虎の門創作むかし話王

今日は1週間前の「虎の門」いとうせいこうナイト2番目の企画「むかし話王」についてレビューしときます.1番目の試験は絵に描いたように全然だめだったんですけども(苦笑)こちらは書きがいがありそうなじんわり面白い企画だったのでご紹介.あ,ストーリーについてもご紹介していますが,これは明らかに先生が語ったほうが(追い詰められぶりが)抜群に面白いです.

「むかし話王」は伏せられたフリップから選んだタイトルと教訓から2分間のむかし話をでっちあげるという「昔ばなし」競技でトーナメントを戦い,最終的な優勝者が「むかし話王」に就任するというこの番組ではおなじみのシステム.古くから言い伝えられてきたむかし話を捏造する…というところが設定的な面白さなんですが,そこを混ぜっ返すときに「古くからあるもの」としてツッコむのか,それとも「即興作品」としてツッコむのか司会兼審査員のいとうも迷っております.他の審査員は勝俣とMEGUMIで,この審査員どもが積み重ねてくる未だ語られていないむかし話の逸話が4人の語り部達を激しく苦しめていきますので要注目.

今回むかし話王となるべく闘う4人の語り部は,木村祐一,アンタッチャブル山崎,清水ミチコ,よゐこ有野.口からでまかせを喋らせれば最強の木村兄さんに加え,これまでしりとりで天然系の技を見せてきた面子というのが面白い.戦いに挑む気合を語るはずが日常を語り始め迷惑がられる木村に,実に調子だけはいい山崎,既にキャラをつくりはじめている清水に,テレビゲームをクリアする仕事で寝ていない有野…と出だしから期待が持てますね.つうか,有野,その仕事は一体何だ(笑).そして彼らの前に立ちふさがる眠りたい勝俣,生々しいMEGUMI,オンタイム希望のいとう.しりとりに比べると審査員の役割が思った以上に重たいところが面白い.

準決勝第1試合は木村先生VS山崎先生の戦い.先攻は木村先生ですが,引いたタイトルは「ワサビと鬼」で教訓は「正直者が得をする」.ワサビが嘘つきに対するバツだろうか.悪い組み合わせじゃないですね.

「ワサビと鬼」
これは誰もフグが食べられると知らなかったころのおはなし.島根のある山村に鬼村サダキチというひとがおりました.サダキチは旅好きで全国を旅し,やさしい両親のところにおみやげを持って帰ってくるいい若者でした.一方,青森県には津軽の黒豹と呼ばれた鬼島マタキチというひとがおりました.彼は悪い男ですがサダキチと同じく旅好きでした.ある日,2人の青年は静岡で出くわしまして,2人ともおみやげを買おうとしたのですが,店に名産のワサビは1本しか残ってません.2人はワサビを取り合って,結局正直者がワサビを手に入れましたとさ.

実際の木村先生の語りでは最後がものすごい勢いで展開します(笑).とりあえずどっちが正直だかわからないのはもちろんとして,「鬼」はその扱いでいいのか(苦笑)? 先生曰くこの話の続編で我慢大会が行われるらしいので,恐らくはこのむかし話で一番面白いと思われる,その続編部分を聞いてみたいもんです.

後行の山崎が引いたタイトルは「お経を忘れたお坊さん」で教訓は「親はなくとも子は育つ」.司会が指摘する通り,子がいないはずのお坊さんとテーマの関係がかなり難しい.山崎先生はいつものとおり調子よく行けるかどうか.

「お経を忘れたお坊さん」
むかしむかし,さみしい子どもが一人で遊んでおりました.やってきたすごく楽しい子どもは,「なんでそんなにさみしいんだ」とさみしい子どもに聞きました.さみしい子どもは「両親がいないんだ」と激白し,楽しい子どももさびしい空気に巻き込まれ,同じくさびしい子どもになってしまいました.
それから10年.さびしい子どもはすくすく育って親はなくとも子は育ち,世間の人も大騒ぎ,欠点がないのでお坊さんになれと大騒ぎ.そんな勢いをかりてその子はお坊さんになったのですが,葬式に行ったらお経を忘れてしまいました.ただ! ガタイはよかったとさ!

