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2007年12月終了アニメ雑感

いい感じな正月ボケもそろそろ終了せねばならない昨今,皆様いかがお過ごしですか? 自分はいつもの恒例として実家に戻っておりますが,明日には東京に戻らねばならないのでありました…ああ,もっとぐだぐだと休みてえ(苦笑)!
写真は今日の夕方.寒いですよ.

さて,今日は先月終了したアニメについての雑感を並べておきます.ギャグ特化感想は前の記事になってますが,普通のアニメで去年一番好きだったのは「セイバーズ」で,「陰陽」を越える作品はなかったな.

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今回短評を出した作品は以下の通り.

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[終了短評] ※私見:一般:電波で各5点ずつ

4-:4:2 もやしもん
完成度の高い原作を手堅く愛らしく映像化.声も当然ばっちり.ここまでやって当たらなければ嘘だろう(笑).最終的にはノイタミナ枠歴代最高の5.2%という視聴率で終了したのも当然の話で,DVDがどんだけ売れてくるかが逆に楽しみなくらいこの作品は完成度が高い.その上菌の愛らしさが反則レベルで,菌劇場さえあれば全視聴者が大満足しかねないほどだったのがずるい(苦笑)! そういう意味では中盤で怪しげだった2Dのテレコムに比べ,3Dの白組の仕事は完璧だったなぁ….
素材そのものが極上なので余程予算をケチるようなことさえなければ決してコケはしないこの作品ですが,完全無欠というわけでもありません.前述の通り中盤で2Dがややヘタれたこと,そして作画,演出に比べると脚本レベルがどうしても見劣りしたのが勿体無かった.ストーリー中に大量に埋め込まれたうんちくが作品らしさを作り出している本作の場合は,30分という枠はあまりにも短すぎたのかもしれない.確か「のだめ」のときも同じようなことを感じたなぁ….
物語は派手な音楽と派手すぎてむしろ面白い回り込み(笑)でなんとなくカタルシスを得ながら終了できたものの,原作にはまだまだ先があり,夏だってこの先に待っている! これだけの実績を残した作品でこの状況なら続編を作らないわけがないというか,白組が今回の実績を引っさげてドラマや映画に行ってもおかしくないはず.08年のアニメシーンだけでなくメディア全体を引っ掻き回しそうな予感すらします.旋風はまだまだはじまったばかり.ポスト「のだめ」としての今後の大活躍を期待しております.面白かったです.

4:3+:2 ひぐらしのなく頃に解
意味不明の残虐シーンが続出し,驚きと欲求不満ばかりが募った前期に対する回答編.見せ回とそれ以外の回の作画の落差が激しかった前期に比べると質が大幅に向上した上に安定.声優たちもここまでアニメやゲームで演じたことで積み上げたキャラに対する理解を十二分に発揮して完成した秀作! 敷居高めの前期を視聴している必要があるために一般は3+に留まっていますが,前期からこの品質だったら一般で4以上をつけてもおかしくはない.それぐらい素晴らしい,本当のエンターテイメントでした!
もちろん推理モノ,伝奇モノとしてあの真実の陳腐っぷりはさすがにどうかと思いましたが(笑)しかし本当の娯楽はその突拍子もない真実を覆していく最終章にありました.真実を知ったあとで振り返る過去の惨劇は出来の悪いコントに過ぎず,それを壊す力を持つ者たちが根本から壊していく様は本当に爽快で愉快だった.…事情により途中で打ち切った局は明らかに間違ってます.こんな面白いものを最後まで見せないなんてどうかしてる!
これまで運命の前で無力さを何度も何度も味わってきた登場人物が一体となってそれをぶち破っていくラストは当然毎回のように素晴らしかったですが,そのきっかけを掴んだ1クール目のラストの充実度もまた凄かった.もし前期を見て混迷し絶望し諦めた人がいるならば,必ずこの解決編を見るべきです.無駄とも思われた前期の記憶が大きな意味を持ち,感動を後押ししてくれます! てなわけで辛くても前期から通しで見ることを絶対にお勧めします.面白かったです!

