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Kawaii! JeNny#4

前提や結末はどうでもよくて重要なのは過程!

(A)大好きなハリー先輩を映画に誘ったジェニー.しかし今時珍しい苦学生のハリーはバイトで忙しいとそれを断る.どんなバイトをしているのかを知りたいジェニーがなでしこたちとともに後をつけると,ハリーは工事現場で,あのエイブランたちと一緒に働いていた.シスターBがハリーに接近していることに嫉妬したジェニーは,仲間を引き連れて同じ現場でアルバイトを開始する.
(B)何の前置きも脈絡もなく,唐突に売れっ子ファッションデザイナーになっているジェニー.部下のなでしことマネージャーのアキラに支えながらも大忙しの日々を送るジェニー先生の店には,お洒落とスイーツの消滅を狙うはずのエイブランたちまでやってきて大量購入していく.最高の材料と技術で作り上げた服を着こなしてもらう己のポリシーのためならば,ジェニー先生は大統領夫人の太り過ぎを諌めることすらできるのだ.

深夜にリアルタイムで視聴していると,こんな時間にこんなものを見ている自分のダメ加減が身に滲みてきて痛い作品ナンバー1の「かわいいジェニー」.前回の活躍を示すアバンで堂々と内輪もめを流すのはどうだろうジェニー! 4回目なのでジェニー人形が不格好に動き珍妙なドラマを演じるのを見ることにはさすがに慣れてきましたが,浦沢御大の自由奔放な脚本は,ここまでどんだけ沢山見てきてもやはり慣れることができません….
人形にドラマを演じさせる近年の傑作としてはマネキンドラマの「オーマイキー」が浮かびますが,シュールを極めお洒落な雰囲気を漂わせていた「マイキー」に対し,本作に漂うのはそれとは明らかに違うもの.工事現場とか特撮部分は金もかかっているはずなのに,シュールと情けないの両方を極めちゃってるのでお洒落が感じられない…このへなへなとした感じが最高(笑)! でもいきなりパラレル設定を繰り出して一切そのフォローをしないという後半の暴挙は,マニアでもさすがにどうかと思いました(苦笑).

