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古代王者恐竜キング#48

悪いことをしたら謝る!

アジ島の正体はエンシェント博士たちが作ったタイムマシンだった.それを乗っ取ったノーピスは,遺伝子操作で作り出したブラックティラノをリュウタたちの住む街へと降下させる.これ以上ノーピスに好き勝手されたくないのはDキッズもアクト団も同じ.しかし自分の過去をねじ曲げられてしまったレックスは,未だに謝りもしないDr.ソーノイダに協力する気持ちになれないでいた.
うまく手を組めずにいるDキッズとアクト団を笑うノーピスは,マルムを人質に取ってディノホルダーを渡すように要求する.仕方なくリュウタたちはディノホルダーを渡し,ノーピスもブラックティラノを撤退させた.奪われたディノホルダーを取り戻すため,リュウタたちはアクト団の飛空挺に無理やり乗り込む.タイムマシンまでもう少しのところまで飛んだものの重量オーバーで墜落しかける飛空挺から捨てられたのは,やはりウサラパたちだった.

最終回まであと1話.駆け足で一応の終局に向かって走る「恐竜キング」.本作は事前に読めない放映休止はなかったはずだから,このスピード感は恐らく作り手の狙いである…はずなんだけど,実際のところはどうなんだろう(笑)? 視聴者が逆境のストレスを味わう期間をできるだけ短くする,昨今のキッズアニメのスタイルをなぞったようにも見えるけど…悠長にやってたら最終的に話数が足りなくなったようにも見えるんだ(苦笑).
今回は最終回直前ということで物語も映像も頑張りまくり.脚本の前川淳はいいとして,作画監督の金栄範は怖いリュウタや作画の不安定でおなじみのはずなんですが(苦笑)さすがにクライマックス直前なので,作画が国内で賄われているようで一安心.気になるのはマルムさんが時々下膨れな程度かな….絵コンテ・演出は高橋順.映像が全体的によく遊んでおり,特にアクションシーンではコマ送り必須の面白い画面が続出です.

