PAPUWA#26

「目を開いて真っ直ぐに見つめての巻」

大好きなパプワ島を守りたい.その一心で放った眼魔砲によって意識を失うロタロー.その一撃は彼の中のコタローの記憶を呼び起こした.忘れることで己の中に封じ込めてきた忌まわしい過去.自らこの島を壊しかけたという罪の意識に苦悩し,異変に気づいて探しに来たパプワたちの前から逃げ出すロタロー.
森の中を逃げているうちにたどり着いた,懐かしい自分の歓迎会のアーチ.あの頃のことを思い出すロタローなのだがコモロとオショウダニが気分を台無しに.お前らのビートや胞子はどうでもいいとばかりに眼魔砲を放つ.
当時はわからなかったものの,自分がどれだけ島の住人に迷惑をかけたを心から思い知り,楽しく遊ぶナマモノたちの間に入ることができないロタロー.パプワやリキッドたちは,心戦組の土方やナマモノから元気のないロタローの行き先を聞きながら追いかける.
自分がひどいことをしてしまった島の住人に合わせる顔のないロタロー,とうとうパプワハウスの前でパプワたちに追いつかれる.けれどロタローはもうここにはいられない.無事を喜ぶリキッドに向かって眼魔砲を構えるロタロー.「ボクはロタローじゃない!」

半年間,ちみっこの皆さんの尊大ぶりと理不尽な上司・先輩からの暴力,そしてほんの少しだけいい話を見せてくれた「PAPUWA」も今週で最終回.クライマックスだけあってさすがにふざける余裕がありません.原作では4巻分しかないエピソードをオリジナルで増量し倒した半年間でしたが,回によっては違和感がなかったり原作を超えたりとなかなかの健闘を見せてくれました.特にギャグに関しては,あのアクのきつい柴田世界をよく再構成したと感心する回も.その分シリアスな面は今ひとつ噛みあっていない場面がときどき見受けられましたが,全体的にギャグとシリアスのバランスは7:3くらいなので仕方がないですね(苦笑).

過去の記憶によって苦しむロタローは,4年という時間を経てはじめて,自分の罪に対する手ひどい罰を受けました.住民は動物と野郎ばかりですが,この島そのものはとても母性的.島がロタローの心を癒し,大切に育んでくれたがゆえに逃げ出すロタローは,あたかも反抗期で傷つけた自分の母親に対して,その時期が終わってから自分のひどさに顔も合わせられないという状態(笑).行き場を失ったロタローは,悲壮な覚悟で自らの振舞を選びます.
弟愛ゆえに負傷しながらも追うシンタローや,タンノとイトウに捕まる土方など,笑いどころは準備されているのですが,状況が状況だけに笑いにくいことこの上ありません.ただし前のパプワ島にはいなかった(=ロタローが迷惑をかけていない)コモロとオショウダニは別のようで.

後半は,人間はともかくナマモノの皆さんまでコタローと知って接してくれていたことに憤然とするロタロー.懐の深い連中ばかり.そしてパプワとリキッドのつくったうどんを払いのけ,「食べないなら帰れ」というリキッドの言葉通りに立ち去るロタロー.言い方は尊大なものの「世話になった」という礼も「もう二度とこない」という実際は詫びの言葉も口にしているところがいじらしい.そして彼を旅立たせるために悪役を引き受けたリキッド.元気になった彼には今こそ肉親が必要だと信じているがゆえの行動ですが大泣き.そして「涙は恥ずかしいものじゃない」と受け入れるパプワはグレートマザーな貫禄です.そんな優しい母親たちの元から旅立つロタローもまた,「食べたら帰れなくなる」と涙を流します.
ここで作り手の側では心戦組の扱いに困ったらしく,旅立ちの際でわらわらとご登場.原作では心戦組はここから先の物語ではじめて機能するので仕方ないですが,結局おもしろいお兄さんたちで終了してしまったのはもったいなかったな.あ,ウマ子だけはすでに十分機能しているのでもう結構です(笑).
そして島から去ろうとするロタロー.島の仲間から嫌われるのは仕方ない.でも,許される日は来るのかなと言うロタローに,シンタローが繰り返す主題.
「目を開けて.しっかりと見ろ」
ロタローが見たのは見送ってくれる島の皆の姿.彼はここに来たときから,すでに皆には許されていたのです.あとは自分が自分を許すだけ.その精一杯の思いを声と体に乗せ,コタローは飛び出していきます.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

