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古代王者恐竜キング 翼竜伝説#22

建物壊しは悪の仕業

ついにリュウタたちはコスモストーンを1つ手にいれた.人間は素手では触れないが機械や恐竜たちは触っても平気な,凄まじい力を秘めるこの宝玉をザンジャークはこれまで捜し求めていたのだ.コスモストーンが全部で7つあるならば,7つ集めれば宇宙が崩壊するとしても,この宝玉1つなら両親たちと引き換えにしてもいいとリュウタたちは考えている.未だ恐竜キングを目指すソーノイダは,宝玉の力で恐竜を強化できると考えてコスモストーンを研究のために借りていくのだった.
新たなコスモストーンを探すザンジャークは1613年のフランスに到着した.当時のフランスは幼いルイ13世を傀儡として,マリー皇太后が国の実権を握っている.実質的なフランスの支配者である皇太后のところに枢機卿リシュリューが宝玉の噂を持ち込んだ.フランク王国時代のある建物に隠されているという秘宝探しの話に,コスモストーンを探すミハサが乱入し,まずは彼女の力でフランシスコ寺院を壊して宝玉を探すこととなった.

まだ2クール目の終盤なのに宝玉はもう残り2つしかない「恐竜キング」.時期的にはそろそろ主役側敵側の更なるパワーアップが欲しいところ.あのノーピスが未だ空気のまま,コスモストーンもついに1つ手に入れたということで,そろそろこのシリーズ全体に影響を及ぼすでかいイベントが訪れそうな予感.コスモストーンと引き換えに両親たちを取り戻すというのが順当な気もするけれど…既にザンジャークかそれに近い人物が,残る1つのコスモストーンを手に入れてたら,この章終了後にいきなり最終局面になりそうな気もする(苦笑).
ルイ13世の時代を舞台とした「三銃士編」のプロローグを描き出すのは,脚本丸尾みほ,作画監督平岡正幸,絵コンテ演出池野昭二のサンライズ作画室&中村プロ回…なので作画についてはまあまあだけれど,作画そのものよりもゲストキャラであるルイ13世の大変に思い切ったデザインの方にびっくりしてしまうかもしれません(笑).恐竜図鑑はラジャサウルス.

