Shining Tears X Wind#13

さよならなんてありえねえ!

妖魔王エルファーレンとの最後の戦いは,三本揃った究極心剣を重ねた一撃によって決した.闇と混沌は払われて,光と秩序が世界に戻ってくる.エルファーレンに奪われた肉体を失い魂だけの存在となったキルレインは,同じく魂だけとなっていたセレスティアと再会.二人は封印の扉の中の魂の森で永遠に神器を見守り続けることを選び,ソウマたちは究極心剣の力で封印の扉に鍵をかけ,長い戦いを終わらせる.
闇は封印できてもこの世界には未だ闇の傷が残ったまま.しかし様々な悲しみや苦しみを超えて世界を救ったソウマたちは,必ず復興できると信じている.これまでの経験は彼らの糧となり,仲間との出会いを導き,さらには過去と決別するきっかけともなった.ゼロはついにマオの元から飛び立ち,今マオの傍にはソウマがいる.けれどソウマたちが元の世界に戻るときも刻一刻と近づいていた.

たった1クールとは思えぬほどのダイナミックな展開で,3ヶ月間我々をとことん笑わせてくれた「シャイニングティアーズ」.普通だとこの出来では原作蹂躙とファンが怒り出しそうな気がしますが,話によれば超展開を含め比較的原作通りに話が進んでこの始末という現実が恐ろしい(笑).たった1クールで表現できる原作の最高に面白い部分はここしかないと見極めて,それを作り上げることに専念したアニメの作り手たちに万雷の拍手を.その割り切りぶり,本当に最高でした(苦笑)!
全話見終わった段階での判断ですが,この作品は原作ファンなら見る価値はあります…特に爆笑しながらプレイしていた場合は絶対にお勧め.また男性声優目当てで見るのもアリ.クライマックスは大爆笑です.自分のように「デジモンセイバーズ」を全部見ていた奴も見るべき.マサルよりバカなマサルみたいな奴がここにいるよ! …そしてこの作品は面白い作品を求める全ての人にお勧めしたい超娯楽作に他ならず,ただし異世界の存亡と友情と愛を巡る一大叙事詩を期待するような奴だけは視聴を考え直した方がいいイカれた作品なのです!

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Shining Tears X Wind#12

力は借りたり与えたりするもんじゃない.力は,合わせるもんだ

闇を払う3本の塔は全て機能を取り戻したが,キルレインが復活させようとしている神器の作用で塔の処理能力以上の闇がこの世界に生み出されている.神器を止めトライハルトを救うために黒き塔の内部へと転送されたソウマたちは二手に分かれた.人間界から来た仲間たちとゼクティは,塔の玉座で闇の集積装置に組み込まれてしまったトライハルトを見つける.
集積装置が動き続ければ神器が発動しこの世界は滅ぶ.しかし集積装置から切り離せばトライハルトは無事ではいられない.トライハルトは皆の犠牲となり死ぬつもりだが,仲間たちはどちらの選択肢も選ぶことができず,ソウマはこの重要な決断をキリヤに託した.キリヤは結局仲間を見捨てない道を選び,トライハルトを救うためにソウマとともにあがき続けるのだった.

今更どうしようもない原作由来のダメさ軽さを芸の域まで見事に高め,たった1クールで壮大な物語をざっくり撫でた「シャイニングティアーズ」もついにクライマックスへ.運命の悪戯でこの世界へと呼び込まれた3人の少年たちは,押し寄せる闇を払うためにそれぞれ最上のパートナーから最強の武器を引き出すんですが…明らかに選択を間違っている奴が(笑)! こんな大切なところだからこそ,全力で笑いを取りにくるソウマとキリヤの芸人根性が立派過ぎる!
舞台が大げさで事態が深刻であればあるほど,笑いが投入された際の爆発力は凄まじい.今回後半はそういう場.ただし普通のギャグ・コメディ作品であってもここで笑いを持ち込むのは難しいのに,キリヤなんか真面目に悶えてますからね(苦笑).このソウマとキリヤのとんでもない友情表現こそ,本作は常識的な枠などに決して囚われないという愉快な宣言.男なら,性別なんて小さなことにはこだわらない!…のはやっぱしどう考えてもおかしいと思うんだ(笑).

