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Kawaii! JeNny#10

投げっぱなしが気持チイイ…

(A)宇宙人ピーちゃんが地球に戻ってきて,宇宙のゴミが気持ち良く合体して生まれたゴミモンスターが宇宙で暴れていると言う.一体誰が宇宙にゴミを捨てたのか.Mr.クラウンに確認すると人間ではないと言う.悪の秘密結社エイブランにはそれがやれる資金力がない.ゴミモンスターは宇宙を汚す奴は人間しかいないと断言するし,ゴミを捨てたのは結局誰なのか.
(B)お腹の空いたなでしこは仲間を誘ってラーメンを食べようとするがすげなく断られてしまう.もしも自分がお姫様ならジェニーたちも自分をないがしろにしたりしないだろうに….なでしこはあっという間に自分の妄想の中に没頭していく.自分が姫でジェニーとアキラが家来でMr.クラウンがじいやで,仲間たちは自分を守るために一所懸命.そしてもちろん,なでしこ姫を狙う悪の組織もなでしこ姫を狙っているのだ.

素晴らしいイカれっぷりも見せたこのシリーズも終盤目前.回を重ねるごとにどんどん投げやりの目茶苦茶になっていく「かわいいジェニー」! 普通の人間の許容範囲を遥かに超えるふざけっぷりは,例の「カブトボーグ」と並び今年のバカ作品の双璧を為すんじゃないかと思います.今回前半からはじまるゴミモンスターシリーズは一応連続モノのはずなんだけど…いつもながら,あんなぶん投げかたを連続モノでやっちゃダメだろ御大(苦笑)!
脚本は前半が浦沢御大で後半が下山氏.人類とか女性に対して非常にシビアな目を向けつつも流行のネタは迷わず拾い食いする御大の間違った貪欲さはなかなかですが,ひたすら妄想世界を突っ走ったあげくにあの一言で強引に落とす下山氏の悪乗りっぷりも気持ちいい! この作品でなければ当然許されない反則技を嬉々として実践する脚本家たちの何かに憑依されたかのような笑顔を妄想すると,視聴者の頬もやっぱし緩んでしまうなぁ….全てが許される自由って素晴らしい.そしてこの自由をそのまま飲み込める視聴者はきっともっと素晴らしい(笑)!

