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古代王者恐竜キング#35

幸せな場所はどこですか?

どう頑張ってもDキッズに勝てないウサラパたちは,ついにアクト団内で犬扱いされることになってしまった.人間並みの仕事をするまでは「わん」しか喋らせてもらえない.食事も犬並みのものに変更されて,屋外の犬小屋暮らしまで強制された上,アクトホルダーだけ与えられロケットで適当に打ち上げられる.カードを見つけるまでは帰れないウサラパたちだが,オーストラリア・エアーズロックに落下した衝撃でアクトホルダーまで故障した.
カードを見つけないと帰れない哀れなウサラパたちの前に現れたのはイグアノドン.困っていたウサラパたちをオアシスへと案内するイグアノドンは,ロケット落下の衝撃でカードから実体化し,実体化直後に見たウサラパによくなついていた.アクトホルダーのコントロールなしでも背中に乗せてくれるこのカード恐竜のことが,ウサラパは段々好きになっていく.

サンライズのキッズ向けなんだから絶対に侮れない「恐竜キング」.シリーズも中盤,最近はやや作画の乱れも目立ってましたが今回は凄い! 作画美麗,アクションはシャープで派手で,物語やキャラの掘り下げはダイナミックかつ繊細…まるでお手本,あるいは全編バンクのようなこの回のスタッフは脚本丸尾みほ,作画監督平岡正幸,絵コンテ演出菱田正和…そりゃ当然この出来になるはずという,まさに眼福の傑作回です!
テーマは母と子っぽい愛.いろいろ抱えてるレックスへのフォローはもちろん忘れず,しかしメインを張るのはなぜかウサラパ様! おばさん扱いが大嫌いで本当に懲りない小悪党の女ボスそのもので…けれどなんでこんなに可愛いんだろう今回は(笑).自分たちが犬のようにこき使い取り合っていたカード恐竜の温かさをはじめて知ったウサラパ様はとても魅力的で…彼女の今後の動向がとても気になります.

