古代王者恐竜キング 翼竜伝説#28
前シリーズに引き続いてまた!
ザンジャークのボス,ジャークが成体化させたアパトサウルスは凄まじい力を持っていた.ガブは尾の一振りで吹き飛ばされ,技・ジャークデストロイは山に大穴を開けるだけでなく,衝撃で火山を噴火させる.ザンジャークもリュウタたちも火山に埋まっているはずのブラックコスモストーンを一時的に諦めて逃げるしかなくなったが,ソーノイダは逃げる最中にブラックコスモストーンを群れからはぐれたマンモスが飲み込んだのを目撃していた.
噴火の中でコスモストーンを見失ったリュウタたちは,ソーノイダの目撃情報からマンモスを探す.幸運にもリュウタが3年前北海道の発掘で見つけていた化石こそがさっきの噴火に巻き込まれたマンモスの化石であることがわかり,バックランド号は3年前の北海道の山中へと向かった.バックランド号の機能で小さな地震を起こして過去のリュウタと古代博士を退避させ,早速化石の中からコスモストーンを取り出そうとするリュウタたちのところに,ジャークベースが横取りにやってくる.
クライマックス突入中.話をさくさく進めるためのクライマックス補正も惜しげもなく発動中の「恐竜キング」.舞台も展開も非常にめまぐるしい中で,ついにあいつがまたも動き出しました(笑)! 科学者の本分は正確なデータを積み上げた上でその先を正確に予測するところにあると思うんですが,あいつは己の過去の失敗というデータをまともに分析してるんでしょうか.前シリーズの敗因は明らかに「仲間不足」.仮初でも仲間であったアクト団を切り捨てたところから全てが崩壊していったので,今回も裏切るならばせめて一番邪魔なリュウタたちを倒してからでないと危険なんですが…何かちゃんと考えていたりはしないかなぁ,しないだろうなぁ(苦笑),
ハイテンションで豪快な展開を見せる今回は脚本三浦浩児,作画監督田中ちゆき,絵コンテ演出渡辺正樹の中村プロ回で全体的な作画としては大崩れはなし.この期に及んで投入されるあいつの新作バンクはもちろん見どころですが,終盤の作画の気合も素晴らしい.なぜ塩撒きにそこまで気合いを入れるのか,意味はまったくわかりませんが(苦笑)! 恐竜図鑑はクリオロフォサウルス.
前半.ジャークが投入してきたアパトサウルスはでかくて強い! 当然ながらマンモスだって逃げるしかない.体格差がそれなりの実力差になる恐竜バトルでは,最初からでかい上に強化されているアパトはラスボス相当の難敵です.巨大な凶器であるアパトの足に踏まれそうになるリュウタたちをパラパラとエースが体当たりで守ってくれたけど,相手の力は圧倒的過ぎる.ジャークアーマーつきの3恐竜も当然健在で,いくらクライマックス補正が入るとしてもこれは勝てない….
ボスが邪魔者を蹴散らした横でザッパーたちはコスモストーンを探索.大きな岩の向こうにあると判明し,ボスはプロントことアパトまで使って一気に掘り出すつもり.大岩を砕かせているところにコスモストーンがあると知ったリュウタはガブを向かわせるけれど…あっさり尻尾で跳ね飛ばされて近づけない.エースたち残り2頭は他の強化恐竜に阻止されて,全てが上手く回っているボスは最後の1つは自分が手に入れると上機嫌…しかしここでソーノイダたちも参戦だ! バトルでは役に立たないけど(笑)!
敵のボスを貴様呼ばわりする程度には気合の入ったソーノイダ.でも相手にはジャーク様とお呼びとか舐められるどころか,言いたいことも言えないうちに踏み潰されそうになるし.それでも一応オトリにくらいはなってくれるのかなと思ったら,即座に恐竜も出さず行動不能って…お前ら一体何しに来た(苦笑).ボスはアパトに技・ジャークデストロイを気持ち悪い発動バンクで命令,コスモストーン…のレプリカだろうか? 6色の玉から発射され1本に集積された凄いビームによって火山の横腹に大穴が開き…さらに噴火まではじまってしまう!
