しりとり竜王戦 日本代表決戦前夜SP

皆様おなじみしりとり竜王戦.今回はワールドカップ便乗特番の1企画として行われましたので,今回も私的な記録として,そしてあまりにも深夜過ぎて見逃した幸運な方々のために書いていきたいと思います.ちなみに前回までの歴史については こちらよりご覧下さい.
今回はスペシャルプログラムの一環として27時50分から競技開始という無茶っぷり.視聴者を深夜まで引っ張るためにこんな時間帯に人気企画をやりやがったわけですが(笑)最深夜アニメ並の厳しい時間に生放送で見ていた奴がどれほどいたのやら.けれど今回に限っては!見ていなかった奴が幸運です! 審査員公認の最悪回がここに誕生しちゃってどうしょう….
今日の競技はサッカー縛り.名人(選手)は山崎(アンタッチャブル),井上(次長課長),西川(レギュラー),有野(よゐこ)と嫌な予感のする天然ボケ揃い.中でも初登場の西川の実力が大変に不安.どんな状況でもそれなりに強い有野やツボに入れば圧倒的に強い井上はまだなんとかなるかもしれませんが,追い詰められるとひたすらパニくるだけの山崎もまた不安材料.
最深夜ゆえに頭に弁当の輪ゴムを装着する奴とかテンション上げすぎて眠い奴とか満載で,今までのどの勝負よりもぐだぐだな雰囲気が漂って….司会(審判長)はいとう.判定はいとう・勝俣・MEGUMIのいつもの3人.勝俣のラストのキレっぷりに関しては,大変に共感いたします.

1戦目はたぶんしりとりイマジネーション.イメージでしりとり.
テーマは「決戦前夜のジーコの寝言」.「翼くん,準備して!」からスタート.

素早い挙手で西川が最初の回答権をゲットしてしまったのが,全ての惨劇の始まりだったのかもしれません.しかもその回答ときたら「手短に手短に,ガッツポーズは手短に」と言ってることが矛盾してる…コメントも手短にと勝俣にツッコんでもらえてようやく完成する回答ってダメだろ(笑).続く有野は「ニシンウドンクダサーイ」と道を模索し,続く山崎は「インドとだったよなぁ…」と道に迷ってる.そして井上は一人無邪気に「泣いたら,アルシンドに怒られるな!」…あの,本番なんだけど….前の回答を反省した西川は「内臓に」と今度は短すぎ.この泥のような流れを有野が「滲んでるよ! 手からカルピスが!」と不条理な方向に振ってなんとかしようとするも,折角の勢いを山崎が「か」なのか「が」なのかにこだわってブレーキかける.その上回答は「ガーンターンク!」…まあ寝言だからいいんだけどさ(苦笑).輪ゴム装備の井上は駒音失敗の上「食ってもよし!」と無邪気なだけ.西川は「シメオネ,助けて」とぎりぎり許される回答を.…誰一人流れを作れないという切ない状況の中,有野は悩んで「手に持ったコーラを置いていけ!」と飲み物シリーズ.そして山崎は今度は「け」なのか「げ」なのかに無駄にこだわってもう散々.「ケントデリカットさん来るんだっけー」は最初のインドと同じくジーコの忘れんぼうぶりを継承しているわけですが,それ以上に頭文字にこだわるから流れが作れてない.自分で自分の首を絞めてどうする….マイペースな井上の「警察沙汰だ!」はOKだけど,西川の「タメ口はあかんて」は審査員的にアウト.サッカー縛りってのはなかなか難しい.有野の「テーマは夏男で行こう!」はファッションなのか作戦なのか.で,どうもそれに乗ったらしい山崎,「後ろささっとこう,まくってもらっちゃっていいですか?」…あの,後の方が聞き取れないんですけども(苦笑).

確かにこんな深夜にしかもサッカー縛りをかけられた選手たちの苦悩は想像を超えるものなのでしょうが,…これはテレビ放映してはまずいレベルです(苦笑).選手も審判も制作者たちも視聴者も,このままではまずいと大変焦るもののもはやリカバリ不能,慣れてない西川は有野に向かって拾ったサッカーボールをぶつけ,折角の有野のパスをもらいながらも山崎がぐだぐだとして勢いを殺す.これほど褒めようのない試合も珍しかったんだけど…まさか,これより,下があるとは(笑).

2戦目もたぶんしりとりイマジネーション.イメージでしりとり.
テーマは「高倉健が日本代表の試合を見て言った一言」.「お力になれなくて申し訳ない」からスタート.

高倉健は定番ですが,試合を見せなきゃならないのがちょっと難しいこのお題.今回は有野からスタートで「犬,のけてもらえますか」ととぼけた不条理.あの空輸した応援犬のことですか? 続く山崎は「か」にひとしきり悩んだ上に「かなりー,あれだね」…苦しいのはわかるが二度目はもう許されないぞ.井上の「ねえねえ,これ,海?」は審査員の推測するところたぶんスタンド.低調ながらも一定のレベルは保っているので悪くない.で,大問題の西川は「右利きやね」…だから苦しいのはわかるけど二度目は許されないと! ここで痛恨のプレーが出てしまった有野.「寝てて…すいません」お前ちゃんと見てないんかいとツッコみやすい回答なのに!この状況で「ん」がついて3点減点って! かろうじてマシだったプレイヤーすら西川の再三の反則によってついに故障で,まさに阿鼻叫喚の泥試合.山崎はぶつぶつとひとり言の末に「ね,どっちが勝ったの?」…実はこれ,そんなに悪くはない.寝ていた直前の回答を継承し,視聴していながらも結果がわからないボケの悲しみが表現されているわけだから,後から勝俣のツボに入ったのもわかる.むしろ問題なのは続く井上の「ノットだね,4ノットだ」の方.まさかとは思うけど高倉健じゃなくて加山雄三を思い浮かべていませんか(笑)? …あまりの惨事についに音を上げたのが審判陣.お前ら素人並みだと選手を叱責し,しかしいくら責めたって状況が好転するはずもない.しりとりの神髄は関東外へは持ち出し禁止なんだろうか…(苦笑).西川の「タッチアップせーへんかったね」はぎりぎりレベル.これ以上ひどかったらぶっとばします!と勝俣が宣言.有野は「猫背,でしたよ」ともうぎりぎりの雰囲気のみ.しかしその雰囲気を断ち切る山崎の鉄壁のディフェンスが心底憎い…「呼ばれてましたよ?」

かつてないこの大惨事,終盤になると一回りしてむしろある種の事故として大変面白くなってきたわけですが(笑)必死の夜更かし,あるいは気合の長時間録画でこれを見てしまった視聴者が一番の被害者.普段のあの素晴らしい緊張とキレっぷりを知っていると,今回は出来の悪い素人コピー以下…って審査員たちが評価しちゃってるから,もう視聴者すらフォローできないって,切ないなぁ….
例えばダメな電波アニメを楽しむときのように,その崩壊ぶりを珍味として積極的に味わう方法についてはよく知ってます.…でも,そのスキルをこの企画で要求するのはおかしいだろ(苦笑).もはや笑いの風が止まった中で選手が祈っているのが不思議でなりません.しりとりの神はさっき4人がかりで縊り殺してしまったってのに.あと,西川君ポーズ間違ってる(笑).
結果,有野-2,山崎0,井上3,西川0.いっそやらない方がよかった壮絶な試合が終了し,井上名人がサッカーしりとり竜王という汚名を背負うことになりました(苦笑).タイトルホルダーになってしまうと何かある度にこの試合を思い出される呪いがかかりますんで,今回に限っては有野竜王は勝たなくて正解.あと,ぜひ西川は神を復活させるための生贄にしてください!
今回が稀に見るダメ回なのか,普段が奇跡の連続なのかはわからないですが,次回こそは持ち直してくれることを心から祈りつつ,今回のレビューを終わりたいと思います.

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第14回しりとり竜王戦・本戦

この記事は第14回竜王戦,準決勝以降の記事です.予選は以下のリンクでどうぞ.
 R'sM: 第14回しりとり竜王戦・予選
勝ち残ったのはほっしゃん。,有野(よゐこ),川元(ダブルブッキング),千原弟(千原兄弟).板尾永世竜王がいないので鋭く尖った回答に関してはやや不足気味の予選でしたが,エロマスターのおかげで大変に楽しかったからOKです(笑).シモネタは基本的に高く評価されることはまずありませんが,それはシモネタの力が余りにも大きく,特に若手芸人がその力に頼って自らの技術を磨かないというのは甚だしく不真面目であることと,年々厳しくなる放送コードに耐えられないようなことをすんじゃねえボケという2つの理由が主に上げられるはず(笑).しかしシモネタにはちょっとした文化の壁ならば軽く爆破できるほどの恒常的な強さがあり,場をわきまえて効果的に使えばこれほど力のある火薬もありません.シモネタの力は,決して舐めてはならないのです.

準決勝第1試合はほっしゃん対千原.12回の準決勝後半で2人が見せたあのしりとりハイは記憶に新しいところ.新人とは思えぬほどの安定感を狡猾さを見せるほっしゃんと板尾永世竜王の野放図で幻想的な芸風を意識して継承する千原の繰り広げたファンタジックなバトルがまたも見られるかもしれないとなれば,場の温度だって上がります.前回はほっしゃんが崩れて千原が勝利.さて今回はどうなるか.

競技は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「外国人が着ていたTシャツに書かれていた日本語」.「株主総会」からスタート.

意味もわからず日本語を千切って印刷しちゃったがゆえの不条理さが決め手のこのお題.スロー判定で千原の先攻となって最初の解答が「伊武雅刀」.…うん.確かに文字はかっこいい.でもこれって本当はいぶまさとうと読むらしいから,次は「う」ではじまるべきなんだけど千原も審査員も「と」って思ってるからまあいいや(笑).ほっしゃんは「鳥というよりも」と途切れの妙.千原の「モーレツシゴキ教室」は単語のコラージュ.一体どんな雑誌をネタにしたのやら.ほっしゃんの「ツベルクリン反応なし」もどこがネタ元なのか気になるぞ.千原の「七転十三倒」もコラージュらしい.ほっしゃんの「後ろ指,ゆうゆ」はネタ元の古さが見えて愉快.これがTシャツに印刷してあって,しかも着ている奴は意味がわかってないんだぞ? 千原の「湯煙」はお土産品っぽくっていい感じ.ほっしゃんの「リーズナブル」は着ている奴が意味をわかっていないがゆえの悲劇.日本人幼児やおぼちゃんの着ているTシャツも,英語的にはときどき大変悲惨なことになっていたりしますよね.千原の「ルミコ小柳」はなぜか逆に.ほっしゃんの「ギリシャ以上」はインパクトが素晴らしい.赤地に黄文字だったりすると最高だ.千原の「受け口大国」のネタ元を教えてください.そしてほっしゃんの「クイズ王でーす」で終了.

テーマとしては割とわかりやすいものであったはずなのに,2人の個性が作り出したのはとんでもなく高度な応酬.ちょっと見には空振りなのかジャストミートなのかわからない,視聴者の目を試すかのような挑発的な回答が連続しました.
結果,ほっしゃん5点千原13点で今回もベテランの千原が勝利! これは千原に釣られてつい空中戦をやってしまったほっしゃんが自身の強みを発揮できなかったと見るべきかな.けれど,こんな風に毎度準決勝に出続ければ,すぐに決勝にのし上がるための場数の力は身についてしまうはずだから,ほっしゃんの次回が本当に怖いです.

準決勝第2試合は有野対川元.どうしても勝ちたい有野と淡々と独自の黒さを発揮し続ける川元の激突.この戦いこそ今回のベストバウト! どうしても手に入れたい永世竜王の座を前にして足踏みを続けてきた実力者と,何の気負いもなく直前の闘いの勢いを背負った若手の大人気ない戦いが素晴らしい! このバトルのポイントがシモネタ.最強の爆薬をあえて手にするかどうか,名人のプライドが試されます.

競技は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「NHKのアナウンサーらしからぬ一言」.「超深刻なニュースです」からスタート.

NHKに大変失礼なこのテーマは,有野の「寿がきやの鍋うどんの提供でお送りしたいです」という直球からスタート! それに応える川元の「全ての女性を性対象として見ております」がどの局…というか人間としてダメで素晴らしい! 有野の「好きです! なっち.続いてのニュースです」もやっぱり人間としてダメであり,川元の「滑ったので,物マネやりまーす」はアナウンサーとして最悪で….溢れるように出てくるダメイメージ.これは名人の着想だけでなくテーマを考えた人にも賞を差し上げたい.有野がまず「素股の前に,明日のお天気」とエロな方向へ.それを川元が「キャミソールって着てみるといいですねぇ」と後を追う.もちろん着ているのは男性アナだよね! さらに有野は「ネグリジェも,いいですよ!」と畳み掛ける.火花散らす切っ先をさっと逸らすかのような川元の「4時ぐらいです」のアバウトぶりが素晴らしいんですが,これに比べると有野の「すっきりと,かりあげてみました」は焦点が絞りきれていない….ここをチャンスと見た川元,「たっぷりと,ここでローションを使います」とシモネタで勝負に出る! もちろん化粧品紹介なんかじゃないですよ! この攻勢に有野は「好きなだけ舐めてください!」と対抗.もちろん料理紹介なんかじゃないですよ(笑)! そして川元,「イっちゃいました」…早! 有野からはじまり川元が火をつけたシモネタ合戦はこの一撃で川元に軍配.有野は「たまらない,ニュースなので,10チャンを見てください」とさすがに逃避(笑).川元も同様に「イランとかどうでもいいじゃないですか」とまともでひどいしりとりに戻っていきます.奔放な有野の「母さん見てるー? 8時のニュースです」に合わせ,川元が「相撲がなんかやってるみたいです」とアバウトに流して終了.