PAPUWA#25

「過去と力が戻るときの巻」

朝帰りのシンタローたち.しかしパプワハウスの中はサウナのような裸漢祭り.そこに昨日海まで飛ばされていたウマ子がタイミング悪く来訪.その光景は乙女薔薇色地獄.怒りの業火を燃やすウマ子だが,青の一族謹製のトリプル眼魔砲が炸裂して再び海へ.それには感謝するリキッドだがでもきっと死んでない.そしていらっしゃったお客様全員が当然のように朝食を要求する.
男だらけの朝食のあと.洗い物が倍でうんざりのリキッドを手伝うお母様シンタロー.リキッドの味噌汁をほめ,コタローにうまい食事をつくってくれたことを感謝する.リキッドは言う.自分は番人になる条件として親には会えないが,それは親が十分愛してくれた後だからだ.しかしロタローはまだ十分に愛されていないと.シンタローは,これからは俺ら家族が愛すると答える.
パプワは昼食の準備としてうどんをこねはじめ,ロタローにはシンタローとワカメを採りに行ってほしいと頼む.家に残ったリキッドはロタローがいなくなることを寂しがるが,パプワは2人が本当の家族になるのだからうれしい.
ロタローとシンタロー,森の中でエグチとナカムラに会う.シンタローにとってはこの島の住人は大切な仲間だ(イトウ・タンノは別).ロタローもコモロとオショウダニは大嫌いだが,その大嫌いぶりがすっかりなじんでいる.
そんな2人の前に心戦組がやってきた.土方とリキッドが義兄弟という話を聞き,あの寝返り君絞めてやると誓うシンタロー.そして心戦組には切腹を見せてもらいたいロタロー.

自分たち家族のために言わなければならないことを抱えるシンタローと,まだ何も知らないロタロー.これまでの「PAPUWA」を支えてきた大きな要素,ロタローの記憶喪失がついに今回で解消します.今すぐにでも「お兄ちゃん」と呼んでほしいはずなのに,自分たちがしたことのひどさを知って兄だと言い出せないシンタロー.そんな彼に元気に甘えるロタローに,限られた時間の中でどうやってそれを伝えるのかがテーマ.これまで積み重ねてきた悲しく切ない過去を踏まえ,能天気な島の風景の中でシンタローが実に繊細な心の動きっぷりを見せます.
冒頭は,コモロの粉まみれでこそありませんでしたが麻雀の特殊ルールによって痴態が展開されていました(笑).画面から溢れ出る男の裸.そりゃウマ子でなくても御法度です(特にロッド).青の一族の俺様っぷりは終始なかなかのもので,自分の目的を達成するためなら本気でヤンキーを撲滅しかねないシンタロー,サウナ状態でも気だるくマイペースを保っているキンタロー,「お前をいじめる相談かもな」という軽口が血縁ゆえにリアルすぎて怖いハーレム,そしてシンタローに言われたからとは言え,危機に陥る彼をあっさり置きざりにする切り替えの早いロタロー.…こんな濃い連中が牛耳っているからこそ,現在のガンマ団の隆盛があるのかもしれません.皆さん部下にするのが似合わない性格です.もちろん上司に持つと本気でつらそうなんですけども(苦笑).

後半はその愛ゆえにいろいろ垂らしているシンタローとロタローの楽しいおつかい.森の中でのかくれんぼではロタローが凶悪なまでに愛らしく.「こんなこともしてやれなかった」と悔やみながら,それでも一緒にいられることがうれしいシンタローのブラコン兄貴っぷりが激甘.結局シンタローは兄だと言いだすことができません.なんせ兄弟だと言うことは,ロタローをこの大好きな島から引き剥がすことに違いないわけですから.
しかしそんな優しい時間もノアの箱舟によって終わりを告げます.燃える船から島を守るためには.コタローの強力な眼魔砲で炎ごと吹き飛ばすしかありません.火事の迫力がもう2息くらい欲しかったところですがそれはまあよし.そして再び繰り返される主題,「目を開けろ!」.シンタローの言葉に従いとうとう眼魔砲を放つロタローは,己の青の一族,コタローとしての過去を思い出します.それは「この大好きな島を自分の力で壊しかけたことがある」という重すぎる過去.戻ってきたこの過去によって「ロタロー」の世界と絆はそのまま失われてしまうのか.次週最終回に続きます,

| | コメント (0) | トラックバック (0)

