古代王者恐竜キング 翼竜伝説#26
クイズにするのはおかしいだろ
ついに2つのコスモストーンを手に入れたリュウタたちは,まだ1つ発見されていない今がザンジャークとの交渉時だと考えていた.莫大な力を持つコスモストーンを集めてザンジャークが何をするつもりなのかは気がかりだが,自分たちの両親たちを全員取り戻した後で,最後の1つをを手に入れることができれば綱渡りでも宇宙の危機は阻止できる.そう考えたリュウタたちはザンジャークとの通信を繋ぎ,交渉をはじめた.
時空の流れの中,ザンジャークのボス・ジャークとリュウタたちは通信を交わす.ジャークの気持ち悪さに辟易しながら,両親たちとコスモストーンを交換したいとリュウタたちは申し出るが,通信中にジャークベースはバックランド号に攻撃をはじめる.まともな交渉をする気などなかったザンジャークに攻撃されたバックランド号は近くのジュラ紀に墜落し,それを追うようにザンジャークの飛空挺でノーピスがやってきた.
約束されていた激動展開がついにスタート! ここまでは予測できてもこの先がまったく予測できなかった「恐竜キング」! サンライズの男玩販促アニメは途中から対象年齢完全無視のシリアス展開をやらかすことでおなじみですが(笑)1話完結の縛りもなくなったこのシリーズもとうとう終盤なので,そろそろ全力でやらかしてきそうな予感.元々宇宙の危機とかビックバンとか馬鹿でかい風呂敷を広げる準備はされていたので,ここから数話でどこまで話が広がり,そしてどう畳まれていくのかが途方もなく楽しみで…大丈夫か?畳めるか?
激震開始,あっさり騙される子どもたちにツッコミ入れたくてたまらない今回は脚本丸尾みほ,作画監督和田喜彰・高橋晃,絵コンテ演出河村智之,ダブ+中村プロ回で作画は安定してますが…ノーピスに気合が入ってるんだか逆に抜けてるんだかわからん(笑).恐竜図鑑は翼竜について.さらにラストにプレゼントクイズがついてるんですが,自分たちの大失態を明るくクイズにしているリュウタが凄すぎる….
前半.前回のヒキでザンジャークの強化3恐竜がリュウタたちに迫る上にディノライザーで通信できなくて大ピンチ!だったのですが,間一髪で上空のジュラさんがバックランド号に回収してくれました.ヒキの危機なのでディノライザー不調の原因はヒカリゴケが詰まってたというしょうもないもの(笑).…今回の場合,ヒキが終わってしまったこの先の危機はラストの1つを除いて全て本物だってことが大問題です.
コスモストーンを2個連続で奪われてしまったグーネンコたちは,母艦の中で3人して責任のなすりつけあいに夢中.3人とも他2人のせいで叱られるのは嫌だと,自分のせいでは絶対にないと言いたげな様子.そこに重々しい歌とともにボスからの通信.コスモストーンは見つかったとボスを喜ばせ,しかし取られちゃったと報告することでボスを怒らせる.もうこれは笑ってごまかせる状況じゃないぞザッパー(苦笑).
グーネンコもミハサも必死.すぐ取り戻すまとめてかっさらうとすかさずフォローを入れるも.ザッパーが逆にまとめてかっさらわれたりして…なんて混ぜっ返すもんだからボス大荒れ.…こういうところで出てくる最悪の展開って実現しちゃう場合が多いしな(苦笑).最後のコスモストーン,ブラックは絶対に奪われるわけにはいかないと念を押すのは,他の全ての色と力を持っているとか? ミハサたち3人では取り返すなんて芸当は無理と判断したボスは,「こうなったら奥の手を出すしかないわねぇ」と気持ち悪く決断しています.
ザンジャーク母艦内に囚われっぱなしの古代家では,両親たちが密談中.重要なチップが抜かれているという細工のおかげで役立たずのはずのコスモストーンレーダー.そのレーダーに翻弄されたかボスは相当ご立腹.きっとコスモストーンをリュウタたちが頑張って入手しているのだと悟り,子どもたちの頑張りに負けずこっちも脱出を頑張らねば! 「どっかーん!と,やっちゃいましょうよ!」って凄いテンションだなクリテイシア博士(笑).しかし気になるのはそんな古代家を遠くから覗いているノーピス.…彼の今回の行動がクイズの答えです(苦笑).
