« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »

古代王者恐竜キング#31

生贄に立候補する大胆な無知!

南米・ペルーの月の神殿にアクトメタルがあると知ったアクト団は,その上に建つ太陽の神殿へとやってきた.神殿に祈りを捧げる村人たちが地獄と称する月の神殿へと入り込もうとするウサラパたち.ティラノに神殿を壊させて地下への入り口を開き侵入するのだが,中は迷路のようでなかなか神殿に行き着けない.けれど苛立ったウサラパの蹴りで崩れた柱の中から,偶然強い技カードを入手することができた.
遅れて神殿に到着したリュウタたちが見たのは,月の神を鎮めるために生贄の儀式をやろうとする村人たちの姿.地下に入りたいリュウタは人形が務めるはずの生贄役に立候補.地下の広間で儀式をやりはじめたところでアクト団のティラノがやってくる.早速ティラノとガブの戦いがはじまるが,アクト団が手に入れた技カードはパウパウサウルスを身代わりに召還するもので強力.吹き飛ばされたガブが生贄の祭壇を壊したところで,月の神殿への入り口が開かれた.

普段は本当に安定した内容でいつも安心して見られるはずの「恐竜キング」なんだけど,今回は本作としては珍しく作画が不安定.軽く荒れるシーンなら普通の回でもまだあるんだけど,状況に合った顔をしてないシーンまであるのは凄く珍しい.こういうのは単なる作画の乱れではないので,DVDにするときには直した方がいいかもしれない.本作としてはかなり作画が荒れた原因はいろいろ考えられますが,…主因は大観アニメかなぁという気がしなくもなく(笑).
脚本三浦浩児のせいか絵コンテ松園公のせいか(笑)作画同様なんだか異様にダイナミックで勢い任せな今回は,トラップつきの地下神殿探検という冒険モノの王道を爆走.つうか,ラストのあのどうしようもないオチを決めた奴は一体どいつだ.それにここはペルーのはずなのに,地下の地獄があまりに仏教チックなのもどうかしているぞ(苦笑).こんだけいろいろうかつだと,完成度の高い普段と違ってツッコミやすいや!

続きを読む "古代王者恐竜キング#31"

| | トラックバック (0)

モノノ怪#9

姿なきものは想いを食らう

3人の婿候補が瑠璃姫よりも求めていた「東大寺」とは欄奈待のこと.手にしたものは天下人になるという銘香がどうしても欲しい3人は,薬売りに香元を務めさせて既に死んだ瑠璃姫の婿となるために再び香で競いはじめる.試しの香二種を回した後で五つの香を回し異同を答えさせる竹取香.その五香の中に,薬売りはうっかり聞けば死ぬ夾竹桃を混ぜてしまった.
それでも続く竹取香の一の香は,侍には何の香りもしない.燃えているのは侍のために用意された血のたっぷりと含まれた襖で,それを聞いた侍は己の凶行の記憶に飲み込まれていく.源氏香がはじまるより前,実尊寺に愚弄された侍は怒りに任せて彼を叩き切り殺していたのだ.殺された実尊寺の亡霊に取憑かれた侍は絶叫の末に消滅.部屋に残るのは怯える公家と廻船問屋と,香をたく薬売りのみ.

このシリーズらしいとても尖った物語を妙に明るい雰囲気で描く「モノノ怪」.これまでの物語ではある特定の人物の深い怨念が謎の中心にあったんですが,今回の「鵺」は複数の怨念の集合体がひとつのモノに凝縮されているため,登場人物それぞれの執念は案外と軽い.侍や廻船問屋はともかく公家なんて完璧に巻き込まれただけの気の毒な人ですからね(笑).そんな濃さのない婿候補たちを好きなように翻弄する薬売りは…どう見ても状況を一番満喫してるよなぁ.
惨劇以外では徹底して抑えられているこの物語ですが,抑制されているのは色彩だけではありません.元々かなり抑えられてはいたけれど,じじっという香をたく音がはっきりと聞こえるくらいにこの回は音もまた静かで…だからこそラストのあのシーン,どこかに行っていた色と音が戻ってきて押し寄せるクライマックスの鮮やかさが際立つ!

