« 古代王者恐竜キング#45 | トップページ | 古代王者恐竜キング#46 »

Kawaii! JeNny#12

うかつなバカしかここにはいません

(A)ダイカイテンによって宇宙に返されたはずのゴミモンスターだが,すぐに宇宙のゴミを吸収してパワーアップし地球に戻ってきた.パワーはともかく乗り心地の悪すぎるダイカイテンだけではこれ以上の戦いは無理かと思われたそのとき,修理の完了したイタズランIIが戦線に復帰する.ISPの正義の力とエイブランの悪の力が合わさることで,地球の敵であるゴミモンスターをもう少しで仕留めるところまで来たのだが.
(B)古城からの無料招待状をもらったエイブランの1人と3匹は,早速社員旅行がわりに揃って古城へと出掛けた.不気味な雰囲気の城には魔女や幽霊のような老婆が待っており,城に入ったシスターBたちにお前たちを食ってやると宣言.恐怖でパニックを起こしたシスターBたちを次々に襲う西洋甲冑に城のお姫様,実はこれら全てジェニーたちが仕掛けた罠だったのだ.

最終回目前だろうとバカはバカでやることは変わらない「かわいいジェニー」.日本の誇る技術の粋を無駄遣いしまくって作られた本作は,たぶん作っている人たちが一番幸せな部類の作品で…金をもらってこんなもの作らせてもらえるなんて,本当にうらやましすぎるなぁ(苦笑).でも,こういう尖った作品で技術を上げた後で作られる大衆向け作品は大当たりすることも多いので,川北監督の今後の展開は注目していきたい.でも「ジェニー2」だったらどうしよう(笑).
今回の脚本は前半が御大で後半が川端信也氏.御大のは次回最終回に向けての積み上げ回なので爆発は緩め.それでも何の迷いもなく裏切るシスターBは素晴らしいですが(笑).後半の川端氏はまだまだ他の超脚本家の皆様に比べると堅い! 主に「シンデレラ」の再利用で一本という趣旨なんだけど,他の脚本家ならもっともっとバカでダメな方向へ突っ走ることができるのが見えてしまい…こんなどうしようもない方向に目が肥えていく自分がちょっぴり悲しくなってきたなぁ(苦笑).

前半は次回クライマックスに向けての布石.もちろんふざけてます.前回前半でゴミモンスターは宇宙に戻されたんだけど,2度と戻ってくるなというジェニーの願いも空しく,宇宙でゴミを吸収した上で直後に戻ってきてしまったらしい.…折角ダイカイテンの乗り心地に耐えて頑張ったのに完全に無駄になってしまったなぁ….復活したゴミモンスターは再び大気圏に突入,帰ろうとしたジェニーたちの前に再登場!
一度完全に負けて復活した場合,前よりも強くなって戻ってくるというのが世のお約束.ダイカイテンは遠慮など微塵もなしにゴミモンスターに攻撃するも,相手の力が増していて必殺の重いパンチも放てない.ダイカイテンの限界まで力を引き出しても倒すには至らないどころじゃない.このままでは最終回目前で負ける!…そんな危機を救うのはシスターBのイタズランII! 優秀なクマたちの隠れた才能でこちらも復活だ!
あっという間に完了したイタズランIIの修理.クマたちの応援を受けてシスターBはいっきまーすと出陣! そのままダイカイテンとともにゴミモンスターを攻撃だ! 前後から攻撃されるのに対抗するのはいくら強いゴミモンスターでも難しく,シスターBがイタズランで注意を引いているうちに,ダイカイテンは体勢を立て直した上,イタズランとともにゴミモンスターを包囲した上でタコ殴り!…これは人類という種と人類が築き上げた文明を賭けた戦い.縛りのあるスポーツやら武道やらじゃないから,卑怯なんて言葉も存在しないぞ(笑)!
数の力に負けてフルボッコにされかかるゴミモンスター.片方を追い詰めてももう一方が狙い打ち,いくら強くても手の数が倍違うとどうしようもないなぁ…「2対1なんて卑怯だぞ!」とかゴミモンスターは叫ぶけど,だから種の存続を賭けた戦いに卑怯もへったくれもないんだから,そう言われればそうねえとか思いはじめるなよシスターB(苦笑).そんなシスターBことお馬鹿さんを1対1じゃ勝てないから2対1で戦っているんじゃないの!とジェニーには叱りシスターBは納得…気持ちいいほどバカだなぁ(笑).
自分たちの手でこの世界を救わんとするジェニーたちの猛攻はゴミモンスターを追い詰めて,ついにはトドメも目前.太っ腹にも人類を救うフィニッシュブローまで許してくれたジェニーさんに甘えてビーム攻撃を準備するシスターBに「ちょっと待ったー!」とゴミモンスターが悲鳴を上げる.…こういう局面でやることと言えばお涙ちょうだいの命乞いがセオリー.しかしゴミモンスターはバカの即席タッグの弱点を的確に突いてくる.「さっき,こっちのロボがお前の悪口を言ってたぞ!」
普通最終局面でこんな心理戦を仕掛けたってまずハマるわけがないんだけれど,シスターBは致命的なバカなので精神攻撃への抵抗力がない.可愛くないと言っていたという敵のデマにいいように踊って,決着まで譲ってくれたジェニーが否定しても「俺は,お前の方が,可愛いと思うぜ,ベイベー」…と被せる.そもそもゴミにそんなこと言われてもうれしくないだろうに,普段からクマたちと一緒にいるシスターBの感性は余程おかしくなっていたのか,喜んじまって最悪だなぁ(苦笑).
調子に乗るゴミモンスターは「ゴミを笑うものはゴミに笑われるぞぉ」「…何それ」とジェニーはドン引きですが,頭がゴミ並に悪いシスターBは真に受けて「私,ゴミには笑われたくなーい!」…だったらゴミを笑わず,粛々とやっつければいいだろうに(苦笑).笑われたくなければ言うことをきけ! わかった,聞くわ! 唐突にシスターBは寝返って,いきなりイタズランに殴られるダイカイテン! …そもそも悪役なんだからエイブランを信頼しちゃダメなんだけど,にしてもこの裏切りは動機が酷すぎると思う.
かくしてはじまるダイカイテンとイタズラン,正義と悪との殴り合い! ゴミモンスターは自分が描いた絵の通りに仲間割れする地球側に喜びつつ,あまりの展開に呆然としていたクマたちに「お前たちも戦え!」と混乱の中で命令.判断力が著しく落ちている上に使われることに慣れている(笑)クマたちはあっさりその言葉に従っちゃって.構図は完全にISP対エイブランの最終決戦.「ジェニー,今日という今日は徹底的にやっつけてやるわー!」「シスターB,それはこっちの台詞よ!」…それどころじゃないのになぁ(苦笑).
熱すぎる頂上決戦にクマたちもミサイルやらビームやらで参加,その上ゴミモンスターまでイタズランについた! やられっぱなしのダイカイテンにゴミモンスターのゴミ攻撃まで加わって,とうとう耐え切れず倒れていくダイカイテン…節操のない展開がなんだかWWEのシナリオみたいだなぁ(笑).最終的にはゴミモンスターの目からビームを食らって爆散するダイカイテン.ギャグだし人形なのでジェニーたちはアフロになるだけで健在ではありますが…確かにこれまで何回アフロになったっけ.いつの間にか勝ち組のゴミモンスターとイタズランとクマは大喜び.「どんなもんだい!」とご満悦!
馬鹿過ぎるシスターBの裏切りで勝てたはずの勝負に負けてバスへと戻ってきたジェニーたち.こんだけまともに戦って,それでも負けて,見てるだけのミスターにやれやれと呆れられる筋合いはないぞ(苦笑).ジェニーたちがダイカイテンのどうしようもない乗り心地の悪さを訴えると「やっぱり」とミスターは納得.この達観ぶりだと,乗り心地の悪さで負けても仕方ないくらいのことは事前に想定していやがったな(笑)?
そう怒るなと言うミスター.あの2体に街が滅茶苦茶にされることはISPは許さない.史上最強,ついでに乗り心地もばっちりなISPの新作巨大ロボで最後の勝負だ! その名は「カシマC!」「かしましい…?」人類の最後の切り札,超天使ロボカシマC.高性能を極めたら明らかに中に入っているようなフォルムになっちゃったけれど(笑)この自由度はミュージカルには好都合!…ミュージカル? 次回,最終回に続きます!

後半.シスターBのところにやってきたクマたちは,旅費会社持ちの社員旅行に行きたいです!と大変に都合のいい要望を打ち出し,おだまり!とシスターBは一言でばっさり切りました.秘密結社に社員旅行なんかない! …確かにそれはその通りだし,元々ダメモトで言ってみたに違いないクマたちは「イエッサー」と粛々と従い,その態度が不満なシスターB.折角の拒絶に応じたリアクションを要求されて仕方なくクマたちは「がっかり」.それが「グッジョーブ」なんだから冒頭からわけがわからない(苦笑).
そこに届いた古城への無料招待状.エイブランの皆さんでどうぞという誘いにクマたちは行こう行こうと爆釣であり,「ただだから行ってもいいわ!」とシスターBもやっぱし釣れました(笑).ハイエナジーを合唱しながら古城へと向かうエイブランは,以前ジェニーたちを騙して爆破しようとした癖に,自分たちが同じようなことをされるとは夢にも思っていないあたりが馬鹿です.…シスターBの私服姿が地味に可愛いなぁ.
到着した古城はのっけから不気味な雰囲気.怖いのでクマを先に行かせようとしたりしてたら扉が閉まり…不気味な老婆,いきなり登場.「古城にようこそ…」という顔はまるで魔女のような死体のような! 怯えるシスターBたちにお化けではありませんと老婆.いひひ笑いも気になる彼女は老婆と言われても怖くって,けれど脅えるのはやっぱり失礼なので,すぐに老婆に謝るシスターBが…なんだからしくない(苦笑).今回のシスターBは冒頭以外は割とまともなんだよなぁ.
紅茶とケーキが準備してあると老婆から聞いてクマたちは大喜び,もちろんエイブランではシスターBが一番卑しいのでさっそく飛びつくわけですが(笑)…食おうとすると消える蝋燭.「お前たちを食べてやる…」とでかくなってく老婆の影! やっぱしただの老婆じゃなかった! ケーキなどは放棄,一目散に部屋から逃げ出すクマとシスターB!…こんな調子で,ここから恐ろしい城の中での右往左往がはじまります.
あわてて逃げ出した廊下では西洋甲冑が槍を振り上げ向かってくるから必死に逃げる! 「槍をさすならクマさんたちを!」と部下たちを盾にしようとするシスターBは立派に卑怯.「それでもエイブランのリーダーかいな!」…だからこそエイブランのリーダーなのでは(笑)? 首が飛んでも動く西洋甲冑にクマちゃんは完璧にパニック.そして1人と3匹を追いながらも壁にぶつかって崩れてしまう西洋甲冑…お前らだって人形やぬいぐるみが勝手に動いてるんだから,西洋甲冑と同じじゃないのか(苦笑).
城の庭へと逃げ出したシスターBたち.ここは化け物が住む城で,タダほど怖いものはない!…最悪な展開の中でしみじみと世の厳しさを実感し,凄く帰りたくなってるところで聞こえてくるのが若い女のすすり泣く声.そこにいたのは涙にくれる泣き虫お化け…ドレスを着た若い女の子.「このおしろの,おひめさまですぅ」…クマたちはお姫様が自分のことをお姫様と言うのは珍しいけれど,世界は広いからいてもおかしくはないと結局スルー.このキャッチアンドリースがエイブランの身を滅ぼすのだ(苦笑)!
お化けに襲われた自分たちも同じ被害者と言うシスターBに,顔を隠したままのお姫様はごめんなさいと言いました…初対面の人に謝られた時点で警戒するべきなのになぁ(苦笑),「私たち,気が合いそうね…」とお姫様,改めて自己紹介するシスターBに「私,このお城のお姫様で…骸骨なのぉ!」とげへへ笑いで振り返る顔は白骨!シスターBたちはもちろん驚愕,狼狽,恐怖の坩堝に落とされて逃げ出す! そりゃもう全員パニックだ!
エイブランが逃げ出して取り残されるお姫様.そこに集まってきた騎士と魔女の正体は…「作戦大成功だな!」「いつも困らされてるから,今日は仕返しよ!」…仮面を外すと魔女のなでしこに騎士のアキラ,自称お姫様のジェニー.中でも魔女のなでしこが凄いかな.あんだけ喋っていてもバレなかったからなぁ….さっきの西洋甲冑,アキラが着ていたとしたらぶつかってばらばらで空っぽ,というのはできないはずなので,実際は遠隔操作でもしてたんですかね?
もちろんジェニーたちのいたずら心はこの程度では納まらない.もうしばらくエイブランを恐怖の坩堝でぐつぐつ煮込む気一杯です(笑).一人さ迷うシスターBを襲う空飛ぶ蝋燭! 陰でリモコン操作しているジェニーは「ぷぷぷぷぷー」と笑っていて大変に根性が悪い.一反木綿やら骸骨やらで脅かされたシスターBは「こわかばーい!」と出身地が出てる(苦笑).恐怖の臨界点を突破すれば何でも怖くて,不自然になびくカーテンに脅えるクマさんに布を被せることでパニックに落とすアキラ! 脅かす方は本当にたのしそう….
2匹でさ迷うクマくんとクマちゃんが出会ったのはなでしこ姫様.なぜかこんなところで琴を弾いているなでしこは,自分のことで喧嘩をはじめるクマたちに,「喧嘩はおやめになって.おやめにならないと…」にょろーっと首が伸びてきて驚くクマたち! …ええっと,これも後ろに手品的な仕掛けがあるんだよね? いくら実体は人形でも,なでしこの首が本当に伸びたわけではないんだよね(笑)? さんざん脅されて逃げ惑うシスターBとクマたちはようやく開いた扉から脱出.お疲れさまでした!
散々エイブランを弄んでストレスを解消したジェニーたちはすっきりさわやか! 「また招待してあげるから!」と実に満足げなジェニーさん.さすがのエイブランでももう引っ掛かってはくれないかな…でも1ヶ月くらい経ったらころっと引っ掛かる気もするな(苦笑).夜通しで一仕事終えたジェニーたちは,お城に戻って紅茶とケーキを楽しもうとして,しかしテーブルに待っていたのは,自分たちの紅茶とケーキを勝手に楽しむ本物の魔女とお姫様と騎士とカラス! ジェニーたちは悲鳴をあげて,終了! …全体的に薄味に仕上がった今回とは逆に,特濃の御大超展開が待つ次回,最終回に続きます!

|

« 古代王者恐竜キング#45 | トップページ | 古代王者恐竜キング#46 »

レビュー◆Kawaii! JeNny」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5112/17658165

この記事へのトラックバック一覧です: Kawaii! JeNny#12:

« 古代王者恐竜キング#45 | トップページ | 古代王者恐竜キング#46 »