中盤以降が勢いだけというか,タイトルと教訓をこなしているだけというか(苦笑).語り口が抜群で勢いがものすごくいいんですけども,気になるのは「激白」「ガタイ」.これらは先生が語ったままなんですが,子どもにはやはり難しすぎると思います(笑).結果,木村先生が2点を取って優勢勝ち.しかし勝ち残ると次にもう1本語らなければならないので,むしろ負けているのではなかろうか.

準決勝第2試合は清水先生VS有野先生の戦い.先攻はアルカイックな笑みの清水先生で,引いたタイトルは「鼻くそ太郎」で教訓は「雨降って地固まる」.教訓はともかく,あまりにすごいタイトルに愕然とする清水先生.このあたりからコツを掴んできた審査員どもも余計な設定を付け加えてくるもんだから,先生,動けなくなっております(笑).

「鼻くそ太郎」
「なんでやー,なんでオレだけがー」 皆からの嫌われ者,鼻くそ太郎は今日も一人で眠っておりました.「どうしてオラには友達ができねえだ」と太郎が祈ると神様登場.「雨降って,地固まるというではないか.お前の欠点を知れ」と言う神様は太郎の前の鼻の中が原因だと言いました.素直に会得した太郎は鼻が通るようになって,いらないくらい沢山の友達ができました.雨降って地固まるの一席でございました.

出だしの絶叫によるツカミを審査員も絶賛! むしろ本心? 方言はいいものの地方の統一が成されていなかったり,「会得」のような難しい言葉が出てきたりとディティールの面では問題が多かったかもしれません.しかし最も大きな問題はテーマの組み込み方.出てくる早さよりも思い切りテーマを連呼してしまうのはむかし話としては大変な問題だと思うんですが,清水先生はしらばっくれております.

後攻は睡眠不足の有野先生.引いたタイトルは「2メートルじいさん」で教訓は「急がば回れ」.なんとなく足の長そうなじいさんを使って教訓を表現するということで,タイトルと教訓の相性は悪くないんですが,ここで有野を攻撃したのが審査員.特にMEGUMIはかぶせ過ぎで,マイケルジャクソンの映画って何だよ(苦笑).そして先ほどの清水先生のむかし話から,教訓は直後には出てこないで,1分45秒以降で出てくるという縛りを加えてくる審査員.これに有野は激しく苦しめられることになります.

「2メートルじいさん」
むかしむかし,フロリダの山奥にベルナルドおじいさんが住んでおりました.おじいさんはいつもせかせかと時間に追われる牛乳配達をしていました.ある日近所に大きな団地が出来たので,おじいさんは売り込みに行き,客を獲得しました.もっと儲けるために搾りまくり売りまくるおじいさん.そんなおじいさんに花子ばあさんは,「お金が好きなのはわかるけれど,それでは牛乳を配達しきれない」と言いました.おじいさんはおばあさんにも牛乳配達を手伝わせたのですが,すぐ行けるところにも半日がかりで到着する始末で,ついには腐っているから結構だと断られ…

…完結しませんでした(笑).さすがはしりとり竜王だけあってその物語世界は群を抜き,フロリダで団地で花子ばあさんという実に独特の異世界だったわけですが,タイトルと教訓,さらに審査員からの縛りによって完結できなかったのがもったいない.一晩欲しがるのは長すぎる気がしますが,タイトルと教訓発表後に,1分程度の物語組み立て時間を与えてもいいんじゃないだろうか.しりとりだって,駒を落とすまでは少し時間がありますからね.結果,完結できた清水先生が3点を取って勝利.有野は清水先生ではなく,審査員とシステムに敗北です.

