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2007年9月終了アニメ雑感・2

大型改変期開始から1週間,皆様は振り落とされてはいませんか(笑)? 自分はこれこの通り,終了作品の感想すら全部書けてない調子だったりしますんで,新番組の初回視聴も当然ながら遅れ気味.それでも深夜はリアルタイムで見られるのでいくつかチェックはしておりますが,今期は,特撮が相当おかしなことになってます.「キューティハニー」とか「ウルトラセブンX」とかはツッコめるけどまあいい.…なんだろうあの「ネギま!」は(苦笑)!
原作既読,コミックス全巻所持,アニメも2作とも視聴済.緩い原作ファンの端くれとしてミュージカルならともかく実写化は嫌な予感がしてましたが…まさかその不安が何万倍にも増幅されたものを目にすることになるとは! なんだろうあのオープニング,なんだろうあの微妙な学芸会,なんだろうあのアニメからいらんもんを持ってくるセンス…もうヒロシとかどうでもいいくらいの凄まじいカオス状態なので,実写だからやめとこうとか思ってた奴は後学のためにぜひ見てみるべきです.1話の電波は5.あれを地上波でやっちゃう根性は本当に凄いよ…(笑).

写真は最近の通勤途中,秋葉原某所の空.


ビルに青空と雲が映って,つい見とれてしまった.

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今回短評を出した作品は以下の通り.

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[終了短評] ※私見:一般:電波で各5点ずつ

3:2+:2+ エル・カザド
「Noir」「MADLAX」と続いた真下美少女ガンアクション3部作のラスト…のはずなんだけど他の2作に比べるとずっと明るい.神秘と死は他2作のように暗く陰を落とすけれど,腕も超一流とは言い難くものわかりもあまりよくないごく普通のナディのおかげで,ラストですらも悲壮感がなかったのが特徴.…でも,その奥暗い悲しさがここまでファンを引き付けてきたわけだから,それが薄れてしまったのは期待外れの変更と言えなくもないかな….
アクションよりは旅する少女たちの穏やかな非日常こそがメインで,最終回がその穏やかな非日常へと戻ることこそがその証.異様な非日常に飛び込むにはまともすぎ,日常へ埋まるには異常すぎる少女たちですが,あんだけタフならこの先もきっと大丈夫! …なお,異常な非日常を一人で背負ったL.Aを見事に表現しきった宮野氏は,櫻井氏福山氏と並ぶキレられるトップクラス声優と認定してもよさそうです(笑).

3:2+:4 もえたん
このエロ確信犯め(笑)! そんなところから原作取るなよと放映前から視聴者を笑わせてくれた本作も,最後まで色々とやらかしながらさわやかにエロをぶちまけつつ終了! なんか放映できなくて唐突に総集編やったりしたけどそこは大目に見てあげよう.かわいそうだし(苦笑).砂糖菓子の塊のように甘く愛らしいロリっ娘を高校生と言い張る面の皮の厚さ,本当にどうしようもない理由で訪れる世界の危機…今期中では非常にいい電波の乗った作品です!
キャラを突き放し視聴者レベルのメタな視線で展開されるギャグとエロは,さすが息するように女の子の服を剥く長谷見沙貴脚本! 明るいパロディ濃い目のエロコメが得意な川口監督の本領が遺憾なく発揮されてます.あ,小野坂氏の怪演も素晴らしかった(笑).でもいくら面白くてもこの作品が根本的に恥ずかしいのは間違いないので,DVDを買う・置く言い訳はやはり準備しておきましょう.面白かったです!

4+:2+:3+ 桃華月憚
何も言わずに逆再生,慣れたところでフェティッシュなエロス乱発,それにも慣れたところで声優脚本回を無造作に投入…と次から次へと爆弾を投入してきた怪作.さすがに慣れて来た上に話が地味になってきた中盤以降のテンションは落ちてしまいましたが,普通なら頭のいいマニアしか楽しめない難解な仕掛けを,映像の力でそうでない普通のアニメファンにも飲み込ませ,その上あんだけ乱れていながらも品の良さを最後まで保ち続けた,まさに怪物的な作品です.完成度の高さは今期の頂点の1つでしょう.
この人不足資金不足時間不足激しいご時世.物語の構造そのものに本作を代表する大きな仕掛けを施し,いろいろ間に合わなかったりしたときに総集編を簡単に挟み込むことができない厳しい仕様で最後まで走ったのがともかく偉い(笑).本を後ろから読ませた上に楽しませるなんて暴挙は,もう二度とできないんじゃないかと思います.積極的に作品の意味するものやその裏を考える,攻撃的な視聴者が挑むには最高の対象です.
前述の通り後半でテンションが落ちたこと,逆再生の都合上ラストがどうしてもすかっと終われなかったことは残念でしたが,こんだけ冒険をしまくってちゃんと着地できただけでも奇跡に近い.やっぱし望月智充は本当に凄いや! …決して簡単な作品ではないので万人にお勧めはできませんが,理解しようと挑めば挑むほど逆に謎の中に引き込まれるという典雅な傑作.面白かったです!