拍手までも巻き起こるほどの見事な打ち合い! このままずっとこの時が続けばいいと思わせる貴重なバトルであったことは,参加者と視聴者全員が納得するところです.難しい題に初撃から当てて最後まで外さなかった解釈力の凄さ.川元の地味な「す」攻めによるエロの裏側での攻防.爆発的なエロによる見た目の派手さ以上の奥行きを持つ,深夜の大人のしりとりでなければできないバトル!
結果,有野13点川元15点で川元勝利! 前戦でエロマスターが魅せてくれたプライド放棄のエロ戦が,川元にとんでもない力を与えたようです! 川元の勢いに押されて最後にはエロから身を引いてしまった有野はここで敗北.つい格好をつけてしまったのは,やはり守るべき人ができてしまったからなんでしょうか.何の戸惑いもなくエロと戯れる純粋さは,背負うモノがない者にだけ与えられる特別な心境なのかもしれません.

決勝は千原対川元.定評ある安定した千原と今日の勢いの中心にいた川元が繰り広げる最終決戦…なんだけど,直前のバトルが余りにも激しすぎて消耗しすぎた川元がさすがに崩れてしまいます.それほどまでに準決勝第2試合のレベルは高かったし,有野は強かった.けれどどれだけ厳しい状況でも最低限の点を取り続けて維持し,その上最後の最後まで余力を残しておかなければ決勝では勝てない.一瞬の爆発力よりも静かな持続力こそがトーナメントには必要なのです.

競技は「しりとりセンスマッチ」.テーマに合った言葉でしりとり.
テーマは「バカッぽい言葉」.「ハンバーグIII世」からスタート.

己の中からバカを呼び出してくるこの戦い.先攻の千原は「意外とおいしいね,この消しゴム」と小学校に戻ってみる.対する川元は己の中の深淵から「息子って捨てちゃいけないの?」ととんでもない疑問を引き出してくる,あまりに暗い淵を目にした千原「ののしられてるの?」とあえてほのぼのと.これに乗ってしまったのが川元の失策.「ののしってないよ」は会話になっているんだけれど,単に千原の手をより強く印象付けるだけだ.ピュアなバカ路線を走る千原は「4時間も経ってこんなことを言うのなんだけど,君誰?」.川元の「レストランて,怖い?」は言った奴の頭の中にあるこの世界の有様を想像するとじんわりと怖い.千原の「胃潰瘍って,憧れるよね」は闇とは対極の実にあっさりと明るい一言.世界に対し開いたバカと閉じたバカの争いは,次第に開いたバカに引きずられていきます.川元の「粘土って,いろいろなことに使えるよね」という素朴な発見.千原の「猫が,集まってきたね」や川元の「猫のウンコを来るとき見たけど,帰りもあるかなぁ」というどうでもいいものに対する注視と無意味なコメント.千原の「ナイトクラブにいかないかい?」といういい大人のかっこつけによるバカっぷり.川元は「一応殴ってください」と意味なく自分を罰する愚かさを,千原は「イギリスは,あっちです」と指差すことによって根拠なく回答することの愚かさを示す.川元の「スルメってなくならないよね」はいつもでも口をもぐもぐさせているバカ.千原の「猫と僕まっしぐら」はついに猫のエサにまで手を出した見境のないバカ.川元の「ランドセルを金色にしてください」は勝俣の王様というコメントが素敵.そして千原は固まった末,「…痛いから,刺さないでください」と妙にリアルで嫌だ.小学校のときの傍観の思い出が蘇ってくるような…そして川元の「いぼを増やしたいんですけど」で終了.

自分の中にあるバカを吐き出すこのバトルもまた,トーナメントの最後を飾る素晴らしい戦いとなりました.その素晴らしさについては今回やたら喋る雛壇というか矢作のコメント「あの人天才だな」に集約されるかなと思います(笑).どこか明るい千原とどうしようもなく暗い川元の戦いは,中盤から闇が光にやや引きずられ….
結果.千原11点川元6点で千原の優勝! これにより千原が有野と同じ永世竜王リーチ状況になったのかな? そんな8段クラスとの終盤での連続ファイトに健闘した川元もまた凄かった! 今回は思考の暗さを生かす題にも恵まれて,実力を限界まで発揮しきった感がありますね.彼に比べるとまたも今回セリ負けた有野の先行きはやや心配.守ってしまえば笑いのキレが鈍っていくに違いない今後,どのようにして優勝すればいいのやら….確実に聞こえてきた世代交代の足音を聞きながら,今回のレビューを終わりたいと思います.

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第14回しりとり竜王戦・予選

皆様おなじみしりとり竜王戦も回を重ねて14回.今回もごく私的な記録として,そして見られない人のために書いていきたいと思います.ちなみに前回までの歴史については こちらの下のほうよりご覧下さい.今回は最強の板尾永世竜王がお休みなので出場者にとっては格段に優勝しやすい状況になっているわけですが,番組全体としては大黒柱なしに長時間維持しなきゃならないかなり危険な賭けとも言えます.板尾竜王さえいれば,多少厳しいお題や空気もなんとかしてくれるって感じがあるからな.
そしてそんな絶対のセーフティが今回いないためなのか,大変に視聴の厳しい状況が冒頭20分間続きます(苦笑).もちろんその後はいつものように良くなるし,準決勝にはため息をつきたくなるほどの素晴らしい名勝負もあったんだけど,そこにたどり着く前に一体どれだけの人が見切ってしまったやら….きっとハジケる時が来ると信じていても厳しい冒頭20分は,ぶっちゃけ早送りでいいと思うのです.

今回の出場者は有野(よゐこ),山根(アンガールズ),ほっしゃん。,河本(次長課長),矢作(おぎやはぎ),渡辺(ジャリズム),川元(ダブルブッキング),千原ジュニア(千原兄弟).ここしばらく永世竜王位にリーチかけっぱなしの有野は,板尾永世竜王という鬼のいぬ間にあと1勝を上げてしまいたい.久々に登場した川元や,新人とは思えぬほどの対応力を見せてくれるほっしゃん。最近調子を崩し気味の渡辺がどう出てくるのかも気になります.
司会はいとう.判定はいとう・勝俣・MEGUMI,記録は野村アナといういつものメンバーですが,ヤツらのおかげでとんでもないことを書かされることになる野村アナがやや公開羞恥プレイ気味(笑).

Aブロック予選は有野・山根・ほっしゃん・河本.女の子が産まれ守るべきものができてしまった有野.芸人としてその枷をいかに忘れることができるかが,全体を通した勝負の鍵となっていきます.やや慣れてきた山根は相変わらずの独特の雰囲気.ほっしゃんは2回目とは思えないほどの落ち着きぶりで今回も期待させてくれます.そして異様に気負っているのが河本.…これから先の20分,戦犯はこいつです!

1戦目は「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「出世しなさそうな言葉」.「接待ゴルフだがバーディー連発」からスタート.

組織の中で生きていない芸人にとっては実感が沸かない難しいテーマに颯爽と手を挙げたのは河本,なんだけど…「机を発注しろと頼まれたのだが,コクヨ」…気負いすぎてわけがわからねえ(笑).これはオフィス家具大手のコクヨが他社に机を発注するおかしさを狙ったのか? まさかコクヨがオフィス家具でも大手だってことを知らないはずもあるまいし.有野は「嫁と一緒に頑張って働いているのだが,常に愛人がいる」とゆるゆるとテーマに接近.山根の「ルールをよく教えてくれるのだが,語尾がおかしい」はにょとか言うのか? ほっしゃんは「犬の訓練士なのだが,人間じゃない」…有能だったら宇宙人でも出世させてやったほうがいいと思うのだが.そしてスタートでコケた河本,「いい奴なのだが,いい奴すぎる」と今更まともなこと言われても….こんな有様じゃ井上に変えてもらえないかと勝俣に注文されても仕方ない.全員がテーマをつかみきれないこの状況は,うまく抜け出せば点差をつけられるチャンス.特にこの先優勝しなければならない有野なら積極的に勢いを掴みに行きたいところなんだけど…「留守電に切り替わったのだが,入れ方がわからない」…人間としてダメでもなぁ.全員迷走する中,山根の良回答が「椅子に座っているのだが,ふとしたはずみで落ちる」.そんな半分寝てるような奴は出世できないな.ほっしゃんも「ルールブックを作ったのだが,どこに置いたか忘れた」と役立たず.このようになんとなくいい回答が続いたところで,異様にテンパっている河本は「沢山の人を雇ったのだが,住所不定」…それは朝方にトラックで迎えに行く奴か? でもそれと雇う側の出世は関係ないよなぁ.しりとりなくして河本なしとまで言い切ってくれたんだから,出演もなしでいいんじゃないですか(苦笑).有野の「医者の卵なのだが,60歳」はテーマをややかする.山根は上を見ながら長考し,「いいとこの子なのだが,いいとこの子なのだが…それを,出さない」はむしろ出世するだろと審査員が反対票を投じる.そしてほっしゃん.「いい栄養士なのだが,デブ」健康管理・痩身目的の栄養士だとそうかもしれない.

冒頭から大荒れとしか言い様がないこの混乱の中,ほっしゃんはコンスタントにナイスファイト.で,今回の混乱の原因である河本ときたら,MEGUMIにパンツ1丁で廊下をうろうろするところを見られていたらしい.何がどうなってこんな奇行を続けているのか.リラックスというよりは緊張のしすぎかオーバードーズでおかしくなっているようにしか見えません(苦笑).

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「ジーコに届いたメールの見出し」.「アルシンドの件ですが…」からスタート.

しりとりファンならおなじみの定番スポーツ選手ネタ.今度こそまともな戦いになるのかと思ったら,河本がまた手を挙げて大変なことに.コマも打たずに「がーん,柱谷…」とかフライング.今からでも本調子の河本か井上に替えてください….「がーん,柱谷兄より」という回答はなぜか勝俣に大ウケ.続く有野,「料理の作り方を教えてください」は今ひとつ.山根の「石崎君は,いませんよ」も何がなんだか.この荒れた状況の中でもほっしゃんは即座に流れを掴んで「酔うてたなぁ~」と良回答.で,河本.「尼崎6時集合で」…審査員が「な」で回答することを指示しているのを聞かないで「あ」.確かに言いっぷりではラストが伸びていたので「あ」もありえるんだけど,審査員の指示は絶対なので「な」で回答してください.というわけで「鍋,いつします」とフツーに答えるのが今はこれで精一杯….これに即座に反応したのがベテランであり会話好きの有野!「水曜でお願いします」の瞬発力が素晴らしい! さらに山根は「寿司もありますか」とかぶせていくわけですが,もっと勢いをつけて行かなきゃ.そしてほっしゃんは鍋パーティには参加せず「噛んでたなぁ~」とマイペース.もう既に限界の河本には「なし,ありがとう」と普通の会話をするだけで精一杯.で,有野の言う「牛,しばきにいきませんか」.牛しばくは牛丼喰いに行くという方言で,関東人にはわからない回答になのが勿体無い.マイペースにゆらゆらと流される山根は「か,かに,さされた」…緊張感ねえなぁ….マイペースなほっしゃんは「ただより高いもんはないなぁ」.そして河本「なくしてもうたぁ(井原より)」…あれだけここまでがたがたに崩れちゃってると,いくら自信があってももうなんともならないぞ.有野は「理科の本返してください」と深い事情が察せられるようなそうでもないような回答. 山根の「インド代表の僕ですけど覚えてますか」は彼自身のキャラにはまっていて良い.そしてほっしゃんは「神様って言われてんねんな」とイヤミを言って,最後までマイペース.

…もう,なんていうか,ほっしゃんの好調ぶりを覆い隠すほどの河本の乱調が実に痛々しい1戦となりました(苦笑).ほっしゃんが地味に「な」責めをしていたのは新人とは思えないほどの策士ぶりで,しかも一度大失敗した「あ」ではなくて「な」で攻め続けていたあたりが狡猾.でも,やらなくてもたぶん河本自爆してたと思うよ….
結果,有野5点山根5点ほっしゃん11点河本3点.ほっしゃんの首位と河本の最下位が先に決定し,審査員判断で2対1で有野が辛くも準決勝に進出.…たった3点しか取れないような奴には,お題に文句をつける資格はないんじゃないかと思いますよ?

Bブロック予選は矢作・渡辺・川元・千原.板尾永世竜王がいないことが妙に全員をリラックスさせているらしく,こちらのブロックもどうにも緩い.久々に登場した矢作は随分としりとりが気に入っているご様子.好きこそものの上手なれ? 最近調子のおかしい渡辺はひげつきとなって登場.キャラとしては近々副業で喫茶店をはじめる妙にさわやかなおっさんなわけですが,まさかあんな凄いキャラが憑くとは…(笑).独自の黒い言葉選びにファンも多い久しぶりの川元.テンションって言葉がどうしようもなく似合わない.そしてこの中では一番力があるはずの千原弟.調子も良さそうです.

1戦目は「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「エロかわいい言葉」.「激しいキスだがイチゴ味」からスタート.100%?

エロは大変にやりやすいテーマ.早速矢作が楽しそうに挙手して「ジッパー全開,だが,4歳」と可愛い.千原も続いて「Eカップなのだが,4歳」と可愛いつもりなんだけど,それはさすがにフリーキーではないのか.そして川元は「いやらしく腰をくねらせて歩いているのだが,迷子」.ここまでの3答は全て幼児性にかわいいを見出していて,決して幼女ハァハァではないところが健全で素晴らしい.そしてどうやら何か変なスイッチが入っていたらしい渡辺,「五反田の町中で全裸になったのだが,亀頭にちょうちょが止まった」…なんだその幻想五反田(笑)! つうかこれを野村アナに書かせるのは酷だよエロマスター! この大爆発に比べると矢作の「タンクトップから,乳首がはみだしてるのだが,かりあげている」はよくわからず,千原の「ルージュで鏡に伝言を書いているのだが,バイチャ」というまともな回答すらも地味.しかし川元の黒さは決して直球エロには負けない.「やらせてくれそうな水着姿だが,海亀の卵を掘り起こしている」…凄い.可愛いかどうかは微妙なんだけど,エロい水着の女が砂浜でさくさくと他の生命の息吹を掘り返してるんだから凄い絵だ! 負けじと渡辺は,「ルービックキューブなのだが,こすりつけてたら6面揃っちゃう」と色んなものを吹っ切った幼児性欲の発露で頑張る.可愛い言い方でごまかすのはずるいよエロマスター(苦笑).矢作は困って独り言を言いつつ「上から,やらしい声が聞こえたのだが,特に,なんのことはなかった」と可愛くもない上に結局何もなかったからエロでもない回答に審査員おかんむり.そしてこのエロの波に乗ってみる千原,後半は小さな声で…「立っているのだが…かぶっている」…ああ確かにエロ可愛いさ(苦笑)! 川元の「留守中に女性の家に忍び込んでパンティをかぶったのだが,着ぐるみもかぶった」はなんだかわけがわからない.そしてエロマスター.馬鹿な舌使いを見せつつ「ただのフェラチオなのだが,女は,お口の魔法よと言った」…うわぁ下品だ!