簡単に言えば「やりすぎた」ボス.大技で刺激された火山は大噴火を開始.コスモストーンレーダーは壊れるし,ボスが撤退した直後,部下たちも激しい噴火にコスモストーン探しを諦めてしまう.それはリュウタたちも同じことですが…そんな計算を超えちゃったのがソーノイダ.あの噴火の中で探索を続行する根性が凄まじく,そんなソーノイダにウサラパたちはついていけずマンモスの腹の下に隠れて…マンモス逃げた(苦笑).いつまで遊んでいるつもりだとタルボーンヌがドクターを回収することで結局全員が撤退.しかし逃げる間際にソーノイダはコスモストーンを見たのです.
先に逃げたザンジャークの母艦ではなぜ手ぶらで帰ってくるのかと怒られるグーネンコたち.…もちろんボスのせいなんだけれど(苦笑)大きな声では言いにくい.再探索が必要だけど,さっきの噴火でレーダーが完全に壊れてしまったのが痛い.エンシェント博士に命令しても不可能と言い切られて…「つべこべ言わねえで作り直せ」と本性丸出しで脅すボス.でもすぐそんな自分に照れるので台無しですが(苦笑).正直,エンシェント博士はいくら時間があるとしてももうレーダーは作り直したくない.やっとコスモストーンの危険性に気づいたのです.
エンシェント博士がシミュレーションしてみたコスモストーン7つ状態は想像を絶する.そのエネルギーの相互作用は宇宙すら揺るがすものだけれど…力を求めるジャークはそれに喜ぶばかり.揃えたらダメだって説教にもまったく聞く耳持たず,その力で宇宙征服するつもり満々です.…結局エンシェント博士たちは修理を拒否するに至ったわけですが,ザンジャークの母艦の中の古代邸では親たちにできることはごく限られているわけで…そして気がかりなのは影でエンシェント博士の話を聞いていたノーピス.前シリーズを考えると,こいつがここで考えそうなことは1つしか思いつかないわけですが(苦笑)!
バックランド号ではソーノイダがブラックコスモストーンの行方について報告.さっきマンモスが飲み込んでいたことをリュウタたちも知りますが,一体どうやってそのマンモスを探せばいいのか.噴火に巻き込まれてきっと死んだような奴が動物園にいるわけもないし…しかしクライマックス補正は超強力で,「あー!」と唐突にリュウタが思い出す.以前,北海道に化石の発掘に行ったときに火山灰に埋まったマンモスを発見したことがあった.しかも地形を調べてみるとその化石があのマンモスである可能性は高い…ってそんなご都合主義が許されていいのか(苦笑)!
3年前の北海道,三笠のあたり?でリュウタたちが発見したマンモスの化石.…あの噴火だって自然現象じゃなかったのに,修復光線を使ってなくて現在に不具合が出てないのもひっかかるよなぁ(笑).とりあえず3年前の夏休みへと向かったバックランド号は,リュウタたちを追い払うために小規模な地震を起こしたり,人払いの後は乱暴に掘り返したりとやりたい放題.…3年前にも地震があってマンモスの化石がなくなっていたとリュウタが覚えてるってことは,ここでも修復光線使ってないんだ(苦笑).実際光線なんか使ってる余裕はなさそう.コスモストーンを探していたらザンジャークの母艦がやってきた!
後半.例の気持ち悪い歌とともにやってきたザンジャークの母艦.どうやってバックランド号の位置を特定しているのかはわからないけれど,ノーピスが何かやっていったのか敵側にもクライマックス補正が発動しているのか(苦笑).コスモストーンを狙うザンジャークはリュウタたちが何かやってると見るや襲いかかり,しかしバックランド号が間一髪でマンモスごとリュウタたちを回収して逃走,それをザンジャークはさらに…追わない.自分たちには人質という切り札がまだ手つかずで残っており,これがある限りバックランド号は逃げ切ることはできないとミハサが気づいたのです.
マンモスからは本当に最後の1つのブラックコスモストーンが発見され,それを時空間通信越しに欲しがるジャーク.もちろんリュウタたちは手放すつもりなどないわけですが…引き換えに両親を返すと言われたら心は揺れる.ただしザンジャークが本当に両親を返してくれるかどうかは怪しく,しかもコスモストーンが7つ揃ったら恐ろしいことが起きてしまう.…こんな中ではソーノイダが恐竜キングになる話なんかもはや誰も聞いてくれない.一応作品タイトルなのになぁ(苦笑).