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Shining Tears X Wind#11

面倒だってことは,最初からわかってたんだ

一度は粒子となって砕けながらもヒルダたちの手で復活したゼクティ.エルフの女王の遺伝子を継ぐ彼女を連れて,ソウマたちは最後の塔へと赴く.謎の生物によって導かれた先には,巨大なソウルクリスタルに護られた大樹と緑の野,そして魂だけの存在となったエルフの女王がゼクティを待っていた.風の精霊王に愛されたゼクティは塔の巫女としての資格を得て,最後の塔もついに機能を取り戻すのだった.
しかし3本の塔の闇を退ける力だけでは,今この世界の広がる闇を止めることはできなかった.強すぎる闇の源は古代文明の超兵器である神器に違いない.キルレインは連れ去ったトライハルトの能力を使い,禁断の力を動かしたのだ.トライハルトだけでなくキルレインをも救うため,ヴァイスリッターとルミナスナイツはゼクティの案内で,暗黒の塔へと繋がる砂漠の研究所を目指す.

クライマックス目前…なのに,なぜか主役がパーティの三枚目役をせっせと演じているのがおかしいやら気の毒やらの「シャイニングティアーズ」.でも他の連中がソウマを置き去りに勝手に話を進めていくので,バカゆえに巻き込まれて進むしかない主役がジタバタ役に回るのは仕方がない…でいいのかなぁ(苦笑).本人楽しそうだし,ふおふおとか女王様とかゼクティさんが主役張りの大活躍を見せてくれてるからいいけれど.
当初3分どころかさらに細分化されていた仲間たちはシリーズ終盤でようやく一つに集結.その上で3国から委任されて残る仲間を救い出すという構造は燃えなくもないですが,国の施政者たちが外部の連中に国の命運を託してしまう無責任ぶりが目立ちまくってどうにもなぁ(笑).ここまで頑張った描写の上で追い詰められて…ならわかるんだけど,お前ら事態すら理解できてない奴に全権を安易に委ねるなよ.本当にこの世界はうかつすぎて恐ろしい.

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Shining Tears X Wind#10

男は何かを守ろうとするとき,底力って奴を発揮することができる

マオとキリヤたちはソウマたちの待つ光風館へとたどり着いた.これまでゼクティの死を悲しむばかりだったキリヤを館で待っていたのは,一度は粒子に分解されたものの,トライハルトとヒルダがそれを再構成し復活させたゼクティ本人だった.ソウマが預かった希望を目にして,悲しみに沈んでいたキリヤも笑顔を取り戻し,その様に仲間たちも安堵するのだった.
ゼロに逢うためにリーベリアまでやってきたマオだが,彼女の前に姿を見せたのはゼロに殺されたはずのリュウナたちだった.ゼロボロスに乗っ取られたシオンがリュウナたちを殺し,その後彼自身がリュウナたちを復活させたことをマオは知る.光と闇の狭間で心を揺らすゼロをこれ以上苦しめないため,辛いだろうがマオに逢うなとゼロに言ったとソウマは嘘をつき,マオはゼロのために泣いて再会を諦める.

DVDの映像特典の内容によって,この作品はツッコみを入れつつ視聴するのが当然であるという実も蓋もない事実が判明してしまった「シャイニングティアーズ」.主人公は自分で自分をバカ呼ばわりしてくれるし,ツッコミについてもオフィシャルに認めてくれる本作のサービス精神はどうかしていて(笑)これはやっぱしシリーズ構成のまさきひろの手柄…なのかなぁ? とりあえずDVDが凄く欲しくなったので,この狂った方針は正解です(苦笑).
すっかりコント集団と化した登場人物たちの中でも,視聴者を大変複雑な気分にさせるのがキリヤ.これまでのくじけっぷりも同情できないものでしたが,復活したゼクティにすっかりかまけて想いを寄せる女の子たちを完璧無視って…本当に酷すぎて泣けてくる(苦笑).それに比べるとやたら自分に執着するゼロと戦闘シーンが偉く面白いマオさんの両方を気遣って,汚れ役を勝手に引き受けるソウマは本当にいい奴だ!