3-:2+:2+ ナイトウィザード
作画安定,物語も明るく安定.ベタな笑いも一杯入って,原作を知らなくても気楽に見られる深夜作品として楽しませて頂きましたが…正直今回並べた他の作品に比べるとさすがに出来が一段落ちるかも.この作品の強みはやはりコメディにあって,その分終盤のシリアス展開にどうしても物足りなさを感じてしまったのが勿体無かった.キャラもコメディも完全ベタではなく色々と軽く捻ってあったから,シリアスも捻ってほしかったんだ…(苦笑).
とはいえそれほど大きな破綻もなく,キャラに愛着を持たせながら1クールになんとか話を収められたところは偉い.普通に作れば確実にコケる1クールファンタジーで,最終回でずっこけなかっただけでも相当の偉業なのかもしれません.これだけきっちり作り上げれば2期もあるかもしれないですが,その際はぜひ,2クールくらいで!

4:3-:1 ef - a tale of memories
大沼心監督がリリカルに描き出した本当にきらきらと輝く佳作.ラストだけ今ひとつよくわからなかったものの(笑)あのスタイリッシュに尖った映像表現と,その映像に見合った声優たちの熱演が視聴者の心を鷲づかみ空へと引きずり上げます.…たった1クールでここまで行ってしまったのが本当に凄い.しかもこの1クールは長すぎも短すぎもしない,適切な長さであったことも素晴らしい!
他のゲーム原作作品とは一段違った本格的な仕上がりの上,大きく2つの物語が同時に動いているため,物語的にも映像的にも尖りまくりで途中参加者には普通相当厳しくなるはずですが,これまでのあらすじに関するフォローが案外きちんとされていて,見ていて迷うところが少なかったことや,この手の作品ではいかにもダレがちな中盤から本気で物語をうねらせていたのも素晴らしかった.
終始本気で作品が作り上げられている分,どうしても視聴には気合が必要で,のんきに穏やかに物語を楽しむどころではないわけですが…しかし最終的には気合に見合った感動がおつりつきで戻ってくるので視聴者は頑張れ(笑).世界を構成するパーツはベタ,登場人物のキャラクター付けもベタ,そこから生まれる物語の展開もベタ…それでも心を揺るがしてしまう作品の演出力の凄まじさを堪能してください.面白かったです!

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[おまけ]

4+:2-:5 Kawaii!JeNny
自分の中では傑作扱いの特別賞(笑).久しぶりに電波で5をつけられる怪作誕生! どんだけ凄いかを説明するのは大変に難しいので,ともかくあの映像を見て呆然としていただきたい.可愛らしいけれど既に賞味期限切れのキャラを貶めることで新たな魅力を開花させる,やってることは「マイメロ」と一緒なんだけど…「マイメロ」がちょっとスパイス効き過ぎたくらいなのに対し,こっちは全体がハバネロに埋もれてますからね! 味付けどころじゃないですからね! そりゃ普通の視聴者は1話で逃げるよね,作品として何かが大幅に間違っているからね(苦笑)!
てなわけで選ばれた視聴者しか絶対に楽しめない,本当の意味でエッジである本作は,こういうのが大好きな視聴者にとって大喜びの脚本てんこもり! 「カブトボーグ」で選ばれた我々を楽しませてくれた超絶脚本家の皆様方が好きなように展開させた脚本は極上.そしてその極上脚本に従って不恰好に動く人形たちと,そこに当てられるベテランの声のハーモニーもまた極上! このシュールさは単なる映像作品のレベルではなく,明らかに芸術の域に入っていると思うんだ! ヨーロッパとかで高評価されそうな気がするんだ! かなり本気で(笑)!
もちろんこんなことを本気で思えるのは選ばれた極小数の視聴者だけであり,電波アンテナのない普通の視聴者にとっては完全に意味不明な作品にしか見えないとは思うんですが…御大作品に一般性を求める方が大間違いなのでこれでいい! こんな作品ばっかりある必要はないですが,沢山ある作品の中にはこういう作品も必要だろうと思わせるほどの堂々たる異端.今後も参加脚本家の皆様方にはどんどんはっちゃけて頂きたいですが!…でも千葉さんはまともなのも書いてください,ファンなので(苦笑).大変に面白かったです!

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12月期終了作品は意外と少なかった…でも満足度は高かった!

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