PAPUWA#24

「不器用で優しい男たちの巻」

先週の続き.パプワハウスの夕食は梅干山積みという手抜きメニュー.自分の無力さに落ち込む家政夫リキッド.そこに急なお客様シンタロー来訪.リキッド思わず家事に逃避し,お客様分も含め夕食の準備完了.しかしシンタローお母様からはダシの下ごしらえが甘いとのご指摘.デザートメニューも家政夫よりお母様のほうが格上.続く来客キンタロー,お気遣いの紳士はおみやげ持参で夕食も済ませている.まずは大人たちだけで外で話し合いを,と提案するリキッドだが,外にはウマ子(看護婦)が.いつものように襲われて人事不詳のリキッドだが,さすがのウマ子もシンタロー&キンタローのダブルガンマ砲には敗れる.
さて,邪魔者がいなくなったところで話し合いを,と思ったら,今度はハーレム隊長ご来訪.リキッドはハーレムに強制的に借りられて行き,かわりに隊長,特戦部隊を置いて行く.パプワとシンタローも一緒に二人だけで夜の散歩に出かけ,ロタローはチャッピーと一緒に置き去りに.
リキッド,海岸でハーレムに,「根性を鍛えなおすために特戦部隊に戻れ」と言われる.ちみっこより弱いなら番人としての価値はないし,飯だって別の誰かがつくればいい.しかし,リキッドは4年間努力して,やっと皆の喜ぶ料理がつくれるようになった.その4年は彼にとってのかけがえのない時間だ.ハーレムは笑う.ならばその4年をなぜ誇らず,他人と比べて泣くのかと.リキッドは「ありがとうございます」と男泣き.4年越しでようやく特戦部隊の除隊挨拶を終える.

クライマックス間近の「PAPUWA」.先週に引き続き,今週も未熟者リキッドとシンタローを巡る物語です.言うまでもなく出てくるのはお兄さん&おっさんばっかりなのですが,なぜか出だしから嫁姑問題が勃発です.リキッドは4年かけて家事ができるようになりました.千葉のヤンキーも4年かければ立派な家政夫に変身です.ただし旧家政夫シンタロー対現家政夫リキッドの戦いはシンタローの圧倒的勝利.家事に関して恐らく4年のブランクがあるシンタローお母様の実力は計り知れません.さすがは若き総帥です.その上あのウマ子すら退けますからね.ウマ子にぶら下げられたリキッドの無力な人形ぶりが(苦笑)
シンタローについてきたキンタローとハーレムについてきた特戦部隊3人組,麻雀を開始します.麻雀と言えば煙草の煙もうもうがお約束ですが,子供向けの時間帯なのでそれはなしということで.でもおっさんたちの脱衣麻雀とかロッドの皮パン1枚のぎりぎりのおしゃれとか「皮がー」は放映してもいいらしく(苦笑).キンタローは役満を連発.さすがは器用な男です.で,途中から参加した玄人ことコモロがどれくらい強かったのか,たぶん来週の冒頭で判明してくれるのではないかと.そうか.煙草のかわりに幻覚粉がもうもうとしてるのかも….

後半は夜のパプワ島でロタローが大ピンチ.ジャイアントイッポンダケをうまくからめたエピソードです.ロタローの危機を察知する大親友パプワや,シンタローでは掴みきれなかった手をパプワが繋ぎとめ,さらにシンタローが眼魔砲で助けるというコンビネーションなど,彼らの関係を言葉ではなく行動で上手に示しているのが素晴らしい.もし原作なら,助けて抱きとめたところでシンタローは鼻血祭りのはずですが,そこを「怖かったろう.ごめんな」と抱き止めるだけの描写にしているところにアニメ制作側の漢のロマンをひしひしと感じます(笑).
シンタローにとってもかけがえのなかった4年間.パプワ島という楽園の外で過ごし,努力した彼は強くなりました.それでも自信がないというみっともない部分を抱えてはいます.ただ,シンタローは努力を続けたからこそ,「みっともない部分もシンタローだ」というパプワの発言になったはずで.恐らく無条件に認めたわけではないんでしょう.
そして眠るロタローも,いい部分も悪い部分も,島に来て成長した部分も全て含めてロタローです.彼がパプワにはいない肉親にうんと甘えられる日も,そう遠い話ではないはず.そんな感じで朝帰りした連中が帰ってきたあの家の中,一体どんな惨状になってしまっているのか(笑).次回に続きます.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