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Shining Tears X Wind#9

古今東西メシの邪魔をする奴に正義はあったためしはねえんだ!

光と闇の均衡が崩れかかったこの世界を救うため,ソウマはエルウィンとともに地下に潜伏したトライハルトの元へと赴いた.そこで「希望」を託されたソウマたちはダークエルフの襲来から脱出.吹雪の中も謎の浮遊生物に導かれ,無事に光風館へと帰還する.しかし残ったトライハルトはヒルダの裏切りによってキルレインたちに捕われてしまった.
同じ頃,ゼロと再会するためにリーベリアに向かっていたマオは,旧友のブランネージュの氷の魔術によって氷壁を突破.リーベリア救援の準備も進み,頼りなかったフィリアスの王子も次第に姉を越える強さを見せはじめる.誰もが厳しい状況に負けず動き続けている中,キリヤだけは未だゼクティを失った心の痛みに囚われたままだった.

白い珍妙と黒いシリアスが幼児の積んだブロック並の危うさで保たれている奇跡の「シャイニングティアーズ」.本当にバカなアニメ主役はそのバカさを自ら受け入れることによって男を上げたのに対し,ゲーム主役は自分の愚かさで大失敗したことに未だにぐちぐちと悩みまったく男らしさがなく,どっちでも脇役の3人目は地底で穴熊っていたところを味方に裏切られて捕まりました.…残る二人,特にキリヤがどうにも暗いおかげでソウマが異様に輝いて見えて,目の錯覚って凄いなぁ(苦笑)!
とはいえこの回もまた,ただの珍妙さんではありません.作画面での見所が多くて,雪空を空飛ぶ箒で飛ぶソウマとエルウェンとか,ゴーレムをまさに皮一枚の差で見事に倒すソウマとか,別にこんなに頑張らなくていいのに…と視聴者を戸惑わせる優れた映像がちらほら.ゴーレム戦なんてその前後の展開がどうしようもなく間抜けなので余計に力を入れる意味がわからん(苦笑).作り手の頭の光と闇のバランスも相当ぶっ壊れているのかな!

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Shining Tears X Wind#8

男は絶対,仲間を裏切らねえもんだ!

トライハルトとキリヤの争いを止めようとしたものの,ソウマは2度に渡る説得に失敗.その不毛な戦いを止めたのはゼクティの命だった.彼女の消滅によりキルレインは闇に心を支配され,決戦の地は強固な氷の壁に包まれる.その中からゼロに救われたソウマは,謎めいた彼の過去を聞くことになった.
遊撃傭兵騎士団の一員で,世界の危機をその活躍で救った少年シオン.しかし世界を混沌に導く存在として指輪に選ばれていたことを知った彼は,仲間たちに何も告げずに旅立った.混沌を導くゼロボロスの芽を一人摘んでいた彼は仲間にそれが宿っていることを知り,自らの体で押さえ込むことで彼女を救おうとする.けれど混沌に飲み込まれた彼は仲間をその手で殺してしまった.たとえその後,自らの力で仲間を復活させたとしても,あのときのマオの悲鳴は未だに彼の心から消えないのだった.

必要なことだけを選んでさくさく片つけていたら,いつの間にかリーベリアが危機に陥っていた「シャイニングティアーズ」.現在は結構洒落にならない状況のはずなんだけど…同じ声の奴が体を拭いてみたり昔語りをしてみたりという脱線に前半を丸ごと使うのは,時間配分が明らかに間違っていると思います(笑).確かに謎の多い彼の素性は気になるけれど,もしゼロが命の恩人でなかったら,きっとソウマはいつものように,どうせ聞いたってわからないという理由で話を聞かなかったんじゃあるまいか(苦笑).
3国共倒れにシスコンの暴走も加わって,世界の勢力図が大きく塗り変わり地図自体も広がったことで,初回とオープニングくらいしかまともに出てなかったマオさんがついに参入.ヒロインの多い作品ではあるけれど,もし彼女がメインヒロインだとしたらなんて苛烈な待遇の悪さだ(笑).しかしそれ以上に待遇が悪化しているのが冒頭のヒロインであったはずのクレハさん.今となっては背景みたいになっちゃってて気の毒すぎる.…ソウマから離れなければこうはならなかったはずなのになぁ.