決勝は木村先生VS清水先生の戦い.席に着く前から小競り合いが発生しているあたりはご愛嬌.いとうが己のスタンスを定めきれない中,先攻の木村先生が引いたタイトルは「殿様になったカラス」で教訓は「百聞は一見にしかず」.殿様と無知で連携できる,これはいい組み合わせ.殿様がカラスになって新しい視点を得るってのが自分でも思いつく程度の最低ラインとなりますが,さすがは木村先生,面白い方向に物語を展開していきます.

「殿様になったカラス」
マグロのトロを捨てていた時代のお話.キョウコちゃんとヨウコちゃんという女の子がおりまして,隣の国から殿様がやってくると聞きました.キョウコちゃんは王様を見たことがなく,ヨウコちゃんに説明してもらってもわからないので,王様を見に行くことにしました.漫才師がいれば仏壇呼ばわりされるような豪華な馬車で通る殿様ですが,人ごみでキョウコちゃんには見えません.あの馬車に乗っているのが殿様だよとヨウコちゃんが言ったので,キョウコちゃんが見ると馬車の上に一羽のカラスがとまっています.キョウコちゃんはカラスを殿様と勘違いし,それはカラスだとお父さんに言われるキョウコちゃん.そこでキョウコちゃんが言ったのは,「だって私,見てないんだもの」.

よく考えると終盤はテーマに無理やり合わせた感があり,さらにむかし話というよりは落語に近いのはさて置いて(苦笑),中盤のおもしろ話としての展開を審査員は絶賛.漫才師と仏壇のあたりは馬車の殿様と合わせて異世界らしいいい味わいで,蛇足じゃないと思うんだけどな.

後攻は清水.最後のむかし話のタイトルは「おっちょこ姫」で教訓は「ケンカ両成敗」.姫と喧嘩の相性が悪く,近しいようでかなり難しいテーマです.先の名作「鼻くそ太郎」の姉妹編(笑)として期待される本作ですが,審査員以上にギャラリーからの余計な設定が迷惑.勝手に「ケンカがすごい」と被せられてしまった清水は,物語を成立させることができるのか.

「おっちょこ姫」
「助けてー!」 また聞こえたのは穴に落ちたお姫様,おっちょこ姫の声.これは地球の裏側の国のお話です.おっちょこ姫は素晴らしいお姫様.しかしあまりに完璧すぎると周囲がコンプレックスを感じるのではないかと危惧し,わざとおっちょこ姫を演じています.周囲の人々はおっちょこ姫のことが心配でした.ある日,舞踏会に素敵な王子様がやってきました.完璧な王子様に惚れられてしまい,このままでは完璧すぎて周囲にコンプレックスを感じさせると気を使ったおっちょこ姫は王子をひっぱたき,ふりました.そこで喧嘩両成敗となり,おっちょこ姫は妻が亡くなったじいやと結婚し,中くらいの幸せになりました.

シャウトによるツカミは健在ですが(笑)無理やり完結させるために最後が急展開.またテーマに苦しみ,木村先生はテーマをまっすぐ言いすぎと手厳しい.また単語が輪をかけて難しくなってきていて,「コンプレックス」とか「危惧」と難しすぎなのが審査員にも大ウケです(苦笑).やはり構成を考えさせる時間が少しでいいから欲しいなぁ….
結果.木村先生が初代むかし話王に! さすが即興でデタラメを語らせればこの人の右に出る人はいないですね.素晴らしいお話でした!
タイトルと教訓の組みあわせで即興話を作らせる,という基本的なコンセプトはかなり愉快なんですけども,長い話をやらせるなら,それに見合った考える時間を与えることが必要でしょう.例えばお題が決まったあと,先生にはヘッドホンをつけさせて1分考えさせ,一方審査員は勝手に1分間期待される物語を語りまくり,そのあと実際の競技を始める…という形のほうがより愉快な話が聞けそうな気がするんですが.なにはともあれ,仕組みをもう少し整備すればよい電波が漂いそうな企画なので,続編も期待してみたいと思います.