ついに2つ目を手に入れたバックランド号では,ソーノイダがグリーンを手にしてご満悦.レッドとは別のパワーがあるかもしれないと研究する気満々.宝玉に秘められたエネルギーを今でも恐竜王国建設に生かすことしか考えてないソーノイダはやっぱりダメですが,そんなダメ博士をウサラパたちは異様に気遣います.前章の孤児たちとの出会いででドクターに出会えてよかったと心底思い直したようで…そんな態度がソーノイダには凄く気持ち悪い(苦笑).子からの感謝に感動できる立派な精神性があれば,今こんなことやってないもんな.
そんなコントは無視してブリッジで今後を相談しているリュウタたち.今度こそザンジャークは両親たちとの交換交渉に乗ってくるはず.コスモストーンはまだ1つ残っているから,渡しても7つは揃わない.…残り1つの争奪戦が激しくなることは覚悟の上で綱渡りしなければ,両親たちを助けるのは難しそう.ザンジャークが両親たちを全員を一気に返してくれるかは不確定だけれど,一人でも欠けちゃダメだとリュウタが主張し…こんな時にこんなことを言い出すと古代夫妻居残りフラグになってしまうぞ(苦笑)?
話がまとまったところで早速ジュラさんに頼み,ザンジャークに連絡を取るリュウタたち.TPSの反応を使ってザンジャークに通信を繋げると,案外あっさりボスのジャークに繋いでもらうことに成功…ちびプロントの口に誤って怯えてしまうけど,女言葉で「ヨ・ロ・シ・ク」とウインクしてくるおっさんの方が恐竜の口の中より怖い(苦笑).そんな化け物に可愛いとかお世話になってマースとか言われても,可愛くないしうれしくもなく,ただただげんなりするだけなのです.
気を取り直して赤と緑のコスモストーンが欲しいんだろうと交渉を持ちかけるリュウタ.「引き換えにあなたたちが欲しいものは,私のハート?」…ボスの心が本当に手に入るならそれが一番いい気もするんだけど(笑)「冗談は顔だけにしてくれよ」という対象年齢無視の古いネタでお断りするリュウタにボスはきーっとなってます(苦笑).さらにボスは「レッドプラスグリーンプラスYOUと交換ってのはどう?」とレックスを狙ってきやがったので,「ふざけんなクソオヤジ!」とレックスも即刻お断りしたのでありました(笑).
とまあここまではちょっとしたおふざけというのが双方内心一致するところ.ボスは両親たちは正直お荷物,本来欲しかったのは科学者であるレックスの両親たちだけだったのが,おまけがついてきちゃったと…大事な親をおまけ扱いされて腹が立つばかりだけれど我慢して交渉を持ちかけたなら,「わざわざ持ってきてくれなくても…」後方からの不意打ちで衝撃がバックランド号に走る! 「取りにきたの,ていうか,奪いに来たわ」…ここまでのトークで時間を稼いだボスはミハサたちにバックランド号の位置を特定させ,海賊らしく無理やり奪いにきたのです.
ジャークベースに攻撃されて,しかしそもそも武器を装備していないバックランド号には逃げるしか手がない.近くの時空の穴をすり抜けて追手を振り切って不時着したのはジュラ紀.周囲にはジュラ紀の恐竜が一杯…だからって早速ジュラ紀探検をするリュウタたちはのんきすぎるなぁ(苦笑).ザンジャークには交渉する気などないと知って落胆するリュウタたちの方に,ザンジャークの飛空艇で乗ってあの,ノーピスがやってきた!
後半.前シリーズで悪のアクト団すら裏切ってラスボスを務めたノーピス君がこんなところでいきなり再臨…した上唐突に倒れて,もう壮絶に嘘くさい(笑)! もちろんリュウタたちも裏切り者ノーピスの行状はよく覚えている…はずなのになぁ.タルボーンヌの診察によれば一応ダメージを受けているのは間違いないようだけれど,だからってあっさりバックランド号に運び込んで手当てするのはうかつ過ぎ.ダメージなんて誰かに命令してちょっと殴られれば簡単に得られるわけだから.
ノーピスに一番怒っているのはもちろんソーノイダ.自分を唆してとんでもないことをさせた蛇が今更すいませんと謝ったって許してはいけない.しかし蛇が持ち込んだ「助手のようなもの」というピンクのチビ恐竜にあっさり目がくらみ,大喜びで持って行く…これはソーノイダが赤ちゃん恐竜に目がないと知っているからこその行動だとウサラパたちは考えて,騙されないと頑張ります,信じてもらえないかもしれないが反省している…なんてしおらしく言われても,それで済まないくらいひどいことをしたノーピスを信頼していいはずがない.
