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古代王者恐竜キング#36

間抜けでない悪は本当に怖い

アクト団との戦いでカード恐竜たちを助けてきたはずのリュウタ.しかし夢の中で落下する隕石に燃やされていった恐竜たちは,もっと別の「助け」を求めている気がした.けれど話せないガブたちに真意を確かめることもできないから,どんな助けを求めているのかわかるまで,リュウタたちはできることをやるしかないのだ.
アクト団は動力部のコーティングに必要なアクトメタル鉱石をようやく南極から調達するが,恐竜島にはそれを精製するためのエネルギーがない.精製してこいと命令されたウサラパたちはとりあえず製鉄所に向かい,そこには社会科見学のリュウタたちも訪れていた.アクト団が工場を占拠するのを見たリュウタたちは,3人と3匹だけで製鉄所の中に侵入する.

絶対に話が大きく動くはずなのに,ここまであえて動かさずにパターンを繰り返していた「恐竜キング」なんだけど…これはそろそろ本気が来てるのか? 本作の一番大きな物語の軸にはレックスが必ず絡んでいるはずで,その軸について語るためには時間移動は不可欠.恐らくはそれを可能にするアイテムこそがアクトメタルで…これは恐らく激動の予兆.本気のノーピスの怖さと併せ,先の展開がかなり楽しみになってきましたよ!
恐竜たちはなぜカードになっているのか,カードを作り出したのは結局誰か.なぜ幼いレックスはカプセルでひとり流されてきたのか,ロトとロアの両親が不在なのはなぜか.石板は誰がどのようにして作り出したのか.…恐竜たちの言う「守る」ってどういうことなのか? 数々の謎は過去で1つになるはずだけれど,そこに謎のじいさんが絡んできたらどうしよう(笑).脚本平野靖士,作画監督金栄範・柳李相,絵コンテ演出高橋順.ロングになると絵が乱れ,リュウタの顔がときどき怖い(苦笑).