PAPUWA#23

「空回りの男たちの巻」

軍用艦が砂浜に着陸.コタローを迎えに来たシンタローが下りる.以前島で暮らしたシンタローにとっては懐かしい.タンノ・イトウのナマモノコンビには眼魔砲でご挨拶.他の島の住人にも帰還の挨拶を,しかし見たことのない嫌な顔が.
キンタローは主旨としてこの島にいられる時間は1日しかないことを伝えるが,難しい部分が多すぎて子守唄状態.早速コタローの名を呼んで探し始めたガンマ団総帥ことシンタローの後頭部に,家政夫リキッドがあわててキックをかます.もちろんこの判断はシンタローの怒りを買うことに.そんな弱者リキッドの立場をさらに悪くする元上司ハーレム登場.甥っ子のシンタローには叔父さんが考えることくらいお見通し.しかしこの叔父さん,ガンマ団には戻らない.使い込んだ部下の給料3億は返さないと宣言する最悪の親族ぶり.
集まってくるガンマ団縁の男たち.先にマジックの指図で島に送られたガンマ団4人衆も姿を見せる.でもシンタローはデコピンでお許し.ただしアラシヤマにだけは焼き鏝のご用意.そんな中,リキッドはシンタローに,コタローを連れて帰ったらどうするのかを尋ねる.シンタローには,コタローにやってあげたいことがたくさん.けれどそのためには適応訓練の必要がある.それを聞いていたリキッド,シンタローに「ロタローは渡さない」と宣言する.

ずっとパプワくんたちと一緒にいたい.そんな願いを叶えたいロタローですが,シンタローの到着はその願いを吹き飛ばしてしまいます.今週は,体格のいいお兄さん&おっさんたちが浜辺で喋って蹴って殴って主張して泣いて悩み,その間にパプワとロタローとナマモノたちがはさまっているといういつもに増してむさ苦しい展開.特にリキッド,弱くてもシンタローに喧嘩を売らなければいけないほどにロタローのことを大事に思っていて,さらに自分の力不足に男泣きするわけで湿っぽいったらありゃしません.そんな中での乾燥剤になっていたのがろくでなし親族ことハーレム隊長のわがままぶり.リキッドの元隊長でシンタローとロタローの叔父にあたるハーレムは,パプワと並んで最も状況を理解している人間なわけですが,ともかく素行がよろしくない(苦笑).それでも元上司には違いなく,最後にはリキッドに「完璧になる奴はいない」という言葉をかけます.それが実際どういう意味なのかは次回を請うご期待というところ.それと,せっかく先週あそこまでやったのだから,今週もトットリ・ミヤギ・コージの三人はぜひ血まみれでご登場頂きたかったですね(苦笑).

リキッドが未熟者なのは周知の通りですが,それは強いシンタローも同じこと.その未熟さを覆い隠すためのガンマ団の制服がコタローの辛い記憶を呼び覚まし,彼を暴走させる原因となってしまいます.しかしパプワのおかげで暴走は止まり,ただしコタローは返してもらえないままに.島での暮らしによって,パプワの言葉だけで自分の力を鎮めることができるほどに今のコタローは強くなっているわけで.その強さも含め,今のロタローを知らないシンタローが彼を取り戻すためには,表面だけで取り繕うのではなく,今をそのままに受け入れる覚悟が必要です.その覚悟ができるのかどうか.ついでにコタローは自らの過去を受け止めることができるのか.そして心戦組の出番は残っているのか(笑)などについても次回以降を請うご期待.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

PAPUWA#22

「いと高き空の奥よりの巻」

島の皆さんの夢を背負って巨大竹を登るリキッドだが,「なんで俺が」と不平で一杯.そこで,わざと怪我したふりしようと考えて落ちてみる.ところがオショウダニのスティックのおかげであえなく失敗.むしろ「わざと?」と下で待っていらっしゃる皆さんに疑いを抱かせてしまうことに.コタローのお仕置きも怖いので再び登るリキッド.トットリ・ミヤギ・コージの3人組も,自分たちの願い「コタローを連れ戻す」を叶えるために竹に登りたい.まずは隠れ身の術,草むらに化けて竹に近づくことにした.
リキッドは竹の上でナマモノを発見.電撃技で落とす.さらにチャイナ姿のウマ子が下から来たのでこれは蹴り落とす.落ちたウマ子,地表を這って接近中の3人組の上に落下.中の3人はもちろん流血.血まみれに.
そんな合間にもリキッドの様子を見にくるちみっこたち.もちろんただ見にくるだけで手伝ったりはしない.重いなーと思ったらリキッドの籠の下に特設ゴンドラがつけられていたり.そのゴンドラをリキッドが落とすとこれも絵に描いたように3人組の上に落ちる.やがて困難を越えて登るリキッドの前に,巨大なパンダが現れた.