続きを読む "モノノ怪#9"

| | トラックバック (0)

古代王者恐竜キング#30

素顔の天使にラブソングを

前回アフリカで滝壺に飲み込まれたノラッティ~は,数奇な展開の末になぜかメキシコの砂漠を一人彷徨っていた.そこで恐竜カードのカプセルを発見するものの,カードを1枚確保したところで気を失ってしまう.次にノラッティ~が目覚めたのは見知らぬ建物の中.行き倒れていた彼を発掘現場のキャンプ地に向かうオーエン博士たちが救ってくれたのだ.
命拾いはしたけれど恐竜カードを入れたカバンをなくしたノラッティ~が見たのは,そのカバンを肩から下げた天使.実は彼女はオーエン博士に眼鏡を取られたリアスだった.近くに出現した恐竜を捕まえるためにきたウサラパたちとなんとか合流できたノラッティ~だが,恐竜カードを持つリアスをウサラパたちから守りたいと思い悩んでしまう.

基本は1話完結で毎度完成度の高い物語を展開する「恐竜キング」だけど今回はやや変則.割と…というか,かなりどうでもいい話なのに(笑)なぜか前回のヒキから話が繋がってくるのが珍しい! 無駄に踊ってみたり歌わせてみたり眼鏡を外してみたり.特にミュージカルはアニメでは想像を絶する手間がかかるのに,こんな本当にどうでもいい回にそれを投入する神経がおかしい(苦笑).…そんだけ制作側に力があるってことなんだろうけど.踊る演出・絵コンテは高橋順.
脚本平野靖士が描き出すのは,おじさんたちの実にはなりそうにもない恋模様.眼鏡なしのリアスさんに一目惚れし報われぬ恋に右往左往するノラッティ~が無性に可愛い(笑)! …そういやノラッティ~の主役回ってこれがはじめてだったっけ.そしてまだまだ恥じらいのあるノラッティ~の恋に比べると,熱烈に追いかけるばかりのオーエン博士はもう恥ずかしさしか感じないなぁ(苦笑)!

続きを読む "古代王者恐竜キング#30"

| | トラックバック (0)

2007年9月終了アニメ雑感・1

大型改変期目前.番組終了シーズンに突入した昨今,皆様いかがお過ごしですか? 自分は3連休を「.hack//G.U.」のクリアと溜め込んでた録画の消化に使い果たしてしまいましたよ(苦笑).…今片付けておかないと,もう次が来るからなぁ.
MOON PHASEさんのアニメ予定表によれば次期はこれまでより本数少なめらしいのが総チェック派にはありがたい.御大脚本の「Kawaii! ジェニー」,「アカギ」の夢再びの「逆境無頼カイジ」,監督石山タカ明に期待したい「メイプルストーリー」,原作ファンな上に川崎・池田コンビな「レンタルマギカ」,全11話で間に合うの?な「もやしもん」あたりに期待していますがさてどうなることやら….

写真は「鉄子」完結記念.北見のふるさと銀河線駅.もう廃止になったけど….


銀河線でなくても,北海道の小さい駅って確かにあんな感じだ(笑).

---
今回短評を出した作品は以下の通り.

続きを読む "2007年9月終了アニメ雑感・1"

| | トラックバック (0)

モノノ怪#8

目に見えぬものを描く色

香道を守る笛小路家の婿になりたい四人の男に求婚された瑠璃姫は,一人を選ぶために聞香の会を催した.その日やってきたのは公家の大澤,廻船問屋の室町,東侍の半井,そして呼ばれてもいない薬売り.残る候補の実尊寺は結局姿を見せず,結局彼の代わりに薬売りを入れた四人で婿決めの源氏香が行われることとなる.
順にたかれる5つの香の異同について,五十二種の組み合わせから一つを選んで示す源氏香.本来は長丁場で的中率を競うものだが今宵は一巡勝負で婿が決まる.香に関して覚えのある大澤と室町だけでなく,雅な香道とは縁遠そうな半井も嗅ぎ分けに必死.男三人が婿入りのための聞香に挑む中,薬売りだけはいつもの調子で淡々と聞香を楽しんでいる.

色形の美しさと物語の面白さでここまで押し切ってきた「モノノ怪」.今期放映中の作品では間違いなく優れた作品なのですが,ここまでで前作の「化猫」が越えられたかというと微妙…というか0から全てを作り出した前作越えは,1クールのシリーズでは恐らく無理.…しかしこの「鵺」は前作「化猫」とは別種の面白さがあります.延々と描かれる聞香の様,香りを映像化するためにあらかじめ抑えられた色彩.これらはこの作品を見ることに慣れてきた視聴者だから面白いのであって,シリーズでなければ出せない面白さだと思うのです.
てなわけで個人的にはここまでで一番気に入った回だったりするのですが,御存知の通り自分の趣味はちょっとズレてますんで(笑)その面白さはぜひ皆様の目で確かめて頂きたいと思います.…どうしようもなく場違いな薬売りが物珍しそうにしていたり相変わらず無作法だったりするのが愛らしい.なお今回よりオープニングの映像が変更.これまでのと比べて違いを確かめるのも楽しい.