前半.Dキッズがせっせと集めた恐竜カード! …あの遊園地の時にアクト団がやたら大量に恐竜カードを保持していることも確認されていますが,それでもこれだけ集めると子どもとしては満足なわけで.けれどこれを自慢する相手がなぜか今日に限ってどこにもいない.Dラボがぼろぼろになっているかわりに,アクト団のティラノたちまで小さくなってここにいて,しかしちび恐竜たちはリュウタを置いて走り去っていく.懸命に追いかけても追いつけない恐竜たちの目指す場所…太古の故郷へ.
人間と恐竜は時代が違い,本来なら骨としてしか出会えなかったはず.時間の壁を越えてリュウタたちがガブたちに出会っているのはきっと奇跡.その奇跡の余勢を借りて行けないはずの時間を突き破ったリュウタが見たのは,今の地球とは違う太古の自然…広い大地で「すっげー!」とリュウタが歓声を上げた気持ちはわかる.建物なんかどこにもない.空も地も目一杯広いんだもんな!
そんなリュウタの耳に聞こえてきたのは,1話以来のあの声「私たちを助けて…」と願う少女の声.青空は不意に赤く染まり,リュウタの周囲を見慣れた恐竜たちが取り囲む.Dキッズだけでなくアクト団側の恐竜も助けてほしいのは一体何から? 空を走る無数の隕石は,次々に落下して大事な恐竜たちを燃やしていく! 絶滅の苦しみから唐突に切り離され,自分の大事な友達の名を叫びながら涙を流すリュウタは引き戻されて….
…でもこういうのは全部夢オチ…たぶん,まだ(笑).古代君?と担任のみっちぇるに呼ばれて起こされたここは学校.夢で口走ったせいでガブっととんかつを夢の中…とかどうでもいい推測をされてなんかやだ(苦笑).恐らくは物語の根幹に関わる重要な夢を見たというのに,食い物話にされて担任にいじられ,レックスに笑われマルムには呆れられ…元はと言えば授業中に寝たのが悪いんだけど,でも納得はいかないなぁ(笑).
明日はまた学校で社会科見学.みっちぇるのお弁当はアレなのかなぁ…(苦笑).子どもならいつもと違う明日のお出かけで普通は頭が一杯になるはずなのに,出かけ慣れている上にあまりに夢見の悪かったリュウタはそっちが気がかり.石版に助けてと言われてアクト団とカードの取り合いはやっているけれど,「カードにして守るのが,本当に助けることなのか?」…それは確かになんか違うような気がする.
カードをいくら集めてもそれが恐竜たちを救ったことになるのかどうか.けれど何を助けてなのか言ってくれないもんだから,子どもたちは本当の意味で「助ける」ために動くことができないでいるのだ.結局真意がわかるまではできることをやるしかない.「お前たちが喋ってくれたらなぁ」とガブに嘆じても,この作品ではちび恐竜は人間よりは犬にずっと近いため,話せるわけもないのです(苦笑).
恐竜島ではどうやら恐竜を使わずにアクトメタルを入手したアクト団! 毎度失敗していたアクトメタル鉱石の入手ですが,ウサラパたちとトロイドたちだけに頑張らせることで残る鉱石を無事入手.ウサラパたちの苦労は尋常ではなかったようですが,がきんちょたちの邪魔を入れないためには聞くも涙語るも涙でも仕方がないので,「だからなんじゃ?」とドクターは本当にそっけない(笑).この鉱石からどれだけの純粋なアクトメタルが取れるのか.乗り物のコーティング材料と言っていたけれど,動力部に必要なんだなぁ.
砕いて精製せねばならないのでサイカが尻尾で叩かせて…その砕けた鉱石に潰されそうになったドクターはぐきっと腰をやりました(苦笑)! まあ,あの重量だとぎっくり腰だけで済んだのはかなりラッキーだった気がしなくもなく.でも動けなくなった博士は今回はお留守番となります.ちなみに抽出されたアクトメタル鉱石は水晶玉のような形に.これでもまだ不純物が多いらしいですが,あの神殿に置いてきたアクトメタルと似たような大きさです.
コーティングに使える純粋なアクトメタルへと精製するには,「ディノモンドをテラエネルギーに変換」しなければならず,けれどコーティングが不完全なリアクターではディノモンドのエネルギー変換はできない…らしい.ドクター一人がもだえておりウサラパたちと視聴者にはちんぷんかんぷん(笑).でも,アクトメタルを手に入れるためにはテラエネルギーが必要なんだけど,それを作り出すリアクターにアクトメタルのコーティングがまず必要という,堂々巡りをしてるって解釈でいいのかな?
ゆえにドクターはウサラパたちに純粋なテラエネルギーを探し精製するように命令.…でもさっきの説明ですら理解が怪しかった彼らに指示通りのことができるかは激しく疑問(苦笑).島に残ったドクターは,いかにも腰に来そうなスペアリブをタルボーンヌに出されて苦しんでますね(笑).ここで瞬間停電が起き,博士は部下の暴走にはじめて気づきます.勝手に博士の研究室で電気を無駄遣いしていたのは,助手のノーピス!
オープニングでも唯一ノリが悪く,何か大事が起きた際には絶対に味方になりそうにない…というかいつラスボスになってもおかしくないような彼.この間手に入れたヴェロキラプトルを博士には渡さず自分のための実験材料にして苦しめて,赤青黄の3色に光らせた上で一枚の三角カードへと加工を完了.…アクト団が怖いのは,こういう形で恐竜を格段に強化できそうなことなんだよなぁ.
さて,リュウタたちの社会見学先は,まさに狙ったように製鉄所の鉄鋼炉(笑).萌ではなく燃え.鉄がぐつぐつと煮えたぎる様は地球ができたときのよう? そして…「恐竜が滅んだ時も,こうだったんじゃないか?」と怖い顔で想像するリュウタ.夢では隕石に焼かれて恐竜たちが死んでいましたが,実際の絶滅の際には巨大隕石の落下によって大量の粉塵が舞い上がり,寒い夜が長く長く続いたことの方が影響が大きかったらしいけれど.
鉄鋼炉の見学はあっさりと終わって今度はお弁当.ここでみっちぇるがお弁当を忘れた!というどうでもいい事件が発生しますが…ラストの凄さを考えると本当にどうでもいいな(苦笑).まるでがきんちょたちに誘われるかのようにやってきたウサラパたちは,亀型飛行艇で製鉄所の上に陣取ってトロイドを落とし乗っ取りを図ります.…トロイドは確かになんか可愛いけど,悪なんだから逃げるべき.見学に来た生徒たちはアイドルみっちぇるが誘導し,リュウタたちだけが現場に残って逆に工場へと向かいます.

