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Kawaii! JeNny#11

強き者,汝の名は女

(A)街にゴミモンスターがまた出現した.ジェニーたちスイーツエンジェルスはISPの特殊メカ3機で戦ってみるがまったく歯が立たず,蠅たたきで落とされるようなふがいないスイーツエンジェルスに市民たちは落胆し罵倒する.続いて出てきたのはシスターBが操縦するイタズランII.人気取りにやってきたシスターBの善戦を見たジェニーたちは馬鹿馬鹿しくなり,うどん食って寝るためにバスバスへと戻った.
(B)荒れ狂うシスターBの下から樹海へと逃亡したエイブランのクマたち.自立を目指す3匹はそれぞれに森の中で家を建てるのだが,森の中で迷子になり水と食料を求めるジェニーたちが次々に家を襲って破壊していく.クマちゃんの藁の家はなでしこの合気道で吹っ飛び,クマくんの木の家はアキラの空手で粉砕された.残るはクマさんの建てた鉄の要塞のみ.果たしてクマ達は恐ろしい山賊どもの攻撃を退け自立することはできるのか.

巷を席巻する「スイーツ(笑)」ブームの斜め上を行く「かわいいジェニー」.今回の脚本は御大&千葉克彦氏.御大はいつものアレな調子でうどん食って寝るの大好きだよなー.冒頭の菓子をがつがつ食うところとか,新マシンにミスターを無視して勝手に乗り込んだときとか,御大脚本ならではの独特の間が映像として見事に再現されていることが凄い.最初は完全に御大に振り回されていたけれど,今は余裕を持って演出できている映像側の成長ぶりが大変に微笑ましい.
後半は女たちの悪っぷりが十二分に発揮されている怪作.もちろん面白い,凄く面白いんだ!…でもなぁ.確かに野放図な話は掛値なしに面白いんだけれど,元々伏線を駆使しながらの愉快で小気味よくて緻密でシリアスなドラマ作りに十二分な適性のある人なんだから,無理にここで頑張らなくてもいい気がしてならない.ここでしか生きられない御大とか,様々な試行錯誤の末に一番の強みがここにあると自ら見出した大和屋氏に比べると,シリアスドラマで一流な千葉さんの場合は,本作では明らかに才能の無駄遣いに見えてしまうんだ(苦笑).

前半.前回前半はぶん投げて終了しましたが,今回も片付いてないゴミモンスターが街を襲う.結局前回は事態を収拾できず投げて終わるしかなかったジェニーは「スイーツエンジェルスの出動よ!」と気合を入れて…仲間2人は無視して一心不乱にスイーツを食っている(苦笑).たまに,ん?と顔を上げる以外のリアクションなし.そのやる気のない様を見たジェニーは…怒るわけではなく食べている菓子の匂いを嗅いで,「でもおいしそう!」とか言い出して食べる…のっけから御大節が炸裂だ(笑)!
真面目なパピーが暴れるゴミの姿をモニタに映したことで「食べてる場合じゃないわ!」と今更ながら我に帰ったジェニー.このままではお洒落とスイーツの店がごみだらけにされてしまうから,何としても阻止するべきです! 壊されていく東京では警察も軍隊も無力.この危機を救えるスーパーヒロインは…鳥のように飛行機のようにやってきたスカイスワロウを駆るジェニーさん率いるスイーツエンジェルス! 今こそが主役の出番,この瞬間こそが主役の存在意義!
ISPマシンでゴミモンスターの周囲を飛び回り攻撃するジェニーたち.ジェニーが牽制,アキラが冷凍,なでしこは足の裏にドリルでアタック…これで攻撃力がもうちょっとあれば正しい連携になるんだけれど,ゴミモンスターは足の裏がくすぐったい程度であまりに力がなさすぎる.それでもせっせと攻める様子は街の皆さんには大好評で,スイーツエンジェルスの評価も急上昇.何といっても可愛いし!