続きを読む "モノノ怪#8"

| | トラックバック (0)

古代王者恐竜キング#29

疾風舞うよなカメラワーク!

アフリカ・ケニアの動物保護区で密猟していたウンガロ一味は巨大なサイの化け物に襲われた.この化け物は恐竜カードから実体化した角竜・トロサウルス.恐竜の出現を知ったアクト団は早速ウサラパたちをロケットに乗せて現地に撃ち込む.相変わらず運が悪くて早速ライオンに襲われるアクト団がスピノでそれを退けたのを見たウンガロ一味は,サイの化け物を捕まえるためにウサラパたちを密猟団にスカウトする.
恐竜の出現に遅れて気がつき,Dラボからアフリカへと転送されるリュウタたちだが,密猟団と誤解されて野生生物保護のレンジャーたちに取り囲まれた.けれどレンジャーたちを率いる女性レンジャー,メアリーが投げ縄繋がりで古代博士と知り合いであったことが判明し,彼女たちがこの地にいるはずの恐竜探しにつきあってくれることになった.

常に画面の隅々まで気持ちのいい緊張感が保たれている「恐竜キング」.2Dと3Dの融合,しかも会社的に大得意のロボットではなく3Dの恐竜と2Dのキャラを一緒に動かすということで,普通のアニメ以上の手間がかかっているはずです.3Dの場合は一度モデルを作ればそれを再利用できるため,前回のような使い回しはやりやすいはずなんだけど,本作は大抵毎回別の恐竜が出てくるし,動きや表情も状況に合わせて変わるのでたぶん省力化にはあまり繋がってないと思う(苦笑).
で,このひたすら手間のかかる状況で,回を重ねるごとに映像の質が上がっているのが本当に凄まじい! 2Dと3Dで競争しながら作り上げている緊張感がテレビ越しに伝わってきます.特に今回のクライマックスは,自由自在なカメラワークとリアルで激しい恐竜の動きでとんでもなくリッチな画面に仕上がっており,結果的には明らかに2Dが負けちゃってる(苦笑).演出池野昭二,絵コンテ久保山英一.音楽と絶妙に調和したバトルは必見です!

続きを読む "古代王者恐竜キング#29"

| | トラックバック (0)

モノノ怪#7

解ければそこには何もない

お蝶を牢から救い出して求婚し夫婦となりながらも薬売りに狐面に封じられてしまったモノノケ.しかしその真の形は未だわからぬままだ.薬売りは形を現さぬモノノケの真と理を先に明らかにするため,お蝶に彼女の過去を見せつける.第一番は牢獄同然であった彼女の嫁いだ家の台所.他の家族に虐げられ激しい情念を募らせるお蝶の過去を薬売りは笑う.そしてこの笑い事のために一体何人殺したのだと尋ねるのだった.
牢のような台所には小さな格子つきの窓があり,そこから覗く空にお蝶はいつも癒され憧れていた.見ているだけで幸せだったお蝶に,薬売りはなぜ逃げなかったのか,そして誰を殺したのかを繰り返し尋ねる.酷い仕打ちを受け,出ようと思えばすぐに出られたはずの台所からお蝶が逃げられなかったのはなぜか.そこには彼女が嫁ぐ前,幼い頃から彼女の母がお蝶に押し付け続けた仮面が関わっていた.

残忍で衝撃的な画で幻惑しつつも小さな世界の話を切々と描く「モノノ怪」.のっぺらぼう編の後編は前編で提示された謎に対する種明かし.彼女が殺したのは誰か,そしてモノノケの真の顔は…映像こそ派手なもののあくまで彼女の中の物語なので,ラストはやっかいな呪縛から解き放たれて拍子抜けするほどこじんまりと終わっていきます.…やっぱし幼少期からの親のエゴ押し付けな英才教育はダメだよな! 将来のためって言われたって,動物とまだあんまり変わらない子どもに「将来」なんて概念,まだろくにないわけだし.
とても個人的な,きっとお蝶の内面だけで完結してしまう小さな物語ではありますが,最後まで謎も残ります.出たくても出られない,そんな彼女の情念を受けてモノノケとなったアヤカシは一体どこから来たのか…前回の結婚式に彼の仲間のアヤカシたちが面の姿で出てきましたが,嫁いで来て閉じ込められたお蝶をずっと見守ってきた「もの」の候補はそれほど多くありません.