前半.今日もハリー先輩を影から覗いてるストーカージェニーさん.偶然の出会いを装って声をかけますが,ハイスクールのキャンパスなので偶然はないとツッコまれて台無し.それでもめげずに映画に誘うけど,自分は時間があれば学費を稼ぐためにバイトせねばならないのだとすげなく断られてしまう.…あのイケメン人形に今時珍しい苦学生という設定を平気で押し付ける御大の豪腕ぶりを視聴者は恐れるべし(笑).
バイトに負けてあっさりデートを断られたジェニー.あんだけさっぱり断るならばもう脈なんかないだろうと思うべきなのに,「今時珍しい苦学生だったなんて…ますます憧れちゃう!」とさらに恋慕の情が募るあたりが気の毒です.合流したアキラたちとバイト内容について妄想を巡らせてみたりしますが,真っ先にダウンタウンでオカマバーというのを思いつくなでしこが黒すぎる.そりゃジェニーに首を絞められても仕方がないな(苦笑).
人形だから入ってないけどピンク色でつるつるの脳味噌っぽいジェニーは,ハリー先輩はファッションモデルとかやっているのだと素敵妄想全開! でもこのでかい吹き出し妄想をうざく思ったか,膨れ上がったところをちょいっと気の棒で突いて割るアキラ.アニメだと案外ありがちな描写だけれど,人形とはいえ実写でやると壮絶に不条理に見えるなぁ(苦笑).割れた衝撃と降って来た棒に「ぐおほぉ」となったジェニーさんは怒ってアキラを追いかける.
少女らしく物見高いジェニーたち三人はハリー先輩のアルバイト調査を開始.お約束として最初は頬被りして尾行してみるも,アキラがスタイリッシュじゃないと異論を唱えあっさり終了.なでしこ以外は(笑).情緒があっていいと一人で頬被りを継続してみるなでしこだけれど,工事現場にたどり着いたところでやっぱりアキラに取られてしまいました….まあ,可愛いお人形がやっていいような格好じゃないですが(苦笑).
たどり着いたのは川北建設の工事現場…なんだろうこの気合の入った素晴らしい現場の作りこみ(笑).先輩はこの良くできた現場で働いており,ジェニーはその逞しさに感動を覚え憧れる….ハリーが何をやっても120%肯定できるジェニーは恋に盲目で,もうちょっと冷静にならないと身を滅ぼすとなでしこは心配.「私,多くのそういった方々を見て参りましたの!」…あんたいくつですか? そしてどんな人生経験を積んできたんですか?
ハリー先輩の予期せぬ一面も見られたから満足して帰ればいいところ,思ってもみなかった連中の姿をこの工事現場に見つけてしまうジェニーたち.なぜにエイブランが悪の組織の癖してここでバイトしてんの? それはエイブランが資金難で苦しんでいるからです! 金がないのは首がないのと一緒.家賃だって支払えないので大変なんですよ悪は悪なりに.…それで幹部総出で肉体労働するのはなんか違うような気もするけれど…(苦笑).
世知辛い世を必死に渡るエイブランに対し,先輩を追いかけたりお金の心配などなかったりするジェニーたちの立場は…「幸福でよかったですわ!」「よかったのかよ!」…なでしこは本当に黒いなぁ(苦笑).しかし能天気に現状に甘えるのはよろしくない.ヒロインたるもの足を地につけていかなければ! 同じ職場という状況の力は恐ろしく,休憩時間ともなれば労働の汗も眩しい先輩にアイスクリーム片手に近づくことすらできるのだ!
映画すら誘えないガードの固いハリー先輩の懐に擦り寄っていくシスターB.その様に「ジェラシー!」…ジェニーがキレて(笑)あれは仲が良すぎるというなでしこやアキラの指摘をばっきり曲解.別にふられることを願って言ったわけじゃなく,単に事実を言ったまで.でもあの迫りっぷりはバイト仲間以上じゃね? 例えば一緒にドライブ,おしゃれに飯を食い,夕方の風景を見ながら抱き合ってキスとかそういう感じの仲なのでは…ジェニー,妄想にぶちぎれ大暴れ!
あまりに過激な妄想に悲鳴を上げて興奮しまくる本作のヒロイン.とち狂った彼女はこうなったら!と2人を連れて建設会社へと向かい,さくっとバイト契約完了.ピンクのつなぎで同じ工事を手伝うことに! …相変わらず素晴らしい完成度だけど,絶対に市販されそうにないよなこのコスチューム(苦笑).ジェニーはともかく巻き込まれただけのアキラたちは気の毒…でも2人してジェニーを焚きつけたのが根本的に悪いような気もするしなぁ.
仲良く働きましょう!と仲間とともに工事現場へ出るジェニー.生意気な職場の後輩誕生にご立腹のシスターBは,瓦礫やら鉄骨やらを運べとジェニーたちに命令.もちろんアキラたちはとっととすたこらしたいんだけど,先輩のためならばどんなことでもやりそうなジェニーさんは根性で運ぶ! そのへこたれない姿勢はハリー先輩に評価され…巻き込まれてるだけのアキラたちはジェニーを放り出して逃げればいいと思います.
そして昼休み,案の定シスターBとジェニーの間でハリー先輩の取り合いが勃発.ハリー先輩と一緒のランチは一体誰に許されるもの? …それはハリー先輩自身が許すもの.「僕は君たちとは食べない…クマさんたちと食べる!」とある意味男らしい先輩の選択にジェニーたちはがっくりするしかない.…男性陣女性陣に別れてランチという光景が一応オチらしいんですが,まったくオチている気がしません(苦笑).