3:3+:1 精霊の守り人
完成度は鉄板.NHKでゴールデン放映にすら耐えるであろう見事な秀作! 教育で土曜夕方とか総合で日曜夜とかが本来は凄く似合いなので,衛星第2でやったのがちょっと勿体無いくらいだなぁ.前半では作中最強クラスで強いバルサの逞しいヒーローっぷりが目立ちましたが,後半,特に終盤では幼馴染のタンダのヒロインっぷりが素晴らしかったなぁ(笑).強く自由な女性とそんな彼女を待ち続ける一途で優しい男性…逆転しちゃってるのがむしろ今風か.
このスタジオが得意とするリアルなキャラクターアクションは手堅く緻密に描き出されており,普通ならあまりに地味過ぎて見続けるのが辛い視聴者もこの魅力的な世界に引き込んでくれます.また,圧倒的な愛情でもって描かれる背景美術も見事.特にナユグとサグが重なり合う光景の描写はテレビアニメの品質じゃなかった.爆発的にマニアの人気を集めることはないと思うけれど,この先何度も再放送されていってほしい秀作.お奨めです.

4:3:3 史上最強の弟子ケンイチ
全体としては決してベストの出来でなく,作画は毎回本当にばらばら…けれど回によっては本当に見事なアクションや熱い物語を見せてくれた素敵な作品! 原作由来の特徴的なデザインに頼ってキャラを似せることはある程度犠牲とするかわり,アニメーターの力に任せて好き放題描かれたアクションは,時折尋常でない輝きを見せていました! また声優の豪華さに関しては他作の追従をまったく許さず,ちょいと年齢に無理のありすぎる(笑)超実力派のキャスティングは見事大爆発.原作者の意向らしいけど,今時裏表のある美少年役の堀川りょうが聞けるとは思わなかった(苦笑)!
回による質の差はかなり激しいものの,滅茶苦茶に鍛え正しく戦って勝つことに収斂する物語はとても明快.師匠たちの強さが初期段階から尋常でないため,どれだけケンイチの能力がインフレしてもあれに比べればまとも…と錯覚できるところも絶妙.身体的な才能や戦いのセンスは皆無ながらも,修行によって身に着けさせられた異様なタフネスとまっとうすぎて眩しい精神の元に人が集まってくるのも納得のいくところ.…少年たちの友情が作品の中心にある作品は深夜帯では結構珍しいので,その点でも凄く良かったんだよな!
格闘モノというジャンルは見る人を選び,作画不安定という弱点は最終回終盤まで持続するものの(笑)少なくともこの枠の前作に比べれば格段に見やすくて面白い,大人の視聴に確実に耐える作品.作画,演出の波を許しながらきっちりこの長丁場を乗り切った亀垣監督の手腕は褒めておきたいなぁ.原作はまだまだ続くしアニメもきっちり後を続けられる形で終わっているので,今は一時枠がなくなっても,ぜひとも続編をお願いしたい.面白かったです!

3+:2+:1 ヒロイック・エイジ
今期中では「桃華月憚」と並んで難解な作品.冲方先生を持ってきて宇宙と種族をテーマにしちゃった時点でこうなることはある意味完全に見えていたので,なんでこんな人を完全に選ぶ作品をメディアミックスで広範囲に売ろうとしたのかが不思議だ(笑).「ファフナー」はもうちょっと身近だったからまだ感情移入できたけど,こんだけ敵味方超人揃いで感情移入しろと言われても,言われても…(苦笑)! 物語としては興味深いしクライマックスは凄く綺麗な形で終わるんだけど,この世界はこの作品を揃って喜んで見るほど賢い世界じゃない…(笑).
ただしどんだけ難しいことになっちゃっても映像の力で視聴者を引っ張ることはある程度できるもの.この作品はスタジオの沽券にかけたメカアクションが実に美麗で,スケールのでかい壮大な戦闘は本当に見ごたえがあったんだけど…でも,そこからキャラへの愛情にはなかなか繋げられなかったのは残念.最終的にキャラが好きになれないと,たぶんお金にはならないからなぁ….ディアネイラ役,石川由依の慣れてないっぷりはなかなか良かった!

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あと1回くらいで終わるかな?

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