前半.前回のヒキはリュウタがコスモストーンを素手で触るというとんでもないものであったわけですが,どうせヒキなので大丈夫(笑)! リュウタは思い切り感電し痺れるものの,信玄のように命を落とすことはなかった上に,タルボーンヌがコンセントから電源を抜いたら光と痺れが消えました…実は触っていたのは赤い電球.とりあえず触ったら即感電するような電球を未来から来たタイムマシンの中で使うなよ(苦笑)! 本物のコスモストーンは洗濯機の中で…人間の手が触ると痺れるけれど,タルボーンヌを含め機械に触っても何の反応も起こさないようですね…つうかお前らコスモストーンの扱いが余りにも適当すぎるぞ.
洗濯物がからまんボールの代用として洗濯物と一緒にぐるぐると回っていた赤いコスモストーンは,機械だけでなくガブたち恐竜が触っても平気.サッカーボール代わりにしてみたり嫌ったりと恐竜によってちょっと反応は違うようですが,最後にボールに触れたティラノは余程気に入ったのか口に入れちゃって大騒ぎ.ソーノイダがティラノを別室に持って行き研究しようとする…のを押しのけて口の中のコスモストーンをしみじみ眺めるリュウタたち.時空の流れの中のバックランド号の中のソーノイダのベッドの上のティラノの口の中のコスモストーンの中に見えるのは…宇宙? なんだかだまし絵のような構図です.
ザンジャークはこのコスモストーンを7つ集めてよくないことをするに決まってる.謎の翼竜は7つ集めたら大変なことが起きると言っていたけれど,もし本当に宇宙の終わりが起こりかねないと思うなら,両親たちと引き換えにしようと考えるのは甘すぎると思うぞリュウタ.確かに今ならコスモストーンは全部揃わないけれど,もしもうザンジャークが7つ目を手にしていたらどうするつもりなんだ.…それとは別にティラノが舌でコスモストーンを跳ね上げてるのが地味に大変危ないぞ(苦笑).
ここでソーノイダはティラノを強奪.交換条件として使われるまでちょっとだけ研究させてくれとリュウタたちに頼み込みます.「ちょっとだけぞい!」…おねだりジジイは気持ちが悪い(笑).未だにコスモストーンを交換条件にしようとするような甘ちゃんのリュウタは壊すなよと念を押した上,流れでレンタル.普通の機械はともかくソーノイダのオプション開発力は相当のものなのでかなり良い出来の強化パーツを造ってきそうですが,恐竜キングになる夢を未だに捨ててない彼がそれをどう使うかが読めないなぁ….そして翼竜はいつも以上に台詞がなく,Dラボとも連絡を取らないままで次の世界へ!
一方ザンジャーク側の動向ですが,こちらではDキッズに取られた赤いコスモストーンを取り戻しに行かないことをボスが決定.場所はわかってるんだから急いで取りに行くことはないという判断は大正解.次のコスモストーンを探し,1615年のフランス・パリへと移動しております.気持ち悪い感じに少女趣味なボスはここがすっかりお気に入りのご様子で上機嫌.ついでにエンシェント博士たちに作らせた新しいコスモストーンレーダーがキュートな少女趣味でさらにご機嫌に!
随分派手な飾りつけをされているコスモストーンの探知装置.直前まで場所がピンポイントでわからないとと要求水準が高かったクライアントですが,外見の可愛さにいきなり騙されてうっとりです(苦笑).持ち歩きはまだできないものの精度も上がっているはずとエンシェント博士は売り込みますが…実はチップが足りてない.ボス登場前に探知機の中のチップを外したエンシェント博士は,自分の襟にその大切そうなチップを隠してます.不完全なコスモストーンレーダーを根拠に出撃させられるミハサは,前章に引き続いてあまりいい役は与えられていないみたいだ.
フランス,ブルボン朝2代目に入ったばかりの…この外観からするとルーブル宮かな.ルイ13世は婚約者のアンヌとともにデュマ叔父のところに出かけるらしいですが,なんかルイの造形がアニメ間違えてるくらいに濃いぞ(笑).アホ面で飴を食う国王陛下に,デュマ小父に養生なさってくださいと伝えるようにと伝言するマリー皇太后.名君アンリ4世の暗殺後ルイの摂政となった皇太后は,国王を完璧に幼児扱い…もう14歳だってのに(苦笑).
馬車で待っているのは金髪のアンヌ.こっちはルイに比べるとまだ年齢相応に見えますが,動きがおかしかったり飴を離さなかったりととても国王には見えないルイのことはあまりお気に召さない様子で…いい年してこんな外見と子どもっぽい趣味ではダメか(苦笑).摂政である母は息子がアホなのをいいことに勝手に国王の了承を得たことにしてやりたい放題.それが国のためになるのなら許しても仕方ない部分ではありますが…果たしてリシュリューの持ち込んだ秘宝情報はフランスのためになるのだろうか?
莫大なる力を持つガイアの碧眼と呼ばれる宝玉,それがある場所はこの近くの…と説明しているところに「それ,私が探してあげる,かもね」と皇太后と枢機卿の内緒話にミハサが窓から乱入.私を味方につけるといいことあるかもね…と恐竜を召還して脅します.もちろんミハサは見つけた宝…コスモストーンを強奪する気満々ですが,恐らくそれを察しながらも皇太后はミハサの協力を受け入れます.もちろんミハサに簡単に強奪させないように,宝玉発見の際は同行している従士たちにミハサを殺させるくらいの命令はしておくに違いない.
秘宝・ガイアの碧眼はどうやらフランク王国時代のある建物に隠されているらしい.正式な場所はわからないけれど,古い建物とすればフランシスコ寺院が怪しい….一応既に王家も探してある場所のようですが,壁に埋め込まれているとすれば表面をいくら探しても見つからないに違いない.「壊しちゃえばいいかもねぇ」とうそぶくミハサに「あなたなら,できそうですね」と皇太后.悪い女2人が意気投合しているところを,侍女のコンスタンスが聞いていたのでありました.