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うんちく王御一行様慰安会

先日ゴールデンに殴りこんだうんちく王たち.今日の「虎の門」は出演者が慰安&反省会.先日のVを見ながら裏話を展開.気になった部分のみ書き出しておきます.
ちなみにそのゴールデンの感想はこちら.
 R'sM: 芸能界うんちく王決定戦・ゴールデン(前半)
 R'sM: 芸能界うんちく王決定戦・ゴールデン(後半)
 
・出演者の頭に最も残ったのはうなちゃづけのよう.石田純一はあれでもやっぱりアガっていたらしい.「あの子」=石田を最初はちょっといじってやろうと思った伊集院,デビッドリンチやジュラシックパークといったうんちくを準備していながらもわざと「う」が石田に回るように回答を変更した結果大変なことに.また石田の次のなぎらは必ず「け」が回ってくるので流れ弾が全て当たっていた.うなちゃ3を石田が宣言したときには隣でうなだれている.うなちゃづけ3回分のネタは全て繰り返しの上に情報量も0.そんな内容なので副音声で英語でうなちゃづけを翻訳するのは大変そうだ.山田が皆のうなちゃづけに茶を注いでいる様子が可愛い.

・CM間のVTRも放送.遠くを見る上田.喋らないなぎら.煙草を吸いたい伊集院など.生放送中は皆「まだ続くのか」とうんざりしていた.そしてなぎらの顔からはアドレナリンが出ていた(本人談).お笑いのはずの伊集院もそのまんま東も観客を笑わせるという役割を放棄し,お客さんも静かなのでスタジオが反省房と化していた.最終決戦では頭の中が空っぽの倉庫になっていたらしい.

・山田がうんちくバトルロワイヤルからベスト3のうんちくをセレクション.「出なくてよかった.見てても辛かった」と山田.しかし「なんか俺一人だけ従軍してなかった…」という感想から微妙な方向へ.やはりなぎら対松尾戦の評価が高い.「アナウンサー」,「夫婦」.上田VS伊集院は「お金」が良いという評価.「夫婦」ではなぎらの構成力に高い評価.なぎらをタイガー・ジェット・シンに例える上田.
・ゴールデンタイムなので便所ネタを自主規制していた伊集院.同じ状況なら間違いなくそのネタを言っている山田.序盤に「検便の容器」で実際にうんちくをやったなぎら.
・そのまんま東は本気でうんちく王を食いにきていて,お笑いなんだからわからないものは逃げていいのに逃げなかった.東はまだうんちく王に慣れていないが,慣れてきたら怖い.
・伊集院は白い巨塔の残りうんちくがあった.うんちくは残ると石になって体に悪影響がある(特に負けたとき)ので帰りにタクシーの運転手に出しておくのが正しい.そしてあれだけうんちくが嫌いになるのに,打ち上げのときはうんちくだらけになる不思議.番組終了後上田の番組に乱入したなぎらは酒が入っていたので始末が悪かった.

・偉かった男ことアシスタント有田あるいは通訳有田の大活躍VTR.「あいつのVが一番長くないすか?」と上田.番組終了後控え室に戻ると,「お前なんで(ギャグを)ひろわねえんだ!」と有田に上田は叱責されたらしい.細かな芝居やボケをこなしていることをいとうせいこうは知っていたが,時間もないので「ごめんなごめんな」と心中で謝りながら無視していた.

・番組内で視聴者からの質問メールを募集.「旦那の口がしょっぱいのはなぜか」「寝てるときはどうしているのか」「朝ごはんは食べるほうですか」としょうもない質問が並ぶ.こんな質問に答えていると,あたかも自分たちが娘。になったような気分らしい.ちなみに伊集院はスッパ.なぎらウエットスーツ.上田ジャージ.松尾うつぶせ寝.