次々に迫る危機を自力で突破していく,いつもに比べると比較的強いリキッドの姿が珍しい(笑).リキッドは立場的・実力的にちみっこのみなさんと元上司&同僚には絶対勝てないのですが,それ以外の連中相手だと比較的いい勝負をします.ただし,ウマ子に完勝してたのは出来すぎ.何か超常の力でも働いていたようなので,すぐにその反作用である不幸がてんこもりでやってくるのです.具体的には来週に.
そして今週も頑張るものの報われないトットリ・ミヤギ・コージの3人組.先週からベタネタがずっと続いていて今週はどうかと思っていたのですが,ゴンドラに潰されたあたりからやっぱり面白くなってきました(笑).後半では竹の中から登っていく3人ですが,パンダの爪で流血するあたりは完全なお約束で先が読めているんですけども,それでもどうしても面白くてたまりません(苦笑).
あとはウマ子の「女子高生はパンダが好き!」ですね.気の毒なセキノ.そして目が腐ってるコージ….竹の直径がシーンごとに違ってる気がしますが,それは気にしちゃいけません(笑).

島の連中がいつも通りのバカ騒ぎをやってる一方で,シンタローがとうとう島に到着.彼の眼下に広がるのはあの懐かしいパプワ島の姿.再び戻ってきたこの島で,彼は,そしてコタローたちは何を得,何を失うことになるのか.飛ばされたロタローの短冊が示すとおり,ここから先,物語は核心に向かって進み始めます.笑えるけれども同じくらい泣ける「PAPUWA」の真髄のはじまりです.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

PAPUWA#21

「はじまりのおわりのはじまりの巻」

馬鹿息子グンマ,ようやくコタロー探査機を完成するも,すっかり落ち込むマジックお父様.シンタロー総帥がキンタロー博士を引きつれ,基地に御到着してしまったのだ.グンマ,津軽ジョッカーをコタローの身代わりにしようとするも,シンタローはロタローがいなくなったことも,4人衆が戻ってこないことも既に全て知っていた.そんなわけで,マジックもろともガンマ砲で基地をぶっ飛ばすシンタロー.
パプワ島は七夕の日.パプワたちも短冊に夢を書く.リキッドの短冊にはスーパーの特売日や小学生レベルの夢が.ちみっこたちはそれを人生の汚点として迷わず灰に.ロタローの短冊には「ずっとパプワくんたちといっしょにいられますように」という愛らしい夢.ただし2枚目は「家政婦はずっと家政婦でいいや」.ついでなら書くなよ.
心戦組も短冊づくり,ウマ子は白装束で怨念を込めつつリッちゃんへの愛を短冊に叩き込んでやかましい.隣では沖田に筆を刺されて流血する近藤.そんな修羅場で短冊を書こうとする土方だが,侵入したナマモノ・イトウとタンノに邪魔されたので斬ったりと相変わらず騒がしい.
パプワハウスではちみっこたちの「富&名声」「永遠の若さ」「世界征服」と俗な夢溢れる短冊が完成.これを山の向こうのジャイアントイッポンダケに飾りに行くことに.

ロタローの兄,シンタローが21話にしてとうとう基地に帰還します.溜めなし眼魔砲がお得意なロタロー(コタロー)のお兄さん.ついでにとってもブラコンで,チャッピーに噛まれるのと家事もお得意です.現在は馬鹿父の跡を継いでガンマ団総帥の地位に.一緒に行動するキンタローはシンタローの従兄弟.シンタローと対等にやりあえる実力者でかつお気遣いの紳士,というのは既に前作(原作)で描かれているのでより楽しみたい人はそろそろ読んでおきましょう.
さて,最大のキーパーソンの登場でゆっくりと物語が動き出します.先週の嫌な予感はきっちり的中.案の定ガンマ団基地の一部&パパはシンタローのおかげで崩壊.帰ってきたキンタローに抱きついたり泣いてお見送りしたり,今回は異様にグンマが愛らしいものの…あんたいくつだよ(苦笑).