前半.吊橋でいきなりガブにやられてるアクト団から今回はスタート! 既に確立した黄金パターン破りだって,今回のスタッフの実力ならば楽勝です.ガブに吹っ飛ばされたスピノの下敷きになりひらひらとなったウサラパたちのダメっぷりにドクターは激怒! ウサラパたちはひらひらしたまま叱られます…ウサラパたちを外せばカード回収率は完璧に好転するはずなのに,なんでドクターは彼らを外さないで罰を与えるばかりなんだろう? ドSだから(笑)?
今回の罰は文字通りの犬扱い.「わん」しか喋っちゃダメなのは「お前たちが犬以下だからぞい」…さすが悪の組織,人権とか完全に無視か.つうかよく考えるとウサラパ様は雌犬扱いで,キッズ向け作品としてはさすがにどうなのか…(苦笑).ついお手とかしちゃうウサラパ様は,恥ずかしさで赤くなるけど凄い順応ぶりだ.他2名もおすわりもちんちんも上手なのが人間として屈辱.しかも人間並みの仕事をするまではこのままという酷い仕打ち!
恐竜カードを集めてこないと犬扱いは終わらない.犬の真似するくらいなら可愛いもんで,食事は十分栄養が取れるらしい骨っこ.部屋は外に作った犬小屋…もう至れり尽くせりというか,無性に悲しいな(笑).けれど犬小屋内の装備がやたらと充実していたので住めば都と3人ですぐさま適応…人間として本当にどうしようもないぞ(苦笑).けれどこれはドクターの罠で,3人が入りきったところで閉じる口.せり上がる小屋と地面,そしてロケット!
安息の時間もろくに与えずに恐竜カードを強制的に探しに行かせるドクターは鬼だ悪魔だ.そりゃ毎度シークレット恐竜も反逆するはずだ(苦笑).片道ロケットで行ける所まで行き,燃料切れたところで恐竜カードを探してこいという壮絶な放置プレイを強制されるウサラパたちは本当に哀れ.アクトホルダーだけはロトからもらえたものの,手ぶらで帰ったらお仕置き確定というのは,万が一愛のあるプレイとしてもあまりに激しすぎはしないか!
犬扱いのウサラパたち3人が墜落したのは雄大な自然の中.オーストラリアのエアーズロック.この落下のショックで現地にあった卵カプセルが割れ,中のカードが風に反応し本日の恐竜イグアノドンが登場! いつも以上に酷い目に遭わされながらもカード運はあるらしいウサラパ.けれどその幸運を知らずにこの生活もう嫌と気絶しているところへと寄って舐めてみるイグアノ…ウサラパは半覚醒の状態でその可愛い顔を朧に見て,かくりとブラックアウト.
さて,冒頭でウサラパたちをもう倒したリュウタたちの動向ですが,今日は古代家でドッグスリングが話題の中心に.マルムさんがパラパラを入れてる様子はカンガルのようで,入れられたパラパラも割とご満悦.アクティブなリュウタは自分の動きが制限されるそういうのはあまり好きではないようですが.ガブはパラパラの代わりに入りたくなるくらい気に入っていて…がつんとパラパラに叩き落とされて可愛そう(笑).
胸元に抱っこするスタイルはやはり女性受けするらしく,リュウタ母もドッグスリングに高評価.ついでに「リュウタもこうやって抱っこされてたのよ」と己の過去話がはじまって,リュウタはもう大変にいたたまれず恥ずかしい…気持ちはわかる(笑).ぐずっていてもお腹の中で聞いていた心臓の音に近づくから安心して泣き止むのだと,説明する亜紀さんの指先まで細やかな母の仕草が素晴らしく美しい!
子どもがすぐ傍にいれば母も安心する.可愛かったなぁリュウタ…と回想する自分の母の様子はリュウタにはもう本当に恥ずかしく!…母のいないレックスには微妙に染みる.さすがにちょっと様子の変わったレックスにすぐ気づいた亜紀さんは,「大きくなると全然可愛くないわ!」とリュウタの頬を無理に引っ張って話を切り上げ(笑)レックスには「今ホットケーキ焼いてくるからね」と優しい言葉.けれどここで皆のディノホルダーに反応が!
恐竜の出現場所はオーストラリア中央部.大地の臍,エアーズロックことウルル.他の大陸から切り離されて独自の進化を遂げた動物の多いオーストラリアに折角行くのなら,色んな動物を写真に取ってきてくれと古代博士が頼もうとした時にはもうリュウタたちはいないね(苦笑).ホットケーキすら後回しにするくらいなんだから,古代博士の言葉なんか待つわけがない.
さてその頃,意識を取り戻しここはどこなのさーと荒野をさ迷うウサラパたち.墜落の衝撃でアクトホルダーも壊れてしまい助けも呼べず,もし通信が通じたとしても犬以下をわざわざ助けに来るわけもなく.とりあえず水がまず欲しい…と干上がる3人の前に出てきた,大人には懐かしいエリマキトカゲ,オオトカゲ,そして…もっとでかいトカゲはオーストラリアの固有種…じゃない(笑).これはさっきのイグアノドン!
どんな手段を使ってもカードを集める泣く子も黙るアクト団.そのアクト団になんとなく気安く近寄るこのイグアノドンはまるでついて来いと言っているようで,アクトホルダーの壊れてしまったダメ大人たちはふらふらとその後をついていきます.案内されたどり着いたのはオアシス.たっぷりの水に息を吹き返すウサラパたちとなぜか離れないイグアノドン.なんだかやたらとなついているし,もしかしてウサラパのためにこの水場に案内してくれたのか?
随分となついているこのイグアノは,ウサラパをママと間違えてる? 今の犬以下の立場を回復するにはイグアノをカードに戻して持ち帰りたいけれど,アクトホルダーも壊れてるしなんか可愛いし…結局このイグアノドンと一緒に行動することに決めたウサラパ様.「あの子と一緒だと,なんかいいことありそうだよ」と追いかけてひょいと,あっさりイグアノドンに乗せてもらうことに成功!
オアシスの美しい風景の中でイグアノドンと戯れるウサラパ様は,いつもに増して若く美しく愛らしい.エドやノラッティ~の搭乗を拒否してウサラパだけ特別扱いするイグアノも可愛い! たぶん目の錯覚でしょうがそれは乙女だけを背に乗せるユニコーンのようでもあり,「あんたたちはだめだってさ,ね!」と笑う彼女は,マルムさんもリアスさんも足元に及ばないほどにちゃんとヒロインしています.