前半.ここまで明らかにされてきた数々の伏線たち.レックスの両親は未来の学者夫妻であり,アクト団はそんな両親とともにやってきた未来人たちやアンドロイドであり,ノーピスは最初から真っ黒だった…本作開始時にはアクト団が恐竜から進化した人間でもおかしくないとまで思っていたので(笑)真実は案外とまともだったなぁ.とはいえとんでもない生い立ちがこんなところで判明したレックスの動向は気になるところ.彼とソーノイダの和解がなければ,Dキッズとアクト団は手を結ぶことができないのです.
穏やかな港町の上空に浮かぶ巨大な乗り物…ノーピスが操る元アジ島,その実体は巨大なタイムマシン! その上にはブラックティラノが姿を見せており,ノーピスの指示で街へと降下! …これまで様々なもの,特に自然や史跡を容赦なく壊してきたことでおなじみの本作ですが,最終戦を目前にしてついにリュウタたちの暮らす街そのものが舞台となったのです! やっぱり故郷を守る戦いは特にテンション上がる…はずなんだけど…(苦笑).
アクト団の2機の飛空挺の片方にDキッズと古代博士が乗り込み,もう一方にはアクト団とジュラサンが乗り込んでブラックティラノの方向へと移動.黒にマグマ色が斑となったブラックティラノは超巨大.恐竜ではなく怪獣のサイズ! こんなでかいティラノはもちろん発見されていないから,ノーピスが遺伝子操作でデザインしたティラノ,人造恐竜に違いない! …尻尾一振りでアクト団の飛空挺が落とされるほどの化け物を作るだなんて,ドクターすらやったことのない悪魔の所業.許さん許さんと地団駄踏むドクターは実にうらやましそうですが(苦笑).
街頭巨大テレビでも報じられる三畳市の異常な状況.おなじみの顔の固まったお姉さんが事件を報道するビルに乗って暴れるブラックティラノ…そんなもんを作り出したノーピスに恐竜大好きなDキッズは本気で怒ります.遺伝子操作するなんて,恐竜をなんだと思ってる! しかもそれで自分たちの街を壊させるなんて,絶対に許すわけにはいかないので3人揃ってディノスラッシュ! ガブたち3体で対抗するつもり…だったけど,間近で見るとティラノがあまりにもでかすぎる(苦笑).
3頭合わせても足りない強敵に果敢に挑むガブたち.ライトニングスラストはちゃんと当たるんだけれど簡単に吹き飛ばされて…鼻で笑われる! このままではサイズの差を覆すのは不可能.幸い?アクト団も恐竜を持っているので団結して戦えば勝機も見えなくはないはずだけど,状況を読めてない勝手なドクターのティラノがチームワークを無視して登場…同種なのに巨大すぎるブラックティラノに怯えるティラノの表情が素晴らしい! もちろん小さなボルケーノバーストが効く訳もない.そもそも同属性だし…4頭は一度持ち主の意志でカードに戻されます.
全然力を合わせる意志のないドクターの態度にレックスがらしくもなくキレ,襟首掴み真正面から怒鳴ります.赤子のときに普通死ぬような目に遭わされた彼は,ドクターとノーピスによる暴挙の一番の被害者.どう考えても罪のない彼が叫ぶ「こんなことになったのも,みんなお前のせいなんだ!」という言葉は…ノーピスの暴挙を止めずに乗った罪も含めて正しい.それでもドクターは意地を張り謝らず,孫娘に責められたりしておりますが…さすがの彼でも考えるところはあるらしい.
ブラックティラノの前に下りてくるノーピスの立体映像は,被害者と加害者の衝突を仲間割れだと笑います…主犯の癖に偉そうに! ブラックティラノのご感想は?と余裕で聞くノーピスに「恐竜をおもちゃにするな!」と純粋に恐竜大好きなリュウタは叫ぶ.街をこれ以上壊されたくなかったら石盤のかけらをよこせと卑怯なノーピスは言うけれど,当然リュウタはこれを拒否.けれど黒いノーピスがそれで諦めるわけもない.ツヨイドでマルムを人質にして,返してほしくば石盤をよこせと再度脅迫!
使い手への不意打ちはあまりにも効果的過ぎて,キッズ向けでは当然禁じ手なんですが…シリーズ終盤でラスボス役のノーピスがやるのは仕方がないか.むしろ脅迫で済んでるだけマシであって,何も言わずブラックティラノでリュウタたちを押し潰し,その後屍の中から石盤を回収されなかっただけいいと思うべきなんだろうなぁ…(苦笑).脅迫された子どもたちは当然ながら悩むものの,「仕方ない」とあっさり渡すことを決断するレックス.なんせ一番楽な手段を取られるわけにはいかないし.
ディノホルダーを渡すことでマルムを取り戻すことにしたリュウタたち.ここでブラックティラノには予期せぬタイムアップが訪れています.ありえない巨体の維持には相当のエネルギーが必要らしく,しかも計算以上であったことに苛立ちながらもブラックを一時撤退させるノーピス.おかげでマルムさんはあっさり解放されましたが,石盤がなくてはこの先の主役の活躍など不可能.リュウタたちは即刻取り戻しに行くことに!…悔やんだりとかしっかり計画したりとかは一切なしのDキッズ,はじまった頃から一貫して,本当にさっぱりしてんなぁ(笑).
残る1機の飛空挺でアジ島に乗り込むつもりのドクターとウサラパたち.そこに大切なものを取りに戻るロトたちにDキッズまで加わろうとするのに,ふざけるなとドクターは乗機拒否.けれど今のドクターには途方もない負い目と孫からの冷たい目線があり(苦笑)レックスにちゃんと謝れないドクターは,無理でも受け入れるしかないのでありました.おかげで飛空挺のコックピットはぎちぎちで…レックスが一番いいところにいるような.
そもそも飛んだだけ偉かったような満杯飛空挺.島直前でついに重量オーバーで力尽きかけ,このままでは飛べませんと最悪の警告が! 落ちた先が海だとしてもこの高さからでは普通なら死ぬ.全員で荷物どころか風防までも落として,それでも落下は止まらなくて…レックスが軽く気を失ってますよ(笑)? もう捨てるものがないけど何か落とさなければならないとなれば,取れる手段は1つきり…ドクターはウサラパにめくばせ(苦笑).パラシュートつきでウサラパたちが降ろされて,残る全員がタイムマシンへの侵入に成功します.