史上最強の女子高生ならぬ,史上最悪のしりとり名人エロマスター爆誕! その吹っ切りぶり,品性下劣ぶりは一回りしてむしろ誉めたい.単純だけど強い笑いって大好きだ(笑).確かにこれ以上凄くなったら放送事故の可能性が高まりますが,そのラインを何もかもを全て捨てて爆走したその男らしさは深夜番組なんだから讃えられるべきです.そして,黒い幻覚を見せてくれた川元の健闘も輝いていました.

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「亀田三兄弟の家の柱に書いてある落書き」.「網走」からスタート.

どう考えても亀田さん家に大変に失礼なこのテーマ.河本が回答したがっていますが3点にそれを言う資格はありません.川元は「立派な柱やで」と豪快にすかす.続く渡辺の「デコトラかセルシオ」はあの一家のあの感じにぴったり合致していい感じ.どう見ても亀田さん家には入れなさそうな矢作は「鬼は強いでぇ~」とほっしゃん風に逃げる.千原は「出てこいや」は勢いのみ.ここで面白い回答を出したのが川元.「やっぱり世界チャソピョソになりたい」という回答は「ちゃそぴょそ」という音ではわからないんだけど「チャソピョソ」という文字が浮かぶとやっと面白い.渡辺は頑張って「稲妻の,ような,男に,なれ,by,清少納言」…ラストの無理ぶりが実に面白いんだけど「ん」がついて自爆! でもそこは式部じゃなくて少納言だから響きが良くて面白いわけだからなぁ.さて,気を取り直して矢作は「1千万から1億稼ぐでぇ」とアバウト.千原は「でっかい声で歌う」と誰に何を伝えているのか微妙な感じが可愛いですか? そして好調な川元,「ウンコはトイレで」…書かないとだめなのか(笑)! そのあまりの失礼ぶりに全員大笑い.渡辺の「出たー! タイソンの耳かじりー!」はなんだか懐かしい.矢作の「立派にならなきゃ,怒られる」は確かにその通りなんですが,そんな正論言われても.千原の「ルールがわかってきた」は素朴な喜びの発露でなんか楽しい.一体何歳頃に書いたんだろう.川元の「足し算以外は覚えんでよし」はストレートな家訓.渡辺の「シカゴのボクサー3兄弟が,いるや,いないや」はちょいと無理やりすぎかも.矢作の「やっぱ…腹筋…やっぱ腹筋! やっぱ腹筋からはじめようや!」はやっぱり真面目なんだけど回答としての面白みがないのが切ない.そして千原の「ヤクザになるな,極道になれ」は深い含蓄がある.

Bブロックは2戦ともなかなか見所の多い楽しい戦いとなりました! 特に渡辺改めエロマスターの活躍ぶり,キャラの立ちっぷりは素晴らしく,だからこそあの「ん」は大変に惜しかった.大当たりは出さなくても終始安定していた千原,そしてその独自の黒さを如何なく発揮した川元もナイスファイト.あと一人いたような気もしますが以下省略.
結果,千原11点川元12点渡辺7点矢作2点で川元千原が進出! 渡辺はかなりのナイスファイトだったからこそ,「ん」で己の勢いを止めてしまったあの回答がどうしても悔やまれます.あの時点の勢いが殺されずに続けば千原にだって勝てたかもしれないと思うとなおさら….そしてある意味ミラクルな矢作.これまでも1点は何度も出ているので,2点が出ても不思議ではないか.何はともあれ,下手の横好きだということを認識できたのは今後のためにはいいことなんじゃないかと思いますよ(笑).

以上予選で勝ち残ったのはAブロックほっしゃん・有野,Bブロック川元・千原.この4人で本戦が行われたわけですが,その顛末については本戦記事に続きます.

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第13回しりとり竜王戦・本戦

この記事は第13回竜王戦,準決勝以降の記事です.予選の様子は前の記事か以下のリンクでどうぞ.
 R'sM: 第13回しりとり竜王戦・予選
勝ち残ったのは板尾(130R),井上(次長課長),大竹・三村(さまぁ~ず).隠し球もコンビで同じブロック配属も意表をついた展開でしたが,そのコンビが有野に競り勝って決勝に進んでしまったことが一番の異常事態です.世界というものは思った以上に広くて,かなり高い山かと思われたものも実際は高原に過ぎないのかも.ただし,本当に高い山はどれほど視野を広げてもやはり高くそびえていて,さらに笑えても点のつけにくい回答というのも存在しました(笑).

準決勝第1試合は板尾対三村.常に最強である板尾永世竜王にゲストが真正面から挑みます.ツッコミでは芸能界有数のキレを誇る三村が基本的には相手なしに一人ボケ続けねばならないこの戦場をどのように走るのかが見所.しりとりは相手はいるけれど掛け合いができることは稀.相手の回答は妨害のために放たれることがほとんどなのです.

準決勝第1試合の競技は「しりとりセンスマッチ」.テーマに合った言葉でしりとり.
テーマは「男くさい言葉」.「初夢はマグロ」からスタート.

主導権の取りあいはスロー再生の結果板尾先行.「ロシアンルーレットをやったら,すぐ行く」と生き残る気満々のマフィアを演じる.それに対する三村の回答は「9時に寝る」…男というよりは小学生なのですが,板尾は「留守にする,地球を」と本領発揮でかっこいい! やっぱりこういう大げさなテーマは似合うなぁ.それに比べると小学生三村は「オブラートはいらない」と男臭い方向に行けない(苦笑).確かに苦くてもむせないのは偉いけど….ここまで圧倒的に有利だった板尾,「いいともは見ない」と三村のいる三枚目の線に踏み込んでいく.その時間はワイドスクランブルを見るべきだ.踏み込まれた三村は「椅子なんかもう,全部返せ!」とそれは会議室ですか(笑)? 中年の男らしさに収斂していく場で見事な答えを出すのがやはり板尾.「聖跡桜ヶ丘に,家を,買う」…内容的にはむしろOLの夢っぽいんだけどその素晴らしい演技ぶりが最高! この一撃に叶う者はなく三村は「裏しか見ない」と横道にずれた.そして板尾は「井の頭公園は見ない!」なんで?

回答が進めば進むほど,男臭いというテーマに対する解釈に観客が首を捻る見事な打ち合いとなりました(笑).ラストの板尾永世竜王の回答なんて普通はありえないんだけど,流れの中で笑いの風を掴んでいるからこそ異様な面白みを感じるわけです.テーマを咀嚼できないながらもそれなりの回答を出し続けた三村も素晴らしいファイトでした.
結果,板尾9点,三村5点で板尾が決勝に進出! 回答回数以上に,序盤からテーマの適切な解釈で点を重ね,相手の作り上げた領域に踏み込んだ上に変化してみせた余裕こそがこの点差ではないかと思います.

準決勝第2試合は大竹対井上.ぎりぎりで勝ちを拾った井上といかにもエロ方面に強そうな大竹が激突.テーマもテーマなので一体どんな回答が来るのか,放送事故にはならないかと大変に心配(苦笑).とはいえ前の戦いでもぞくっと来る方向に回答を出してきた大竹のことは,初心者扱いするわけにはいきません.

準決勝第2試合の競技も「しりとりセンスマッチ」.テーマに合った言葉でしりとり.
テーマは「セクシーな言葉」.「ヒロミゴーですけど」からスタート.

テーマにキャラがベストマッチな大竹は「豆腐でどうするつもりなの?」と初っ端から演技で持っていく! 井上はそれをパクって「野原でどうするつもりなの?」といやらしい位置に打ち合いに行く.しかし大竹一切ひるまず,「野菊でちくちくするつもりなの?」とマイペースに外でのプレイを続行.井上はそのプレイになおも食らいつき「のびてるけどどうなっちゃうの?」…まあ,立つんだろうなぁ(苦笑).嫌なハイテンポの打ち合いはここで小休止し,大竹は「ノック…する,犬」とより深くてヤバい方向へ.どこをどうやってノックする? 大竹のきわどい責めを受ける井上は「ヌードルに指を入れる」とセクシーというよりはエロチックだけど正道でいやらしい.テーマゆえにノリにノリまくった大竹は「ルールルルルルー,ペロッ」とついに観客を置き去りに.エキノコックスになっても知らないぞ.真面目にテーマを追求する井上は「ロッカーがぬるぬるする」とエロが行き過ぎてむしろホラーに.でもテーマはセクシーなんだけどなぁ…(苦笑).大竹の「留守の間にエロス」はあまりにもそのまんま.そして井上は「水曜日の妻たち」とAVみたいな方向に.

まず,セクシーとエロはかなり違うと強く主張しておきたい(苦笑).井上は終始真面目に頑張っていたんですが,あまりにも大竹の勢いが強すぎてテーマの他の可能性を追求できなかったのが痛かった.場を支配するためには自分なりの強固な世界を作り出すことが重要で,大竹のエロ世界は強固だったなぁ….
結果,大竹4点,井上1点でやはり大竹の勝利! なんせ全体が大変にエロだったので正直審査員も点を入れずらい部分もあったはずですが(苦笑),笑い声が大きかったのは明らかに大竹だったのでこの結果にも納得です.

決勝は板尾対大竹.奇しくもさまぁ~ずとの連戦となった板尾永世竜王の運命やいかに…って,彼に限って不測の事態が起きるはずもないと感じてしまうほど永世竜王は強すぎる.ただし相手もエロスに関しては前の戦いが示す通りにプロであり,テーマが合えばかなり面白いものが見られるはず…と思ったらテーマを曲げる荒業炸裂!

決勝はしりとりイマジネーション.テーマは「好きな人に使ってほしくない言葉」.
内村の「あ,ちょっと,触らないで」からスタート.

例文のコミュニケーション拒否の切なさに心震わされつつもはじまる頂上決戦! 大竹がスローで確認した上で先行し,「出っ張ってんの何なのこれ」と無理やり自分のフィールドにお題を持って行った! たった1つの回答でエロへの道を見事に作り上げた大竹恐るべし.対する板尾は「れれれのれ」と難しい「れ」をナンセンスで逃げ,そのナンセンスを大竹は「レッツぎょー」と追いかける.板尾は「4番バッターが良かった」とどうしようもなく悲しい悔恨.中堅芸人ではダメですか.スーパーヒーローじゃなきゃダメですか….大竹は「タニシ食べないの?」と異様に軽い一言.板尾は「野グソしたことは謝る」と妙に男らしく謝ってみたり.そして疑惑の回答が大竹の「ルールルルルルポッ!」負けてしまうので語尾は断じて「ポン」ではありません.板尾は悩んだ末に「ぽっくり,あらそっくり」と意味もなく韻を踏んでみました.対する大竹は「リラックスウェワックス!」って響きだけで意味すら消えた.そして板尾,さっき大竹が敷いたレールにさらっと乗って「スワッピングターイム!」…深夜帯をいいことにやらかしたー(苦笑)! 敵の踏み込みに大竹は「無理やり挿入ターイム!」と反撃してこれは観客もさすがに引く(苦笑).なんでしょうかこのエロス祭りは.最後は板尾が「むかーしむかーし,あるところに,おじいさんとおじいさんがいました」とホモネタの混沌で終了.

さすがは決勝.答えるたびにテーマから遠くなる回答がどうにも愉快でたまりません.特にナンセンスに爆走する大竹の周囲に近づいてみたり,急に離れてエロ道を歩んでみたりする永世竜王の緩急のつけっぷりが素晴らしかった.
結果は板尾14点,大竹5点で第13回竜王は板尾永世竜王! …やはり圧倒的に強い! 審査員的には直球のエロネタに恥ずかしげもなく高評価をつけることはさすがにためらわれたようで点はふるいませんでしたが,でも,そのルール無用の暴れぶりが妙に面白かったです(笑).永世竜王も凄いけれど芸能界もまだまだ広い.広い世界の兵を,ぜひこれからもこの戦場に引き込んでいただきたいと思います.

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第13回しりとり竜王戦・予選

追い詰められた言葉と言葉のぶつかり合いである「しりとり竜王戦」も今回で13回目.今回も主に見逃した人や地方で見られない人,あとは未来の自分のために書いていきたいと思います.この異例な長期シリーズは新鮮さが最重視される深夜モノとしては破格であるわけですが,今回も無事に年を越えちゃいました.この長寿は良い企画という評価が業界的全国的にじわじわと広がっていった結果で,企画に対する惜しげのない称賛と同義じゃないかと.ともかく1企画としてはまさに破格です.
ただしまる2年以上の時間が経過したため,見ていて寒気がするほどにキレていた時期を過ぎていることは事実.現状は最強の板尾永世竜王が笑いを一人で支える格好.そんな停滞の中に投げ込まれたのが,普通ならここには並ばないであろう一流の2人! 普通のバラエティ番組ではフリートークやらおもしろ企画やらに埋もれてしまってなかなかわからないものですが,「しりとり」というシンプルな状況でその素晴らしい力が輝きます.初参加でここまで理解してこなし,彼ら自身の強みまで出すんだからやっぱり凄いよ隠し球!

今回の出場者は板尾(130R),ふかわりょう,佐々木健介,井上(次長課長),KABA.ちゃん,有野(よゐこ).+シークレットなしりとり刺客2人.近日公開予定の映画「ピーナッツ」の宣伝を兼ねているので映画に出演している芸人3人が参加しています.ふかわは「若獅子戦」以来,井上は前々回以来の登場.ちなみに有野は今回も永世竜王にリーチ中なので,プレッシャーが心配.
司会はいとう.判定はいとう・勝俣・MEGUMIのおなじみのメンバーに,特別審査員として監督の内村も参加.そして記録はこの番組で一番苦労している野村アナです.