前半.ゴミモンスターシリーズがこの回からスタートしますが,キーパーソンは今回が初出ではありません.女児玩具らしくウィンドウショッピングしている主役に「ジェニー,何気取ってんだ?」と話しかけてくるのは…宇宙人のピーちゃん! 日本語を覚えて再び地球にやってきた彼は「久しぶり!」となかなかワイルドな喋りっぷり.去り際にゴミを頭からかけていったことは横に置いたらしく(笑)互いの元気を形式的に喜び合ったあとで早速本題に入ります.ピーちゃん曰く,ゴミモンスターが宇宙で暴れているんだ!
人間が宇宙に捨てたゴミ…別の作品ならばスペースデブリとか呼ばれ,宇宙船を一撃で沈めたりするはずの深刻な脅威なわけですが,本作の場合は自分たちを捨てた人間に恨みを持って合体しモンスターに変わったりするあたりが別の意味で深刻(苦笑).ゴミ自体大気圏に突入すれば燃えて流星となるはずなのに,ロマンチックに宇宙空間で流星に祈りゴミモンスターとなるだけでなく,「気持ちいい…」と時事ネタを拾い食いする作り手が異常(笑).誕生したゴミモンスターはゴミを吐き,近くを通る宇宙船をも引き寄せる….
でも人間がわざわざゴミを宇宙に捨てたりするか? 疑うジェニーはISPに確かめてみるけれど,ミスターは人間がゴミを宇宙に捨てるわけないと言う.それではあのゴミは一体誰の出したもの? 人間でないならエイブラン? …はいここまでの供述の中に嘘があります.どこでしょう(笑).既に間違っているとも知らぬジェニーたちはシスターBに尋ねてみるけれど,そんな金があったらティッシュ配りのアルバイトなんかしない!と強く反論されるのもごもっとも.では結局誰が宇宙にゴミを捨てたのか? さっきの嘘が正解です.
これは現地調査してみるしかない.ピーちゃんの宇宙船とともにISPマシンで宇宙に出たジェニー.ゴミモンスターは暴れ疲れたのか昼寝中,この隙に体を作るゴミを調べてみることにします,…生ゴミをはじめ明らかに人間の出すようなゴミが一杯.使えそうな掃除機が混ざっていたので取り外そうとしたらモンスターが起きて怒り出した!「宇宙を汚す奴なんて,人間以外にいると思っているのか!」…なんて冷たい御大の目!
ISPは捨ててないと言ったとジェニーは弁解するけれど,冗談じゃねえ!と怒るゴミたち.ピーちゃんとジェニーは慌てて地球に逃げ帰ります.その頃アキラたちがジェニーの居場所についてエイブランに尋ねていますが,知ってても教えないのが悪なんだから最初から聞くなよ(笑).ここにジェニーと追ってきたゴミモンスターが到着.こいつはまさしく地球の危機!…なのに思わぬ行動を取ったのがシスターB,モンスターにあっさり近寄って,「はーい,ティッシュー」とバイト続行!
普段からクマのぬいぐるみを部下にしていて人外の扱いに慣れているシスターB.きったないわねえ!と率直に言い,モンスターに潰されそうになってもひらりとかわした上にティッシュで優しくモンスターの汚れを拭く…その優しさと度量の大きさにいきなり泣き出すゴミモンスター.生まれてはじめて優しくされたら,それが人格的にどんなにダメだろうとつい信じてしまいたくなるもの.例えば冴えない男に近づく美人の画商とか宝石商とかは,そういう効果で商売をしているわけです(苦笑).
すっかり甘えるゴミモンスターは顔も拭いてほしいとシスターBにおねだり.シスターBはそれに簡単に応じてくれて優しい.でも臭いだってクマと一緒にいるから大丈夫っていうのはクマには優しくないなぁ(苦笑).クマたちは頻繁にお風呂には入っているらしいけど,やっぱしそれだけでは消し切れぬものがあるんだろうなぁ…(笑).すっかり懐いてシスターBに甘えるゴミモンスターは眠りだし,「ゴミはいいこだねんころり…」というシスターBの素っ頓狂な子守唄が響く.後ろのsound&musicモモーイの看板が泣いてるぞ!
で,結局ゴミモンスターを生んだのは誰なのか? ここでISPからの問題満載な種明かし.政府がゴミ専用ロケットで宇宙にゴミを捨てていたことがミスターの口から明らかになり…「とりあえず君たちから謝っといてくれ!」「ゴミによろしくな!」ってどんだけ無責任なんだよミスター(苦笑).最初はないと言ってた癖にやっぱありましたと後から訂正するってのは,最近現実でも頻繁にありすぎな不祥事の発覚パターン通り.最初から素直に頭を下げておけばこんなややこしいことにはならないのになあ!
シスターBのどうかしてる子守歌で眠り込んでるゴミモンスター.その横で笑うシスターB! 悪である彼女の狙いはゴミモンスターの中のまだ使える電化製品.今のうちに回収して高く売って大儲けしてやると考える彼女の精神は,不純で善良な青少年から金を引き出そうとする画商や宝石商の女店員とまったく同じ(笑).しかしゴミモンスターはそれほど愚かではなかった.あるいはシスターBの魅力がべた惚れするには今一歩足りなかった(苦笑).「そんなことだと思ったゴミー!」と寝たふり終了,逆襲開始!
裏切られたゴミモンスターは人間に対する恨み百倍.エイブランが銃撃で応戦するもただ一踏みで吹っ飛ばし…ここは被害者の怒りをなんとかして収めなければなりません.ゆえにジェニーたちは率直にゴミモンスターに謝罪.責任を持ってあなたのことを正しく分別し処理させて頂きます…「冗談じゃねえよ,折角集まってるのにー!」…あれ(苦笑)? 人間から生まれたことに怒るくせに分解はされたくないとモンスターが暴れてそのまま終了で本当にいいのか? 実は後半をやる下山氏への御大からの嫌がらせなのか(笑)?