後半.タイムマシン侵入に成功したリュウタたちはジュラサンの助けとドクターの案内で奥へ進んでいきます.ジュラサンの人間業じゃないアクションっぷり,明らかに作画が遊んでるけど(笑)素晴らしいなぁ….中央エレベータ経由でブリッジを陥落するつもりのドクターは,さすがに住んでただけあって先導が的確! 監視カメラに向かってあっかんべーで挑発するドクターのことをノーピスは無視.己の野望のためには石盤を強化することの方が大切なんだろうけれど…ここで全力で叩いておけばいくらでも強化できるだろうに,本当に詰めが甘いよなぁ(苦笑).
ノーピスの配下に入ってしまったツヨイドたち.彼らにとってドクターは主ではないので命令が通じるはずもなく,ひとまず皆である部屋へと退避.…ちなみにガブたちはここまで小さいままでついてきてますが,おかげでこの後ひやひやします(笑).逃げ込んだのはアンドロイドの部品倉庫.部品を見たリュウタの発案で,トロイドの皮を着て外に出てみることに決定.出て来たところでエライドに疑われるものの「エライド!」と復唱することでなんとかクリア…と思ったらガブたちが思い切り言えてない(苦笑).
冷や汗たらたらのリュウタたちと,さすがにいぶかしむエライド…自身の出生の秘密が判明しその犯人の間近にいるという状況でベタなコントをやらねばならない,レックスは本当に大変だ(苦笑).ここでうかつなエライドは結局気づかずにスルー.しかし直後にさらにうかつなドクターがくしゃみをしたために結局包囲され捕まってしまう.深刻な事態でも話の本筋にまったく関係ないところで勝手に遊ぶ,それが本作の個性です! どう考えても悪いのはドクターなのに,勝手にリュウタのせいにしてきて往生際が悪いったらないぞ!
孫たちまで祖父の敵に回ってるんだから,いっそ謝った方が楽そうなドクター.閉じ込められた部屋の中で険悪な雰囲気の彼らの前にノーピスの映像が出現.石盤のデータを全て揃えた彼は,どこに行きたいかと一同に問う.白亜紀,ジュラ紀,それとも適当に放り出してやろうか? 「レックス・エンシェント,ソーノイダがお前の両親を放り出したようにな」…ドクターは惨めにも自分は唆されただけだと叫びます.自分の手を汚さない卑怯者,というロアの言葉から何かに気づいた風のレックス.ノーピスは,邪魔な自分の親を消すためにドクターを利用したのか….
よくも裏切った!恩を仇で返すとは!利用されたことにも気づかず怒るドクターに,タイムマシンは自分のもの.あなたの時代は終わった,老兵はただ消え行くのみと哄笑し消える黒いノーピス.どうしようもない悪に対抗する手段もなくて苛立つリュウタは壁を殴り,そんなんで壁が壊れるわけもない…と思ったら崩れた(笑).壁の向こうにいたのはタルボーンヌさんが「ふっかーつ!」…いきなり随分鼻息荒いですね(苦笑).皆が捕まったのを知って助けに来ようとしていたジュラサンがばらばらになったタルボーンヌを見つけ,研究室で治してくれたのです.
ドクターのいい加減な修理とは違い,ジュラサンにしっかりと修理してもらったタルボーンヌ.「宿題しなさーい!…と,言いたいところですが」とまっとうな人格も取り戻しており,今日は特別,お逃げなさいと皆を部屋から出してくれました! ロアもぜひとも取り戻したかった両親の映像を回収.親のことを求めてやまない自分の孫の姿を見れば,同じ親子の関係を自らの手で引き裂いたドクターも,さすがに自分の罪について考えてしまうはず.相手が今は敵だとしても,許されない罪は確かにここにあるのです….
脱出も知らず調子に乗りまくりのノーピスは取り上げた石盤の力を強化! これでタイムワープ機能が蘇ると哄笑する彼…なんだけどいきなり止まる装置.どうしたのかと思ったら,正義の使者こと古代博士が既にディノホルダーごと石盤を回収してました! …こんな緊迫した場面なのにラスボスまでうかつすぎる(笑)! 恐竜たちをただの実験動物だと思っているような奴に石盤は渡せないDキッズは,恐竜も石盤も皆で護ってみせると逃走! …彼らの前に待ち受けるのは残る1種のサウロファガナクス.それに対抗するドクターのティラノ!
愚かゆえに利用され,群を抜いてうかつゆえに気付けなかったドクターはアジ島は渡さないと叫ぶけれど,例のデスファイアーにあっさりとティラノはやられてしまう.サウロを倒さなければリュウタたちも話も先に進めない! てなわけで取り戻したディノホルダーでガブとエースがそれぞれ召還され,サンダーバズーカとサイクロンが命中した…けど,効いてない! 倒さねばならない相手を倒す手がかりをつかめないリュウタたちに,「合体技ぞい!」とドクターが唐突に言い出した! …ええと,いきなりそんなこと言われても…(苦笑).
タイミングを合わせてスラッシュすれば,強力な合体技が発動するはず! リュウタたちはドクターの唐突な提案にちゃんとついていけてないらしく(笑)なんだかだらしない姿勢.「誰がお前の言うことなんか!」とレックスは反発するのは当然.「信じなくてもいい」とドクターが諦めるのも当然.…けれどまだ今ならば,ガブもエースも力が残っている.闘志は漲り強敵に向かって吼えている! 分の悪い賭けに出る余裕はあると判断したリュウタたちは「ようし!」と決断! ガブとエースの合体技,サンダーストームバズーカがサウロファガナクスをついに沈めた!