Aブロック予選は板尾・ふかわ・健介・井上.以前プロレス好きだったので健介の登場はうれしいはずなんだけど,ここで見るのは凄く複雑.マイクアピールが抜群ってタイプでもないし,なんでこの仕事受けちゃったかなぁこの人は(苦笑).あまりの緊張ゆえの半泣きでおなじみの井上は今回は比較的落ち着いています.かなり必死の自己暗示でリラックス? 久々に登場したふかわは今回は仲間たちと一緒なのでなんだか強気.その仲間たちがふかわを仲間と考えているかどうかは怪しいですが….内村なんて全然覚えてくれてないし.そしてあまりにも強すぎる板尾竜王.しりとりのために生まれてきたこの男は,多少風邪気味でもまったく問題ありません.

1戦目は「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「インパクトの弱い言葉」.「同姓同名だが岡本信人」からスタート.

ここで挙手したのがなんと健介! 職業柄の度胸は買いますが,「とにかくリングでは強い健介だが,北斗には弱い」…それは当たり前なのであんましインパクトは感じない(苦笑).しかも段取り忘れて駒も打ってないし.初手の迷走に巻き込まれた井上は「いいスーツなのだが,色が紺色だ」と今ひとつ.そんな状況でも板尾永世竜王は「抱いてと言ったつもりだが,抱いたと言ってしまった」と微妙な言い間違えでテーマを表現.しりとりで重要なのは難しいテーマでも常に点を稼ぐことです.ふかわの「タイだが肌寒い」が弱いけれどテーマとずれてしまっているのに対し,佐々木が満面の笑みで答える「石焼イモを買った俺だが,小さかった」は…これは小さい! オレオレしりとりだけどいい! 続く井上は「太鼓を叩いたのだが,バチが人差し指だった」は確かに打圧は小さいな.板尾は「タイの,タイの王様だが,タイの王様だが,…無口」これはテーマを完璧に取りこぼしてますね(笑).別に無口でいいといういとうの意見はもっともです.ふかわの「中2だが…大人しい」も今ひとつ.しかしまったく別の道を歩む佐々木は「イリュージョンだと思っていた俺だが,ただのサーカスだった」とオレオレ(笑).どんなレスラーに対する形容なのだろうか.井上は「貯めに貯めたお金だったのだが,チーズバーガーを2つ買った」と小学生みたいな可愛らしさ.板尾の「タメ口を聞いてやったのだが,電話でのこと」は社会的なインパクト.ふかわの「徳川だがヒロシ」は最初の見本をインスパイア.

言葉のインパクトが重要なしりとりでインパクトのない回答を探すのはかなり難しいわけですが,この煮詰まりやすい状況での健介の異様な無邪気さに全員がびっくり.テーマがあまりに難しい場合は場が膠着して見ている側のストレスばかりが溜まる場合もこれまでときどきあったけれど,今回は健介がおかしかったために変な爽快感を感じました(笑).また,この厳しいテーマでもこつこつ当てている板尾竜王,その持久力はやはり本物です.

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「サクラチルに代わる不合格を知らせる電報」.「お客引く」からスタート.

この予選は珍しく2戦とも板尾竜王以外からスタート.回答権を取ったふかわは「靴脱げる」.さっきはテーマとキャラが異様な化学反応を起こしていた健介ですが,このテーマは難しいようで「…」といきなり時間切れ! 勝負から逃げちゃ北斗に起こられるぞ(苦笑).井上は「ルーブル,休まず営業」と迷走.むしろ休んだほうが落ちた感じになるのでは….そして板尾「うさぎ,めりこむ」と状況がわからない(笑)! 意味不明だけど面白い,これがあるから永世竜王.ふかわの「無理」は間違ってはいないんだけど直前が強すぎる.健介は「リスにつまづいてこける」…いくつだよ一体(苦笑).電報じゃなくて点取り占いだ.またも「る」が回ってきた井上は「ルミちゃんに問う」と絵に描いたような苦し紛れ.それに比べて板尾は「ウガンダ泊まりに来る」と大変失礼ながらも業界内でウケのいい方向に言葉を持っていく.ふかわの「ルーレットが止まらない」は普通,健介は本当にテーマが合ってないようで「いい車に頭突きをかます」と斜め上に.井上の「すぐに膝が笑う」とともに出題の主旨がわかってないかのような困った回答.そしてラストは板尾の「うれしいはずがない」.これはテーマに合って良い.

まず,センター試験当日にこのテーマをやる制作側の根性の曲がりっぷりが素晴らしい(笑)! 受験生はこんな時間にしりとりなんか眺めているわけがないので,どんな不吉なテーマでもOKなはずですたぶん.お題としては比較的易しいほうではないかと思うんですが,永世竜王以外の回答者の経験不足でどうにも煮え切らない結果で終わってしまったのが勿体無かった.
結果,板尾11点,井上6点でなんと井上が抜けた! 板尾竜王も含めてぐだぐだな戦いであったわけですが,そんな中でもバランスよく前半も後半も点を取っていた井上が抜けたようです.ちなみにふかわと健介は仲良く3点.どれほど頑張ろうとも記憶に残れないふかわのヘタレぶりがおかしいやら気の毒やら.でも,彼の一番の売りであるヘタレぶりを視聴者に見せつけることができたんだからある意味勝利ではないかと思います.そしてこんな畑違いの場で最後まで頑張った健介には,一本勝ちではなく努力賞を差し上げたいと思います.

Bブロック予選は有野・KABAそして三村・大竹(さまぁ~ず)! この時間なら司会者クラスの一流中堅芸人がBブロックに乱入だ! この贅沢なゲストたちはもちろん「しりとり」ははじめて.コンビではなくピンでの強さを問われるこの舞台でどんな活躍を見せてくれるんだろうか.そして実力のある芸人が2人加わってどうにも気の毒なのはKABAちゃん.少しでもいいところが見せられれば上出来だろうなぁ.そして永世竜王の地位を目指す有野はコンビの参入を受けても大丈夫か? どうも当人の頭の中が「ピーナッツ」に出られなかった悔しさの方で一杯だという点も心配です(笑).

1戦目は「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「ワケありな言葉」.「2メートルだが副番長」からスタート.

今回はベテランの有野が即効で回答権を奪って「ウルトラマンだがバイクで登場」…一体円谷に何があったのか(笑).続くのは三村の「馬だが嘘つき」という大振りで失敗.初体験で初手から大当たりはさすがに難しいか.KABAちゃんは「キツツキだがつつかない」と愛らしくもぴたり.そして大竹の「芋だが奪い合い」…これはいい! 芋を奪い合うというビジュアルのインパクトも素晴らしい.そんなインパクトを有野は「石だが奪い合い」とパクってみました(笑).大竹から生まれた風の中で三村は「1回休みだが,やっちゃう」と彼自身のキャラまでもが生きる素晴らしい回答! コンビが作り出した強い風の中ではKABAちゃんの「後ろ足だが使わない」ではなかなか目立てない.大竹は「芋だそうだが,芋じゃないらしい」と自分の前回の回答を膨らませ,有野は「いじわるな子だが,お金をくれる」と小学生の世界.三村の「ルール無用だが,みんなきっちり守る」のはさっきのスゴロクですか(笑)? KABAちゃんの「留守なはずだが,声がする」は大人の世界で良い.居留守にはそれなりのワケがあるもの.そして大竹の「ルッコラ,なのだが,爆発しちゃう」…これはあれか.子どもに拾わせたショックで爆発する非人道兵器か(笑).有野の「後ろからはねられたのだが,わらけた」は笑ってる場合ではないと思うのですが.三村の「誕生日だが,みんな,留守」も小学生の世界.KABAちゃんは「留守番電話に設定したが」と言い出したけれど「る」じゃないのでやり直し.「すぐ帰ったはずだが,帰ってこない」と女心で見事リカバリ.最後は大竹の「いつも家にいる母なのだが,母じゃないらしい」…小学生の世界が壊れる衝撃!

回答者によってそれぞれに違う世界が描かれながらも,繰り出される回答はどれも粒揃い.Aブロックのふがいなさに比べると,なんて愉快で引き込まれるバトル! 好調なのは初登場のさまぁ~ずの2人.1人置きのあのコンビネーションの間では,KABAちゃんだけでなく有野すら本領を発揮できていません.

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「劇場中が泣いたピーナッツの名セリフ」.
内村の例文,「眠くなってきたよ…パトラッシュ」という三村の台詞からスタート.

今回は大竹からのスタートで「ゆとりがあるじゃないか」で審査員のご機嫌を伺います.でも,直後にこれでいいんだよね?と自ら狼狽するのはどうだろう.もっと落ち着いて(笑)! 有野は悩んでから「辛すぎて泣けてくるよね」と涙がらみで無難に.三村は「ねえ,ゴリラだよ」と演技で押す.とりあえず内容がまったく映画の宣伝になっていないことだけは確か.KABAちゃんにはこのテーマは厳しいようで「夜型なんだ」はどう泣けばいいのか.大竹の「たにしだって仲間じゃないか」は僕らはみんな生きていますか? でもそれは人間愛じゃない.有野の「カー,カー,カー,誰かふかわを止めてやれ!」は演技込みの大暴走(笑).絶対あまりのイタさに劇場が泣いているのだ.そして流れが本格的におかしくなるのはここから.三村の「レッツ理科室」で泣ける奴はいないわけですが,ここで学園モノに転がったのがまずかった.KABAちゃんの「ツーンとしないで」はオカマの学園ドラマ? 大竹の「出かけようぜ! 保健室!」はパンツの穴みたいな奴ですか? 明らかにさまぁ~ずは内村の敵です.そんな愉快な学園の中で有野は苦しみつつも「強がり言わないで,ご飯食べようや!」と昼食に.そして三村は「野球しようぜ,いや,レッツ野球!」.放課後部活動でございます.

まず,映画「ピーナッツ」は学園モノではありません.そして名人たちは観客たちの泣きのツボに対する認識がおかしいです! もちろんその狂いっぷりは意図したものであり,歪みこそが見る側を爆笑させることは全員が承知してるんだけど,たぶんそれでも複雑な心境に陥る奴はいるんじゃないかと思います.例えば「ピーナッツ」の監督とか….
結果.大竹が13点で1抜け,有野と三村は9点の同点なので審査員判定に.有野は後半のテーマで全然取れなかったのが痛かった.三村は前半後半でバランスよく点を稼いでいたのがプラスに働いたのか,審査員判定の結果は三村2の有野1で三村が勝ち抜け,この厳しい環境で,KABAちゃんは真面目によくやったと思いますよ.そして有野の永世竜王位は今回もお預けです.

以上予選で勝ち残ったのはAブロック板尾・井上,Bブロック大竹・三村.この4人で本戦が行われたわけですが,その顛末については本戦記事に続きます.

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第12回しりとり竜王戦・本戦

この記事は第12回竜王戦,準決勝以降の記事です.予選の様子は前の記事か以下のリンクでどうぞ.
 R'sM: 第12回しりとり竜王戦・予選
勝ち残ったのはほっしゃん。・板尾(130R)・山根(アンガールズ)・千原弟(千原兄弟).ベテラン2人と若手2人のこの舞台では,結果としては順当にベテランが若手を叩いていきます.自分自身の中にはない言葉がテーマとなった場合にどのようにしのぐか,そしてしりとりは本当に言葉と言葉だけで戦うようなものなのか.勝負的には今一つ煮えきらない準決勝も含め意外と見所満載です.

準決勝第1試合はほっしゃん対千原.予選ではテーマに恵まれて勢いに乗ったほっしゃんと,勢いに乗った若手の陰で確実に点を重ねていた千原の対戦.予選の結果だけならほっしゃん有利にも見えるけれど,本当の実力差は同じ土俵の上に上がらなければわからない.不得意なテーマをどうこなすかとか,ぎりぎりの状況でもルールを忘れずにいられるかとか(笑)!

準決勝第1試合の競技は「しりとりセンスマッチ」.テーマに合った言葉でしりとり.
テーマは「ジェントルマンな言葉」.「ワンちゃんからお先に」からスタート.

そもそも何が紳士なのかを探るところからはじめなければならないこのテーマ.続く言葉が思いつかずしばしお見合いを続ける2人.結局一応スロー判定を使ってほっしゃんが辛そうに先行し,「ニシンは逃がしてあげなよ」…紳士への道は遥かに遠い(笑).千原は長考の末に「ようこそ,校長室へ」ってどんな校長だ.マイネか.ほっしゃんは「ヘクトパスカルを,あなたに」と一杯一杯.いとうもいらねーよ!と無情に突っ込む.千原の「西日暮里から,失礼します」は…どうにもならないなあ(苦笑).少なくとも西日暮里は紳士じゃないもの.では紳士は一体どのような言葉を使うのか? この問いについに手を届かせたのがほっしゃんの「スカイマークエアライン」! でも「ん」がついたのでいきなり3点減点だ(笑)! 高級そうなカタカナという突破口に目がくらみ,足元の穴に落ちてしまって勿体無い.そしてああカタカナか,と気づいた千原が出したのは「スティッグマイヤー・リサ」…永世竜王の予告をなぜかひっくり返して使うという千原の巧みなテクニック.ただし,カタカナならなんでもいいってもんじゃねえ(苦笑).ほっしゃんの「サーティイヤーズオールド」も同じ! もうちょっと紳士について真面目に考えるべきなんだけど,千原の「飛びますよ,飛びますよ」とかは考え過ぎで迷走しちゃって,ほっしゃんの「ヨークシャテリアを彼に」もやっぱり迷走.ただし無理を重ねた回答そのものが醸し出す独特のおかしさが場に深く漂っているから,今なら何を言っても通ってしまうハイな状態.千原が「蒙古斑が,スペードの形をしてるんです」というテーマ無視の回答を繰り出せば,ほっしゃんは「スカイマークエアラインズ」とさっきの失敗を複数形でリカバーする.千原の「素敵なイブクイーンですね」というのはカタカナは入っているけど紳士ですか? ほっしゃんの「寝返りするなら手伝うよ」は紳士というより高齢者介護ではありませんか? 千原の「夜店で,チーズフォンデュ屋をやってます」に至っては,それは紳士のやることですか?