しかし実力差は歴然.ISPマシンだけでゴミモンスターを倒すには,芋長の腐った芋羊羹を食わせるぐらいのとびきりの奇跡が必要です.あっさり本気を出したゴミモンスターはISPマシンを軽く蹴散らし,ゴミをぶつけるわハエ叩きで叩くわとあまりに一方的過ぎる反撃…スイーツエンジェルスのやられっぷりに失望した街の人々は,あいつら格好だけかと次男戦後のあの家並みの扱いに転じて…世の中って冷たいよなぁ.まだ可愛いと思われてるだけマシではあるけれど.
3機して墜落したジェニーたち.負けたけど抱え上げの反則とかはしていないので,ぼろぼろアフロのままで薄情な市民たちをを追いかけまわし…割と元気だね(笑).真面目に戦ったけれどゴミモンスターは強すぎる.このままではこの街,いやこの地球の存亡の危機!というとんでもなくおいしい場面で「はいごぶさたー」と登場するは改良イタズランII,操縦はもちろんシスターB!
今ここでゴミモンスターを倒せば自分こそが世紀のヒロイン,普通にモテる! 妄想世界でうっとりと暴走しながら出てきたシスターBは「Oh yeah! Sexy Dynamite!」…いつも以上のアホぶりをさらす.ロボのボディでセクシーポーズを連発するというのは挑発しながら弱点を敵の前でさらしまくっているのと同じ.その上ろくに対抗手段もない上に根性も悪いもんだから(笑)背後からゴミモンスターに容赦なく蹴られます.
とはいえメカの力は偉大であり,根性悪のずる賢さも侮れない.イタズランチョップと見せかけておしおきビーム! 比較的一本調子なジェニーたちの攻撃に比べるとシスターBはフェイントもきちんと混ぜてくるような戦闘上手で部下のクマたちも大絶賛! …その戦闘っぷり調子に乗りっぷりを目の当たりにしたジェニーたちは,バカらしくなってきたのでバスバスに戻ることにしました(笑).「うどんでも食べて,寝よっか!」と作品を放置して去る…御大イズムをここまで体現してこそ本作の主役に相応しい!
バスバスに戻ってきたジェニーたちは「どこに行ってましたか!」とミスターにいきなり怒られる.でも責められるいわれなどジェニーさんたちにはないのだ.ついさっきまでISPの特殊メカでゴミモンスターと真面目に戦ってたわけだから!…まあISPマシンは「簡単に壊されましたわ!」なんだけど(笑).マシンの訃報を聞いて泣き出すミスター.また作ろうにもISPの財政状況は既に相当逼迫してるわけだしなぁ….
実は涙声のミスターの用件は「新しいロボを開発したんだが…」ええええ!とリベンジに向けて渡りに船なジェニーたちだけれど,すぐ壊すなら使わせないとミスターが言うのももっともだ.それでも見るだけ!とジェニーたちは粘ってねだって新ロボが裏の空き地に置かれていることを把握.早速ダッシュ! …鍵もかけずに置いてあったISPの新マシン・ダイカイテンに勝手に乗り込んだジェニーたちは,ミスターの通信を完全無視の上でリベンジに出動! シスターBにスーパーヒロインになられては困るのだ!
一時はゴミモンスターにアッパーカットを食らわせたり尻尾を掴んだりして大暴れしていたシスターBのイタズランII.しかしゴミモンスターが本気になってゴミをぶつけてきたからさあ大変! その強力な攻撃に壊れていくイタズランはついに倒れて爆発! ゴミモンスターは勝ち誇る.一応アフロになったシスターBは「まるさんかくしかくばつ,あたしさいこうの…」と刺激臭とともに生還しますが,このままでは地上がゴミモンスターに占拠される! 再びやってきた世界の危機,当然立つのはスーパーヒロイン・スイーツエンジェルスの操縦する新巨大メカ・ダイカイテン!