・終盤,…うんちくゴールデンスペシャルを「広瀬社長,もう一度やらせてください!」とテロップが出てあわてるうんちく王.視聴率の悪さとスタッフのモチベーションは別物らしい.未だに大晦日を狙っている勝俣が憎らしい.自暴自棄に歌いだすうんちく王たち.「ぼーくらはみんな,うんちくだー,いきーているから…」…気の毒(苦笑).

その他,名言としては,
・単音単語を使うときは追い詰められている(松尾)
・ブレスが失敗すると敗北する(なぎら)
・うんちくは手数じゃない(山田)
・「知泉」「ウンチクブック」を読めばうんちく王になれる(上田)

全体としてはゴールデンの裏側にあったものが見事に描かれたいい企画だったのではないかと.これを見たあとでもう一度ゴールデンを見るとまた新しい発見があるかもしれません.自分としては山田がなぎらVS松尾戦に対し高い評価をつけていたのがうれしかった.そして…上田のぶっちゃけっぷりが素晴らしかったです(笑).

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芸能界うんちく王決定戦・ゴールデン(後半)

うんちく王決定戦・後半でございます.今回のうんちく王決定戦の主役はなぎらでした.薀蓄ケンカ殺法を得意とし,またゴールデンタイムには難しすぎる下品ネタを縦横無尽にぶんまわすなぎらですが,実はスタンダードな雑学ネタもかなりのもの.今回は何度も崖っぷちに立たされるものの不屈の闘志で立ち上がります.深夜の薀蓄王では見せなかった粘りをなぜゴールデンで披露したのかという理由については,エンディングで明らかに(笑).

負ければ脱落のなぎら,相手は実力者松尾.テーマは「夫婦」.なぎら,日常話がはじまりてっきりケンカ殺法かとおもったら正統の「サランラップ」ネタへ繋げる鮮やかさ.松尾は面白い数字で対抗したものの劇的だったのはやはりなぎら.2対5でなぎら勝利.
松尾対吉田,テーマは「京都」.松尾は京都の食ネタを広げ,吉田は…方言ネタですがこの内容では薀蓄ではなくエッセイでした.結果5対2で松尾勝利.
吉田対東,テーマは「サザエ」.吉田はサザエさんの先祖ネタ.余った時間の「知識の片隅にお加えください」の一言はいいのだがパンチが足りず.しかもそのまんま東も同じくサザエさんネタで勝負をかけてくる.マスオさんが昇進していたというネタは珍しいもので,吉田はここで脱落.
リセットされ伊集院対上田.テーマは「お金」.上田は割とスタンダードな1円玉ネタを披露.伊集院はコイントスからライト兄弟へ.4対3で上田が勝利.技巧に走った伊集院を審査員が嫌気した展開.
伊集院対松尾,テーマは「温泉」.鉄道と温泉ネタを披露する伊集院に対し,松尾は正統の温泉名起源ネタを連呼.伊集院は僅差で勝利を得ます.心臓に悪い展開です.
松尾対なぎら,テーマは「オリンピック」.なぎらの得意なスポーツです.松尾はオリンピック発祥の話だがネタ的には今ひとつ.しかしなぎらも4年となくなった競技の話でこちらも今ひとつまとまりに欠け,結局松尾苦しい中で勝利.なぎら再びピンチに.
東対なぎら,テーマは「8時だよ全員集合」.なぎらはリーダーの変遷と本名の話.東は事故と骨折の話.なぎら一般性の高いネタによって勝利を得,今度はそのまんま東が大ピンチ.
東対伊集院,テーマは「Qちゃん」.伊集院にも東にも有利なテーマで,東はやはりマラソンネタで勝負.伊集院は当然おばけと思いきや,出だしはきゅうりと変則展開に.おばけやチーズやたまごの話を加えた伊集院,そのテクニックで勝利し東がここで脱落.
再びリセット.今度はなぎら対上田,テーマは「しょうゆ」.次戦が松尾のため3度目の危機に陥るなぎら.ここでなぎら野田醤油とキッコーマンとアメリカ話.それに対し上田は塩分と致死量ネタで判定は上田の勝利.
松尾対なぎら,テーマは「アナウンサー」.なぎら大ピンチ! しかし本日は晴天なりは法令という目新しいネタを披露.松尾は大阪弁実例入りネタという面白さで勝負するものの粘ったなぎらが劇的勝利! ここでゴング.
さすがうんちく4天王,全員勝ち残ってます! 強い!