後半.一応製鉄所を乗っ取ってみたウサラパたちですが,案の定溶鉱炉でどうすればいいのかがわからない(笑).もうちょっと聞いてから動けばいいようなもんですが,現地についても通信手段はあるのでさほど問題にはならないのか.にしてもわざわざ占拠した上で戸惑っているのは間抜け以外の何者でもない.リュウタはそんなおばさんたちの持ってる丸いのがとても気になり…うっかり「おばさん」と口走り反応される(苦笑).
きっと号泣必至のクライマックスのシリアスなシーンですら「おばさん」には反応しそうなウサラパ様.鋭い目で探し回る彼女の鼻にガブっと食いついたのがガブ! あまりの痛さに持ってた丸いのを取り落としたところをリュウタがゲットしそのまま逃げる! 大量のトロイドたちとウサラパたちが工場中を追いかけ回しはじめますが,さすがに慣れてきているリュウタたちなら逃げ切れるはずです.
間の抜けてるウサラパたちより,隙が一切なさげなノーピスの方が本当に怖い.彼が作り出した三角のカードは複数の技効果を持っているという優れ物.ドクターの研究をさらに進めてできたものらしく,ドクターは自分の研究の上に成り立つものと解釈して喜んでますが,あのノーピスの態度だと,いかにも彼自身は自分はドクターより上を行くのだと言いたそうだなぁ(苦笑).
ここでエドより通信が入り,アクトメタルを取られたことが馬鹿正直に報告されて当然怒られる(笑).そもそも製鉄所を目指したことすら間違いだったらしいバカタレどもにドクターはいつものように怒りまくっておりますが…ここで製鉄所でも精練はできると言い出したノーピス.純度の高いアクトメタルを手に入れるため,彼が直々に赴いて…本当に大変なことをやらかしやがるんですよこの男が!
この先どうすりゃいいのかわからず,熱い製鉄所の中でたむろっているウサラパたち.とりあえずがきんちょたちだけは捕まえてアクトメタルを回収したいところですが…リュウタたちはここまでは無事逃げ切っていたものの.リュウタたちを探しにきた自称アイドルみっちぇるがアクト団こと弁当泥棒を発見したのがまずかった.どっちがおばさんとかはどうでもいいんだけれど,みっちぇると守るためにリュウタたちも姿を現さないわけにはいかない!
仕方なく出てきたリュウタたちに向かい,容赦なくティラノをけしかけるまったく大人気ないウサラパたち.…でも出た直後に天井に頭ぶつけて倒れるティラノの無駄なアクションが愉快すぎる.そんなところで頑張ってどうする(苦笑)! 巨大カメレオンを目撃したみっちぇるが気絶してくれたのはありがた迷惑.秘密はバレずに済みそうだけど,このままじゃ動きが取れません.リュウタがガブを召還してティラノを誘導.残る2人にみっちぇるの保護を頼みます.
工場内の動きやすい場所へとティラノを誘導するガブ.しかしこの2頭の戦いに介入してきたのが小型飛行機で駆けつけたノーピス! 「アクトホルダーを貸せ!」とウサラパに命令した彼は早速三角カードを発動.リュウタがギガライディーンを発動しようとしたところで,ヴェロキラプトルの必殺封じがカウンター発動.折角の必殺技が小さいヴェロキたちに妨害されて発動失敗! これがヴェロキラプトルの改造を改造した成果!
ギガライディーンの失敗はお約束の展開だったりするわけですが,発動を狙われて潰されたのははじめて.恐竜に改造した…「いや,進化させたと言うべきかな」と誇るノーピスの恐竜の尊厳を無視しまくる態度に「恐竜をなんだと思ってるんだ! 何が進化だ!」と猛るリュウタ.そんな主役にノーピスの言うことは実に深い.もし恐竜が絶滅せずに生き延びていたら,人間以上の文明を持つようになっていたかも.最強の恐竜が誕生していたかも…「その進化をさせて何が悪い!」「悪いに決まってるだろ! 人間が生き物を勝手に改造するなんて!」