前シリーズのラストバトル,ガブにやられて時空の狭間を単身漂流したその後,ジャークに救われ恐竜技術を利用され.これまでは言われるままに手伝っていたけれど逃げ出してきたというノーピス.「段々と,恐ろしくなってね」…恐竜を人為的に進化させて歴史改変しようとした奴が,そんな甘いことを本気で言うわけないよなぁ(苦笑).どんだけ改心したふりをしても,さっきの「反省している」ですら,言外に自分の詰めが甘かったことを「反省」したようにしか思えないんだ.
ザンジャークはコスモストーンの力を利用して全宇宙を征服しようとしていると言うノーピス.こいつの言うことなんか信じてはいけないんだけれど,あの力を考えると変に信憑性があるのが厄介.石盤と宝玉はプラスとマイナス,表裏一体で同程度のパワーを持ち,両方ともビックバンの時に生まれ,白亜紀後期に衝突した小惑星にそれらが丸ごと含まれていた.ジャークたちも同じ小惑星の墜落の衝撃に巻き込まれ,時空の狭間に飛ばされたところでノーピスを拾った…嘘をつくなら本当と一緒に嘘を言うのが効果的だからなぁ.
どさくさでザンジャークのところから逃げてきたもののダメージを負ってしまったと言うノーピス…もうびっくりするくらいあらゆる言葉が嘘臭すぎて,逆に真実味を感じてしまうくらい.両親たちが無事という言葉すら信じられなくなってくるぞ….お人よしでもさすがに信用しきれなかったリュウタたちはノーピスを船内の個室に閉じ込めドアにも外から鍵をかけ,けれど一人きりになったノーピスは早速腕のコントローラーを操作…相変わらずこういうことにはまったく迷いがない(苦笑).当然ながら裏切り者はドクターと一緒に遊ばせていた赤ちゃん恐竜を元に戻します!
赤ちゃん恐竜の実体はいつものゲロゲーロな雑魚兵.ソーノイダを置き去りにしてノーピスの部屋へと近づき,ウサラパたちが部屋の外で見張っているところを不意打ちで3人まとめてあっさり廃棄.てなわけで実に簡単に自由になったノーピスは部下に「ご苦労」と声をかけ…悪人顔の彼が改心しているわけがない.赤ちゃん恐竜を探すソーノイダがコスモストーンを奪おうとしていたノーピスを発見するも,あっさりノーピスの「助手のようなもの」に捕まってしまう.バックランド号にノーピスを入れた時点でこうなるのは見えていたけれどどうにも情けない(苦笑)!
見張っていた癖にあっさり廃棄されたウサラパたちは相当ダメですが,あの状況でノーピスを船内に置いて船外に出ていたリュウタたちはそれ以上にダメ.コスモストーン絡みの情報以外は信頼できないとわかっているなら,いくらチビ恐竜たちが故郷のようなジュラ紀で楽しそうだからって一緒に遊び始めちゃダメだろう(苦笑).おかげでリュウタたちが異変に気づいたのはノーピスが既に船の外に出た後.ソーノイダからコスモストーンを取られたと連絡が入ったのであわてて追いかけ…しかし足止め要員としてグーネンコとギガスがやってきた!
時間稼ぎとしては強すぎるギガス.リュウタとレックスはガブとエースに鎧をつけて2対1とするけれど,相手は数の力では対抗できないくらい強い.マグマブラスターを吹いてくるギガスにギガライディーンを放つガブ.今日はちゃんとギガスに当たってふっ飛ばし,しかも幸運にも落下地点にノーピスの飛空挺があったので崩壊! けれどこんなところでノーピスが捕まるわけもない.ザンジャークはコスモストーンを持つノーピスの回収を急ぎ,崖の上にいるのをバックランド号を攻撃しつつ回収….
最終的に改心フラグは一切立てずに逃げたノーピス.コスモストーンを6つ手に入れたザンジャークを追いかけてバックランド号で早速旅立つリュウタたち…しかしこの出発のバタバタが未来に影響していくとは(苦笑).ジュラ紀からすればずっと未来のDラボではピザで昼食,のんびりしているわけですが,そんな日常を壊す謎の植物が窓の外で奇妙な繁茂をはじめ,おかげでまた繋がったバックランド号との通信も切れ切れに…でもこれがラストのヒキなので,逆に次回にはちゃんと通信できるという伏線です.
ついにはじまる最終章.果たしてコスモストーンはその真価を発揮するのか.リュウタたちは両親たちを無事に再会できるのか.いい大人が捕まりっぱなしでラストというのも情けないけれど,これキッズアニメだからそれでもおかしくはないか…(苦笑).ザンジャークとノーピスには果たしてどんな未来が待っているのか.そろそろ改心しないとまた時空の狭間に流されそうな気がするぞ? この緊迫した状況でなぜか火消しに奔走することになる次回に続きます!
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