たとえ厳しいテーマでも,粘りに粘ることで稀に開ける不思議な世界があります.テーマにはまったく合ってないんだけどなぜか面白いという集団しりとりハイを巻き起こした終盤がやはり素晴らしかった! そのきっかけになったのはほっしゃんのスカイマークに違いないけれど,「ん」を回避するのは基本中の基本だしなぁ….
結果,ほっしゃん10点,千原14点で千原が決勝進出! 惜しかったのはやはり「スカイマーク」.あれを回避できていればきっと決勝進出だったはずですが,そこを避け切れない,あるいは減点された分をその後取り戻すことができなかったことこそ,ほっしゃんがしりとり新人であった確かな証拠ではないかと思います.

準決勝第2試合は板尾対山根.こちらも前の戦いだけ見れば勢いがあるのは明らかに山根.しかし,勢いというのは回答との相性に大きく左右されるもの.自分の中からテーマに合致する言葉を見つけることができればいいですが,できないときにはそこに近づくための努力を必死で続け,それができない時にはそのまま泥の底に沈むしかない.風はいつも追い風ではないのです.

準決勝第2試合の競技も「しりとりセンスマッチ」.
テーマは「頭のよさそうな言葉」.「恋人は数学」からスタート.

早速先行する板尾は「くの一の恋文は,シェイクスピアだね」と微妙な回答.山根の「根っからの,活字好き」はそろそろと賢い世界を手探りしています.それに比べると板尾の「きりんはね,…足していっても面白くないんだ」はいきなりとんでもないレベルに回答を引き上げる妙手.解釈に関しては審査員と視聴者にゆだねてしまう,いかにもベテランらしい強い手です.けれどそんな技術を持ち合わせていない山根は「大好き,勉強」と80キロの直球.彼なりのペースで賢さを表現するつもりのようですが,しりとりは短時間で上り詰めないと試合が終了してしまいます.山根の理解できる賢さは小学生レベルのもの.そこでわざわざ板尾は「ウルトラマンてね,結構バカだよ」と山根の切り開いた領域を踏み荒らす.それでもペースを守ろうとした山根は「夜中まで,勉強したこと,ありません!」と小学生の道を歩んだけれど見事に「ん」をつけて3点減点だ(苦笑).向かい風の中で必死でテーマをこなしていた山根にとっては最悪の失敗で,ここで勝敗が決してしまいます.板尾の「よしなよ,都立だよ」は中学生くらいだろうか? しかし良い.山根は「予想してました」とようやくテーマに合った解答を繰り出すけれど既に遅い.おかげで余裕のできた板尾は「誰にぬかしていうんだ,おう」とか言いかけて仕切りなおす.基本ルールすら意のままに変えるその様はまさに永世竜王.「誰に…誰に抜かしていやがるんだ,を,英訳してやろうか」…英語を使えばいいってわけじゃないんだけどなぁ(苦笑).ラストの山根は「閣下と呼びなさい」それは深緑の知将ですか?

向かい風の中を勝手に爆走した板尾竜王に比べると,必死で歩むばかりだった山根にはやはりこの舞台と相手はあまりにも重すぎた.「ん」で自爆したのも痛かった….
結果,板尾6点,山根0点で板尾永世竜王が決勝進出! 山根名人は,乗せれば抜群に強いところは初期の有野名人と同じタイプだと思うのですが,回を重ねるごとに有野竜王は様々な局面に対応するための器用さをも身につけていきました.…今回は発揮できなかったけども(笑).勝ち続けるためには勢いだけでなく耐えてこなす技術も重要なので,ぜひ今度の参加のときまでにじっくり研究してきてほしいです.

決勝は千原対板尾.準決勝は結果としては順当なものに.ぎりぎりのラインで安定していたベテランたちが最後の舞台で演じたのは,しりとりを越える新たなる世界.板尾対有野が見せた凄まじい空中戦とはまた違う,ささやかな寸劇が連続して展開します.にやにやと力の有り余る板尾永世竜王に挑んだ千原.2人はそれぞれ,詐欺師の仮面をつけました.

決勝もしりとりセンスマッチ.テーマは「詐欺師っぽい言葉」.
千原の「πは割り切れます」からスタート.

2人のキャラからすると最適のテーマによって場に火がついた! もちろん先攻する板尾は「スペースシャトルはね,これがあるから帰ってきたんですよ」…たぶん会社を騙しに行ってるぞこの詐欺師! それに対する千原は「予言しましょうか?」と街角で小さく稼ぐ.板尾は長考の末に「科学的に,根拠のある,一方通行」と行政機関を騙しに行けば,千原は「嘘じゃないってほんとに5億入るんだから」と地元の名士を垂らしこむ.スケール感は違うけど,いずれ劣らぬ詐欺師ぶり! 板尾の「ラッパのマークのね,モデルになったラッパです」は折角の大スケールがちょっと小さくなってしまって勿体無い.千原の「好きなんだ! 君と君が」は実にわかりやすい結婚詐欺.そして本当の詐欺師は絶対にそんなことは言わない(笑).板尾の「蛾次郎さんどうですか,つけ心地は」…実名を出されてしまうと大変にツッコミにくいんですが,司会席がしばらくの間小声で笑っていたことだけは記しておきます(笑).千原の「晴れてるでしょ?」は天候操作装置ですか? 2人の詐欺師合戦はさらに強く熱を帯びていきます.板尾の「4日後に,笑ってください」は逃げ切るには絶妙の期間.千原の「伊藤家の食卓でも今度やる,とか言ってたよ?」は奥様方がころりといきそうな素晴らしい殺し文句! 地味に「よ」攻めを喰らう板尾は「4年前は,確かに,あたし男だったよ」とカミングアウトで「よ」を戻したものの,千原は全てを締めくくるべく「容赦ないんですね.警察って」と詐欺師として逮捕されてみせました!

2人の詐欺師が見せた激しい演技合戦は実に見事.文字だけでは伝わらない詐欺師の仮面のつけっぷりが堂に入ってました.たった一言でその周囲の状況を全て暗示してみせた2人の演者に拍手を送りたい.
結果.千原12点,板尾11点で第12回竜王は千原名人! 師匠越えの2度目の優勝の勝因となったのは,激しい演技合戦の中でも安定して点を取り続けたことでした.凄まじい回答は出せなくても,1答たりと大きく外さなければ永世竜王にだって勝てるというのがこの試合の面白さ.そんな強さは何度も参加することによって初めて身につけられるものだから,ぜひ準決勝に進んだ有望な若手には次回もこの舞台を踏ませてあげてください.そして,新しい強いベテランを番組で育成していただきたいと思います!

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第12回しりとり竜王戦・予選

剥き出しの言葉同士のどつき合いが奇跡を生む「しりとり竜王戦」.すっかり芸人にとっての大舞台として評価されるようになった「しりとり」も今回で12回目.やってることはただのしりとりなんだけど,面白さのおかげでここまで長い企画になると異様な箔がついちゃうもんだなぁと感慨深い.ちなみに過去の履歴についてはこちらなどをどうぞ.これまで,本当にいろいろなことがあったんですよ.
この「しりとり」界に燦然と輝くのはやはり板尾永世竜王という一等星で,そんな永世竜王とは少し違う色で輝くのが有野名人.板尾と似たような光を放ちつつも力を増しているのが千原弟,という布陣.…なんか一人忘れているような気がするんだけどそれは気のせいってことで!というのも今回のテーマの1つです(笑).あのガワには絶対呪いがかかっていたに違いない.
「しりとり」は勢いに乗って激しくハジケていくことも大切なのですが,それ以上に重要なのは難しいテーマにもじっと耐えて小当たりを出し続けること.得意なネタで大暴れするのは当たり前のことで,どんな苦しい状況に追い込まれても耐え続けるお笑い持久力こそ,実力者とそうでないものを分ける最も大きなポイントです.

今回の出場者は板尾(130R),ほっしゃん。,渡辺(ジャリズム),中田(オリエンタルラジオ),山根(アンガールズ),千原弟(千原兄弟),藤原(ライセンス),有野(よゐこ).今回はいつもなら1人は解説席にいるはずの四天王が戦場に揃い踏み.強すぎる板尾永世竜王を追う有野八段が永世竜王の名に挑む大一番だからかな? 実力者が半分以上という過酷すぎるこの場所で,若手たちは凍えずに耐えることはできるのか.
司会はいとう.判定はいとう・勝俣・MEGUMI.記録は野村アナというおなじみ磐石の布陣です.

Aブロック予選は板尾・ほっしゃん・中田・渡辺.意外としりとり初登場のほっしゃん.頑張ろうと思ったらかみそり負けしましたなどと緊張感のなさをアピールするあたりが逆に緊張の証拠.こんな厳しい舞台はそうはないですからね.それに対していかにも「しりとり」初心者らしいふるまいを見せるのが中田.いい大人に「はやくおうちにかえりたい」と思わせるほどに,この舞台は大きなものになっちゃってるわけです.ここでウケが取れれば今後別の仕事にも繋がっていくかもしれないから頑張れ! そんな初々しい新人どもに対してベテランの渡辺は妙な雰囲気を漂わせています.自分のために優勝とか新人潰しとかいかにもな挑発行為が憎たらしいんだけど…あんまりやりすぎると今度は審査員の心証に影響しそうだから適度なところで慎むべきです(笑),そして板尾竜王.最強らしく「リサ・スティックマイヤー」を回答に入れると予告将棋してみせる余裕ぶり.この場所でこれをやっても背伸びをしている感じがまったく感じられないことこそ,最強が最強たる所以です.

1戦目は「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「思わず泣けてくる言葉」.「息子だが帰省したら女」からスタート.

相変わらずの速攻をかけるのはもちろん板尾永世竜王.でも「中村俊輔似の一人息子がいるのだが…昨日死んだ」と初手から殺すのは間違ってる(苦笑).じわじわと盛り上がって最終的に殺してしまうから受け入れられるのであって最初から殺してどうする.審査員もさすがに動揺したらしく,ここでいとうが手元のベルのガワを下にいる渡辺のところに落としてしまいました.…まさかこれが呪いのガワだとは(笑).ほっしゃんは「ダッチワイフを買ったのだが,京都製」と初心者らしい迷走.それは顔が京人形ってこと?それても任天堂? 呪いのガワを拾った渡辺は「異星人に会ったのだが,京都弁だった」と前の今ひとつの回答を継承してしかも中途半端.最初から一杯一杯の中田は「タキシードを着ていったのだが,全裸にさせられた」といかにも辛い状況を回答.1順して板尾,「田んぼに稲が実ったのだが,おばあさんがいなくなった」…審査員は稲がもったいない程度の洞察しかしてくれていませんが,彼の前の回答を考えると,このおばあさん,収穫を待たずに死んでるよね(苦笑)? ほっしゃんは「タートルネックを集めているのだが,俺はカメじゃない」と己のキャラを上手に生かした良い回答.こういう回答が出せるテーマは,回答者と相性がいいってこと.さて,呪いのガワを持った渡辺は「いいジャブを入れたのだが…殺してしまった」ととりあえず殺せば泣けてくる戦法.でも思わず泣かせるためのネタなんだから,おちゃめにおどけて見せるのは間違いだ.中田の「滝に3年間打たれたのだが,その帰りにAVを借りた」はしみじみと泣ける.煩悩の消し難さを示すこの良回答を継承した板尾は「滝に3年間打たれたのだが,4年目もそこにいる」とさらにテーマを深める.折角の良回答の印象を上塗りする.若手潰しはここまでやらなければ! ほっしゃんの「ルールブックをよく読んだのだが,グローブ忘れた」は肝心のものがない台無しの悲しさ.長考した渡辺は「タイタニックを見たのだが,沈まない」…それは別の映画じゃないのか? 中田は苦悩の末に「インドア派だが,帰る場所はどこにもない」としみじみとした悲しさで終了.

初戦はとんでもない大当たりは出ないながらも見所のある戦いとなりました.新人であるほっしゃんも中田もかなりの健闘を見せたと思いますが,呪いのガワを拾ってしまった渡辺が今ひとつ.そもそも悲しいネタをやるときにおどけるなんて,回答以前に間違ってます.

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「サンタクロースのそりを引っ張るトナカイの一言」.
「スノーモービル」からスタート.

第1回答者の座を珍しく板尾竜王以外の名人が先取.ほっしゃんは例題を継承して「ルート変更!」.これも彼の妙な愛らしさが生きる相性の良いテーマのようです.続く渡辺も「後確認します!」と流れを継承するんだけど…ほっしゃんと違ってあんまり可愛くないのがな(苦笑).中田は「酢豚を優先的に配っていきます」と余程緊張しているのか凄い方向に迷走.確かに調理品は足が速いけど.板尾の「スノーモービルをこのうちにあげるの?」は例題継承なんだけど不思議と可愛い.そしてあげるくらいならサンタはそりから乗り換えるべきではないのか.ほっしゃんの「農家はもうええでしょ」はたぶんかなりの問題発言で審査員爆笑.差別しないでプレゼントあげてくださいよ! 渡辺の「4ヶ月前に出発はないでしょ!」…たぶん酢豚は腐るよね.そして中田の「夜中出発すると到着は朝になりますがいいんですか!」と妙にキレてる.サンタがまだ行きたくないとかごねているに違いない.板尾のトナカイは「鹿賀丈史さんの家は,今年も留守ですね」とストーキングの片棒を担ぐ.ほっしゃんのトナカイは「ネックレスて…」と関西弁でサンタのやることに文句つけまくり.渡辺のトナカイは「てゆーか,正月どうします?」と馴れ馴れしく.サンタも帰省するのかな? 中田のトナカイは「酢豚のパイナップルが袋に残っていたんですがどうしましょうか」と酢豚にこだわりすぎ.パイナップルくらいは喰っちゃっていいですよもう(苦笑).板尾の「鹿賀丈史さん帰ってきましたよ!」はどこまでも板尾トナカイのイメージで! 鹿賀が特別扱いされているのは,未だにサンタを信じているからだったらイイナ! 最後のほっしゃんトナカイの「よしんば喜んだとしてもですね!」もおかしい.結構いい年行ってるんだろうなぁ….