最終戦はうんちくデスマッチ.同じテーマで20秒の短いうんちくを次々に回していきます.審査員席ではなぜか有田が通訳をやっているのですが気にしてはいけません.

最初のテーマは「ライバル」
上田は語源.なぎらは手塚の有能なアシスタント話.松尾は時間をはみ出しながら山の話.伊集院は江夏と王.上田はうなぎ屋と割り箸の話.なぎらはマガジンとサンデー.松尾は早稲田と慶応と明治の野球.伊集院は松坂のライバル.上田は三島のボクシング.なぎらは乱歩とルパン.松尾はルパン対ホームズ.
全員が少し古めの得意ネタを展開.安定感抜群の展開で誰も落ちず(笑).テーマだけ変えられることに.

最後のテーマは「テレビ朝日」.挙手についてスローで確認したのは機材の動作確認ですか(笑)?
松尾はテレビ朝日の元の名前.伊集院は樹木希林の名前のオークション.上田は久米宏と萩本.なぎらはテレ朝の新しいマークの作者.松尾は久米宏と古館.伊集院はジャイ子.上田はドラえもん今昔.なぎらは最高視聴率.松尾はクレヨンしんちゃん,とここでゴング.誰も落ちやしない! 
結局審査員協議の末,上田が優勝.このとき,全員が拷問から解放されたような,ほっとした顔をしていました.

授賞式ではゴールデンでも変なトロフィーは一緒.でも深夜にはなかった賞金100万円があります. 酒場の隅で披露されるべきものをこんな衆人環視の真っ只中に持ってきたというのはどうかと思いますが,それでも2時間という長丁場を戦いきった薀蓄四天王は素晴らしい.そして,全員の勝利だという上田の発言に食いついたなぎらの,賞金4等分提案に大爆笑です.そうか,金が欲しかったがゆえのあの粘りか(笑)! というわけで無謀な生放送終了.出演者の皆様,お疲れ様でした! あと上田さんはなぎらさんに賞金を分けてあげてください.お願いします.

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芸能界うんちく王決定戦・ゴールデン(前半)

とうとう来た来たゴールデンタイム! 知識自慢が制限時間内に自分の持てる限りの薀蓄を語り,かつその薀蓄の正誤は問わないという(笑)どう考えても深夜帯でないと成立しないゆるい企画なのですが,何をとち狂ったかテレ朝,こんな時間にしかも2時間持ってきやがりました(笑).しかも生放送で恐ろしいことこの上ありません! そして勝俣がまたも紅白の裏宣言してるわけですが,出演者が体を壊すので本気にしないでください>テレ朝.

初戦は8人の薀蓄王を2グループに分けて対決,分け方は「虎」:上田・舛添・松尾・東「龍」:伊集院・石田・なぎら・吉田.虎が硬め,龍が柔らかめの人選.レギュラー四天王以外では,政治畑の舛添,学生の東,色男の石田,ラジオの吉田が参加.なんで石田純一がこんなところにいるんでしょうか.どうにも仲間はずれの不安で一杯です.そして吉田照美惹句の「うんちくやるきMANMAN」ってのはどうだろう(苦笑).
初戦競技の「うんちくしりとり」.久しぶりにiモード投票システムを使用しています.負荷が少し心配.そしてうんちく同時通訳って微妙企画も搭載(笑)です.