続きを読む "モノノ怪#7"

| | トラックバック (0)

[雑記] 伊藤誠は死んでいい / 終了雑感・映画雑感

そろそろ大型改変期間近の昨今,皆様いかがお過ごしですか? …誠は死んだほうがいいよな(笑)? 主役の最低最悪ぶりが洒落にならないレベルに達している「School Days」ももうすぐ終幕.あんだけ無茶苦茶やられると,今期終了作品の中ではぶっちぎりで決着が気になります(苦笑).登場人物にはどいつにも悪い部分はあるんですが,中でも悪の権化と化した伊藤誠はとことん酷い目に遭ってもらわなきゃ視聴者の気が収まりません.この作品,決着のつけ方次第で伝説になれる予感がするよ….

---
今回短評を出した作品は以下の通り.

続きを読む "[雑記] 伊藤誠は死んでいい / 終了雑感・映画雑感"

| | トラックバック (0)

古代王者恐竜キング#28

手間かけた分だけ嫌われる?

自分の手で育てて強化した可愛いシークレット恐竜・テリジノサウルスの夢を見たドクター・ソーノイダ.自分の子供のように思う恐竜の居場所を骨占いで調べた上で,ウサラパたちを日本の六本木へと送り込む.けれど占いに半信半疑なウサラパたちは,すぐに恐竜探しを諦めて六本木ヒルズ観光をはじめてしまった.
同じ頃,リュウタたちも夏休みの自由研究で都会の化石探しをするために六本木を訪れていた.建物に使われる大理石に入っている化石を探していたリュウタたちは,偶然テリジノサウルスのカードが実体化したところに居合わせる.ノーピスとともに迎えに来たソーノイダはテリジノサウルスを保護しようとするものの,テリジノサウルスはソーノイダの姿に怯えて暴れ逃げ出した.

物語が大きく動き出す3クール目に突入し,ウサラパやドクターたち以外のアクト団の露出も増えてきた「恐竜キング」.1話の段階ではなんだって敵側にこんなに大量にキャラを配したのかとびっくりしましたが(笑)これまで出番が多かった3悪党とドクターはしっかりキャラが立ったので,今度ないがしろにされてももう埋もれはしないでしょうね.タルボーンヌはまあ別として(苦笑)前回活躍のロト・ロアと今回登場のノーピスはシリアス展開の軸になってきそう.そして話が真面目になっていくとウサラパたちは絡ませてもらえなくなるんだきっと….
今回は2頭目のシークレット恐竜登場.演出菱田正和に作画監督平岡正幸と豪華なのに,脚本丸尾みほで絵コンテ杉島邦久でベテランががっちり固めているのに…やってることはどうにもこうにもくだらない.この作品は頻繁に力の入れどころを間違ってる(苦笑).キャスターのお姉さんはいつもより美人度アップ.ノーピスの表情もいつもより幅広め.そして…回想されるちび恐竜のテリジノが可愛いったらない! あんだけ可愛いならいっそのことレギュラーにしてほしいくらいだ(笑)!

続きを読む "古代王者恐竜キング#28"

| | トラックバック (0)

モノノ怪#6

認めれば全て真実

佐々木一家惨殺の下手人,お蝶.明日は死罪と決まった彼女の牢を薬売りが訪れた.軽口を入り交ぜて自身の素性は一切語らず彼女の犯した罪について執拗に尋ねる不審な薬売り.この事件はモノノケの仕業ではないかと思っている彼は,お蝶の顔は一家を惨殺し明日死のうとする罪人の雰囲気や顔ではないとまで言う.
問い詰められるお蝶を救おうと牢の外から登場したのが,半纏を着て煙管を持った狐面の男.薬売りは彼をモノノケと呼ぶが,お蝶はいつも自分を守ってくれる狐面の男を選び,薬売りは顔を奪われる.狐面の男は確かにモノノケ.けれど彼はお蝶をこの牢から救い出すために生まれたのだと言った.

大人が見ても楽しい良質な娯楽を毎度提供してくれるのがうれしい「モノノ怪」.テクスチャと色に溢れる画面は低い録画レートでは記録しきれないほどの密度.これだけ充実した画面なら,視聴率はともかくセルDVDはきっと売れると思います.記録しきれない充実した映像が購買欲をそそるのは当然の話.…京アニのアニメがよく売れるのも,そもそもマーケティング以前に画面が過剰に充実しているせいだと思うんだ.
今回と次回で完結する新シリーズは「のっぺらぼう」.いつもの櫻井氏に加え桑島氏緑川氏といつもながら声が充実してますね.描かれるのはある女がループから抜け出る物語…これはとってもベタではあるけれど,この話は教育という名の虐待を受けてきた女が,薬売りの力を借りてその傷を乗り越えると見るのが正解のようです.狂ったものを正しく治すためのきっかけを与えるから「薬」売りってことなんだな.