2戦とも大爆発の連鎖はないものの小当たりが多かった印象.2つ目のテーマのほうがやりやすかったかな.新人とは思えぬ堂々とした打ちっぷりをみせたほっしゃんといつも通りのマイペースな強さを見せた板尾竜王の印象が強く.中田は一杯一杯で渡辺はガワに呪われました(笑).結果.板尾11点,ほっしゃん12点でなんとほっしゃんが永世竜王を上回って勝利! ガワを拾って呪われた渡辺は9点と沈み,中田はこの厳しい相手の中で最後まで頑張っただけでも誉めてやりたい(苦笑).もう酢豚のことは忘れていいぞー.

Bブロック予選は藤原・山根・千原・有野.初登場の藤原はもちろんがちがち.それに比べると2回目の山根は前のときよりもやはり安定しています.激しい緊張を強いる舞台だからこそ場数を踏むことが重要なので,今後もぜひ新人に何度もこの舞台を踏ませていただきたい.でも,負けて見る楽しさはあんまり学ばない方がいいと思う(苦笑).ベテランでも安定した千原は腰のタグのちくちくを気にしてリラックス.有野は柄にもなく緊張していると新人をダシにして無駄にアピール.…でも,あんまり緊張していなくても口で散々言っているとやっぱり緊張してしまうものなので,アガリ症なら余計やめといたほうがいいと思います(笑).

1戦目は「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「スケールの小さな言葉」.「宝くじを買っただけだが眠れない」からスタート.

回答者によって適性が大きく分かれるこのテーマに対し,有野は「イゴール・ボブチャンチンが食事中だったのだが,タマネギをよけていた」と無難な手を打つ.新人の藤原は「大したことではないのだが,昨日泣いた」と早速思い切りずれてるな.大したことないことが何かをちゃんと説明しないと,テーマに合った回答にならない.千原の「たけしさんを見かけたのだが,2キロほど離れていた」は…よく2キロ先の人の顔が見分けられたなぁ(笑).このテーマに最も合致していそうな山根は「タイ人なのだがそれを隠したがる」と初答はややすべる.…なんか犯罪がらみでスケールでかそうな気もするし.有野の「留守中に泥棒に入った話をしたのだが,お母さんにおこられた」と無邪気に黒いけれど,本当にスケールのちっちゃい人間の場合は藤原の「たこ殴りにしてやろうと思うのだが,それは想像のお話」のように行動にも移せないものですよ.千原の「シースルーを着ているのだが,…いろいろ着てる」確かに(笑)!と審査員も共感を寄せる.しかしそれ以上の回答を出した山根の「ルームサービスが届いたのだが,怖くて,部屋を空けられない」.共感を通り越してなら頼むなと審査員を怒らせるなんて,素晴らしい! これに比べると有野の「胃カメラを飲む日だったのだが,怖くていけなかった」はいいんだけど弱い.藤原の「沢山の人に聞いてもらいたいのだが,俺は痔だ」については,沢山の人にわざわざ小さなことを聞いてもらう面白さをねらったのだろうけど,わかりにくい.それに比べれば千原の「だっふんだー!と言いたいのだが,だっふん…ぐらいで止まってしまう」は似たようなことを言っているのだけれどわかりやすい.最後を飾るのは山根の「うんこをしたあと,ウォシュレットしたのだが,すごい,拭く」…ちっちゃい!

これも小当たりが連発する展開となりましたが,中でも山根がいいと勝俣が賞賛.本人のスケールがちっちゃければ,そうでない人よりもちっちゃい言葉やちっちゃい状況をより多く考えつけるわけですね.苦し紛れでない回答を常に思いつくことができるというのは大変に有利なわけです.

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「ロッキー10のサブタイトル」.「熟年離婚を乗り越えて」からスタート.

これは誰にとっても平等にやりやすいテーマ.千原の「手に職をつける」から飛ばしてくるぞ! つうか,もう手に職ついてるよね(笑).山根は対応しきれず「ルンメニゲ」と苦し紛れ.有野の「ゲロまみれロッキーの巻」は無邪気なんだけど弱い.そして藤原.「きっと,嫁は,エイドリアンだと思う」…やっぱりパンチが頭に来たか! 実際脳を頻繁に揺らすのは非常に危険なので,頭の怪我というのは本当に気をつけるべきです.千原の「打たれすぎたのか」はそんな前の回答を説明するもの.さっきの回答で崩れた山根は持ち直し,「勝ち負けにこだわらない!」ととんでもない手を打ってきた(笑)! やっぱり10ともなれば勝敗はどうでもよくなるものなのか.でも,それをサブタイトルにするのはどうだろう(苦笑).有野の「異種格闘技・ロッキー対手品師」に関しては,ロッキーが手品のタネにパンチを入れれば勝てると思います.藤原の「心配しないでください」…そんな風に言われるとあなたのことが余計心配になります.千原の「怒りの就職活動」は気の毒でおかしい.世の中殴り合いで解決することはそんなにないですからね.調子のいい山根はその勢いのままに「宇宙へ」! やっぱり宇宙人と闘うのか,それとも隕石でも壊すのか.そんな大スケールの映画を見せられたあとでは,有野の「屁が出ちゃった」はものたりない.藤原の「沢山の息子」は一体どんな事情でそれをサブタイトルに選んだのやら.千原の「こうなったらいつまでも」については10まで来ているので迷惑で,この迷惑ぶりを繊細に捉えた山根の「もう終わり!」は素晴らしい! あまりに長いシリーズは,やはり終わるべきですよ.有野の「リスと闘う」はたぶん1撃でクリアーなのですが動物愛護団体とのセカンドバトルが恐ろしい.最後,藤原の「うまい話に乗る」…生活大丈夫?

ついに出た大当たり! 審査員も視聴者もその愉快さに満足です.ロッキーは不満かもしれませんが….でも勝俣,「怒りのアフガン」はランボーでロッキーじゃないぞ(苦笑).2テーマともに対応ができた山根の風の掴みっぷりが素晴らしかったのと,後半だけなら千原の印象が良かったですね.結果,山根15点,千原9点で決勝進出! 有野と藤原はともに6点とふるいませんでした.全体を通すとちっちゃいという難しいテーマの前半にどこまで対応できたかが勝敗を分けた印象.そんなわけで折角の大一番に挑んだ有野が予選で敗退するという大番狂わせ.きっと,緊張してるとか自分で無駄に盛り上げてたせいだよなぁ…(苦笑).

以上予選で勝ち残ったのはAブロックほっしゃん・板尾,Bブロック山根・千原.この4人で本戦が行われたわけですが,その顛末については次のしりとり記事に続きます.

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第11回しりとり竜王戦・本戦

この記事は第11回竜王戦,準決勝以降の記事です.予選の様子は2つ前の記事か以下のリンクでどうぞ.
 R'sM: 第11回しりとり竜王戦・予選
勝ち残ったのは板尾(130R)・山里(南海キャンディーズ)・有野(よゐこ)・大島(森三中).比較的順当な勝ち残りぶりの中で別の輝きを見せるのはやはり1回の大当たりでここまで来た大島か.見た目と性別を武器にしたあの凄まじい台風ぶりは滅多に見られるようなものじゃなかったわけですが(笑)準決勝以上は余程の運がなければ勢いで勝ち残るのは大変難しい.相手は強くなるし自分に回ってくる回数が増えるしプレッシャーはハンパでないし,本戦ではしりとり能力よりも精神的な安定ぶりのほうが実は重要じゃないかと思うんだ.

準決勝第1試合は板尾対大島,常に最強の板尾永世竜王に立ち向かうのは女流の大島.永世竜王と女流が闘うのは8回の藤崎以来か? テーマがツボに入れば間違いなく板尾といい勝負のできる大島ではあるものの,そのツボの範囲はごく狭い.ツボとテーマの距離次第で勝負は決まります.

準決勝第1試合の競技は「しりとりセンスマッチ」.テーマに合った言葉でしりとり.
テーマは「うさん臭い言葉」.千原の「9・1・7のダブルプレーですよ」からスタート.

レベルの高い例題にも臆することなくいつものように板尾先行.「四葉のクローバーはね,もれなく差し上げますよ」…誰が何のためにそう言っているのか仔細は不明なんだけど,その曖昧さが謎めいている.これに歯向かう大島の「よーいどんで,どっちが綺麗になるか競争しよっ?」は実に状況がわかりやすい上に大島なんでちょっぴり痛々しい(笑).ただし,テーマからはややずれている.板尾は長考して「ヨン様カレンダーは一人1枚ですよ」,大島は「よってたかって何よ…抱けばいいでしょ」と特に大島は土俵際で必死に粘ったんだけど両者今ひとつ.大島はやっぱりうさん臭いというよりは痛々しい(笑).でもこういう勝負に対する執念を誰かさんは学ぶべきです.板尾はまた長考して「よーい,スタートストップ!」と間がない.演技が面白くて引きずられてしまうな.それに対して大島は「普通のホルモンバランスってわかりますか?」とモノを売りにかかります.司会のいとうも喫茶店の勧誘だと良いフォローを入れてますね.これに対抗するのが板尾の「カレンダーを先に買ってください!」.自分が先に出したヨン様カレンダーをたぶん継承してる(笑).そうか.カレンダーでおばちゃんを集めたのか….大島の「いらいらするときは,このサプリメントを飲んでください」は相変わらず喫茶店.勧誘ビジネスで押し切るつもりです.そして続く板尾の妙手.「胃がまだ残ってるよね」…怖い.ここまで自分が展開してきたおばちゃんの勧誘だけでなく,大島の喫茶店会話の奥にも潜む暗いものをするりと見せてくるわけです.そして大島の「ネイチャー・アクア・パフュームで作られている浄水器です」としてセールスは続く.流れは悪くないんだけど,板尾のあの黒い1手で一気に背景にされてしまったのが厳しい.そして最後の板尾は「…」…時間切れ!

審査員も騒然となるとんでもないラスト(笑).なんで永世竜王は最後に3点あげたんでしょうか.フェミニストとかそういうの? 大島は中盤からでも永世竜王の前で自分の世界を頑張ってつくったところは偉かったけど,その業績をあの黒い一手が一気に背景に変えてしまったのが勝負のポイントではないかな.
結果は板尾19点,大島13点で板尾が決勝進出.予選で見せた輝きは間違いなく本物だったので,敗北にめげず,また大島がこの舞台に上がってくれる時を楽しみにしたいと思います.

準決勝第2試合は有野対山里.奔放なようで結構器用で相手としりとりで会話したがる有野に対するのは,手堅く安定した手でここまで来た山里.…まさかあれほどの変態だとは思いませんでした! もちろん読み返すと有野も相当アレなんですけども,山里の性癖には審査員ドン引きです(苦笑).

準決勝第2試合の競技も「しりとりセンスマッチ」.
テーマは「エロティックな言葉」.渡辺の「蜜のお引っ越し」からスタート.

言葉だけでなくその言いぶりも重要なのだと示す渡辺の例題を受けたのは山里.「鍾乳洞でそこまで?」は穴があって湿っているからエロだ(笑).有野の「出目金をそんな風に使っちゃうんだ」は一体どんな状況なのか.その言いぶりだと横から見ている第3者か? ともかくマニアです.山里は長考して「丹頂鶴,そういわれたときもあったな」…視聴者,審査員含め誰にも理解されない領域に鶴は羽ばたいていきました(笑).頭が赤くて首が長いから,わからなくもないけどわかりたくもない.有野の「雨漏りも手伝ってるよ」は湿っていてムードあふれ直前よりも圧倒的にわかりやすく,官能小説と審査員も絶賛.で,山里の「四つんばいにライドオンタイム」…それはわかりやすすぎる(笑)! わかるかわからないかの際がエロスなんだけどなぁ.有野はしばし考え「無理な体勢で68手目」とこれも比較的直球.山里の答えをややはぐらかすことで,きっちり点を稼いできます.あまりのわかりやすさが不評だった山里.「面と向かっては言えなかったけど,あれはもう,冬瓜だな」…また丹頂鶴並にわかりにくい(苦笑)! 何が冬瓜なのか教えてください.これを改良したのが有野の「奈良漬も乗せる」.素材は似たような感じなんだけどわかりやすく改良.理解できるかできないかのぎりぎりのラインこそ,上品な大人のエロスです.何はともあれあまりに自分の回答が理解されにくいことに気づいた山里は,「ルール? ベッドの上で?」と再び直球に戻る.これを改良したのが有野の「電話?出なくていいね」.ネタの冷静な跳ね返しぶりが怖い! そして山里の「ねえ,今日からそれをエクスカリバーって言っていい?」は,ようやく皆にもわかる比喩となりました(笑).真剣な顔でこんなこと言ってるってところも面白い.で,エクスカリバーに対する有野の返事が「いいよ,じゃあそれは爪楊枝ね」.…爪楊枝並ですか.意地が悪いなぁ(笑).山里の「寝返りもプレイに使うからね」はまた意味がよくわからない.そしてラスト,有野の「姉さんも入るかい」…姉萌え来た(笑)!

審査員は山里ド変態と絶賛.何をどう間違ってあんなわかりにくい比喩になったのかはあんまり理解したくないところですが,ともかく相方の静ちゃんの将来が他人事ながら大変に心配です.そして未熟で荒れっぱなしの山里の回答を受け,常に手堅い答えを打ち返した有野はやはり凄かった.有野本人にとってはやや苦手なテーマでも,ここまできっちり点を重ねられればたいしたもの.
結果は12対22で有野の勝利! 山里はこんなところで性癖をバラされるわ負けるわと踏んだり蹴ったり(苦笑).そんなわけで,ここでしりとり界の頂上対決の実現が確定します!

決勝は板尾対有野,永世竜王対7段の問答無用の頂上決戦! 誰もが夢見る超絶バトルが今ここに.どのジャンルでもゆるぎのない板尾とここまでの経験で幅広い対応能力を身につけた有野の対決は,まさに山中で仙人が遊ぶが如くの凄まじい空中戦となりました.