そして島では今回もウマ子が大暴れ.しかし珍しくリキッドにはあまり影響はなく,かわりに周囲の連中がひどい目に.確かに今週の段階でウマ子に巻き込まれたら登るところにたどり着かないからなぁ.そのとばっちりをモロに受けたのがウマ子に轢かれたりイトウに襲われたりのガンマ団4人衆-1でした.ウマ子自体も打ち上げ火山で上空ではじけてアフロになったりデンジャラスな服装(空手着?)になったり.そうそう.「恥ずい」ってもう言わないらしいですよ?
皆の夢とか使用済み靴下を背負ってジャイアントイッポンダケに挑む家政婦リキッド.仲良しのナマモノや心戦組の短冊はともかく,コモロとかオショウダニとかヤマギシとか元上司&先輩のものまで持って行かなきゃいけなくて気の毒.「世界よ俺の胞子に染まれ」って何だよ(苦笑).ロタローとハーレムの脅し方が同系列.さすが血縁,やることが一緒.七夕を教えてくれたパプワの友達に会いたがるロタローなのですが,彼に会って全てを思い出したときには,もう今と同じではいられません.短冊に書いた願いはどうなってしまうのかってことなどを踏まえ次回へ続きます!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

PAPUWA#20

「気の毒な子,アラシヤマ物語の巻」

コモロくんの胞子にやられた17話以来クボタくんの巣にいたミヤギ・トットリ・コージの3人組.3話の経過でさすがに目が覚め,クボタくんから逃れるために崖の上の巣からパラシュートなしのスカイダイビングを決行する.その一方,ちみっこたちはのどかに野球.ロタローが投げ,パプワの打った球を追いかけてボートで沖へ.そこではアラシヤマが里心丸出しでぶつぶつ独り言を言っていた.
巣から飛び降りても当然生きていた3人組は,ちみっこたちの会話からアラシヤマが元気なことを知り,自分たちを見捨てて逃げやがった奴に「お礼」をしに向かう.3人に囲まれて絶体絶命のアラシヤマだが,そこでとうとうと昔の思い出,ガンマ団士官学校時代の話を語りだす.
入学初日のあの日,アラシヤマは校門で鯉,忍者,筆と変人揃いの同期に遭遇し,「アホばかり」と嘆いたものだった.師匠の金言,「無能な奴は死ね.己以外はクズだと思え」を胸に学園長であるマジックの挨拶を聞くものの,最初の実技試験は同期の名前を聞いて覚えるというもの.協調性について著しい問題を抱えたアラシヤマには最悪の難問.しかも金言に従って栃木出身者を田舎者扱いし,ごく当然にひとりぼっちに.

毎度ながら今回もまたアラシヤマの孤独が全開.マーカー師匠の元で偏った教えを受けてしまったアラシヤマのしょーもない過去が語られます.冒頭,普通のギャグアニメだと先週の出来事はあっさり投げてしまっていてもおかしくないのですが,さすがは「PAPUWA」,ストーリーアニメらしく3週前のラストの展開を投げていませんでした(笑)! その根性に大笑いです.こういう数週をかけたギャグも話数に余裕がないとできないですね.もちろんやるかどうかは別の問題ですけども.

後半はまだ若い頃ながらもシンタローさん登場.109人/110人まで名前を聞いているというかっこよさに比べると,名前は自分1人きりだわ,感情が高ぶると発火するわと気の毒すぎるアラシヤマ.そりゃそんな相手に方便とは言え「友達」なんて言われたら,例え嘘でも友情にしがみつきたくなるわけで.
そして転がり落ちるアラシヤマの勢いは止まらず,1年の謹慎処分やら,全員で消火器スタンバイやら,焚き火・ライター・大文字代わりで最後には焼け石がわりに.ああ,今週はなんだか切ないくらいにしょうもないですよ(苦笑)!
一方マジックの元にとうとうシンタロー様が御到着.来週のガンマ団基地は崩壊の予感?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

PAPUWA#19

「グロテスクな恋愛表現に御用心の巻」

今日はバレンタインデー.リキッドはチョコレートケーキをパプワ・ロタローのちみっ子コンビに与えるものの,深読みしすぎのちみっ子たち,全力でリキッドの求愛を断る.一方,相変わらず海で逆さモアイ続行中のアラシヤマ.通りがかったエグチくんとナカムラくんに助けを求めるものの,当然のようにいたずらしかされない.しかし不屈のアラシヤマ,いたずらを逆手にとって元に戻ることに成功.ただし,誰もそれを歓迎してはくれない.
ちみっ子たちにハイペースで消費されるリキッドのケーキ.消費する側には作る側への感謝など欠片ないわけで.とうとうカカオパウダーがなくなったのでケーキ製造終了を宣言するリキッドだが,食欲に負けているちみっ子たちの要望に答え,3人で森へカカオの実を採りにいくことに.
そしてウマ子.鍋で自分の身を煮てエキスを抽出し,これを混ぜた「激ウマ子チョコ」の製造を試みていた.その傍らでバレンタインでも沖田に虐待される近藤.土方はナマモノコンビに追われて森へ逃げ出す.そしてウマ子も,森にカカオを採りにいくことに.
パプワたち一行はカカオの採取を開始.そこは鼻血ブーすけたちの楽園だった.同じ森のなかでは土方がナマモノに追い詰められている.それを見ていたアラシヤマ,うらやましさから3匹もろとも嫉妬の業火で焼き尽くす.それはともかく,採取が終わって帰宅途中のパプワたちの前では,巨大なカカオの木が凶暴な牙をむき出していた.

