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2008年10月開始アニメ雑感・2

忙しいのがまだピーク.この後また作業に戻らねばならないわけですが,10月開始雑感の続きをさくさくとやっつけないとすぐ12月になってしまうなぁ.今回取り上げた作品の中では「CHAOS;HEAD」が非常に面白い.最初は何だかよくわからなかった物事が回を重ねるごとに着実に明らかになっていくのがよく計算されていて上手いなぁ….そして別の意味で面白いのが「週刊美肌一族」.もう好き放題だな君ら(苦笑).

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今回短評を出した作品は以下の通り.

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[開始短評] ※事前の期待→数話視聴後の印象

○→○ 週刊美肌一族
単純にアニメやっても採算割れ必至の昨今,例えば「アニメロビー」のように冒険的な試みに走り,その結果として最初の嫌な予感の通りに大失敗するというのは案外ありがちなんですが…これはまた豪快な失敗フラグが立ってるんですが大丈夫なんでしょうか(笑).内容としては今期中ぶっちぎりの馬鹿電波作品ではあるものの,作品以前に枠のスタイルがダメすぎて逆に面白い.作品中にインフォマーシャルとして商品を挟み込むならばともかく,Bパートで延々美容品通販ってあまりにも露骨すぎるだろ(苦笑).
そんなわけで内容以前に枠がクレイジーな本作ではありますが,内容も枠に合わせて相当クレイジーをこじらせております.むしろ照れて変に真面目な作品になると確実に失敗するのだろうからこれでよし.古い少女マンガのパロディという大枠からも既に外れはじめているのが頼もしいやら切ないやら…(笑).ここにこそ御大がいれば意味もなく宇宙人とか地底人とか出てきて話が明後日の方向にさらに爆走してくれるはず(苦笑).電波作品好きならば見逃せない怪作.期待しています!

-→△ あかね色に染まる坂
原作未プレイ.お嬢様と妹の2トップが目立っているものの,基本構図は日本アニメの確固たる1ジャンルであるハーレムもの…今期多いなぁ(笑).主役の両親の境遇がちょっと珍しいけれどそれ以外はごくスタンダードなデザイン.ただしスタンダードも極めれば「乃木坂春香」レベルまで行けるらしいので頑張って頂きたい.基本的にスタッフは頼もしい方々が揃っているはずなんですが,不安なのは作画の不安定さ.超正統の一流作品を目指すにはこの動画では致命的な可能性があり…後半で思い切り捻ったことができないと凡百の海に沈んでしまいそうなのが勿体無いかも.

-→○ CHAOS;HEAD
原作未プレイ.日本アニメの確固たる1ジャンルであるハーレムもの…じゃないのかこれは? オタをこじらせ幻想の世界に生きるダウナーな主役を巻き込む状況が異常なのか,あるいは主役が精神的に異常なのか.ハーレムというお約束な形に似ている分深夜アニメを好んで見る視聴者には非常にとっつきやすいので,この先の展開次第ではたくさんの視聴者を引き連れた上でハーレムでないものに化けてくれることも期待できそう.内容はまったく異なるものの,戦略的にはあの「School Days」と良く似ているかもしれません.
本来真っすぐで頭の軽い主役の描写に非常に強い石山監督にこの作品を任せたあたりも変わってますが,ハーレムの下の構造が石山監督の強味を活かせるものであるなら,終盤あたりで凄いものを見せてもらえるかもしれません.不安なのは表面的にはハーレムなのに作画が不安定なことなので,現状以上の作画が望めないのならば早めにハーレムの看板を外すべきでしょう.変に視聴者を焦らせるよりは,一気に本当の物語を見せるべきだと思います.独特の台詞回しも面白い.先が非常に楽しみです!

-→○ ONE OUTS
原作未読.熱血勝負…というよりは萩原声頭脳戦アニメの最新作というのが正しい気がする(笑).説明の多い初回こそ今一つノリきれなかったものの,現在も回を重ねるごとにどんどん調子を上げているのが頼もしい作品なので,一度見て合わないと思った奴もぜひもう1度見てみてほしい.今は確実に1話より面白いことをやってるよ! 線の細い天才肌の主役は「アカギ」に近く,主役が最終的には勝利を掴んでくれそうなのもありがたい.「カイジ」は話としては面白くても,痛々しすぎて終盤見ていられなかったからなぁ(苦笑).
熱血とは対極の醒めた目で野球というシステムを見通す渡久地は,自分の所属するオーナーと契約という名の勝負をふっかけて容赦なくむしり取っていきます.「アイシ」のヒル魔が極度に冷めて現実的に悪化したようなタイプなのでやることが一々悪く…しかし野球を金儲けの道具としか思っていないオーナーが相手だからこそ,その悪さが非常に痛快.野球の純粋な技の外にあるものを好きなように操る彼を倒せる者が果たして野球界に存在するんだろうか…こいつも先が楽しみです!

○→○ 魍魎の匣
原作既読.サンライズでもIGでもCLAMPキャラは変わらず綺羅綺羅しいわけですが,本作はよりCLAMPキャラの原点に近くさらに肉感的.推理と怪奇と蘊蓄と人を殺せそうな分厚さで鳴らしたあの原作を飾るには,このキャラはなかなかのハマりっぷりではないかと思います.深夜帯の作品とはいえ積極的にヒットを狙ってきているので,画面にかけているお金も恐らくそうお安くはないはず.同枠の前作と比較すると愕然としそうな画面の充実ぶりです.
推理モノのアニメは1話,あるいは数話で完結させるというのがアニメ文法的にはお約束になるはずなんですが,本作の場合は1つの事件をじっくりと1クール?かけて描くようです.先の読めない状態で2ヶ月は待たされてしまうことを考えると,最近の堪え性のない視聴者がちゃんとついてくるかどうかが微妙なんですが,それは途中から参加するメインキャラの魅力で押し切っていくという戦略だろうか.案外アニメよりも普通のドラマを見慣れている視聴者になじみやすそうな大人な作品.今後どのようにDVDを売っていくのかも含めて先が気になります.

-→△ 伯爵と妖精
原作未読.可愛い妖精博士の周囲に寄ってくるのは一癖ありまくりの美青年たち.これも日本のお家芸である逆ハーレムものの王道で,それほど妖精ネタがディープでない分,そして主役が職業女子とはいえ「彩雲国」ほど強力なキャリア志向でない分だけとっつきやすいかもしれません.作画は深夜U局としては及第点だけれど,意図してアップ多めで省力してるぽいからこれ以上崩れると厳しいかな….シリーズ全体として物語をどんどんでかくしていけるかどうかは鍵.最終回に向いたカタルシスのある大きなエピソードが原作にあればいいんですが.

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