ついに全てのカードがDキッズとアクト団連合のものに.ノーピスの手に残ったのはブラックティラノだけ? リュウタたち一同に包囲され,アジ島を返してもらうぞいとドクターに言われても…不利なはずのノーピスは笑う.彼の手には黒いディノホルダーがあり,さらに桁違いに強化された石盤のコピーまであった! もちろんブラックティラノも再度召還.自分の能力で作り出した莫大な力を手にするノーピスは誇る.「これが本当の恐竜キングだ!」…タイトルの意味がどんどん最悪になっていく…(苦笑).
このままではヤバいと逃げを選択するリュウタたち.けれど意地っ張りのドクターがこの島を取り戻すまでは「嫌ぞい!」と頑張ってしまい…危うく食われそうになったドクターを,体を張って救ったレックス! 恐竜カードを回収するのと同じくらいの必死さでドクターを助けた理由について,「別に.ただ,目の前で恐竜に食われるところは,見たくなかっただけさ」…言葉は素っ気無いけれど息は荒いしぼろぼろだし,自分の孫と同い年くらいの被害者にここまでされてしまったら,ドクターも諦めて折れるしかないよね(苦笑).
命がけで自分を救ってくれながらも素っ気無い,ツンデレな(笑)レックスの態度についに負けたドクター.「その…あれだ.一度しか言わんからよく聞くぞい」「すまなかったぞい…」…ドクターが謝ってくれたので,レックスの心のわだかまりもまた少し消えていきます.とはいえブラックティラノはリュウタたちの目と鼻の先.この事態を一体どうやって切り抜けるのか.そして揃った全37種の恐竜カードには一体どんな力が秘められているのかいないのか(苦笑)! さっぱりと未来へ続く,次回,最終回?に続きます!

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