愛らしいバレンタインの妖精が「奴」に変わるという衝撃のオープニング.この部分,原作の迫力にすら勝ったと思いますが,勝ってどうする(苦笑).大鍋で自らを煮込むウマ子も絵柄としてものすごく,あの2つを見た後では貧血で落ちるブーすけ程度にはまったく何も感じない自分が恐ろしい.画面の向こうから訴えてくる生理的不快感に関しては,今期ウマ子に勝る存在はいないかもしれません.
バレンタインという愛情の押し売りイベントに群れて暴れる島の住民なわけですが,アラシヤマの存在は「その暴動の中に入れもしないのが一番悲惨だ」という言外の教訓を示しています.アラシヤマに比べれば,チョコ1粒10万円で恵まれる近藤や,ナマモノにストーカーチョコを押し付けられる土方や,ウマ子に生物兵器を送られそうになっているリキッドは…あれ?あんまりマシじゃないな.

後半は,凶暴化したカカオクイーンとの戦いが展開されるわけですが,料理ハンターリキッド,キューティウマ子,友情パワーアラシヤマが次々に挑んでは様々な要因で敗北していく様子が楽しい.たくさんのカカオの実がその体に突き刺さったまま,「我が乙女人生に一点の曇りなし!」と気絶するウマ子の雄姿,半裸なんですがまったくうれしくありません.カカオクイーンは「母は強し」でいいや.気が動転してガトリング砲相当を撃つってのだけはどうかとは思いますが,他の連中に比べれば全然大丈夫です.
そして裏主人公アラシヤマ.アラシヤマ登場部分は原作にないオリジナル部分で,今回は特に上手に加えられていて違和感なし.これは脚本の腕だと思います.素晴らしい.最終的にはコモロくんに幻覚の世界に送られて終了というのは,ガンマ団4人衆終了時のお約束なのですが,ただ,最後食っていた石は一体誰の墓石ですか(苦笑)?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

PAPUWA#18

「島の皆さんいろんな意味で大暴れの巻」

パプワ君主催で家政夫代理選手権が開催されることとなり,それに集まるパプワ島のとっても濃い皆さん.先週のウマ子のアタックのおかげでリキッドが両腕を骨折し,代わりの家政夫が必要になったのだ.レギュラーの島のナマモノたちに混じって,大人気ない大人たち,特戦部隊や心戦組の皆さんも大集合.人間の参加者はパプワ君から出されるバイト代に釣られて参加している(ウマ子は別).過去出てきた河童&海老戦隊やウミギシ君夫妻も参加.競争がスタートし,一斉に走り出す参加者たち.パプワたちは様子を見にいくが,骨の折れているリキッドは「休んでろ」と置き去りに.
最初の障害,まずは崖にかかった平均台(1本橋).しかも対岸からオショウダニのスティックが飛んでくる.各自技でスティックを飛ばしたり,うまく避けたりして対岸へ.ただしトラップにひっかかって落下するものや,他の参加者が飛ばしたスティックが刺さってる者,スティックをラブパワーで跳ね返すもの,仲間を犠牲に通過するものなども.
次の障害は草むしり.根元からきちんと抜かないとまた生えてくる上に,こちらにも当然トラップが仕掛けられている.トップ通過は炎で草を焼ききったマーカー.近藤にむしらせる非情な沖田や,トラップにかかっても影響のないウマ子などもいるわけなのだが.
一方,リキッドは洗えない食器の山の前で苦悩しはじめる.