まずは虎グループ.「うんちく」の「く」で上田より開始.上田,最初から「くるま」で高速うんちくを炸裂!なぜか有田が客席から応援(笑).舛添の「まめ」薀蓄は経済話としては当たり前で今ひとつ.松尾の「め(目)」の薀蓄は老眼と遠視の違いを.東の「めくじら」の薀蓄は前半のくじらの話はよかったものの中盤で詰まり.上田の「ラスベガス」薀蓄は再びよく切れ,会場から大きな拍手.舛添の「スイス」の薀蓄はなかなかカンをつかんだようでこれは比較的良く.松尾の「す(酢)」の薀蓄はいい内容で,しかも1文字単語なので次の回答者が同じ語で考えなければならないずるい手です.東の「スコッチ」薀蓄は強姦ネタが含まれて時間帯的にはちょっと不適切かも.そして上田の「チョコレート」薀蓄はチロルチョコレートの薀蓄がなかなか.さすがに安定しています.
結果,やはりこのプレッシャーのかかる状況でも時間一杯うんちくをまくしたてることができる上田が強かった.投票の結果最下位は舛添で脱落.ネタが経済の常識だったのがやはり辛かったですね.東はネタ的には微妙だったのですが,救われました.

次は龍グループ.こちらは虎グループとは違っていきなり石田純一が手を上げてはじまるという大波乱.石田の「うなちゃづけ」という一言に出演者・観客のみならず視聴者までえええええと腰が砕けたことでしょう(笑)しかもそれエッセイでうんちくじゃないし,その上完結しません(笑).なぎらの「けしゴム」は石田に比べれば段違いにスタンダード.吉田の「ムカデ」薀蓄は語り口がうまいのだが内容は今ひとつ.伊集院の「てきとう」の薀蓄は映画監督アランスミシーネタで,これは以前も使ったネタ.そして再び石田に戻ってきた「う」.ここで石田「うなちゃづけ」もう一回! 天然だよ!この人天然だよ(涙笑)! しかもひつまぶしの正しい食べ方を説明しようとしたらまたしても完結しません(笑).そして再び「け」が回ってきたなぎら.「けんべんのようき」で薀蓄ケンカ殺法が炸裂! それ薀蓄じゃなくてエッセイだよ! 吉田の「きんいろのマワシ」薀蓄はゲストをいじってみました.そして伊集院の「しりょう」薀蓄(笑)!内容はばっちりなのですが問題は語尾が「う」であるということです.そして石田は期待に答えて「うなちゃづけ」薀蓄3度目! 熱田神宮のうなぎのたれの話,エッセイようやく完結しました.ここでゴングが鳴って次のなぎらはラッキーでした.最下位は…そりゃそうでしょう「うなちゃづけ」(笑).石田純一,与えられた全ての機会(のべ90秒)を全て「うなちゃづけ」に使うという大馬鹿ぶり.記録は残りませんが記憶にだけは刻み込まれました(苦笑).

2人が落ちて次の競技は「うんちくバトルロワイヤル」.2チームから選手を出し,連続2敗した者が退場というおなじみのルールです.回答時間は30秒.
まずは上田VS伊集院.これは実力的には頂上対決.伊集院ファンに嫌がらせされたので潰したい上田と,薀蓄で稼いでるのが許せない伊集院のつばぜり合い.テーマボードの下に有田がいますが無視しておきましょう(笑).テーマは「白い巨塔」.伊集院,苦手なテーマですが過去の白い巨塔ネタを次々に広げ,最後にわさびを効かせる素晴らしさ.上田は原作者の山崎豊子薀蓄に徹したものの.3対4で伊集院が勝利.
上田VSなぎら戦のテーマは「アイドル」.上田は林家ペーの写真の起源と郷ひろみネタを上手に組み立ててなかなか.なぎらはアカデミックにアイドルの語源に迫るものの,4対3で上田の勝ち.一転追い詰められたなぎらの前に立ちはだかるのが実力者松尾.なぎらが最初のピンチに陥ったところで後半に続きます!

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