られなくなり,女だけが何者かの手で別のところへと運ばれる.四角い大きな水盤の中央に,人一人が横たわれるくらいの台のある部屋.隣の部屋では見知らぬ男と女が一つ布団の中.ここは一体どこなのか.

緻密で美しい映像に作り手の気合と矜持を感じる「モノノ怪」.あまりにもカラフルでざっと見るだけでも目眩がしそうな勢いですが,そんな色彩の下地になるテクスチャがひとつ所に留まらずじんわりと動いていたり,ものの大小に拘わらず2Dと3Dを巧みに使い分けていたりと,ベースがすごくしっかりしているところも大きな見所.アナログでは無理.デジタルでないと作れない作品と言えるかも.
とことん華麗に飾られた画面の中で,所々思わせぶりなモチーフがさらりと使われてます.ダルマは凄くわかりやすい方で,襖絵などとして描かれる犬や鶏にも暗喩は含まれているはず.多産・暗算の象徴とか,産むだけで搾取されるばかりとか,逆に魔を払う夜明けとか….明喩と暗喩に満ちた画面は全てを押し流していきますが,その中で流されがちな重要なカットが1つ.薬売りはちゃんと退魔の剣を抜いて変性しています!

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古代王者恐竜キング#23

恐竜は金稼ぎの道具じゃないんだ

ネッシーを捕まえれば観光協会から賞金が出るということでブーム再燃中のネス湖.テレビ局の依頼で古代博士を隊長にネス湖にやってきたリュウタたちだが,実はディノホルダーには何の反応も現れていない.そんな一行に声をかけてきたのは,ネッシーを目撃したという怪しげな老人と,そんな老人を嘘つき呼ばわりする少年だった.
ネッシーはもう死んでいて,今出ているのはネッシーの幽霊.少年はそう警告するがリュウタは幽霊でもネッシーが見たかった.子どもだけで湖畔にネッシーを探しに行くリュウタたちの前に姿を現したのは,賞金とカード目当てにネッシーを捕まえにきたアクト団の改造潜水艇.逃げる途中で湖底で爆発を起こしたのがきっかけとなり,湖底に沈んでいたアマルガサウルスが復活してしまう.

メディアミックスものとしてどこに出しても恥ずかしくない安定した品質で,作品として一番いい時期を過ごす「恐竜キング」.これでカードの方も熱かった去年のうちに放映できていれば,もっと沢山の視聴者が掴めたんだろうけど,放映が終わってからハッピーセットになるようなもんで,折角の絶好の機会が凄く勿体ない.ただしそろそろ子どもを置き去りにするようなことを平気でやらかすのが制作会社の特質なので,これでいいのかなという気もしなくもなく(笑).
今回は三浦浩児の屈託のない脚本を,演出の工藤寛顕がパワーアップ!してはいるんだけどいつもほどの凄まじい爆発はなし.これは絵コンテの玉川達文・菱田正和と作画監督石川哲也のためか.けれどそれでも,時折凄く美麗な作画でいい大人の恥ずかしい大暴れっぷりを描き出します.…最近の活動で恐竜カードの秘密を知る人達が世界中に少しずつ増えてきていることも,今後の展開に何かの形で影響してくるのか?

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Shining Tears X Wind#11

面倒だってことは,最初からわかってたんだ

一度は粒子となって砕けながらもヒルダたちの手で復活したゼクティ.エルフの女王の遺伝子を継ぐ彼女を連れて,ソウマたちは最後の塔へと赴く.謎の生物によって導かれた先には,巨大なソウルクリスタルに護られた大樹と緑の野,そして魂だけの存在となったエルフの女王がゼクティを待っていた.風の精霊王に愛されたゼクティは塔の巫女としての資格を得て,最後の塔もついに機能を取り戻すのだった.
しかし3本の塔の闇を退ける力だけでは,今この世界の広がる闇を止めることはできなかった.強すぎる闇の源は古代文明の超兵器である神器に違いない.キルレインは連れ去ったトライハルトの能力を使い,禁断の力を動かしたのだ.トライハルトだけでなくキルレインをも救うため,ヴァイスリッターとルミナスナイツはゼクティの案内で,暗黒の塔へと繋がる砂漠の研究所を目指す.

クライマックス目前…なのに,なぜか主役がパーティの三枚目役をせっせと演じているのがおかしいやら気の毒やらの「シャイニングティアーズ」.でも他の連中がソウマを置き去りに勝手に話を進めていくので,バカゆえに巻き込まれて進むしかない主役がジタバタ役に回るのは仕方がない…でいいのかなぁ(苦笑).本人楽しそうだし,ふおふおとか女王様とかゼクティさんが主役張りの大活躍を見せてくれてるからいいけれど.
当初3分どころかさらに細分化されていた仲間たちはシリーズ終盤でようやく一つに集結.その上で3国から委任されて残る仲間を救い出すという構造は燃えなくもないですが,国の施政者たちが外部の連中に国の命運を託してしまう無責任ぶりが目立ちまくってどうにもなぁ(笑).ここまで頑張った描写の上で追い詰められて…ならわかるんだけど,お前ら事態すら理解できてない奴に全権を安易に委ねるなよ.本当にこの世界はうかつすぎて恐ろしい.