後半.恐竜島ではウサラパたちをハードなプレイで追い出したドクターがちょっぴり後悔.アクトホルダーは壊れたらしく通信できず,帰ってきてもお仕置きが待っていて…「帰ってきますかね」と今日もクールなノーピス.アクト団での扱いは「犬以下ですからね,私ならごめんです」とプライドも高そう.そんなことを言われたドクターは,出来の悪いのをノーピスに探させることに決めました.彼らが帰る場所はここしかない…なんでドクターは彼らを手放さないんだろう?
この世界に居場所は恐竜島しかないはずのウサラパたちですが,イグアノのおかげであっさり居場所を見つけます(笑).乗って行進していたら人々が集合.これは素晴らしいトカゲ使いだ!と尊敬されて,村で歓待されちゃうことに! …ただし歓待の対象はウサラパ様のみ.エドたちは労働の義務を課せられております.犬以下の扱いでエアーズロックの上で水とかアイスクリームとか冷凍みかんを売るというのは,恐竜カード探しよりもハードかも….
そんなアクト団のごたごたも知らずにオーストラリアに到着したリュウタたちは,恐竜探しそっちのけでまずは独特の動物たちを満喫.ガブは余程袋に入ってみたいのか,カンガルーのポケットを狙って失敗(苦笑).オーストラリアに広く分布する有袋類はどれも腹にポケットが.他の大陸では生き残れずオーストラリアだけに残ったあたり,この大陸はまるで進化の箱庭.もしかしたら恐竜が歩いてたっておかしくないかも….
動物満喫の後はエアーズロックことウルルの見学.巨大な一枚岩に感動したら,リュウタとしてはやっぱりその上に登りたい! 恐竜探しなんかそっちのけ.「登って上から探せばいいじゃん!」とずばっと詭弁を語ればマルムさんも同調して真面目なレックスはがっかり(笑).結局登ることになったウルルには登山道も整備されていて…そこには村で暮らすつもりなら働けと労働を強制されるエドたちの姿もありました(苦笑)!
この短期間で永住を希望するくらい,すっかりあの村に馴染んでしまったウサラパ様とイグアノ.巨大トカゲと心を通じ合わせるウサラパ様の力量が認められ,すっかり尊敬されて犬どころではない素晴らしい待遇に! …でもエドたちは部下でも犬身分から離脱させてはもらえない(笑).食う分は働けと労働させられてる2人に水くださいとお客さん.さわやかなスマイルで応対したら…リュウタたちでした(苦笑).
いつものおじさんたちがここにいるということは恐竜も近いとリュウタたちは悟り,ウサラパ様の居場所を知られては困るエドおじさんたちは逃げ出す.でもちゃんと前見て逃げないもんだから,崖を飛び出しずびずばーっとエアーズロックの上から落下(笑).…落ちたショックでアクトホルダーが再起動しちゃったのは幸運なのか不運なのか.上から追いかけて降ってきた背負子に潰されたのは確実に不運だけれど(苦笑).
エアーズロックも赤く染まる夕方,邪魔な岩をイグアノに運ばせて村人に喜ばれるウサラパ様.もちろんエドたちのようにただこき使うわけでなく,お礼はこの子に言ってとイグアノへの感謝も忘れず,その関係はすこぶる良好.いつもは道具として使うカード恐竜の温かさを改めて知るウサラパ様.…夕日に染まるエアーズロックを見るウサラパとイグアノは絵のように美しい.「ここでこのまま暮らすのも,いいかもしれないねぇ!」
どうせ戻ったって犬以下の扱い.誰も自分を尊敬してくれないだろうし,この可愛いイグアノだって犬以下の扱いを受けてしまうだろう.ならば平和にここで暮らした方がいいのかも…そんな風に考え始めたウサラパの頭上をかすめていく,ノーピスの小型飛行機! 「そいつを早く捕まえろ!」と拡声スピーカーで命令する彼は,やっぱりアクトホルダーの反応を頼りにここを突き止めたのか?
幸せな恐竜ドラマから犬扱いコメディへ引きずり戻されそうになって戸惑うウサラパ.「ドクターに歯向かうというのか」と問われ,戸惑い,しかし心を決めてしまう.「そうだよ! あたしゃここが気に入ったんだ!」…先祖代々の上下関係からあっさり外れて叫ぶのだ.犬以下扱いのドクターのところになんか金輪際帰らない!と心に決めるウサラパ様.場の勢いもあるけれど,即決ということは相当現状が嫌で,イグアノが大事になったんだろうなぁ….
そんなウサラパ様の独立宣言に困るのは,必死で逃げ戻ってきたエドたちで(笑)「そうなんすかー!」 ウサラパもエドたちにはさすがに強制できないので好きにおしと.こんなところで放り投げられても正直困るだろうなぁ…(苦笑).クールなノーピスは何度も飛行機で傍を掠め飛んでウサラパやイグアノを威嚇.やめろとウサラパが叫んだってもう間に合わない.驚いたイグアノはあの村で大暴れ! …ああ,もうここにはいられない….
大暴れのイグアノを止めろとウサラパはエドたちに命令.ノラッティ~がティラノを召還すると不思議空間はいつもよりも激しく変貌している様子.ティラノはいつものノリでイグアノに向かっていくものの,あまりに乱暴に止めようとすると今回はウサラパが怒る(笑).それでも止めるには大技で一気に鎮めるしかないと考えたらしいノラッティ~はボルケーノバーストを迷わず発動.イグアノは倒れてしまいました.
駆けつけたリュウタたちが見たのは,アクト団が罪のないカード恐竜を倒そうとしている!といういつもの光景.…実際はかなりいつもの光景とは違うんだけど.ここで最初に出たのはマルムさんのパラパラで…このあたりから2Dも3Dもバンクレベルの凄い映像に! 2Dのキャラと3D背景の合成もばっちりだ! ウサラパが既に限界のイグアノちゃんに寄り添って離れないところに突進するティラノ.…ノラッティ~はティラノを即刻カードに戻せよ!
気の利かないノラッティ~はティラノをカードに戻すこともできず,このままではイグアノドンごとやられそうなウサラパ様を救うのはマルムのメタルウイング.高速飛行でティラノを張り倒して止め,力尽きたイグアノはウサラパのすぐ傍でカードに戻っていく…ウサラパの手にすっと収まるこのカード,彼女にとってはきっと生まれてはじめて心通じ合わせた,リュウタにとってのガブのような,本当に大切なカードに違いない.
主役は既に退場して残るはティラノ.さすがの貫禄でプテラ3頭をテイルスマッシュで打ち落としますが,すぐにリュウタのガブが入れ替わって攻撃! 大技,サンダーバズーカを発動させてガブは全身に雷をまとい突撃.本当に気合の入った戦闘シーンの果て,やっぱりティラノはカードに戻されてエドが回収.…戦闘はDキッズの勝利.しかし現状ではイグアノのカードをアクト団が確保しています.