後半.ザンジャークに遅れること1パートくらいで(笑)過去のフランスへとやってきたリュウタたち.華やかな舞台にマルムさんやウサラパ様がうれしそうだったりするわけですが,舞踏会とかファッションとか飽食とか,そんな優雅なことをやってる余裕などもちろんないはず.ザンジャークはリュウタたちに取られたコスモストーンを放棄して残り2つのコスモストーン確保に既に動いていることがわかり,両親たちと引き換えにするという計算が早くも崩れてしまっています.
ところでようやく手に入れた赤いコスモストーンですが,それを咥えたティラノはパワーアップし,エースは珠が苦手そうで,パラパラやガブは特に反応なし…ということから,どうやら宝玉の赤い色はそのまま火属性を示していることが判明.ならばパラパラは,未だ見つかっていない草属性の緑のコスモストーンに反応するのだろうか…「ガイアの碧眼」なんて名がついていて草属性でなかったら逆におかしいんだけど(笑).そして恐竜たちは仲間とかリュウタとかジュラサンに噛み付くのが好きだなぁ.
まだまだのんきなバックランド号は,ここで皇太后と組むことになったミハサの飛空挺を発見! 皇太后としてはミハサが敵に回るよりは味方にしておいた方がいいと判断したようですが,ルイ13世のためにも見つけ出すと気合を入れているガイアの碧眼をもし見つけたら,即座に後ろからミハサを撃つ気満々に違いなく…恐らくミハサも撃たれるだろうと思っているだろうなぁ.ミハサが目指すのはフランク王国時代に作られたという古い寺院ですが,そこには一足先に危機を知らせる者が既に向かっておりました.
皇太后と枢機卿とミハサの会話を立ち聞きしていた侍女のコンスタンス.建物が壊されると聞いた彼女は早速「早く逃げて!」と伝えるために教会へ.教会の前では木の棒を剣代わりにして子どもたちが剣術の稽古に励んでおり,中でもそんなことではアンヌ王妃様を守れないぞとはっぱをかけるまだまだ幼いダルタニアンが一番の手練で,子どもたちのリーダーのようです.
程なく教会にはまず皇太后の従士たちが到着.子どもたちは投石で対抗し,ここは俺たちの家だとダルタニアンは頑張るんだけれど従士たちはそんな邪魔を追い払うつもり満々です.言うことを聞けば危害は加えない…言うこと聞かないなら危害を加えるつもり満々なのかこの兵士たちは.侍女のコンスタンスは王妃が大切にしている孤児院なのだというけれど,その王妃なんかよりもずっと偉いマリー皇太后の命令となれば逆らうことは難しい.その上やってきたミハサがラジャサウルスを召還し,前置き抜きで教会をいきなりぶっ壊す!
上からは見ていたもののようやく駆けつけたのがリュウタたち.孤児院を壊す恐竜にやめてくれと悲鳴を上げる子どもたちと同じようにリュウタが「やめろー!」と叫びつつ乱入.赤い玉と交換に両親を返してくれとミハサにいきなり提案するけれど,結局は現場の下っ端であるミハサは指示に反するということで首を縦には振らない.逆にこっちが先決と壊すのに集中してくるので,リュウタはガブを召還して実力で止めることに決定!
ガブはエレメントブースターで武装,ラジャサウルスもジャークアーマーをもちろん装備.建物を気にしなくて言いミハサの攻撃は容赦なく,正義としては建物を守らねばならないリュウタはどうしても不利になる.ミハサは華麗な新バンクで技・フライトブレイズスピンを実行.食らったガブは隣の建物に激突するもすぐに体勢を立て直し,今度は逆にラジャサウルスを吹っ飛ばして逃げられなくしたところでギガライディーンを発動…最初に工夫しないと当たらないからなぁこの技(苦笑).
ラジャサウルスはさっきガブがぶつかったのと同じ場所に激突.こっちも体勢をすぐに取り戻すものの…ついに折れた屋根の塔がラジャサウルスの真上に墜ちてきて潰されてカードに戻る! 技そのものではなくて状況に敗北する,このあたりの展開は凄く面白いなぁ.…でもバトルの中でこんだけ壊されてしまうと,結局もうこの建物で暮らすことはできないだろうから子どもたちはかわいそうだなぁ.従士たちはできたての廃墟の中へガイアの碧眼を探しに行き,結果的にはリュウタたちが大負けだよなぁ….
従士を率いるリシュリューは,ここはフランク王国時代の建物だから宝玉はあっておかしくないと自信満々.けれどここで育ったコンスタンスも孤児院の長もそんな宝玉は知らないし,そもそも建物自体が修復に修復を重ねていて原型を留めていない…案の定散々探しても,夕方まで頑張っても結局見つからなくてくたびれ儲け.でもやりっぱなしで引き上げていくミハサと兵士たちよりも,最終的に家が壊されただけの孤児たちが一番気の毒だ…ぼーっとしてないでリュウタたちはミハサを攻撃すればよかったのに(苦笑).

建物を壊した犯人たちは勝手に去って,怒りが収まらない上に行き場を失ったダルタニアンはお前たちのせいだとリュウタを攻撃.確かにガブも建物を壊したけれど,助けようとしてたんだからつかみ合いの喧嘩は勘弁してほしいよなぁ…マルムたちはもちろん2人を止めます.だって争っている暇はない.コンスタンスはこの事態を早速デュマ伯の家に泊まりに行っているアンヌ様に伝えなければならないわけで.朝1で行けば昼には向こうに着くはずで…けれどデュマ伯の城もフランク王国時代のものってことは,もしかして次のターゲットは…?
もし城に宝玉があるなら,先に手に入れれば両親取り戻し交渉がうまくいくかも…建物を壊したお詫び?として同行を申し出るレックスたちにダルタニヤンは抵抗.けれど彼にはシスターたちを守る仕事があるので,コンスタンスはリュウタたちの同行を許します.翌日には馬車で城へと出発.目的地にいるはずの王もお妃も14歳ということで,現在12歳のマルムさんは2年後を妄想…前章であんだけ無視されてたのに,リュウタたちを思い浮かべるマルムさんはいい根性をしているなぁ(苦笑).で,思い切り油断している馬車に向かって狙ったように落石が!…でもどうせヒキなので,あまり不安も感じずに次回に続きます!

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