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モノノ怪#1

望まれぬ者の到来と胎動

雨の夕,薬売りはある宿を訪れ一夜の宿を求めた.どこか間抜けな風体の番頭と白髪を結い上げた老女将によって切り盛りされる大きな宿はこれで満室.しかしその後,大きな腹を抱えた美女が宿を訪れ,どうしても泊めてほしいと番頭に懇願する.腹に子を抱えたままで追われる身の彼女をこの雨の中に放り出せば,明日は宿の前で親子ともに屍と成り果てるだろう.面倒を嫌う女将は思案の末に,普段は使わぬ部屋を女に使わせることを決めた.
老女将が女を案内したのは,子どもたちの足音や笑い声の響く階段を登った宿の最上階.普段使っていないとは思えぬほどに立派な部屋に通された女は,部屋の中でだるまを見つけ,それを返せとねだる不思議な童子と顔を合わせた.やがて疲れで眠り込んだ女の枕元に,女と腹の子を殺すために放たれた猛々しい浪人が現れる.ところが生きて子を産みたいという女の願いに答えたかのように,無法者は見えない何かに持ち上げられ捻り殺された.

これはもう回復不能と思われた悲惨な1クールの最後に登場し,一気に全体の評価をひっくり返した前作がシリーズとして戻ってきた「モノノ怪」.「化猫」が隙のない傑作ってことは直前のスペシャルで放映されたものを見ればご理解いただけるはずですが,あれはたった3話の瞬発力勝負だったから出来たのではないかという見方もあり.そういうのをシリーズでやるのは結構大変だと思うよ…というのが本シリーズ視聴前にあると便利な基礎知識.
てなわけで期待も不安も満載の本作.案外視聴率も取れる作品だったはずなのに…1話からサッカーのおかげでとんでもない時間帯に追いやられる気の毒なスタートを切らされております(苦笑).怪談話を夜明け近くにやるのはなんか違うぞ.作品としては何の不備もなく,前作譲りの素晴らしい映像が展開されているために気の毒さもなおさら.…ある訳有りの部屋にモノノ怪がついているという構造は,「化猫」と結構似通っているなぁ.

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2007年7月開始アニメ雑感・2

7月期がはじまって既に1カ月以上が経過でもう8月.不可避の長期お休みを戴いたこともありますが,月日の経つのは本当に早いなぁ.しばらくの間実家に戻っていたので視聴の方も相当遅れ気味.HDレコーダが3台とも一杯になりつつあるという末期的状況をどうやって解消しようか(苦笑)…見ないで消してしまおうか.アレとかアレとか.
てなわけで最近久しぶりに東京に戻ったわけですが,やっぱり全然復調してません.おなじみ「恐竜キング」のレビュー,思いっきり素で1話飛ばしてしまいましたよ(苦笑).拍手で教えて戴いて本当によかった…! 飛んだ22話分は次回分で埋め合わせして,24話に入った段階で順序を入れ替えることにします.

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今回短評を出した作品は以下の通り.前の分はここ

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古代王者恐竜キング#22

陸でも空でもマルムが最強

リアスの趣味は飛行機の操縦.月に一度の楽しみに同行させてもらったリュウタたちだが,マルムは管制官とリアスの関係を深読みし,動物嫌いは姉にはふさわしくないと別れさせるための工作をはじめる.リュウタたちは飛行機に乗せてもらうがガブが暴れたために緊急着陸.結局レックスとエースだけがリアスとともに空の散歩を楽しむことになった.
同じ空港に恐竜カードを探しにやってきたアクト団.ロケットのような彼らの乗り物とリアスの乗る飛行機が空中で接触.リアス機は墜落こそ避けられたけれど尾翼を損傷.同乗していたレックスは急降下の中で過去の恐怖を思い出しショック状態となる.アクト団の乗り物は滑走路を散々破壊した上で空港に落下.埋まっていた恐竜カードまで実体化する.

1話完結ながらも今後のための伏線張りにも余念のない「恐竜キング」.もちろんその伏線が弾けはじめるのはこのクールの終盤くらいだろうから,今のところはどの回から見てもそう問題はなく…ごめんなさい(苦笑).今回は絵柄に独特の癖があるものの動きは良好.空港狭しと暴れまわる恐竜たちも大迫力! やっぱし人工物のど真ん中で戦うのは映えるよなぁ.絵コンテはベテランの杉島邦久.
このいい映像を飾るのが見所満載の物語.子どもたちがばらばらに動きながらも,それぞれに暗躍したり寂しくなったり過去のトラウマにやられたりして,総じて凄くバランスが取れてる.これは脚本の平野靖士の腕だよなぁ.まだまだ謎に包まれているレックスの過去.これが明らかになる日は必ず来るのだろうけれど,そのことでレックスは何か変わってしまうんだろうか.

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