今週は,話はいつもの通りにぶっとんでるのですが,どこか淡々とした他の番組にない独特のリズムで進んでいて,そこがとても面白い.演出のせいかな? あと,あの先週から話が続いていたというところにびっくり(笑).コース説明図で「S」が抜けてるのをちゃんと補ってあるのとか,パプワハウスの看板の上の蛙とか,イフクさんに食われてる虫とか芸も細かくて良い.マーカーのマトリックス避けは単純に「やりたかったんだろうなー」と思いましたが.あと,河童&海老戦隊のフジイ君弟の「セワタ」昇天がたまりません(笑).
後半は,チェックポイントで待たされた上にいきなり失格で壊れるマーカーとか,並みの生物ではクリア不可能な借り物競争とか,「あなたの大切なひと」をひいてしまうウマ子とか,「ハーレムの すごい 料理」とか,褌ヤンキーズの熱い友情とか,べたべたなお約束ですがやっぱり楽しいシーンがてんこもり.あれだけの数のどうにも濃いキャラをよくぞあれほどさばききれたもんだと感心したり.
一番気の毒なのは,あの厳しい家政夫ライフに骨までやられていたリキッド.「料理をつくらせてくれ」「これが性に合ってる.やらせてくれ」って,すっかりストックホルム症候群(犯罪者と長時間一緒にいると被害者が犯罪者に愛着や好意を持ってしまうという異常心理)なわけですが.ただ,腕が治るまでウマ子と一緒にいても,さすがに好意はもてないんだろうなぁ,リキッド(苦笑).

| | コメント (0) | トラックバック (0)

PAPUWA#17

「妹萌えの極北に悪酔いせよの巻」

パプワ島は梅雨.アラシヤマこと逆モアイ以外の上には雨が降る.コタローを探しにきたものの,生き字引の筆でコケシにされていた新生ガンマ団4人衆-1だが,やっと文字が雨で流れて元に戻った.一旦島から脱出しようということになるが,コージだけは野暮用があると一人出て行く.コージは敵である心戦組のウマ子の生き別れの兄で,島を離れる前に一目会っておきたかったのだ.森の中,水浴びをするウマ子の裸体を見てしまうコージと視聴者.その気配に気づいたウマ子,岩をぶん投げると生き別れの兄にクリーンヒット.コージはMy妹,ウマ子の幸せのためにリキッドの元へ走る.
パプワハウスではお昼ご飯中.そこに突っ込んでくるコージだがあっという間にリキッドの返り討ちにあう.妹ウマ子をリキッドに渡したくないコージなのだが,むしろ渡されるくらいなら死んだほうがマシなリキッドはあっさりお棺の中へ.コージ,語りたくなったので,幼いころ鯉に飲み込まれてからガンマ団のスカウトに誤ってひっかかってしまうまでの半生を語る.「そういえばウマ子ちゃんは現役女子高生だったよね」とロタロー.そこで萌えるコージに我慢できず突っ込んでしまうリキッド.妹らしきものを巡る戦いが再開されるが,剣を構え,向かってくるコージにリキッドは動かない.

前半部の濃さがものすごい1話.とりあえずウマ子見とけって話ですね.水浴びするウマ子に対するコージの叫びが「美しさは罪ー」なのですが,そりゃ美しさじゃなくて視覚的暴力とかそういう別の罪だろう絶対(苦笑).これまで周囲が濃すぎてコージはそんなに立ったキャラではなかったのですが,妹がアレでしかも萌えているってだけで嫌なぐらいにキャラが立ちました.鯉に飲み込まれた32歳,落ち着きのない,美的感覚の狂った大人です.そして,最も萌えない妹,ウマ子役の石井康嗣さんの実に楽しそうな怪演もしっかり聞いておくべき.乙女ビジョン発動から「このご法度野郎がぁ!」のあたりまでの楽しそうなことといったら(笑).「りっちゃーん」って抱きつかれたらそりゃもう死んだほうがいいかなとリキッドでなくても思うはずで.この番組,人間の女がこいつしかいないってのは,クロ高よりも余計悪いような…

後半はガンマ団でのコントで,マジックとグンマ,相変わらずの馬鹿親子ぶりを披露.この部分はオリジナルで,前半の濃さに比べるとどうしても淡白に見えてしまいましたが,ぐにゃ?ってトリモチミサイルの落下音がなんかよかった.あと,リキッドといいコージといい,今日はぴゅーぴゅー血を吹いていましたが,テレビ東京の夕方の放送コード的にはそれはどうなんだろうか(苦笑),いや,面白いのでこのままでいって欲しいのですが.
今週,リキッドもかなり良かったです(ガンマ団を悪徳芸能事務所呼ばわりして笑うロタローに,「そりゃお前の家の家業だよ」とうそぶいたりとか).でもあの2人が全部持っていってしまったなぁ(苦笑).

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