ザンジャークに渡したら大変なことになるなんて殊勝なことを言ってウサラパたちを感涙させるソーノイダ.もちろん口先だけに決まってるのに偉そうなソーノイダの手元から,リュウタがコスモストーンをあっさりふんだくる(笑).さらにジュラさんにザンジャークに交換すると通信するように命令.すっかり独断専行ですが…付き合いの長いレックスはすぐにリュウタの意図に気づきます.普通にやったらダメなことをやるってことは,それなりの意図があるのです.
交換場所は時代不明ながらもどこかの山中.バックランド号とジャークベースが到着し,リュウタたちとグーネンコたちがそれぞれ交換役を担当します.人質とコスモストーンのどちらを先に出すかについては同時ということでまとまって,1,2,3で転送された両親たちはカプセルの中で眠っており,ザンジャーク側にはコスモストーンが転送されます.お互い渡したものは無視してもらったものに夢中となって…それがおかしいと気づいたレックス.「リュウタ,開けちゃだめだ!」…と叫んでももう遅い.カプセルの中の両親たちはゲルジャークが化けたものだった!
偽物を渡すことでまんまと子どもたちからコスモストーンを巻き上げたつもりのボス.その喜びは偽物だと水を差すのが勝手に地上に降りてきたノーピス.確かに渡されたコスモストーンは地面に叩きつければ割れるくらいの偽物で…もうちょっとマシな素材で作っておけばよかったのに(苦笑)! リュウタたちとザンジャークは互いに騙し合っていたことになりますが,両親に化けていたゲルジャークに捕まってしまったリュウタたちの方が事態は深刻.ボスは本物を出さなかった子どもたちを連れてくるように命令するけれど…ノーピスは鼻で笑うのです.
連れてきてちょうだいというボスの命令に反し,ノーピスはゲル部下たちごとリュウタたちをバックランド号へ収容するようにジュラサンに命令.さらにノーピスは他のコスモストーン全てを持ち出させているという大胆ぶり.前シリーズのノーピスを知らないボスはこの裏切りに愕然…付き合いの長い視聴者としては「またですか」という気持ちで一杯ですが(苦笑)! 裏切り者を止めるためにグーネンコたちはギガスたちで仕掛けるものの,ノーピスの出したクリオロフォサウルスは強い.本シリーズのラスト恐竜に相応しく,鎧もないし小さい癖にやたらと強い!
凶悪なクリオロフォサウルスにザンジャークは翻弄され,ボスは唐突な裏切りに心を乱されます.コスモストーンが欲しいだけで宇宙征服の野望には興味なかったとぶっちゃける元部下にボスは狼狽.戻って来るようにお願いしてもノーピスは即座に断って,ジャーク技で三連携を仕掛けてくるギガスたちをクリオのブリザードスマッシュでまとめて凍らせる.…こんな感じで好き勝手に新作バンクを炸裂させまくった上でバックランド号へと向かったノーピスに泣き,怒るボス…「このままで済むと思うなよ」
バックランド号ではリュウタたちを人質にしてゲルジャークたちが大暴れ! ブリッジではろくに反撃もできずあっという間に占拠され,ノーピスも遅れて合流した上で時空の流れの中へと向かうバックランド号.リュウタたちのディノライザーも取り上げられてノーピス一人勝ちで決まりそうな状況をひっくり返したのはザンジャーク.7つのコスモストーンを手に入れて哄笑したノーピスを襲う衝撃,ジャークベースの攻撃だ! この衝撃でブリッジのゲルジャークたちも体勢を崩し,その隙を逃さずタルボーンヌが活路を開く! ゲルジャークが塩に弱いことが直前に判明したのです…凄いクライマックス補正だなぁ(苦笑).
バックランド号の外には怒って怖いジャークの乗ったジャークベースがくっついて来ており,中のブリッジではタルボーンヌを先頭に塩を撒きまくってゲルジャークが次々に撃退され,完璧劣勢となったはずのノーピスのところへリュウタは走る.ノーピスはコスモストーンを譲るつもりはなくてクリオロフォサウルスをけしかけるけれど,リュウタにはガブがいる上にクライマックス補正も味方をしてきそうな予感.さらにこの場を逃れたとしてもゲルジャークを失ってしまったこの危機をノーピスがどのように乗り越えていくのか…というヒキ…ではないな(笑).さらに豪快な展開に振り回される次回に続きます!
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