レトロな外見,エンジン音もでかくて強そうなダイカイテン.がっしゃんがっしゃんといいところに登場はしたんだけれど…いかにもISPのメカらしく乗り心地が激悪で(笑)中の三人は移動しただけで早速ロボ酔い.名乗る以前にすっかりぐったりしていらっしゃる.もちろん酔ってる場合じゃないから「暴れるのはもうやめなさい!」くらいは無理してでも叫んだ上で再戦開始! 乗り心地以外はよくできているダイカイテンは,飛んでくるゴミも大の字バリアーで防ぎきります.
リーチが長い上に鉄塊の腕を上から振り落とすダイカイテンの攻撃力は半端ない.ハイパー頭突きを食らわせてから反重力送り火大の字アタックへときっちりコンボを繋げ…ジェニーだけ盛り上がりすぎてコックピットでポーズ取ってる(笑).ダイカイテンの胸から出た虹色ビームに吹っ飛ばされてゴミは宇宙へと帰り,勝負には勝ったもののロボ酔いには完全に負けたジェニーたちはもう戻ってきませんようにと願ってみますが…戻ってきます(笑).

後半は千葉氏の怪作(笑).甘い声で呼ぶシスターBの下から逃げだした3匹のクマ達.戻ってくるなら許さなくもなくない…甘く聞こえる言葉の真意は「どこ行きやがったてめえら!のーろーうーぞー!」…ここまで彼女を怒らせるなんて一体何をやらかしたのか? 実はシスターBに対して,最近重力に負けてあちこち垂れてるとか最近ウエストがたぷたぷのぷるぷるとか最近目元がクマちゃんとか言わなくていいことを率直に忠告しちゃったため.…正直に言うなよそんなもの…(苦笑).
1匹ならば受け流せても,3匹して同じことを言われたらそりゃ我慢も限界を越えて修羅と化すはずで.本気でクマ狩りに来ているシスターBから逃げ延びなければもはやクマ達に明日はない.つうかあんな横暴な上司の下で我慢するのももう限界! エイブランから抜けてこの山中で自立を目指すことに決めた3匹は,山中でそれぞれに家を建てはじめます…手っ取り早く自立するなら野生に戻り人のルールを放棄すればいいだけなのに,人みたいな家を建てるあたりから自立には遠いんだよなぁ.
そんなことをクマ達がやってる樹海の中になぜかハイキングにやってきたジェニーたち一行.「さわやっかっな,じゅかいのなっか,みちーに,まよーたー」…本作の方向性同様,登場直後から迷ってる(笑).携帯は通じないし方位磁針もぐるぐる回ってる.水も食料も持ってないからこのままでは行き倒れ必至.生命の危機に瀕する我らがヒロインどもが山中をさ迷ううちに見つけたのはクマちゃんの藁の家…クマちゃん逃げてー!
「道に迷ってるんです!」と仇敵に助けを求めてびっくりのジェニーたちと助けを求められてびっくりのクマちゃん.エイブランを飛び出したクマちゃんにはわざわざジェニーたちと事を構える必要なんかなくて,適当に食料を分けてやるか外部との通信を手伝ってやればよかったんだけど,これまでの癖,あるいは恨みが出てしまい「さっさと帰るでちゅ!」と藁の家に閉じこもったのがまずかった…暴れる名目さえあれば何の躊躇もなく暴れてきますよ,あいつらは!
クマちゃんが水もスイーツも分けてくれないと知ったなでしこ,怒ります.唐突に合気道の心得がありますと言い出し,きえーと気合一発! クマちゃんの藁の家を吹っ飛ばす! …食べ物と水をくれないという理由で他人の住居を破壊した上で家捜しするなんて,いくら相手が元は悪の手先だとしても訴えられたら確実に負けるようなことを思い切りやっちゃう.あまりにも自由過ぎるスイーツエンジェルスのピカレスクっぷりに目眩がしてきそうだ(笑).恐ろしい山賊どもの前からクマちゃんは全力で逃走…次の被害グマのところへと.