後半.見た目はおしとやかでも3人の中では一番黒そうななでしこは,腹が減ったのでジェニーのところに早速連絡.一緒にラーメン食べませんかと誘うんだけど,電話先のジェニーは鬼気迫る勢いで無心にお菓子を暴食しており,今無理,忙しいの!とお断り(笑).続くアキラは自分の部屋で釣ったばかりのマグロを下ろしており…この部屋も狂っているなぁ(苦笑)…やっぱり忙しいのでお断り.断じて友達ではないミスターのところにはラーメンと餃子を1人前を注文するけれど,出前はやってないと断られてしまう.
ミスターにすらラーメンを断られてしまったなでしこはがっかり.もし自分がお姫様なら,皆言うことを聞いてくれるでしょうに…と即座に妄想世界へと没入.なでしこが姫様でミスターはじいや.ラーメンを食べたいと姫が命じれば,たとえそれが平民の食べるものでも逆らえば打ち首なので言うことを聞くしかないわけで! 早速出前がやってくる.けれど持ってきたのがシスターBなあたりで怪しく,じいが勝手においしそうなラーメンをがつがつ毒見したところ,そのまま中華に変身した!
ようやく駆けつけたジェニ乃介とアキラ衛門が,カンフーダンスを踊らせてダメ人間にする毒が入っているのでラーメンを食べてはなりませぬ!と警告.…ミスターはカンフーダンスなしでも十分ダメ人間だと思いますが,本当に狙われたのはなでしこ姫様.曲者はラーメンを配達してきた女.正体はくの一・美衣之丞! …くの一姿がいい感じにバタ臭くてとっても似合うなぁ.次こそはお命頂戴と宣言した美衣之丞は煙玉でこの場を離脱.なでしこの妄想世界の中でもエイブランは健在でありました.
「影武乱」とかっこ良く漢字になったこの組織のお頭は当然シスターBで,クマ3匹が部下であるのも相変わらず.もちろんクマたちのシスターBに対する生意気な態度もそのままで,リーダーに対して使えないとか早速酷いなぁ…(苦笑).怒りに任せてシスターBが投げたラーメン鉢を避けるクマさん.けれど木の束がフェイントで戻ってきて倒される.姫の命を奪えば天下一の美人は自分だと白雪姫の継母みたいなことを妄信するシスターBは,けーっけっけ!と邪悪な魔女笑い.
何の救いもなくはじまったじいの葬式.自分の身代わりとなって3日3晩のカンフーダンスの末に力尽きて死んだジイは大変に気の毒….たかが姫のわがままのために,たかが一杯のラーメンのために命を落としたジイの敵を取る!となでしこ姫様立つ! もちろんお付のアキラもジェニーも,標的はあんただからやめとけ,飛んで火にいる夏の虫,正月に海水浴するお笑い芸人だと止めるけど,ジェニーたちも姫に歯向かえば打ち首にされてしまうので強いことは言えない.…文意からすると熱湯風呂を出されたお笑い芸人の方が近くないかな?
夜,なでしこ姫様の寝所に忍び寄るシスターBとクマ3匹.今日が年貢の納め時,闇討ちはお頭の足の裏くらい真っ黒で人格を疑われる卑怯極まる手段ではありますが,悪なんだから目的のためには手段は選んではならぬはず.ところが突入直前にシスターBの腹が急に痛み出し,部下のクマたちに姫を始末しておきなさいと命令していなくなるってのは無責任すぎてあまりにもひどいよ….激しく気は進まないものの3匹のみで寝所へと忍び寄ったクマたちがせーので刺したら…布団の中は人形だ!
本物不在! 騙された! 明るくなる部屋にはジェニーたちが待ち受けていて「はっはっはー! かかったな乱破めー!」 絵に描いたような待ち伏せで状況逆転.今こそじいの仇を姫様が取るはずなんですが,控えているはずのなでしこ姫がいない! …実は腹が減ったからと持ち場を外れて勝手にラーメン作りに行ってるわけで,無責任ぶりはシスターBといい勝負.台所で勝手にラーメンを作っているなでしこ姫に,で,姫の寝所を教えてもらいにやってくるのがトイレから戻ってきたシスターB.城の中では姫とお頭を部下たちが必死で探しているのに….
ラーメンができたら一緒に行きましょう!となでしこ姫.急に腹が痛くなったなら温かいスープを飲むといいとか,こいつがじいの仇だなんてまったく気づいてないですね(苦笑).もちろんシスターBもこんな夜中に一人でラーメン作ってるような奴が姫様だとは気づいてないので麺がゆですぎじゃないかと指摘してみたり.姫は柔らか目が好みとか本当にどうでもいい穏やかな時間は…突然終わる! まずはジェニーたちが台所に乱入.曲者であるシスターBをばさりと切り捨て,そこにクマたちが追いついてお頭を殺したジェニーたちを突き殺す! いきなりハードすぎる展開だ(笑)!

台所はまさに阿鼻叫喚の渦.自分の身を守ってくれる2人も,のどかな会話をしていた悪の首領も既に死に,暴れに巻き込まれて吹っ飛んだ熱湯と麺と鍋を食らってクマたちも苦しみやがては絶命.台所で生き残ったのはなでしこ姫のみ.「そんな…ラーメンがー!」 嘆くところはそこじゃないだろ(苦笑)! …なーんてことを考えてたら,現実では自分の家の前にジェニーたち3人が来てくれました.一度は断ったけれどやっぱり食べようと優しい3人に向かって「もうラーメンはいりませんわ!」と言い放ち扉を閉めるなでしこ! …なんて豪快な,なんて鮮やかな,そしてなんて自分勝手なオチ! そりゃジェニーたちもろくにリアクション取れないわ! 次回に続きます!

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