戦闘終了後,イグアノが倒した岩の中にあった恐竜カードをノーピスがこっそりと回収.ヴェロキラプトルのカードをこっそり自分の懐に入れる彼は,どう見てもそのカードでろくなことをしそうにありません….イグアノが暴れたおかげでウサラパたちは当然村から追い出され(笑)ノーピスの飛行機に勝手に捕まって恐竜島へと帰るしかなく…これはウサラパにとって痛恨の帰還.結局逃げられず暗い顔で地上を見れば生意気ながきんちょたちが見上げています.
帰れば犬以下.きっと自分たちも,このイグアノドンも.けれど恐竜を救おうと毎度必死に世迷いごとを実現しているあいつらならば,イグアノちゃんをいじめたりしないのではないか…少なくともこれまでの子どもたちの恐竜扱いを見る限り,ドクターのところに持って帰るよりはイグアノは幸せな気がする! 宿敵に対する一方的な信頼に全てを賭けて,持っているカードからそっと手を離して「あ,カード落としちゃった!」
実にわざとらしくカードを放棄…リュウタたちに託してしまうウサラパ様.「ごめーん!」と明るくおどける彼女は犬以下の扱いを甘んじて受けるつもりのようですが,巻き込まれたエドたちにとっては本当に洒落にならないよね(笑).…でも実はノラッティ~も愛のためにDキッズ側にカードを託しちゃったことがあるので,この先エドまで似たような行動を取ったら,3人揃ってアクト団を裏切るフラグが立ちそうだ.
古代家ではガブが念願のドッグスリングにご満悦でリュウタが悲鳴を上げていますが,恐竜島のウサラパたちよりは絶対に幸せ(苦笑).食事は1日1食にグレードダウン…かと思ったら,1日3食の代わりに栄養が十分に含まれたカプセルを与えられることに.豆3つを勝手に全部食って足りないウサラパ様よりも,食われたエドたちの方が泣きたいと思う(笑).…さて,カードを手に入れ凄く悪い笑顔を浮かべたノーピスは何をやらかすつもりなのか.次回に続きます.

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