クマちゃんが逃げたのは木の家を作っていたクマくんのところ…クマレンジャーの歌が可愛いなぁ(笑).スイーツエンジェルスこと山賊に襲われたクマちゃんが助けを求めると,クマくんはすぐにクマちゃんを守って家の中へ.怖い山賊相手にクマくんも話に乗るわけがなく,食い物を差し出して助けを請うというクマたちが唯一救われる道は閉ざされてしまった.怒るアキラのブラックベルトな蹴りが木の家を吹き飛ばし粉砕! 壊れた家の残骸からパンを発見しながらもまだ満足しない山賊どもの恐ろしさにクマ2匹はガクブルしつつ「お助けー!」と逃げる!
3匹目のクマさんが森の中で作り出したのはレンガの家…ではなくて鉄の要塞(笑).男と女の境目はともかく,一体その家を作る材料はこの山中のどこから持ってきたんですか(笑).山賊にやられた2匹を救って要塞に立てこもったクマさんの要塞は,戦車が来たって耐えられるはず….ここまで好き放題を貫いてきた山賊たちことスイーツエンジェルスもこの要塞にはさすがに閉口.そしてなぜか「なんとかしてくれ,ジェニー」とアキラたちがジェニーにふってくる…確かに順番からすればジェニーの見せ場ではあるわけですが….
他2人とは違い,変身していない状態ではただの大食らいな惰弱少女に過ぎないジェニーさん.一応気合を目一杯入れた上で扉を蹴ってみるけど…痛い,殴ってみるけど…痛い.そんだけ.「やっぱりダメみたい!」(笑).しかもこの頑丈すぎる鉄の家こと要塞はジェニーたちへの報復攻撃を開始.降り注ぐ弾を避けるために逃げ回るしかないジェニーたち.さすがの山賊たちもこの家?が相手では勝ち目はないか,しかしこのままでは森の中で行き倒れてしまう…今こんだけ元気ならこのままでも行き倒れることはなさそうな気もするけれど(苦笑).
このスーパーヒロインどもの危機に奇跡が発動! 上空からぱぴーが飛んできたことで通信回復! 早速ミスターにエイブランとの戦闘中だと連絡し,VTOL経由でフェアリーテクターを転送してもらう…戦わないで帰ればいいのに(苦笑).ともかく殺る気満々のスーパーヒロインどもはフェアリーテクターへと武装完了.クマ3匹は要塞から必死で迎撃を続けているものの,ISP謹製のスーパースーツに身を包んだ山賊どものダイナミックシュート,スイーツアロー,シャイニングバトンフラッシュの集中攻撃を食らって基地ごと吹っ飛び「狼よりひどい!」
クマたちを遠くへ吹き飛ばしたジェニーたち.しかし味方が戦闘終了後あまりにもあっさりと撤退したために山中に置き去りにされて迷子に戻り,因果応報を見事に体現しております(笑).…けれど本当に酷い目に遭うのはたぶんジェニーたちではない.結局エイブラン基地に戻るしかなくなったクマたちは,割烹着姿で料理するシスターBに「あたしたちは,エイブランの一員ですもの!」と復帰を願い出て,だったら手を洗っていらっしゃい!とシスターBは出戻りのクマたちを快く受け入れてくれたように見えるんだけど….
本当に自分たちを必要としている,寛大なリーダーに感動したクマたちはイエッサーといそいそと手を洗いに行き,その隙にシスターBは鍋の中身を地獄に変える(笑)! 大量投入されるタバスコで真紅に染まるごってごての激辛鍋をあひゃひゃ笑いで混ぜるリーダーは,まったくクマたちのことを許していません(苦笑).貧乏人の財産である正直の代償はあまりにも大きく,クマたちを待つ未来は確実に悲惨であることが確定…とりあえず女性に対して容姿のネガティブな部分を正直に述べるのは自殺行為なので皆もやめとけ! 次回に続きます.

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