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Shining Tears X Wind#7

男と男だ! 拳と拳を交えれば,心で語り合うことができる!

フィリアス・セイランとベイルガルドの激突は目前.闇に侵食されるこの世界を救うため,ソウマはキリヤとトライハルトの双方に連絡を取った.決戦直前の2組を懐かしい館へと呼び,双方に戦いをやめるよう説得するソウマ.けれど彼の言葉では,どんな犠牲を払っても世界を救おうとするトライハルトの意志だけでなく,全てを救うと強く誓うキリヤの気持ちすらも変えられなかった.
トライハルトとキリヤの心は,ゼクティの件で完璧に決裂している.調停は失敗に終わったが,何も背負っていない自分ならこの戦いを止められる.それこそが己の使命なのだとソウマは未だに強く信じていた.世界を救うため,自分の至らなさすら糧とするソウマは確実に成長している.けれどキリヤとトライハルトの激突はもはや避けられない状態となり,ようやく目覚めたゼクティがそこに巻き込まれていく.

愉快すぎる猛スピード展開で,たった7話なのに世界の崩壊直前まで話を持ってきた「シャイニングティアーズ」.…いやぁ,こんな崖っぷちぎりぎりの超高速展開,こういう方向に作り上げてやろうと作り手が強く意図して狙わなきゃできないはずだから,やっぱしまさきひろのバランス感覚は凄い.伊達に「ボーボボ」で御大並の凄まじいハジケを見せていたわけではなかったよ(笑)!
重要イベント以外を全てふっ飛ばしつつクライマックスへと駆け上がる今回は,ソウマの仲裁?ぶりが最大の見所.前半と後半の2回,ソウマが友達の喧嘩に介入しようとするんだけれど…武器を使わず己の拳で殴るのは,単純な暴力ではなく肉体を使った対話であるという喧嘩番長理論が唐突に炸裂しているのが気持ちいい(笑).そしてそんな喧嘩バカに大バカ呼ばわりされるキリヤたちは本当にどうしようもない.お前らがそんなだからゼクティが…!

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Shining Tears X Wind#6

この面白さは氷も溶かす!

闇に汚染された世界を救うという大義を掲げ,抵抗するセイランの町や村を鉄機械の部隊で次々に焼き払うキルレインたち.その侵攻を止めたのは異世界の科学技術と軍師の戦略だった.鉄機械たちを川をせき止めたところに誘い込んだ上,堰を切って水を流し雷撃を加えて全滅させるキリヤたち.彼らはこれらの機械の兵器が砂漠で作られてるという情報を得る.
その頃,ソウマたちは砂漠の中の氷の家に住むブランネージュを訪れていたところ,突如ヒルダレイアの襲撃を受けた.彼女は暴走したゼクティを回収するため,トライハルトとともに行方を追っていたのだ.挑発に乗ったトライハルトがブランネージュと戦い始めたことから,ソウマたちはまたもベイルガルドと戦いはじめる.

衝撃のバカ宣言が飛び出して,もはやファンですら主役をバカと思わねばならなくなった「シャイニングティアーズ」.これまでの経緯を考えるとバカなのは否定のしようもないわけだから(苦笑)はっきり自覚した上でバカなりに行動することを決めたあのカミングアウトは確実に彼の男を上げました.…他にもバカ宣言できそうな奴は山ほどいるので,ぜひ勇気ある主役に続いてほしい(笑).
ソウマの男っぷり上昇記念か,今回は作画が凄くハッタリ効いてて面白い! 敵を棒立ちで待ついつもの面白いのも怠らない上に,ここぞという見せ場のシーンもしっかり描かれてよく動いて…悲しいほど笑いを誘います(苦笑).これは作り手たちが作品独自の魅力を理解してわざとやっているとしか思えない.ここまで面白くした後で今更かっこいい方向に持って行くのも無理だろうから,これが最良の判断とは思うけど…これが最良ってのが無性に悲しいな(笑).