純粋に科学を追及しているだけと豪語するノーピス.…でもこの手の理念なき科学者がろくでもないことをやらかして2つの世界を滅ぼしかけたのを,去年倉田の野郎に見せつけられたわけだしなぁ(苦笑).ガブは再びティラノを横倒しにして,エレクトリックチャージでふっ飛ばす.状況はようやくガブ有利.しかしノーピスが「このカードのもう1つの力を見せてやろう!」と「最後の力」を発動.ヴェロキたちがが光となってガブを引き倒してカードに戻した!
しかも今回はただ負けただけじゃない.ノラッティ~のマジックハンドがガブのカードを掴んで取られた! その上マルムたちも結局逃げ切れずに先生ごとトロイドたちに捕まえられて…恐竜島に潜入したとき以来の深刻なピンチに陥るリュウタ.お友達を助けたかったらアクトメタルを渡しなと強制され,トロイドに取り囲まれてひとりきり.…けれどリュウタは突如走り出し,友達とカードを放さなかったら溶鉱炉に投げ込むとアクトメタルで脅迫返し!
ところがこのリュウタの行動に,不思議なことを言い出したノーピス.アクトメタルを溶鉱炉に投げ込めば皆を解放してやる.…それは脅迫に応じるというか,リュウタにぜひアクトメタルを投げ込んで欲しいというか,まるでこれを口実にDキッズを自由にしようとしているような.彼の真意は未だまったく読めませんが,ドクターたちとは違い,ノーピスは今のところリュウタたちが戦闘不能になられては困るのかもしれないなぁ.
覚悟を決めて投げ込もうとするリュウタを止めるのがレックス.「アクトメタルってお前たちにとって,どんな重要な金属なんだ?」…まず日本語としてこなれてないのが微妙なんですが(笑)ノーピスは動力部をコーティングするもので恐竜とは関係ないと返答.「安心して放り込みたまえ!」と笑顔で勧めるノーピスがどうしようもなく怖い….
とはいえ孤立無援のこの状況ではリュウタの取れる行動は限られており,仕方なく溶鉱炉へと投げ込んだならアクトメタルは鉄の上に浮く.双方ともアクトメタルに手出しできない状況となったところで,約束の通りにガブのカードを返させ,レックスたちも解放させてしまうノーピス.
自由の身となったリュウタたちへのノーピスからの更なる忠告は,「すぐにこの場から立ち去れ.じゃないと大変なことになるぞ」…彼の真意が見えないので,いい人なのか悪い人なのか,正々堂々なのか卑怯なのかわからないけど(苦笑)アクト団にとって明らかにマイナスにしかならないことを詭弁によって選んでいる彼は,きっと誰の味方でもないんでしょう.

いかにもヤバい雰囲気を漂わせはじめたアクトメタル.警告に従ってリュウタたちも役立たずのみっちぇるを連れて退避.工場からは脱出し,その上空には未だ待機するアクト団の2機.ノーピスが溶鉱炉にディノモンドの粉を入れたカプセルを放り込めば爆発的なエネルギーが起き,アクトメタルが精製できる…そのあたりの空間全部を消し去る大爆発と引き換えに!
ディノモンドのエネルギーによって発生する爆発はリュウタたちが退避していたバスまでも揺らす凶悪なもの! しかもバスの損害は正直軽くて,工場なんか一瞬にして丸ごと消えてますからね! こんな無茶な精製方法を平気で選べるノーピスが悪でないはずがない.そんな彼にいいようにアクト団の持つ資材と人材を使われたら一体何が起きるのか.一刻も早く誰かが止めないと…ノーピスの暗躍が続く次回に続きます!

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