続きを読む "モノノ怪#6"

| | トラックバック (0)

古代王者恐竜キング#27

使いまわしてバンクで電波!

財政難から深刻な食糧危機へと陥ったアクト団は,ノーピスの提案で恐竜を働かせてみることにした.営業休止中の遊園地を恐竜ランドに作り変え,客を呼び金を稼ごうという計画だ.この公園はたまたま古代博士がプロポーズをした場所.ダメな古代博士に今日が結婚記念日だということを思い出させるために,マルムたちは博士夫妻と一緒に恐竜ランドへとやってくる.
アクト団の持っているカード恐竜たちで一杯の恐竜ランドは大盛況.もうすぐ食糧不足も解消できそうだが,飢えたカード恐竜たちが制御装置のコントロールから外れてしまった.古代博士はプロポーズをした観覧車を見てようやく結婚記念日を思い出すものの,遊園地は既に沢山の恐竜が暴れる危険な場所へと変わりつつあった.

前回ラストでさらりとアクト団の素性の重要な一端が明らかにされ,ついにネタバラし段階に入ったらしい「恐竜キング」.まずはアメリカ進出決定おめでとう! 海外舞台の回が多いこと,映像的なパロディをやらないこと,そして日本語フォントの使い方が不自然な回が多かったことからきっと海外売りするんだろうとは思ってたけど,アメリカにDキッズとアクト団が殴りこみをかけるのは痛快! うまく成功させて,ここを足場にぜひ世界中の子どもたちと一緒にこの大らかで愉快な物語を楽しみたいもんです.
さて,今回はダブ回なので美麗な作画.そしてこれまで制作されてきた恐竜データをフル活用(苦笑).見たことある恐竜の動きが結構多くて,3D部分はかなり使いまわされてますね.ただしロト・ロアとの直接対決ではディノホルダーのバージョンアップ対応で必殺技バンクを大幅新調.これまでの展開からはとても信じられないほどのアクト団のコレクションの充実ぶりとか,同種のカードは複数あったりするんだなぁとか,リュウタの母は偉く美人だなぁとか,ラストはこんな電波でいいのかなぁとか(笑)色々と発見のある回です.

続きを読む "古代王者恐竜キング#27"

| | トラックバック (0)

モノノ怪#5

浪下の本心の泥の中には

そらりす丸の甲板には源慧が恐れ続けてきたうつろ舟が引き上げられ,その中からは引っかき音が絶え間なく聞こえる.中にいるのは五十年前に海に流された源慧の妹か.モノノケと化した彼女を丁重に弔い成仏させねばこの海から抜け出すことはできないだろうから,薬売りは符の力でうつろ舟を外から閉じる閂を開く.けれどうつろ舟の中は空洞で妹の姿はない.それではモノノケは一体どこにいるのか.
高名な寺社の僧侶がなぜこの船を五十年にも渡って恐れていたか,理由を滔々と語りだす源慧.近くの島で生まれた源慧とその妹のおよう.親もなく育った二人の間にはいつしか禁断の感情が芽生えたが,源慧は仏門に入ることで妹から逃げ出した.自分たちが決して結ばれぬことを知っていたから,妹が誰かのものになるのを見ていられなかった兄が生まれた島に戻ってきたのは,その五年後のことだった.

脚本家らしい薀蓄全開で饒舌に展開してきた海坊主編も今回で完結の「モノノ怪」.はじまるまでは本作最大の難点とも思われた小中脚本ですが,言葉が多すぎて映像的に地味になりがちの脚本を,じっとしてたってどうしようもなく派手な映像で支えた形で,思った以上にいい着地を見せてくれたんじゃないかと思います…エンディング後のあのシーンを除いては.侍の描写が足りてないので,いきなり過ぎで何がなにやら…(苦笑).
全ての怪異の源は過去に妹萌えをこじらせた老いた僧侶.そういう意味で「海坊主」というサブタイトルはとても納得.時系列の錯綜する前半から,人の心の真実が明かされる後半,そして終幕へと一気に物語は流れていきます.これまでの各話では特に女性にだけ優しく見えた薬売りですが,彼の目的はあくまでモノノケを斬ることなので,憑いた相手が男の場合でもちゃんと救ってくれることが確認できて何よりです(笑).

続きを読む "モノノ怪#5"

| | トラックバック (0)

« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »