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古代王者恐竜キング#47

野望のせいで悲しい生い立ち

皆の見ている前でタルボーンヌを攻撃したことから,リュウタたちだけでなく自分以外のアクト団も敵に回したノーピス.これまで隠してきた本性を剥きだしにした彼はアジ島を乗っ取り海上へ浮上させる.上に堆積していたジャングルを落としたアジ島は,ひとつの巨大なタイムマシンだったのだ.Dr.ソーノイダたちはティラノの完全化石で実験しているノーピスからタイムマシンを取り戻そうとするが,あっさりゴミ溜めに落とされてしまう.
Dラボに戻ったリュウタたちは,ジュラサンからアクト団とレックスの過去について知らされる.レックスの両親,エンシェント博士とその妻のクリテイシヤ博士,2人の助手であったノーピス,そして共同研究のDr.ソーノイダたちは今から100年以上未来の人間だった.エンシェント博士が発見した石版に記録されていたのは,絶滅に向かう恐竜たちが助けを求める意志だった.タイムマシンで過去へと飛び,恐竜をカード化することで種を保存しようとしたエンシェント博士たちだったが,Dr.ソーノイダとノーピスがタイムマシンのコントロールデータを消去して,タイムマシンを元の時代に戻れなくしてしまったのだ.

最終クール最後のクライマックス突入中! このときのための伏線を爆発させる「恐竜キング」.ジュラサンによって明かされるアクト団とレックスの過去は,ここまでの伏線に矛盾しないごく順当な内容でありました.決戦構図はDキッズ+アクト団対ノーピスとなるはずなんですが,過去が明らかになったことによりドクターとレックスの間に加害者と被害者という緊張関係が生まれてしまったのがややこしい.つうか,こうなるとあの古代博士すら,凄くまともな博士に見えてくるのがなぁ…(苦笑).
脚本はダイナミックな三浦浩児.演出工藤寛顕,絵コンテ伴山人,作画監督高橋晃・和田喜彰なダブ回なので映像はもちろん安定.本作でははじける個性をあまり強く押し出さずやってる工藤氏だけど,こういうスタンダードな芝居でもやっぱり上手いなぁ…ノーピスの黒っぷりはさすがにハジケていたし,別れ際のVサインはほとんどの視聴者が元ネタに気づかないと思う反則ぶりだったけど(苦笑).見逃せないのがエンディング,ガブが見栄を切るところでサイカ乱入.お帰り,サイカ!

前半.ジュラサンがまともな意識を取り戻し,ノーピスが真っ黒になっていった前回.仲間を裏切り恐竜島を乗っ取った上恐竜を勝手にいじって究極進化させようとする,黒くて倉田なノーピスはラスボスへの道をひた走っております.こんだけ黒ければ心置きなく倒せそうではありますが,倒された後のノーピスがどんな態度になるのかが見物かも…凄いヘタれると面白いと思うんだよなぁ(笑).
海上に浮上した恐竜島の真の姿は,前方が丸みを帯びただだっ広い板の前中央に1本長い杭が突き刺さっている形.この巨大な飛行機械を乗っ取ったノーピスに怒るドクターは,ロトやアクトロイドたちとともに未だ中におります.恩知らずに怒るドクターだけど,祖父が気づかなかったことにロトは呆れ気味…でもあんだけバレバレにやらかしてたのに,ロトが気づいていなかったのもやっぱり問題あると思うんだ(苦笑).彼も祖父譲りでツメが甘いのでは?
島を乗っ取ったノーピスは,現在実験室でティラノの完全化石に虹色のビームを浴びせてご満悦.あの様子では周囲なんか見ていないだろうと偵察に行ったウサラパたちは思っているけど,ノーピスを自分たちと同じレベルで見るなんて失礼だよなぁ(苦笑).…ノーピスはどうやらティラノの化石から生体を蘇らせようとしているらしい.「そして新たな歴史を刻むのだ! 恐竜の進化の歴史に!」…独り言大きいなぁ(笑).
そんな研究室に復讐を誓いやってきたドクターとその他一同.いきなり勝手すぎるノーピスに全員で怒り,「ものども,とつげーき!」「ヘイヘイホー!」と全員で一気に研究室へと突撃しようとした瞬間,床が開いて全員が落下.落ちていく間抜けたちに,ふ,とノーピスは笑い,間抜けたちはゴミ溜めに落とされました(苦笑).…やっぱしドクターやウサラパたちだけでなくロトも相当間抜けなんだ(笑).ドクターたちの知らない落とし穴まで準備していたノーピスは,一体いつから準備していたんだろう.
Dラボではアジ島の通信妨害が復活して所在地不明に.独り残されたロアは家族たちを心配して可哀想ですが,それ以上に可哀想な奴がすぐ側に.レックスはなぜ自分を守ろうとしたのか,ジュラさんを問い詰める.「教えてくれ,君は何者なんだ!」「私は,あなた様のお父上にお仕えする,執事でございました」…ここまで見てきたならば当然の,しかしレックスたちには衝撃の真実が確定.ジュラサンは,レックスのことを守るようエンシェント博士から使命を与えられていたのだ!
今から100年以上後,ロアたちもいた未来から,タイムマシンのアジ島でやってきたというジュラサン.毎回整理しながら傍観している視聴者と違って,事態の中心にいてしかもあんまり賢くない(笑)リュウタにはちんぷんかんぷん.レックスの父は未来の恐竜研究の権威であるエンシェント博士.母はその共同研究者であるクリテイシア博士…レックスは筋金入りの学者一家に生まれてたんですね.育ての親も当代の最高峰なんだろうし,将来の進路はもう決まりかな?
ジュラさんが話してくれるのは,レックスの生まれる前からはじまるここまでのあらすじ.2126年,エンシェント博士は白亜紀後期の地層から石盤を発見.それを研究所に持ち帰り調べてみると,その中には恐竜たちが「私たちを助けて」と求める声と映像が入っていた…その声は,今はもう遠い1話でリュウタたちが石盤のかけらから感じたものと同じ.石盤は,リュウタたちがディノホルダーで使っている6属性のかけらと,それを繋ぐ中心部分から構成されていたのです.
石盤が語るところによれば,「私たちは長い長い試練の時を経て,この大地に根付き,平和に暮らしてきました.ところが…」恐竜たちの楽園に落ちてくる巨大隕石.この隕石は現在のユカタン半島へと落下.その後の環境の急変によって恐竜たちは一気に絶滅へと向かい,同時に恐竜以外の数々の種も絶滅へと向かったんだよね.このままでは死に絶えてしまうと絶滅を目前にした種の声を聞いたエンシェント博士は,彼にできることをすぐさま考えはじめました.
エンシェント夫妻の能力は非凡で,さらに石盤の持っていた力も凄かった.簡単組み立てキットでアンドロイドの作れる未来でエンシェント夫妻はタイムマシンを作り上げ,恐竜たちを絶滅から救うため,クリスマスの日に旅立つことになったのです.この未来行に参加したのがエンシェント博士たちの優秀な助手のノーピス,そして恐竜の研究者のドクターたち一行…無邪気にピースしてるのが,今となってはなんだか悲しい.クリスマスの日にロトたちが一際さびしそうだったのは,それが旅立った日だったからなんですね.
てなわけで,アンドロイドたちが操縦するタイムマシンで過去へと向かったエンシェント博士一行…ちょっと待ったと話を止めるリュウタ.話の中に両親はいるけれどレックスがいない! 実はこの段階ではレックスはクリテイシヤ博士のお腹の中でした.無事恐竜の時代へと到達したエンシェント博士たちは,石盤の力で恐竜をカード化する技術を確立.これでカードを未来に持ち帰ることで種を保存すれば,恐竜を「絶滅」から救える! …隕石で恐竜たちが滅びるという歴史を改変することは最初から諦めてたんですね.
恐竜たちをカードにしていくエンシェント博士たち.しかし同行者が本当にどうしようもなかった! ソーノイダは勝手に技カードを作ってカード恐竜同士を戦わせることに熱中.当然エンシェントは禁止するけれど,全ての恐竜をカードにして恐竜王国を築き恐竜キングになる!なんてどうしようもない野望を抱きやがったせいで,作業は遅れに遅れ2ヶ月のはずが半年たっても10分の1.…作品タイトルが途方もなくネガティブな意味になってしまってるのはいいんだろうか(苦笑)?
回収スケジュールが押せ押せになったために思いがけないところに影響が.クリテイシアさんが臨月に.子どもが生まれるのはうれしいことだけど,過去で生むってのはやっぱり問題ありすぎる.一度未来に戻ってしっかり体勢を立て直そうとエンシェント博士が決めたことにより,ソーノイダは立場が危うくなってしまいました.禁止された恐竜バトルを繰り返したことで凄まじく心証の悪くなっているソーノイダは,未来に戻れば間違いなくこの探索チームから外される….
戻れば恐竜キングへの夢が潰える.だからタイムマシンが未来に戻れなくなるように,ソーノイダはこっそり動力部の破壊にやって来て…それを止めたのがエンシェント博士の助手のノーピス.立場的にはそのまま縛り上げてエンシェント博士に突き出すべき場面…なのに,「それじゃすぐ見つかってしまいますよ」と彼がコンソールを操作して動力部のコントロールデータをスマートに落とした! …レックスが生まれるより前に,ノーピスは既に黒かったのです.

後半.ソーノイダとノーピスのせいで壊されてしまったエンシェント博士のタイムマシン.おかげで彼らは白亜紀で足止めされることとなり,そこで生まれてしまったのがレックス!「よかったなレックス,お前,生まれたってさ!」…聞いているリュウタの言葉がどうにもおかしい(苦笑).でもあの環境で出産したってことは,レックスを取り上げてくれたのは…あの面子ではタルボーンヌくらいしか助産できる奴っていない気がする.最初から大変なことになっちゃってるなぁ,レックスの生い立ち(苦笑).
今もレックスの首にかかっている恐竜の牙の化石は,赤子の頃からかけられていたもので,生まれたばかりのレックスをロアたちも見ていた.…その後いろいろあってロアの年齢は追い越してしまってますが,元々はずっと年下で,しかし出生日で考えればレックスはこの場の誰より年上で…なんだかややこしい(苦笑).けれどそんな日々の中で身に迫る危険を感じたエンシェント夫妻は,万一の時にはレックスを守り元の世界に戻るようにとジュラサンに頼んでいたのです.
そして夫妻の懸念は現実に.壊されたタイムマシンの修理がもうすぐ完了するというところで,帰りたくない2人…特にノーピスが恐ろしい計画を立てました.決行は最終ワープテストの時.全員がタイムマシンの中で眠っているはずが,ソーノイダとノーピスだけはこっそりと途中で目覚める.「まだ恐竜時代でやることがあるぞい」と,ソーノイダはエンシェント夫妻のカプセルをタイムマシンの外へと放出した! 外はもちろんどことも知れぬ超空間,放り出された彼らは一体どこへと流されたのか….
さらにノーピスはレックスのカプセルすらも放り出すつもり…邪魔なのは夫妻だけ.タルボーンヌに任せておけば世話はしてくれたはずなんだから,ただの赤子のレックスまで放り出す必要なんてどこにもなかったはずなのに! これを一度は止めたジュラサン.しかしソーノイダがそれを妨害し失敗.アンドロイドの力で跳ばされたソーノイダはその拍子に動力である石版を外してしまい…周囲は光に満たされた! 結局一緒に放り出されながらも,レックスのカプセルはしっかり抱えていたはずのジュラサン.けれど激しい流れの中でその手は離れてしまい….
てなわけで,過去のない少年はとんでもない過去を持つ少年に.こんな荒唐無稽な話をいきなり聞かせられた上に,信じなきゃならないレックスは大変だ(笑).ちなみに両親の行方については,ここから記憶の途切れているジュラサンにもわからないけれど…「きっと生きてるに決まってるぜ! お前の父さんと母さん!」「そうよ,元気を出してレックス!」…べったりしているわけじゃないし案外気も合わないけれど,こういうときには根拠なくいい方に信じて励ましてくれる,いい仲間たちだよなぁ.
祖父とノーピスの罪についてはロアはまったく知らず,気がついたらこの世界にいたという.そこから島を修理して,さらに世界に散らばった恐竜カードを集めて…って,あれ? あの光の中で石盤のかけらが飛び散ったのはいいとして,恐竜カードはこれまで世界中の過去の地層から発見されている.タイムマシンの中に収集されていた恐竜カードは,どうやって現在ではなく過去の世界中に飛び散ったんだろう…? 単なる物語の勢いのような気がしてなりませんが,これを回収してくれたら凄いなぁ(笑).
タイムマシンから放り出された赤子のレックスは,12年前に流されてオーエン博士に拾われた.…けれどソーノイダの動機はわかるんだけれど,なぜノーピスはそこまでやったのか? 未だよくわからないままの彼の頭の中なんですが,恐竜の改造のためではないかとリュウタは推理.アンドロイドのジュラサンには「わかりません」…奴は昔からずっと心を閉ざしており,何を考えているのかわからなかった.けれどロアはノーピスがエンシェント博士に叱られているのを見たことがあり,リュウタの説を裏付けてくれます.
凶行に走るより前,エンシェント博士に黙って恐竜のDNAをいじっていたノーピス.進化の歴史に人が手を加えてはいけないと怒る博士に,助手は不気味に笑っていた…あの目,今もあんな目をしてるんだわ!とロアは思い…実際にノーピスはそんな目をしてるんだから,アクト団は本当に揃いも揃って間抜けばかりだ.だめだよそんな明らかな危険人物をそもそも仲間にしたら(苦笑).おかげでアクト団はノーピスにいいようにされて,今だってティラノのDNAをいじって新しい恐竜を作り上げてるわけですからね.
地下のゴミ捨て場に落とされたソーノイダたちはかわいいサイカに壁を破らせつつ脱出.そのままノーピスのところに殴りこみ.しかしサイカの前に立ち塞がるのはツヨイアクトロイドと…サウロファガナクス! ノーピスの手には黒いディノホルダーが握られており,サイカではあっさり力負け,ロトがアンテロサウルスを追加してアクアボルテックスを浴びせるんだけれど…黒いノーピスは例のデスファイアを迷わず発動.2対1なのに技の威力でサイカもアンテロもカードに戻される.
「私の研究の邪魔は誰にもさせませんよ」…いかにも手段を選ばなさそうな雰囲気のノーピス.何もできない赤ん坊を一人時空の中に放り出そうとしたり,タルボーンヌを壊したりジュラサンを壊したりと嫌な実績を積んできている彼の指示によって,このままではソーノイダたちも恐竜にやられる…と思ったところでついさっき偶然復活したタルボーンヌが飛空艇で登場!皆を艇に乗り込ませ,自分は装置を殴り壊して家族のための退路を開く.一人置き去りになるタルボーンヌは…Vサイン! それはどこかのお父さんですか! ここはオーボス星ですか(苦笑)!
おにぎりを飛空挺にちゃんと準備しておく復活ぶりを見せたタルボーンヌ.「家庭の平和を乱すものは,お仕置きでーす!」…恐竜すら倒すお玉でノーピスとサウロファガナクスに挑みかかる.これにノーピスは再度デスファイアを発動…床に穴が開きました(苦笑).タルボーンヌ相手では仕方ないのかもしれないけれど,大事な乗り物兼住居兼研究所を壊すような戦い方をするのは,やりすぎだし先の事もまともに考えてないみたいだなぁ….
ノーピスのデスファイアのおかげで妨害電波が消えたのか,Dラボでもアジ島ことタイムマシンの位置を把握.さらにタルボーンヌの手引きで逃げたソーノイダたちの飛空挺がDラボに着陸.…ここに敵が来る時はアクト団が決戦を挑むときかと思っていたけれど….ウサラパたちは長距離飛行で珍しく飛行機酔い.話の都合上飛空挺を落とすわけにいかなかったからこうなったんだろうけれど,無事に着陸できるだけでも凄く珍しい(苦笑).
無事を確認しに駆け寄るDキッズの皆さんに,「近づくんじゃない!」とアクト団の首領.助けを求めた覚えはない,誰の助けも借りないと,こんな状態だってのに格好悪く意地を張る.恐竜王国を作り「恐竜キングになるんだぞーい!」って,よりによってレックスの前でそんなこと主張するなよ…(苦笑).けれど今のチビ恐竜たちはドクターの言うことなんか聞きもしない.ティラノはドクターの顎髭に噛みつきたいし,残る2匹は既にへとへとなのです.
Dラボに居残ったロアは,ジュラサンが語った祖父の罪をよく聞いていました.ドクターはレックスの両親にあまりにもひどいことをした.「見損なったのはおじいさまの方だわ!」とリュウタたちと一緒になってロアも怒って,中でもこの場で一番怒ったらしいエースが,がっぶりとソーノイダに噛みつきました(笑).…自分以外の仲間たちが下手すれば自分よりも激しく怒ってくれていることがわかり,不幸なはずのレックスの心も,なんだか少し,晴れてきているようです.

過去語りによって大きな伏線が消化され,いよいよクライマックスはバトルパートへ! 黒いノーピスが作り出した巨大恐竜が,火柱上げてタイムマシンの天井を壊してその体を甲板の上に見せる! …己の生み出したものの凄さに哄笑するノーピス…をノリまくりで描く演出と作画(笑).「ついに完成だ,私のブラックティラノが!」…で,それをつくってお前は何をするつもり? 恐竜カードはアクト団の合流によりあと1種,ノーピスの持つサウロファガナクスのみ.巨大恐竜の強さはどれほどのものなのか.一人残ったタルボーンヌの安否はいかに.そして今回まったく出番のなかった「主役の」ガブに出番はあるのか(苦笑)? 次回に続きます!

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