後半.唐突にハイスクールの2年生であるはずのジェニーさんが売れっ子ファッションデザイナーになって出てくる上に,最後まで見てもこの状況に対する夢落ち程度のオチすらついてません.終盤で状況を一切まとめず放り出す投げっぱなしはまだ稀に見ますが,本作の場合はバッターがピッチャに向かって球をぶつけてそのまま走りだすのに近く…もう野球でもなんでもない.一体何考えてるんだろう御大は(苦笑)!
ともかく!後半のジェニーはデザイナーであり,視聴者的にはジェニーの夢とか妄想とかパラレルワールドなのだと無理やり思い込んでこの先を見るしかありません.なでしこが部下でアキラがマネージャーなのもジェニー先生のスケジュールが大きな仕事で一杯なのも,そこに脈絡が欠片もなかろうとそういう世界なんだと受け入れるしかない!頑張れ視聴者(笑)!
ハードスケジュールでは体が持たないと,17時以降の予定を全てキャンセルするジェニー先生.春物のコレクションも近くてお忙しい先生は新作を頭からひねりだすべく苦悩.…やっぱしジェニーの妄想世界なのかなぁ.とりあえずそんなジェニーのお店にやってくるシスターBと幹部たち.こいつらのお洒落とスイーツを狙ってる設定が生きている割に,ジェニーたちとは初対面っぽいのが視聴者の混乱に拍車をかけます(苦笑).
ペットではなく幹部のクマたちと一緒に入店したシスターB.自分に合う服を見立ててほしいと無駄に媚を売るシスターBに「私にお任せください!」とジェニー先生自らが対応.有名ファッションデザイナーと自分で言っちゃう先生が持ち出してきたのはダークな迷彩スカート.これを試着するともちろん似合いまくりでファンタスティック! …なぜに唐突に外人? いや,ジェニーは確かに名前からして外人なんだろうけれど….
合わせるブラウスはどれもこれもばっちりなコーディネート! 特に黒のブラウスは「オゥ,イエース!」…主役に引っ張られたか,こっちもこっちで突然外人に戻ってるな(苦笑).ともかくエイブランはジェニー先生のお高い洋服を山ほどお買い上げの上で帰宅.これで終わればただのいい客なんですが,彼女たちは当然悪なのであくまで仕込みです.
マネージャーにはお客様には誠心誠意尽くすようにと厳しく指示,しかしすぐに部下2人と一緒にランチをとって親睦も深める,できる女ジェニー先生.回らないすし屋でジェニーさんがわざわざ頼むのがガリの大盛り!…その色つきティッシュをくしゃくしゃにしたみたいなのを山盛りに食うのか? そんなにそんなもんが好きなのか(苦笑)?
午後1の取材ではランチの話となり,ジェニー先生は回転寿司のガリ山盛りを一押し…あらゆることに意味がないなぁ.続いてテレビ出演.来年はミラノコレクションに進出宣言! そして大統領夫人のコーディネートでは,ちょっと太りすぎの彼女にダイエットを進言する.失礼なデザイナーと大統領夫人には軍隊を派遣される程度に恨まれてますが,そんなことでジェニー先生は己の節を曲げません!
「ポリシーのない人に私の服は着てもらいたくないの!」…己のポリシーを強く主張するジェニー先生は,17時以降のスケジュールでもキャンセルできなかった出版記念のサイン会へ.まさに順風満帆のジェニー先生のデザイナーライフ.しかしここでようやく悪による妨害が発生! 街行く女の子たちが皆,お高いジェニーの服を着て歩いてる!
いい作品だけを売るのがジェニー先生のポリシーなのに,街中の女の子たちがジェニーの服を身に着けている.これはおかしいと女の子たちに聞くと,裏通りの屋台で売られているという話.驚いて行ってみた裏通りでは…お約束の通りエイブランがジェニーの服を叩き売りしてる! シスターBの立派な胴間声で売られているのは,デザインをパクった粗悪服.正規の商品でないパチもの,安価だけが売りの劣化品!
ジェニーの服は高すぎて庶民に手が届かない.安く売ることで庶民は喜ぶ,いいことをしているのだと屁理屈を言うエイブラン.最高の材料と質を求めるからどうしても値段が上がってしまうジェニーにとって,エイブランの劣化品は手塩にかけた芸術品を泥に落とされるようなもの.確かにその値段は庶民の味方じゃないけれど,ジェニーには自分の作りたい服を作るというポリシーがあるのだ!
妥協を許さぬ気高い姿勢のジェニー先生のことを,エイブランは庶民を馬鹿にしたファッションデザイナーと称し,安物を喜んで買うような愚民たちを扇動して石を投げさせようとしたら…粗悪な服がべりべりと破れた! いきなり崩壊を開始した偽物に対する怒りは当然ながら露店に向かい,女の子たちはシスターBたちに向かって石を投げる!…本当に御大は物を投げるのが大好きだなぁ(苦笑)!
粗悪ゆえに破れたわけで,安物はやっぱりダメ! 庶民を身をもってそれを理解してくれた…かどうかは正直わからないんだけど,とりあえずこれで伝わったと考えないと話がまとまらないんですねジェニー先生(苦笑).先生はそのまま出版記念のサイン会へ向かい,悪のエイブランは民衆から追いかけまわされて…そのまま終了! スイーツエンジェルスとか完全無視! 特にオチがなくてもそのまま終了する大暴投ぶりにただただ呆然としつつ,次回に続きます!

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