決勝もしりとりセンスマッチ.テーマは「場が盛り上がる言葉」.
千原の「うわっ,おしっこから虹出てる」からスタート.

もちろん回答権を取ったのは板尾.「ルーマニア国境って太ってー」…それ盛り上がるの? それに応える有野は「鉛筆全然減らへんわ」…それ盛り上がるの? さらに板尾の「和歌山って過ごしやすいわぁ」…ねえ,それ本当に盛り上がるの(笑)!? しょっぱなから地に足がついてない凄まじい応酬! 有野の「笑うとこいっこもなかったけど,まだ帰りたくない!」はまるでここまでの応酬をまとめたかのようで微笑ましい.板尾の「イメルダ夫人,かわいい!」は…勢いだけだとわかっていても,単語や言いぶりに逆らえねえ(苦笑)! これを跳ね返す有野は「イメルダ夫人,まだ怒って!」と微笑ましく反射.続く板尾の「テルテル坊主さんです!どうぞ!」に至っては,もはや状況がわからない.ゲストか? 宴会芸か? 有野の「ソープランド,朝までハシゴだ!」はさっきのエロを継承している.板尾の「タイの国王の息子だったのぉ?」に関しては,確かにそれで盛り上がるのは板尾だけだたぶん(笑).有野の「のっぺらぼうに顔書いてるんだ」は一見わかりにくいようで,実際はテルテル坊主へと繋がるんじゃないか? 板尾の「ダイナマイトだけど,受け取ってね!」は間違いなく勢いだけ.有野の「ネコ轢いたけど,へっちゃら!」も勢いだけ…でも,微妙に状況がリアルなので有野の回答のほうがヒきます(苦笑).板尾の「らくだの鍋しかないですけどぉ,ごゆっくりぃ」は不条理.既に面白ければ何を言っても良い空間と化している.そんな中で有野は「リムジン乗してやるから,運転しろよ」とテーマのある周りをさっとかすめる.板尾の「よっ! 家族!」はこの状況でなければ絶対出て来ない部類の奔放な1手.この奔放ぶりにはさすがの有野もついて行けず,「喰いねえ喰いねえ,ポッキー喰いねえ」とテーマの周囲をくるりと回る.板尾の「え? ネイティブアメリカン来た!」はまた板尾さんしか盛り上がらない言葉じゃないですか? そして有野の「助けてーって,聞こえなかった?」はむしろ場が冷めませんか(苦笑).

なんてハイレベルで奔放な打ち合い! しりとりの熟練者のみが覗ける凄まじい世界はまさに桁違い.だってどの回答も普通に考えれば失敗のはずなのに,どうしても面白いんだから! 審査員席でもこの対戦を見直したいと皆絶賛.まさに神の一戦となりました.…こんな恐ろしい戦いは滅多に見られないですよ!
結果.板尾30点,有野19点で第11回竜王はやはり板尾永世竜王となりました.しかし勝利そのものよりも,あの2人が言葉だけで作り出した奇妙で素晴らしい世界そのものを讃えたい.独りしりとりがアレだったように,板尾竜王ですらも今回のような境地にはたった一人では至ることができないわけです.独りじゃないって,本当に素敵なことだよね.

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第11回しりとり竜王戦・予選

言葉を使った芸人同士の総合格闘技である「しりとり竜王戦」.久々に放映がありましたのでまずは前半のレビューをお送りしたいと思います.初回放映時に感じた凄さはやはり間違いなかったようで、今回でついに11回目を数える超長期企画となりました.ちなみに過去の履歴についてはこちらなどをどうぞ.
ここ最近の戦績は四天王が自爆する場合を除けば比較的予定調和.初期の「しりとり」は先のまったく見えない面白さが売りだったけれど,現在は桁違いの四天王をいかに他の参加者が揺るがすことができるかがポイント…という考え方につい囚われてしまうことこそ,四天王以外の名人を萎縮させる大きな原因なのかもしれません.
今回の出場者は板尾(130R),高橋ジョージ,井上(次長課長),山里(南海キャンディーズ),河本(次長課長),山根(アンガールズ)、大島(森三中)、有野(よゐこ)。4強の中でもまさに最強の板尾永世竜王と、前回調子を崩した波のある有野名人が参加.しりとりの「常識」に挑む他の名人達はなかなか大変なわけですが,そんな中でも,ある意味破れかぶれでとんでもない輝き方を見せる奴はいます(笑).
司会はいとう,勝俣,MEGUMIで,採点と御題には渡辺と千原が入ります.そしてしりとりビューティこと野村アナが記録.稀代のツッコミではないけども,やっぱり誰もから守られる役割なんだろうか.

Aブロック予選は板尾・高橋・井上・山里.芸人の間になぜか挟まった高橋・「ロード」・ジョージの浮きっぷりが凄いことになってます.…本当になんでこんな仕事受けたんだろう(笑).ちなみにロードは全13章でございます.あまりの緊張にえづく山里や,泣き虫をなんとかしろ貪欲になれと戦う前から審査員をコーチ気分にさせる井上が最も恐れているのは,「独りしりとり」という公開拷問を潜り抜けてきた板尾永世竜王の豪腕.事前の意味のないコメントからしてもう自由自在だもんなぁ….

1戦目は「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「ちょいワルな言葉」.「うがい薬だが飲む」からスタート.

例文が既に微妙な気がするんだけどまあそれはともかく,いつものように速攻をかけた板尾の「ムツゴロウだが双子だ」も迷走.場を引っ掻き回す? 続く高橋,段取りがよくわかっていないようでまごまごした後,「駄菓子屋だが,…腹いっぱい食べる」とこれは意外といい.続く井上は「留守番電話だが,たいした用事をいれない」とあまりに控えめ.もうちょっと悪くてもいいんじゃないのか? 今回最もテーマに沿っているのは山里で,「妹だが,敬語」は味わい深い.敬語で話しかける兄でもいいし,敬語で話しかけなきゃならない妹でもいい.そして流れを受けた板尾の「子守唄だが,大音量」ははじまったと審査員も大絶賛! どうしてこう黒いんだろう(笑).高橋の「生まれつきだが,裸んぼう」は前のが凄すぎてかすんでしまうけど悪くはない.正直,順序に負けている気がする.井上の「梅,だが,木ごと食ってやった」はたどたどしい.そして審査員のフォロー解釈がなければ趣旨がわからない程度に迷走.で,山里は緊張して「貴乃花だが,寄りきれた」とこれはなんだか勢いのみ.全体的にずれてしまったこの状況下,板尾の「タンバリンをプレゼントしたのだが,丁重に返した」は着実にテーマに当たっている.それに比べて高橋の「楽しみにしてたのだが,帰ってきた」はやっぱりずれてる.難易度が高いからなぁ.このあたりでプレッシャーに敗北した井上は,「たくさんのひとにみまもられたの,だが,しななかった」…それのどこがちょいワルなのか? そして井上ホントに大丈夫か(苦笑)? 山里の「誕生日だが,バイトを入れた!」は勢いもあってテーマにも沿っていて良い.で,そんな勢いの尻馬に乗る板尾の「誕生日だが,バイトを殴った!」と見事なインスパイアでさすがは永世竜王.ずるいぞ.

初戦ということと競技自体の難易度の高さから今ひとつハジケきらない弱い展開で終了.難しい内容でもプレッシャーのかかる状況でも,そこそこ以上の回答を常に心を揺らさず出し続ける実力という点では,板尾を別格とすれば3人の中では山里が最も力があると言えそう.

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「金八先生の寝言」.「もう送る言葉ないよ」からスタート.

なんかまた例文が微妙な気がするけどまあいいとして,やっぱり板尾が回答権を奪って「四十パーセント」と素敵な一撃.先生の癖に,どうやら進学率じゃなくて視聴率らしいですよ? 高橋の「隣の人と,仲良く,ね」は先生らしいけど愉快さは薄い.勝負の前にプレッシャーに負けていることでおなじみな井上の「狙ってから,鼻を殴りなさい」は…この高ストレスの状況に変な攻撃性が出てきたとしか思えない(苦笑).安定した山里は「いいか,ルージュは薄めにしなさいこのバカチンが!」…下手にまともな金八知識があることがマイナスに働いている気がする.板尾の「ガールフレンドなんか,たいがいにしなさいよ」は微妙.高橋は呟いて悩んだ上に,「よろしく!と言ったら,矢沢じゃなく裕也だよ」と細かい話なんだけど微妙.今回もテーマが難しい.井上の「他所は他所!うちはうち!」や山里の「違う,竜馬先生はそんなこと言わない!」も今ひとつハジケきらず,このまま緩い流れが続くのか…と思ったところでさすがは永世竜王.板尾の「乾先生は同性愛者です」って凄いよ! いけしゃあしゃあと大嘘だよ(笑)! このでかすぎる波に巻き込まれた高橋の「するめは,ほんとは噛んじゃいけません…あ!」冷静さを失った結果「ん」がついたので減点3.すっかり壊れてしまった井上の「すきまをみつけて,はいりなさい!」はうわ言のようだがそれがむしろ夢っぽくって深い.やたら歯切れのいい山里の「いいねぇ,ゆず胡椒ですか!」は夢に聞こえないところが面白い.そして板尾の「カルシウム取るとね,いいことありますよ」で終了.緩いなあ.

基本的には低調ながらも,ときどき板尾名人が大当たりを出すという展開で2戦ともに終了.どんな問いでも安定した回答ができる板尾永世竜王恐るべし.結果,板尾23点,山里13点で勝ち抜け.井上は12点でかなり健闘したものの,あのコメントを聞く限り既に限界を越えているようなので敗退でOK(苦笑).そして最後に自爆した高橋は5点.結構頑張ったんだけど,何よりも板尾の直後って場所があまりに辛すぎました.

Bブロック予選は有野・大島・山根・河本.お父さんのお古のスーツがつんつるてんな山根.その手足の長さをより引き立たせる格好だったりするので,天然のように見えてよく計算している気がする.河本はいつもならきっちり当ててくる上に波に乗ると怖いんだけど,なんだか今日は顔色がおかしい.大丈夫? 前回今ひとつだった有野は今更ながら雰囲気の違いに戸惑ってみたり.で,今回の参加者中唯一の女流なんだけど女流に見えにくい大島は,返事ができないほどに緊張.しかしまさか彼女が女を武器に大暴れを見せるとは,この時点では誰も気づいていなかったのでありました(笑).

1戦目は「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「切ない言葉」.「ビールかけだが誰もかけに来ない」からスタート.

有野の「妹なのだが喧嘩に勝てない」はテーマをきっちり押さえた模範解答.で,問題は続く大島.「一瞬で,好きになったが,箸の持ち方で,醒めた」…緊張で声が震えてる? でも,女を押し出すネタを選んだその判断は間違っていない.山根の「楽しい家庭なのだが,会話が成立していない」は黒くて良い! 笑顔には絶対狂気が漂っているに違いない.ここまでは割と快調だったんだけど,河本の「犬を飼ったのだが,逃げた」…河本どうした? 有野の「タラちゃんなのだが,毛が生えている」は圧倒的な脳内ビジュアルの勝利.しかしそのビジュアルをぶっ飛ばす大島!「ルミちゃんの子だが! 私の子でもある!」…略奪愛を求める女妄想ストーカーの図が浮かんできて怖い! この怖さに比べると,山根の「ルールを守ったのだが,後で怒られた」は決して悪くないが普通.河本の「たくあんを,沢庵を食べたのだが,歯がとれ,かけた」は内容はアレだわ噛むわと散々なことに.なんでこんなに河本はおかしくなってるんだろう.熱でもあるのか? 有野の「宝くじを買ったのだが,去年のだった」は審査員席からそれは売ってないとツッコミが.そして今最も光り輝く大島! 「たまに,殴られるのだが! 嫌いになれない!」…強い! 大島自身が作りだした風は,回答を重ねるごとに強まってついには台風に! この台風の前では山根の「一番に戻ってきたのだが,まだ準備ができていなかった」はどうしても弱く,河本の「たこ焼きを食べたのだが,タイヤキの味がしてならない」に至っては…やっぱり熱がひどいのか? ここで試合慣れしている有野は正道に戻って,「今から帰ると留守電に入れたのだが,自分で再生した」とまともな回答で風をそらそうとする.けれど自家中毒で悪化の一途を辿る大島の風はもはや止まらない! 「助けてと叫んだのだが! 男の力にはかなわない!」…大島の口からこれが出ているって事実が,ともかく最高に切ない(苦笑)! 山根は順序に負けて「一生かけてやりとげたのだが,誰も,認めない」は悪くないけど弱く見え,顔色のおかしい河本に至っては「一生会わないって誓ったのだが! 愛には勝てない!」と他人パクって一杯一杯って…本当に顔色がおかしいぞ.

大島の凄さには全員びっくりなんですが,それ以上に河本のあまりのダメぶりが大変に気がかりです.テレビなんか出てないで,もしかしてすぐ病院行ったほうがいいんじゃないのか? 大島が紡ぐ外見にハンディを背負う女ならではの見事なポエムはそれ以外の全ての回答の印象を吹き飛ばすほど強烈.典型的なノセると怖い天然タイプです.

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「あまり知られていない妖怪の名前」.「うしろスキップ」からスタート.

久しぶりに2人の手が同時に…あんまり上がってないんだけどたまにはスロー再生を使って結局有野から.「プリン揺らし」は彼の持ち味である可愛らしさがよく出た回答.このファンシーな流れの中で,大島は長考の末にすごい顔で「死ぬかもしれない」…持ち味は出てるけど,ビジュアルが思いつかない(苦笑).このテーマは言葉としての面白さもさることながら,そこから妖怪の具体的な姿や生態を他人の脳内で再構成できるかが大きな鍵なので難易度がやや高い.大島の周囲に吹いていた風はここで消滅.山根の「胃腸弱し」は自分自身の見た目のイメージを生かした手.見るからに調子悪そうな河本の「執行猶予」は,やっぱり薬とか飲むべきじゃないか.有野が言い出した「横はめばばあ」って,想像を変な方向に持っていくと確かに怖い(笑).大島の「アメリカもどき」は典型的ヤンキーなのか,蜃気楼のように洋上に浮かぶ巨大な大陸なのか.ともかく言葉のインパクトが弱い.山根の「キクラゲ飛ばし」くらいの身近さがこの題にはやはり好ましく,河本の「四国の女」は悪くはないんだけど関東ローカルで良かった(苦笑).有野の「名前忘れ」はすぐ傍にいそう.大島の「レレレの王子」は,水木じゃなくてなんで赤塚なのかがよくわからない.山根の「仁丹こぼし」は田舎の祖父の持ち物風はアイテムの選択が実に良い.この題で,民話に近い世界を狙うのは正しいな.で,河本は悩んで「しょっつる鍋こぼし」…いくら調子が悪いからって,だから他人のをそのままパクルのはダメだよ(笑).有野の「司会者妬み」は実際芸能界にはよく出るらしい.そして大島の「ミロだけ飲むぞ」という迷走で終了.