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Shining Tears X Wind#5

異世界の中ではバカになれ!

異世界で再会した生徒会長は,第3勢力ベイルガルドの皇帝トライハルトとなっていた.彼らはベイルガルドで一体何を画策しているのか.変装したソウマたちはその領地内へと侵入する.元は美しいエルフの森であったはずの森は既に闇に汚染されており,高潔なはずのエルフも闇の存在へと堕ち,まるで妖魔のようだった.
そんな闇の森で出会った一人の女エルフは,その矢の力でソウマたちの危機を救った.彼女の名はエルウィン.マオと同じくゼロを追うエルウィンは,ゼロが間違った方向に力を向けたときには彼を殺すつもりだった.そんな彼女と森の中を歩むうち,ソウマはこの森でも闇に堕ちない男エルフの姿を見つける.彼はトライハルトの側近の一人,キルレインだった.

様々な意味で大変なことになってしまっている「シャイニングティアーズ」.これで作画までどうしようもなかったらたぶん皆から完璧にスルーされるんだろうけれど,たとえ要所で棒立ちでも画が整っていることによって本来なら視聴を諦める人たちをも引きずり,作品独自の特殊な魅力で強制的に洗脳している感じです(苦笑).…ただしダメな部分を認めつつ愛でるならまだしも,盲目的に作品を愛してしまうのは問題があると思います.そんな単純ぶりではアレみたいにシュマリにあっさり騙されるぞ?
一般視聴者に比べると明らかに馬鹿をこじらせているソウマ.その喧嘩番長ぶりは回を重ねるごとに悪化しているわけですが,今回はついにこの男,そんな自分自身を思い切り認めてしまいます.「バカはいいぞ!」という台詞1つで,ここまでとこれからのソウマがらみのツッコミどころ全てについて,「あれはバカだから仕方ない」と視聴者を諦めさせるんだから恐ろしい(笑)!

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Shining Tears X Wind#4

負けてる癖に偉そうなのはおかしいと思った

謎の爆撃を受けて消滅した宰相シュマリの陣とソウマ.黒幕の死によってフィリアスとセイランの紛争は収束するものの,突如介入し攻撃してきた第3勢力・ベイルガルドは2国に対して剣を向ける.この新興国の指導者はソウマやキリヤたちと同時期に学園で行方不明となった生徒会長であり,自らを皇帝トライハルトと名乗るのだった.
エルフの国アストライヤを後継するベイルガルドは,謀略によってアストライヤの女王を殺めたセイランと,操られたにせよ直接手を下したフィリアスのことを許さない.綻び始めたこの世界を救うという大義を掲げてフィリアスの首都を陥落させたトライハルトにも,キリヤやソウマと同じく心剣士の能力が備わっていた.

超展開の連発でまだ4話なのに既に視聴者の大部分を置き去りにした「シャイニングティアーズ」.恐ろしいことにゲームの方も相当イカれているらしく,アニメだけではわからなくてもゲームをプレイすればついていけると言い切れない出来が凄まじい.物語をわかりやすくするためのギミックとして,バカな主役に周囲が状況を説明する構図はよく利用されるもんですが,バカな主役に吹き込むのが寝言では絶対わかりやすくはならねえよ…(苦笑).
今回の見所は第3の男・生徒会長の再臨とソウマとゼロの一人二役.気を抜くと独り言にしか聞こえないという厳しい状況での保志君の奮闘ぶりもなかなか面白いですが,意味はよくわからないがともかく凄い自信な生徒会長の居丈高ぶりが愉快! あれに比べると相当どうかしてるソウマすらややまともに見えてくるんだから,上には上がいるものです.

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