今回はリアルな田舎を思わせる山根がやや良く,有野はマイペース,大島からはさっきの勢いが消え,河本は…本当に大丈夫か? 難しいテーマで全員崩れた中でも,自分のネタを千原に指摘されるまで忘れていた河本は本当に大丈夫か(苦笑).結果,有野24点,大島21点で決勝進出.山根の20点は惜しかったけれど,前半だけで20点稼いでいる大島台風には追いつけませんでした.そして本当に具合の悪そうな河本は11点.はやく帰って寝たほうが….本気で心配です.

以上予選で勝ち残ったのはAブロック板尾・山里,Bブロック有野・大島.この4人で本戦が行われたわけですが,その顛末については本戦記事に続きます.

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番外編 竜王・板尾創路の独りしりとり

テーマと最初の文字に縛られた名人達の輝かしき発想や目を覆いたい迷走(笑)を楽しむ「しりとり竜王戦」.このサイトではすでにおなじみだと思うのですが,熊本や沖縄の方はこれまでの軌跡についてはひまつぶしに書いた前回までの激闘の歴史などご覧下さい.時々変則ルールは入るものの,しりとりの肝はやはり短文を通じての芸人同士の個性のぶつかり合い.芸風や発想だけで全てが決まるわけではなく,名人同士の関係性や深夜番組での立ち位置,経験の多寡なども勝負に影響するところが侮れない企画なのです.
で,今回はその番外編.しりとり名人中最強を誇る板尾創路永世竜王を土曜日に連れてきて,たった一人で延々としりとりをさせ続けるという,たぶん永世竜王を限界まで追い詰めてみる人間性クイズみたいな企画です(笑).以前の全国特番のときは慣れない場で名人達が調子を崩しまくったという過去があるので,そんな中でも高いレベルで安定していた永世竜王独りのほうが崩れなくていいだろういう計算もわからなくはないんですが,正直言ってこの生放送の荒行は過酷すぎ.お笑い基礎体力や反射神経が尋常ではない永世竜王であっても,次第に面白を持続できなくなるわけですが…ラストはさすが!

司会はいとう.審査員は勝俣.MEGUMI,松尾の比較的いつもの面子.ルールは板尾竜王に延々としりとりさせるという嫌がらせに限りなく近いもの.さらに一本と技ありが出た場合は,某局がちょうど裏でやっていた24時間テレビに1本=1000円,技あり=100円で募金を行うという特別ルールを適用.便乗もいいところなんですが(笑)板尾が地球を救うのが面白いのでよし!
板尾永世竜王にスポットを当てたこの企画で,最後に登場するのがリポーター兼アシスタントのカンニング竹山.彼が見に行った控え室の永世竜王は部屋のすみっこで瞑想.ついているテレビは裏番組のオンエアバトル(苦笑)…永世竜王なんだからさ,しりとり以前に状況設定で笑い取るのはやめようよ(苦笑).

しりとりの歴史について知らない人のため,これまでの板尾永世竜王名場面.「に」ではじまる悪そうな言葉「兄さんの引き出し」(たぶん1回),「か」ではじまるエロティックな言葉「貝のもらいなき」(2回),「よ」ではじまる高倉健の寝言「四番,高倉」(5回),「く」ではじまる切ない言葉「クルージングの途中だが,さらばじゃ!」(3回).他にも凄い回答は山ほどあったんですけども,それが本当に凄かったのはやはり前後の流れがあったから.竜王の言葉だけ切り取られても,あのときの高揚感はやっぱり伝わってこないんだよなぁ….あといとうさん,これは一応しりとりだよポエムじゃないよ(笑).
過去の紹介の後はいよいよ永世竜王御出座! どうも常人とは緊張の仕方が異なる彼であってもかなりのプレッシャーが既に来ているようです.ルールとテーマが中に書かれた10枚の紙を,数字で選択することで企画がはじまります.

最初は1番.「しりとりセンスマッチ」.テーマに合った言葉でしりとり.
テーマは「悲しそうな言葉」.例文「これはカブト虫じゃない」からスタート.

ついにはじまったしりとり.やや考えた永世竜王は「イスカンダルについたのだがおっさんしかいない」といきなり長文.しかも自主的にツバメ返しルールの上に「い」攻めまで行うマゾっぷり.敵に回すと恐ろしい相手なのは間違いない自分に襲われ続ける竜王哀れ.続く「イスカンダル日帰り」は同じ単語で省エネ.くすくす来ています.「リングサイドでしか戦ったことがない」は脇役が主役にしみじみと自分の人生を語る言葉としてはいい味出てます.「板尾創路ですが,今日はひとりです」…確かに(笑).悲しいというテーマでこれを言い出すあたり,永世竜王にはこれが嫌がらせ以外の何物でもないことをよく理解しているようです.「スーパーマンの,ウィンドウショッピング」はイスカンダルに続いたフィクションネタ.確かに奴は着たきり雀だ.そしてフィクションシリーズの決定版が!「グーフィーの,性同一障害」…最初のテーマとは思えないほどの凄まじい回答! 関係者が見ていないことを祈るばかりです(苦笑)! 最後の「糸,さもおいしく食べた」は直前が凄すぎて微妙.しかし審査員は,いとう以外は考えすぎているのか誉めちゃってます.…これ,もしかして糸じゃなくていとうだったりはしないか?

勝俣の「競争相手がいないから竜王の高さがわからない」という意見はまさにその通り.ついでに竜王自身は回答のテンポが遅目なので,いつものしりとりのスピード感がないところも違和感.結構ハイペースで進んでいる中で,永世竜王が静かに時間を止める感覚も見事なものなんだけどね.

次は3番.「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「深い事情がありそうな言葉」.「アンコールだが無視」からスタート.

「篠原ともえがシリコンを入れた」…冒頭から個人攻撃ってどうなのか.そしていきなり「だが」が入ってないというルールの無視はそうなのか(苦笑).さすが竜王滅茶苦茶です.そして言いなおした回答が「篠原ともえだがシリコンを入れた」…まんまかよ(苦笑)! 「誕生日だが年4回ある」は前のに比べれば相当にまとも.この回答についてのMEGUMIの「女性に多い」ってコメントが鋭い(ヒント:プレゼント).「留守にしているのだが,特に,留守にする必要はない」は板尾らしい.意味不明でありながらも,どこか寂しい雰囲気が漂うところがいい.…とはいえ独りで答え続ける竜王は次第に苦悩.「いい奴なのだが,はしを渡らず,川を渡って家に帰る」たぶん一休かなんかじゃないか(笑).苦悩する竜王は再び個人攻撃.「ルー,大柴とだが,コンビを組んだ」意図はわかるが大変に失礼.そしてついに炸裂! 「ダミアンとわかっていたのだが,体を許した」…底知れないこの黒さこそ永世竜王の真価だ! でも松尾さん,6月6日じゃ1つ6が足りない気がするぞ(笑).やっと中の黒さが出てきていつものしりとりなら尻上がりに調子を上げていける場面なんだけど,今回は自分が回答し続けなければならないため休む暇がない.ゆえに「たこーす,たこー,」と一体言いかけて失敗.けれどもう一度,「他校に喧嘩を売りに行ったのだが……帰って母校で暴れた」と持ち直す! とはいえさっきの黒さに比べると明るく,ムードを維持できないのは辛い.さらに苦悩したばかりの「た」をまたも自ら食らい,そして…ふつーに時間切れに(笑)!

竜王自ら集中力を切らせて終了.思いもよらないところでテーマが切り替わることになってしまったために場が荒れ段取りが滅茶苦茶に(苦笑).いつもと違って熊本と沖縄でも見ているってのに,いつものペースでゆるゆると処理しているあたりがなんだかおかしい(笑).竜王の反則は,制度としてペナルティがないのが問題でしょう.時間切れと「ん」は竜王のギャラから1万円くらい引いていくプレッシャーが絶対必要だと思います(苦笑).

次は7番.「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「胸がキュンとなる言葉」.「インスタントだがおふくろの味」からスタート.

前の崩れっぷりがあまりにひどかったのか,あるいは黒いテーマでこそ真価を発揮する永世竜王には苦手なテーマだったのか,「自民党員だが,民主党のあの子が好きだ」…それはキュンよりは「深い事情」のほうだろ(苦笑).「大捜査線だが,踊るか!」…これは審査員の意見が真っ二つ.でも,これはこんな苦し紛れなことを言い出す永世竜王にはキュンと来るけれど,言葉自体はやっぱりキュンじゃないと思う.「カルフォルニアの,太陽を,燦燦と浴びて,育ったのだが,…ちっちゃい」…だからそれでは胸はきゅんとならんと(笑)! もう,見るからに煮詰まってきていてそれが面白い.テーマに苦悩する永世竜王,「糸こんにゃく,100%の,ジュースだと,わかっていて,私は飲んだのだが,…彼は叱ってくれた」だから「彼」って入れればいいってもんじゃねえ(苦笑)! 恋愛さえからめばキュンとなるだろうという腹なんだろうけど,いくらなんでも状況が無茶.そしてもっと恋愛味を強めてみる竜王の「たんがよくからむ彼なのだが,プロポーズのときはからまなかった」…いとう,それ全然ストレートじゃないよ.勝俣もこれはストライクコースじゃないよ.今まで永世竜王が真後ろに向けて投げていたのが,やっと前に向かってへろへろボールを投げただけだよ(苦笑).「狸の金玉を,面白半分で,蹴ったのだが,…ミッキーに化けて,逆に楽しませてくれた」ってまた後に向かって投げてる! もう全然キュンと来やしねえというかむしろ人として最低.ラストは「タンカに乗せてもらったのだが,…タンカもくれた」なんだろうこの夢世界.

もう明らかにテーマに負けた竜王.あまりの苦闘にやられたのか,CMに入ると前のめりに倒れてます(苦笑).このCMで少し回復できるといいんですが.

CM開けは6番,「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「矢沢永吉の親友のニックネーム」.「右ストレート」からスタート.

ニックネームは短文で手数勝負のお題.永ちゃんなのでバタ臭くてレトロな感じが基本線で,そこからわざと外した面白さも狙うことが可能.てなわけで最初は「トルネード」と直球.続けて「ドレミ」はきっと女の子だ(笑).そして続けて「ミファソ兄弟」…ドレミの親戚なんだろうか? 「インディ500」も車な感じでここまで基本線を外さす頑張ってきたわけだけど,集中力が切れたのかあるいは新たなる笑いを求めに言ったのか,ここから先がおかしくなっていきます.「クールビズ」は非常に官僚っぽいんだけど永ちゃんの親友にいるのか(笑)?「ずうとるび」はイメージじゃないだろ.実在するだろ(苦笑).そして「びわ」…思いついた単語をそのまま口に出してませんか? 自分でも迷走しているのは認識しているのか,永世竜王は切ない顔したり口を尖らせてみたりと長考.で,その末に「和民」,店の常連なのか店員なのか経営者なのかはたまたたまたま和民で知り合ったのか(笑).「ミニスカ」はいとうは男ではないかとコメント.ラストは「カージャック」…やはり若気の至りだろうか.

手数を要求される短文ゆえに,あっという間に精神力を消耗してしまった感があります.頑張ってるんだけど,30分以上独りで妄言を吐き続けるのは辛いよなぁ.そしてCM.

CM開けラストは2番.「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「ジーコが留守電に残したメッセージ」.「視聴率いくつだった?」から.

ラストは長考からスタート.「箪笥の,箪笥の,奥のほうに,……」まで言ってもう一度コマを置く(笑).どうも踏み切りを失敗したらしい竜王はもう一度,「箪笥の奥のほうに,ジーコって書いておいたら」どんな指示だよ(苦笑).しかしさすがは竜王.実在の人物をいじらせたら天下一品.「ラモスの携帯番号を教えて欲しいんですけど…あ,ラモス来た」これはいい! いかにも留守電だし,無理やりラモスがいるのがおかしいし.そしてさらに勢いを増すのが「田んぼの真ん中でやるということはどういうことですか!」きっと伝聞で聞いた報告に対する問い合わせなんだろうけど,なぜそんな場所で試合しなきゃならなくなったのか,さすがにツッこまずにはいられなかったに違いない.「カモ監督のはっきりした住所を教えてください」はプレゼントなのか殴りこみなのかで印象が変わってくるかもしれない.自分は即座に後者だと思ったのですが.そしてラストは「今,ブラジルですが,勘違いしてました」…勘違いで現地に飛んだのか(笑)そのスケールのでかさとコメントの情けなさが見事な対比となってます!

ここでようやく独りしりとりという苦行終了.板尾永世竜王マニアにとっては夢のような時間であったに違いない.ちなみに最終金額は37400円.これ,ちゃんと日テレさんに届いたんだろうか? 竜王の感想はやはり指が疲れたとのこと.そりゃずっと打ちっぱなしで,しかもやりなおしてる分余計に指してたりしましたからね(苦笑).毎度ながら永世竜王の凄まじい言語感覚はさすが.単体で1時間維持できるのは,たぶん彼くらいのもんでしょう.しかし! 永世竜王が本当に凄いのはやはり他の名人とうまく絡み合ったとき.強敵とともに高い領域に到達するあの風や波はしりとり本編ならではのものだと思いますんで,今回出会って惹かれた皆様には,ぜひともしりとり本編の視聴をお勧めしたいと思います!

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